No.181075

真・恋姫†無双 頑張れ一刀くん 番外編11

幼いは正義!

2010-10-29 15:51:30 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:9916   閲覧ユーザー数:7574

 

 

 

「はろうぃん?」

「うん。俺の国じゃあ今くらいの季節にやってたんだよね」

 

 

秋晴れの中、庭で昼寝をしていた一刀は天の国の事を夢で見た。

その内容がハロウィンだった。

 

 

「へー。面白そうねぇ……。いいわ、子供たちも喜ぶだろうしやりましょう」

「本当か!? それじゃあ色々と準備をしなきゃな」

 

 

一刀から説明を聞いた雪蓮はあっさりと許可を出す。

以前から天の国の行事で面白そうなことはどんどん取り入れているのだ。

 

 

「今回は城の中だけでやってみて大丈夫そうなら国を挙げての行事に発展させましょ」

「うん。そのためにも頑張らなきゃな」

 

 

一刀は張り切っていた。

子供たちのためなら努力は惜しまないのだった。

 

 

「さっそくみんなに協力してもらわないとな」

「そうね。私は暇だから手伝うわ」

「…………仕事は?」

「…………これが仕事よ」

 

 

注意したところで雪蓮が聞くはずもないので一刀は諦めた。

 

 

「お菓子担当と衣装担当に分かれなきゃな」

「部屋の飾りつけとかはするのかしら?」

「その方が雰囲気は出るな……」

「じゃあそれもしましょうか」

 

 

本格的なものにするようだ。

 

 

 

 

「はろうぃん? それは天の国の行事なのか?」

「うん。きっと楽しめると思うんだけどダメかな?」

 

 

一刀は上目遣いで冥琳を見つめた。

 

 

「い、いいぞ。私は飾り付け担当になろう」

「ありがとう冥琳」

 

 

一刀は冥琳にどのような飾り付けをするのか指示をして次に向かった。

 

 

「ふう……。いつまでたっても慣れないな……」

 

 

一刀くんの上目遣いは強力だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はろうぃんとな」

「うん。それで祭さんにはお菓子作りをやって欲しいんだけどいいかな?」

「うむ。あまり作ったことはないがやってみよう」

「ありがとう祭さん!」

「こ、こら! 抱きつくでない!」

 

 

一刀はお菓子の作り方の書いた書簡を渡し、次に向かった。

 

 

「ふう……。いつ間にか柄の方が大きくなってしもうたの……。じゃがそれがいい」

 

 

一人で納得する祭だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「面白そう! じゃあシャオが衣装を担当してあげるね!」

「本当!? 助かるよ。ありがとうシャオ!」

「そのかわり、ちゃんと仁も楽しませてよね」

「もちろんだよ。それにきっとシャオも楽しめるよ!」

 

 

シャオも数年前娘を授かり、孫仁と名づけた。

一刀は衣装のデザインをシャオに渡して次に向かった。

 

 

「もう、一刀ってば本当にシャオのこと好きなんだから~」

 

 

シャオは一人悶えていた。

 

 

 

 

「楽しそうですねぇ~。穏も頑張っちゃいますよ~」

「ありがと! それじゃあ冥琳を手伝ってもらっていいかな?」

「はいです~。濡れてきましたよ~!」

「部屋を水浸しにしないでね!」

 

 

一刀は布を渡して次に向かった。

 

 

「一枚じゃ足りませんね~」

 

 

洪水警報だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はろうぃんですか?」

「うん。それで亜莎にはお菓子を作って欲しいんだけど」

「胡麻団子でよければ」

「俺、亜莎の胡麻団子好きだよ」

「分かりました。精一杯やらせていただきます!」

 

 

一刀は祭の手伝いも頼み、次へ向かった。

 

 

「一刀様が眩しい。そこにしびれる憧れます……!」

 

 

眩しさで一刀を直視することができなかったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お猫様?」

「ちがう! ハロウィンだ」

「はぅわ! そうでした。それで私は何をすればよろしいですか?」

「明命はシャオと一緒に衣装を考えて欲しいんだけど」

「わかりました。頑張ります!」

 

 

一刀は秘蔵のデザインを明命に渡して、次に向かった。

 

 

「こ、この衣装は!?」

 

 

果たしてその衣装とは。

 

 

 

 

「私は何をすればいいのだ?」

「料理、衣装、飾り付けの中で好きなの選んでいいよ」

「…………飾り付けでいい」

「わかった。詳しい事は冥琳に聞いてくれ」

「ああ。一刀くんのためならなんでもやろう」

 

 

一刀はウインクして次に向かった。

 

 

「………………………………………………………………はっ! 危うく日が暮れるところだった」

 

 

思春はしばらく硬直していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はろうぃんね……。私にも出来ることがあるかしら?」

「大丈夫だよ。みんなもはりきってやってくれるみたいだから」

「…………みんな? ということは私が最後なの? …………フフフ」

「どうしたの蓮華?」

「ウウン。ナンデモナイワヨ。…………それじゃあ私も冥琳を手伝うわ」

 

