No.179753

雛里のラブラブご主人様計画~臨時・雛里のお悩み相談計画~

戯言使いさん

いつもありがとうございます。
「会話が面白い」と言ってくれたので、今回は会話がほとんどです。ストーリー的に進展はありませんが、いつも以上に会話に力を入れました。どうぞ、くだらない戯言にお付き合いください

2010-10-22 19:43:04 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:5290   閲覧ユーザー数:4375

 

 

今日はお祭り。

 

 

 

三国の武将たちがお酒を水のように飲み干し、そして豪華な料理に舌づづみ。

 

皆がこうやって騒ぐことが出来るのも、これも平和なったおかげ。戦争にまわしていた資金や人材を内政面にまわすことにより、三国はみな豊かな良い国へとなっている。

 

酒豪たちのお姉さま方は別室で飲みあかし、そして王は王で様々なことを語りながら飲んでいる。

そして、それは雛里や朱里も同じ。

 

玉座にはお酒に強いわけでもなく、かといって弱いわけでもない、つまり普通の武将たちが思い思いに飲んでいる。

 

雛里もその中に混じり、朱里やその他の軍師たちと一緒に飲み明かしていた。

 

 

 

 

そして、夜が更けた頃。

 

 

 

 

雛里は辺りを見渡すと、皆が寝息を立てて眠っている。一刀も皆に混じるように眠っている。どうやら、起きているのは自分だけらしい。

 

ならば私も、と雛里は一刀の体を引きずり、そのまま柱の陰で一緒に寝ようとしていた時だった。

 

 

「・・・・はぁ」

 

 

と、誰かのため息が聞こえた。

 

そのため息の方を見ると、そこには一人で静かにお酒を飲んでいる華琳がいた。

 

 

「あわわ、華琳さん。どうかなしゃいました?ひっく」

 

 

「あら、雛里じゃない。起きてたのね。意外とお酒強いのね」

 

 

「あわわ、あわわ、実は結構酔ってるですぅ。華琳さんは流石でしゅね。桃香さまや蓮華さんはもう潰れているのに」

 

 

「ふふ、あんな子供に負けないわよ・・・・・はぁ」

 

 

「・・・・何かお悩みでしか?」

 

 

「・・・まぁね」

 

 

「あわわ、私でよければ相談に乗りましゅよ・・・・ひっく」

 

 

「雛里が・・・?そうね、酒の肴のつもりで聞いてもらおうかしら」

 

 

「あわわ、臨時の雛里のお悩み相談計画、始動でし!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、お悩みってなんですか?」

 

 

「それはね。以前、桃香に武芸や勉強とか、王にとって必要なことを教えていた時なんだけど、あの子、いきなり胸の話を持ち出して、それで私、怒ってその場を退散しちゃったのよ」

 

 

「あわわ、酷いですね桃香さまは」

 

 

「ほんとよね。でも、気持ちは分かるのよ。私は何でも出来るから、感じたことないけど、きっと桃香は劣等感を抱いていて、きっと苦しんでたんだわ。だからあんなにも自分が勝っている所を自慢していたのよ」

 

 

「あわわ、華琳さんは優しいでし・・・・・ひっく」

 

 

「それで、もっと大きな心、つまり胸の話を持ち出されても怒らないで、優しく接することが出来るような、そんな優しい人にどうやってなればいいかしら」

 

 

「ひっきゅう・・・・・ひっきゅう・・・・・」

 

 

「大丈夫?」

 

 

「だ、大丈夫でし。なら、私が特訓してあげましゅです」

 

 

「特訓?」

 

 

「はいでしゅ。ひっく・・・・私が・・・・・ひっく・・・・華琳さんを罵倒しましゅから、それを耐えてください・・・・」

 

 

「あら、この覇王曹操に舌戦を申し込む気?面白いわね、やってみなさいよ」

 

 

「ひっく・・・・いいんですか?」

 

 

「は?」

 

 

「私・・・・本気だしゅましよ?」

 

 

「あぁ、お酒で酔ってるからってことね。いいわよ。この時だけ、王と軍師の立場を忘れて、対等の立場として言っていいわよ。何があっても、首を切ったりはしないから」

 

 

「あわわ、華琳さんは優しいですぅ・・・・」

 

