理想的な兄妹。
私達を知る人は誰もが口を揃えて同じ事を言う。
少しドジだけど社交的で誰にでも愛されている兄。
そして、そんな兄を影ながら支えている妹。
その光景は本当に理想的で、
誰もが羨む関係で、純粋だった。
私自身もそんな綺麗な時間を守り続けたかった。
だけど――
そんな時間も長くは続かなかった。
私の心に一つの感情が芽生えてしまったのだ。
いつの間にか私は兄に恋心を抱いてしまっていた。
誰にも相談する事の出来ない気持ち。
私と兄は血の繋がった兄妹で、
この気持ちは許されない感情。
だからこの時から私は感情を持たない人形になった。
嬉しい気持ちも悲しい気持ちも全部捨て去った。
全ての感情が、兄への気持ちに繋がったから。
私は何も感じない人形として兄の側に居る。
今まで通り理想的な兄妹を演じるために。
この気持ちを兄に知られて嫌われないために。
私は今日も人形として妹を演じている。
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今までで一番短い内容。
そしてアレな感じですが見てやって下さい。
まぁ、たまにはこんな話もいいかな?