 

蓮華は、無気味な笑いと共に去っていった。

 

 

「フフフ。好きなものは最後に食べるのよね一刀は。フフフ、フフ、フフフフフフフフ」

 

 

蓮華の笑いは加速した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は何をすればいいのー?」

「雪蓮は子供たちの面倒を見てて欲しいな」

「何よそれー。私もはろうぃんの準備したいー!」

「ごめんね。みんなに仕事振り分けてたら子供たちの面倒見る人がいなくなってたんだ。お願いしていいかな?」

 

 

上目遣いで雪蓮を見つめる一刀。

ついでに雪蓮の手を握る。

 

 

「うっ……。わかったわよ。私にはそっちの方が合ってそうだしねー」

 

 

一刀の勝利だった。

 

 

「それじゃあ頼んだよ」

「は~い」

 

 

こうしてハロウィンに向けて準備にかかった。

 

 

 

 

「どう一刀! この衣装は?」

「すごいよシャオ! このお化けとか凄い可愛いよ!」

「ふっふーん♪ 服屋のおばさんと一緒に作ったんだから!」

 

「にへへー♪」

「明命も気に入ってくれたみたいだね」

「はい! これで邵もきっと喜びます!」

 

 

衣装組は順調。

 

 

「こんな感じでいいのか北郷?」

「うん。カボチャが上手く書けてるよ」

「北郷のお手本があったからな」

 

「これはなんて言うんですか一刀さんー?」

「これは魔法使いって言うんだよ」

「何だか濡れてきますね~♪」

 

「人間の骨とはこんなにあるのか」

「まあ大雑把に書いただけだからもっとあるけどね」

「ふんどしをはかせてみよう」

 

「可愛く書けたかしら?」

「うん。血が出ている以外はいいと思う」

「カボチャの汁よ?」

 

 

装飾組は…………順調?

 

 

「どうじゃ北郷? このぱんぷきんぱいとやらは」

「すごいよ祭さん! こんなに美味しく出来るなんて思わなかった!」

「そうかの? お菓子作りも悪くないのう」

 

「どうぞ一刀様」

「あれ? いつもと味が違うけど美味しいね」

「ありがとうございます。カボチャを少し入れてみました」

 

 

お菓子組も順調。

 

 

「おかーしゃまあしょんでー!」

「雪蓮様、父様はー?」

「そういえばお父様がいらっしゃいませんね」

「父上もですが母上たちも見当たりませんね」

「そうだそうだ。父ちゃんと母ちゃん遊びたいな」

「むにゃ~、ぬれぬれ~」

「父上様……モフモフしたいです!」

「モフモフって気持ちいいのですか?」

「ぱぱ~、まま~」

 

 

子供たちの世話をする雪蓮。

 

 

「私一人じゃ無理よーーーーーー!」

 

 

子供たちに詰め寄られて大変な雪蓮だった。

 

 

 

 

そして当日。

 

 

一刀たちはそれぞれハロウィン仕様の自室にいた。

 

 

コンコンとノックをする音が聞こえたので一刀は扉を開けた。

 

 

「おとーしゃま、お菓子ちょーだい!」

「違いますよ紹姉様。とりっくおあとりーとって言うんですよ」

 

 

可愛い魔法使いの格好をした孫紹とカボチャのお面を着けた孫登がいた。

 

 

「とりっくおーとりっと!」

「あはは。悪戯されちゃ困るからお菓子をあげよう」

「ありがとう父様ー!」

「ありがとー!」

 

 

一刀は自分で作ったクッキーを二人に渡した。

 

 

「それじゃあ他の部屋にも行ってごらん。もっとお菓子がもらえるかもしれないよ」

「うん! 行こう登ちゃん!」

「あっ、待って紹姉様! じゃあね父様!」

 

 

二人は走っていった。

 

 

 

 

 

 

「とっりくおあとりーと」

「とりっくおあーとりーと」

「とりくおあとりーと」

 

 

次に来たのは華蝶仮面をつけた周循、お化けの格好をした黄柄、周循に背負われている孫仁だった。

 

 

「はいお菓子だよ。それにしても循はなぜそれを?」

「えっ、可愛かったので」

「そ、そうなんだ」

 

 

新たな華蝶仮面の誕生だった。

 

 

「柄も可愛いぞ」

「ありがとう父ちゃん! 母ちゃんも可愛いっていってくれたんだ」

「仁も可愛い帽子だな」

「えへへ♪」

 

 

孫仁は魔女の帽子だけをかぶっていた。

 

 

「それではまた」

「じゃあな父ちゃん」

「またね~♪」

「楽しんでな~」

 

 

次なる得物を求め三人は去っていった。

 

 

 

 

「とりくおあとりーと」

「Trick or Treat」

 

 

次に来たのはオペラ座の怪人のような仮面の甘述と、骸骨のお面のやたら発音が美味い陸延だ。

 

 

