No.182001

黒猫と呪いの儀式

tanakaさん

俺の妹~から再び黒猫です。
原作を買ったから(三巻からだけど……)
少しはマシになったような、なっていないような……
そんな感じです。

2010-11-02 00:17:17 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2172   閲覧ユーザー数:2014

「く、黒猫。これは何の真似だ?」

「あら? 先輩は妹の友達に対して、邪な事を考えているのかしら?」

「そ、そんなわけないだろ!」

「なら、別に構わないわよね」

 私があなたに抱きついても問題無いわよね。

「……いや、問題しかねぇし。そもそも何でこんな事を……」

「理由を私の口から言わせるつもりなの?」

 異性に抱きつく理由なんて一つしかないのに、それなのに……

「ちょっ、怖い顔するなよ。何で怒ってるんだよ」

「…………」

 それ、本気で言ってるのかしら?

 だとしたら、救いようの無いほどの鈍感だわ。

「先輩……あなたは……」

 これは少し、お仕置きをしておかないといけないわね。

 ええ。駄犬に教育をしなくては。

「ま、待て! 黒猫。話せば分かるはずだ」

「いいえ。先輩は何も理解していないわ」

 そんな見当はずれな事を言っているのだから。

「呪い殺すだけでは済まされないわ」

「マジかよ……」

「マジよ……」

 

 先輩に呪いをかけます。

 死してなお、私の事を愛さないといけない呪い。

 ずっと、ずっと私だけを見て、私だけを好きでいてくれる呪い。

 

「好きよ……先輩」

 呪いの言葉と同時に先輩にキスをする。

 これで呪いの儀式は完成した。

 もう先輩は、この呪縛から逃れる事は出来ない。

「黒猫……」

 そう。ずっと、ずっと――

 

 永遠に私を愛するのよ。先輩。

 


 
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