 

 

 

 

・・・・・にやり、と笑った雛里の顔は、とても幼女の物とは思えない黒い笑みだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、どんな舌戦を披露してくれるのかしら?あの軍略の神とも言われた雛里が」

 

 

「あわ、あわわ。と言っても、華琳さんに罵倒出来るところがありましぇんね」

 

 

「あら、意外とつまらないわね」

 

 

「ですが本当のことですからねぇ・・・ルックス、勉学、武芸、料理、すべてをとっても勝てないでし」

 

 

「当たり前よ。私は王なのだから」

 

 

「本当に胸以外は完璧でし」

 

 

「ぐ・・・なるほど、褒めて落とす。なかなかね。でも、それぐらいどうってこと・・・」

 

 

「あわわ、あの・・・・今から嘘をつきますから、騙されてください」

 

 

「??」

 

 

「胸、おっきいですね」

 

 

「喧嘩売ってるの!?」

 

 

「ばいんばいんですぅ」

 

 

「うっさいわね!貴方も人のこと言えないでしょ?」

 

 

「あわわ、世の中には成長期と言うものが・・・・ご、ごめんなさい。成長期と無縁だった人に成長期の話をするなんて、私ってほんとーにだめだめですね」

 

 

「謝ってるのに余計にむかつく!?」

 

 

「あわわ、ほんとーにごめんなさい・・・・」

 

 

「ま、まぁ、謝ってるなら許してあげるわ」

 

 

「あわわ、心の大きい人でし。どうして心と一緒に胸も大きくならないんでしょうねー」

 

 

「余計なお世話よ!」

 

 

「でも私、思うんでしゅ。胸の大きさは個性だって。だから小さくても、大きくてもそれぞれの胸に優越をつけてはいけないと」

 

 

「・・・そうよね。良いこと言うじゃない」

 

 

「みんな違ってみんないい。だって、おっぱいなのだもの。み○を」

 

 

「何その格言っぽい言葉!だけど言ってることは煩悩紛れ!?ってかみつ○って誰!?」

 

 

「でもまぁ、これ以上は期待できましぇんよね」

 

 

「うるさいわね!いつか大きくなるのよ!」

 

 

「いつか・・・ですか」

 

 

「な、何よ・・・・」

 

 

「あわわ、いつか・・・来るといいですね♪」

 

 

「嘘ついてるの丸分かり!?毎日牛乳だって飲んでるし、絶対にいつか大きくなるのよ!」

 

 

「いつか・・・・」

 

 

「もう嘘は要らないからね!」

 

 

「いつか・・・来るかなぁ?」

 

 

「疑問形!?」

 

 

「いつか・・・・来ると思います?」

 

 

「質問された?」

 

 

「いつか来ますよ。夢の中で」

 

 

「あげくに励ます気ゼロ!?」

 

 

「いつか来ますよ。手始めにロープで首を吊るのはどうでしょう」

 

 

「来世にかけろと!?」

 

 

「あわわ、あわわ、そうだ。毎朝水をあげれば大きくなると思います」

 

 

「私の胸は植物か何かなの!?」

 

 

「でも種がこれだったら・・・・・いくらやっても実りませんけどね♪」

 

 

「何上手いこと言ってやった的な顔してるの!」

 

 

「あわわ、ちょっと五月蠅いです。寝てる人を起こしてしまいますよ。これは特訓なんですからぁ」

 

 

「そ、そうね。ごめんなさい」

 

 

「・・・・・」

 

 

「・・・・・」

 

 

「華琳さん・・・・五月蠅いです」

 

 

「呼吸だけで!?」

 

 

「いいえ、心臓の音です」

 

 

「存在否定!?雛里ってもしかして私のことが嫌いなの!?」

 

 

「とんでもないですぅ。敵意も悪意もありません」

 

 

「そう。よかった」

 

 

「あるのは虐める楽しさだけですぅ」

 

 

「やっぱり貴方は私の敵ね!?」

 

 

「敵なんて酷いです。「友人」と書いて「しゅくてき」と読むぐらい仲がいいです」

 

 

「余計に最低!?むしろ逆がいいわよ!」

 

 

「あわわ、つまり「宿敵」と書いて「きょにゅう」でしゅか?」

 

 