「はいお菓子だよ。……述は何故それに?」

「心惹かれたのですが変ですか?」

「いや、似合ってるよ。延は骸骨にしたんだね」

「人間の皮を剥げばこうなると聞いたので~」

「生々しいなおい」

 

 

お菓子をもらった二人は部屋を出て行った。

廊下で侍女の悲鳴が聞こえたのは気のせいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「にへへー♪ とりっくおあきゃっと」

「ちがいます邵。とっりくおあとりーとですよ」

 

 

最後に来たのは猫の格好をした周邵とキョンシーの格好をした呂琮だった。

 

 

「邵の猫は可愛く出来てるな」

「はい♪ 小蓮様と母上様にいただきました」

「琮のキョンシーも良い感じだね」

「本当ですか? お母さんとそっくりですけど」

 

 

周邵は猫のカチューシャと尻尾を装備していた。

呂琮は亜莎の帽子にお札を張り付けたものだった。

 

 

「それでは父上様」

「次に行ってきますね」

「行ってらっしゃい」

 

 

呂琮は両手を前に出してピョンピョン跳ねて行った。

 

 

 

 

 

「これで全員終わったな」

 

 

お菓子を配り終えた一刀はゆっくりしていた。

 

 

「それじゃあ行くか!」

 

 

一刀は部屋を飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

まず向かったのは雪蓮の部屋。

 

 

「は~い。もうお菓子はないわよ……って一刀?」

 

 

雪蓮が扉を開けるとそこには一刀がいた。

 

 

「トリックオアトリート」

「だからお菓子はないわよ」

「それじゃあ悪戯だね♪」

「えっ?」

 

 

一刀はポケットから薬を取り出してそれを飲みこんだ。

するとみるみるうちに一刀は大きくなった。

 

 

「か、一刀?」

「さあ、悪戯を始めようか」

 

 

一刀は雪蓮を寝台に押し倒した。

 

 

「ちょっとかず!? ん!」

 

 

唇を一刀に塞がれ喋れなくなる雪蓮。

 

 

「可愛いな雪蓮は」

「ん、ああん、はぁ、くぅん! らめぇ!」

 

 

雪蓮、悪戯完了。

 

 

 

 

「あら? どうしたの一刀? 元の姿に戻っ!?」

「病んでいる蓮華には悪戯しちゃうぞー!」

「かじゅとー!」

 

蓮華、悪戯完了。

 

「一刀くん…………ではないのか。なんのようだっ?!」

「ツンツンしている思春には悪戯しちゃうぞー!」

「ん! せめて、一刀くんの姿で犯してー!」

 

思春、悪戯完了。

 

「北郷か。はろうぃんは成功したようだ!?」

「じゃあ今から俺と性交しよう」

「あん、誰が、上手いこと言えと!」

 

冥琳、悪戯完了。

 

「おお北郷。お菓子は子供たちに好評だっ!?」

「俺には祭さんの身体が好評だよ」

「な、何を、ん! 上手い事いっとるか!」

 

祭、悪戯完了。

 

「一刀さん? どうされたのですか!?」

「濡れ濡れの穏に悪戯をね」

「濡れ、てなんか、います~!」

 

穏、悪戯完了。

 

「はぅわ! 一刀様! お猫様は上手くできま?!」

「じゃあ俺はオス猫だね」

「にゃん! き、来てくださいにゃん♪」

 

明命、悪戯完了。

 

「一刀様、お菓子はもうなくなったのですが?!」

「じゃあ、君は僕のお菓子だね」

「あん、美味しく、食べてください!」

 

亜莎、悪戯完了。

 

「あっ、一刀! 衣装はどうだっ!?」

「何も着ないのが一番美しい」

「もう! 一刀ってば、好きなんだから!」

 

小蓮、悪戯完了。

 

 

雪蓮を皮切りに次々に悪戯をした一刀。

これは雪蓮たちにも楽しんでほしいという一刀の願いだった。

 

 

こうしてハロウィンは幕を閉じた。

 

 

 

 

 

<おまけ>

 

 

「お菓子くだしゃい!」

「紹姉様! お城の外に出ちゃダメって言われたましたよね!?」

「いいにょいいにょ~!」

 

 

街の中には魔法使いとカボチャがいた。

 

 

「あら、可愛らしいお客さまね♪」

「お菓子欲しいにょ~」

「あら、それじゃあこの肉まんをあげるわ」

 

 

行きつけの肉まん屋さんでいつものように肉まんをもらう孫紹。

 

 

「ありがと~」

「ありがとうございます」

 

 

孫登も嬉しいのか、断ることなく肉まんをうけとった。

 

 

「それじゃあ次いくにょ~!」

「ええっ!? まだ行くのですか!?」

「もっちろん♪」

 

 

こうして二人は街中の人たちからいろんな物をいただいた。

二人の宣伝効果のおかげで次の年からハロウィンは伝統行事となった。

 

 

あとで一刀が一軒一軒にお金を払いに行ったのはご愛敬。

 

 

完。

 

 

たまにはまったりな感じで( ゚∀゚)o彡°


 
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