「ある意味正解だけど、話の流れ的には不正解よ!」

 

 

「ひっく・・・・ひっく・・・・うぅ・・・・」

 

 

「あら、さすがにもう限界かしら?」

 

 

「はいぃ、華琳さんの成長ぐらい限界ですぅ」

 

 

「つまりもう無理だとでも言う気!?」

 

 

「何を言うのでしゅか・・・華琳さんにはまだまだ先がありますよぉ」

 

 

「ほ、ほんと?」

 

 

「えぇ。来々世という未来が」

 

 

「さっきよりも伸びてる!?私、来世でも絶望的!?」

 

 

「あわわ、何度言えば良いのですかぁ。みんな起きちゃいますよ?」

 

 

「うぅ・・・と言うか、雛里。だいぶ強気ね。お酒って怖いわね」

 

 

「・・・・・」

 

 

「・・・・・」

 

 

「・・・・・ひっく」

 

 

「さ、さすがに雛里も寝むそうだし、もう寝る?」

 

 

「あわわ、五月蠅いです。寝るとかいやらしいです、この女好きビッチ」

 

 

「酷いわ!それに性格変りすぎよ!」

 

 

「あわわ、おっぱいもげろ」

 

 

「ち○こもげろの女版ね。でも、それぐらい、今までと比べたら・・・・」

 

 

「おっぱいもげろ・・・・と、言っても、もげるほど大きくありませんでしたね。私ってホントに意地悪でし。小さい物からさらに大きさを奪うなんて、本当に私はどうかしてますぅ」

 

 

「確かに意地悪ね!あなたは!」

 

 

「あわわ、今の台詞はいいでしゅね。今度ご主人様が何かしたら「あわわ、ち○こもげろ・・・と言っても、もげるほど大きくありませんでしたね、あわわ、ごめんなさい。もげるのは先っちょの余った皮だけですね」って言ってやります」

 

 

「やめて!一刀が不能になってしまうわ!」

 

 

「・・・・・ひっく・・・・・うぅ・・・・・もう無理そうでしゅ」

 

 

「そ、そう。なんて言うか普段と違った雛里を見れて私は楽しかったわ」

 

 

「それで、舌戦はどっちが勝ったんでしょうか・・・?」

 

 

「完敗よ。これから先、何があっても雛里には喧嘩を売らないようにするわ」

 

 

「あわわ、そうしてくださいぃ・・・・それでは、お休みなさい」

 

 

「えぇ。よい夢を見ることを祈るわ」

 

 

「華琳さんも、現実ではけしてみることのできない幸せな夢をみてくださいね。ぐぅ」

 

 

「最後の最後で余計なことを!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

雛里のラブラブご主人様計画

 

 

 

 

その3 臨時 雛里のお悩み相談計画

 

 

 

 

結果 成功。

 

 

 

 

勝因 あの魏王を完璧なまでに打ち滅ぼし、その後の華琳は胸のことで何か言われても笑って許せるまで成長しました。

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

 

『実録!?宮中の武将たちの本音』

 

 

 

 

注意 この映像は本人の希望により声に修正を加えています。

 

 

 

それでは、今日はよろしくお願いします。

 

 

 

「あわわ」

 

 

最初から存在を主張しないでください。まず一つ目の質問です。

ご主人様である、北郷一刀さまに対しての本音をよろしくお願いします。

 

 

 

「あわわ、愛してます。ご主人様の使用済みのちり紙でも十分に賢者タイムになれます。ご主人様に愛されるなら便器にでもよろこんでなります」

 

 

最初からエンジン全開ですね。それでは次の質問です。

あなた以外の武将に対して、何か言うことはありますか。

 

 

 

「あわわ、あわわ、みんなとっても優しくて大好きですぅ」

 

 

すみません。これは本音を話す企画ですので、嘘は止めてください。

 

 

「あわわ、本音を言ってもいいんですか?」

 

ごめんなさい。いや、本当にすみませんでした。○○さんはとっても仲間思いの優しい方ですね。

それでは最後に、何かよろしくお願いします。

 

「あわわ、ご主人様に必要以上に近づいたら――――――」

 

申し訳ございません。ここで放送コードに引っかかってしまいました。それではまた次回よろしくお願いします。

 

 

 

 


 
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