No.166023 恋姫かもしれない4悠なるかなさん 2010-08-16 01:29:22 投稿 / 全5ページ 総閲覧数:2538 閲覧ユーザー数:2020 |
そろそろ妄想が尽きてきました
だがまだがんばれます
「それで?結局三人仲良く遅刻したと?」
「「はい・・・」」
朝、教室でショートホームルームが始まり、出席確認がされている所に飛び込んできた一刀と桃香だがもちろんアウト。担任による事情聴取によって遅刻の原因をクラスメイトの前で話すという羞恥プレイがなされていた。
「はぁ・・・呆れた。なにやってんの、アンタたちは」
「「すみません・・・」」
溜息をつき心底呆れた表情で言われれば謝る以外に選択肢はない。なんせ本当なら間に合ったはずなのに女の戦いをしていて遅れましただ。話を聞いていたクラスメイトは桃香が暈かして話した『冥琳の部屋での出来事』を正確に読み取っており、各々が様々な感想を抱いていた。もちろん一刀は二人の間にあったことは知らないので遅刻するにもかかわらず人を待っていたことに呆れられていると思っている。
「まぁ、どんな事情にせよ、遅刻は遅刻。罰は受けてもらうわよ」
「やっぱり」「ですよね~」
「そうね、桃香さんは昼休みに祭先生の所に行って頂戴、部活の方で人手を欲しがってたから」
「うへ~」
「一刀君は放課後私の仕事の手伝いをして頂戴」
「マジか・・・」
「えぇ、マジよ。じゃ、二人とも席についt「ちょっと紫苑センセー、私と一刀で罰に差があると思いま~す」・・・桃香さ~ん?遅刻の原因を作ったアンタと巻き込まれた一刀君、どっちの方が罪が重いのかしら~?」
そう言った紫苑の笑顔を見たクラスメイトのA氏は「笑顔って恐いモノなんだな・・・」と後に語ったとか語らなかったとか・・・
「はい、それじゃホームルーム続けるわよ~」
紫苑のやる気のなさそうな声とともに再開されたホームルーム。
「くっ、ぷっ、お、お疲れさん、一刀」
「声かけるならまずその堪えている笑いをどうにかしろ」
席に着いた一刀に後ろの席に座る凪が声を掛けた。明らかにからかう気満々である。
「だってさ、アンタ普段からバカやってるけど今回のは飛び抜けてるんだもん。プッ」
「しょうがないだろう、先に行ったりしたら後でどんな目に遭うか・・・」
「それでも普通はそこまで付き合わないでしょ」
「そこ~私語するなよ~」
「うい~す」「すんませ~ん」
紫苑の注意に一応の返事を返しながらも会話を続ける二人。そこに、
「でも、なんでそこまで冥琳先輩にイロイロされているのにいまだに仲が良いんですか?」
不思議そうに会話に入ってくる隣の席に座るクラスメイト。
「ん~冥ねぇとはもうかなりの付き合いになるし今更距離を置いた付き合いするのも何か違和感があるんだよな~」
「あ~幼馴染みだっけ?その事実だけでアンタが男子生徒に狙われる理由になってたねそう言えば」
「正直勘弁してほしいんだがな」
「まぁ、そこは諦めるべきだと思いますけど・・・」
「そうはいうがな麗羽、冥ねぇが俺に絡むたびに毎度のように追いかけられるんだぞ?理不尽すぎるだろ」
「冥琳先輩だけが理由じゃないと思うけどね~」
「?なんでさ?」
「・・・・・・それは本気で言っているのですか一刀さん?」
「?なんなんだよ二人とも」
「「はぁ~~~~~」」
二人が溜息をついても?顔のままの一刀。
「・・・ここまで来ると何かいっそ感動すらしてくる気がする」
「・・・ギネス記録に載れる気もしますね」
「あ、それ面白いかも」
「でしょ?」
「何か知らんがバカにされていることはわかった」
「アンタらいい加減にしなさいよ・・・」
声の方に振り向けば輝く笑顔の紫苑センセー。この時三人の心は一つになった。
(((ア、オワタ・・・)))
「つまり、遅刻したのは一刀君のせいだと?」
「はい」
担任に遅刻の理由を聞かれた冥琳は迷うことなく一刀を生け贄にしていた。
「一刀君のせいだという証拠はあるんですか?」
「それは・・・」
無論そんなモノはない。一刀の遅刻の理由が冥琳のせいではあっても冥琳の遅刻の理由は自業自得の部分が多いのだから。しかし冥琳も才女としてフランチェスカに入学したほどの人間。この程度のことは想定の範囲内である。
「一刀が「まぁあとで一刀君本人に確認を取るので今はそう言うことにしておきましょう」・・・余計なことを(ボソッ」
「ん~~?何か言いましたか冥琳さん?」「何でもないですよ?祭先生」
この人との会話は長引けば不利。そのことを経験で知っている冥琳は早々に話を切り上げ自分の席に着く。
「残念だったな冥琳」
「なに、まだ逆転の策はある」
「どうせこの後一刀に庇えってメールすんでしょ?策って言わないわよそれ?」
席に着いた冥琳に声を掛ける両隣のクラスメイト兼親友。その声に応えながらどうやって一刀に言うことを聞かせるかを考える冥琳。
「冥琳、アンタもいい加減にしとかないといくら一刀でも愛想尽かされるよ?」
「というかいまだに愛想を尽かされてないことに驚くがな」
「あ、やっぱ華雄もそう思う?アタシなら一月も保たないもん」
「雪蓮、一週間でも十分すごいと思うぞ」
「好き勝手言ってくれるなお前達」
「だって・・・」「なぁ・・・?」
顔を見合わせる雪蓮と華雄に心外なという顔をする冥琳。冥琳をよく知る人物がこの会話を聞いていたらどちらにつくかは敢えてここでは言うまい・・・
「でも一刀も一緒だったのに遅刻なんて珍しいわね?」
「ふむ、あいつはアレで意外に真面目だしな。大方冥琳が渋りでもしたのだろう」
「疑いもなく私が悪いと決めつけるな」
事実少々渋ってはいたのだから強くは否定できない冥琳。だが、あの場に桃香がいなければ遅刻はしなかったはずだ、と言うのが冥琳の言い分である。
「少々躾のなってない泥棒猫がいたのでな、そのせいだ」
「・・・なるほどね」「・・・これで何人目になるんだいったい」
一刀と冥琳の関係をよく知る二人は何があったのかを把握し苦笑。自分たちが知るだけでもはや両手の指では足りない位じゃないだろうかと一刀の特技(?)に呆れる。
「全く、だいたい一刀も一刀だ。私の方が大きいのだから私のを見ればいいじゃないか。そもそも・・・ブツブツ」
ブツブツとなにやら言っている冥琳。その様子を見守る親友二人。
(ねぇ、ホームルーム終わったら冥琳どうすると思う?)ヒソヒソッ
(ふむ、一刀にメールか電話をして口裏を合わさせるに二千)ヒソヒソッ
(手堅く来るわね、偶には大穴狙いなさいよ)ヒソヒソッ
(コツコツ堅実にがモットーなのでな、お前はどうする?)ヒソヒソッ
(アタシもそれにしようとしてたんだから成立しないわよ)ヒソヒソッ
「人で賭をするんじゃない!!」
ドゴッ!!×2
「「イッタ~~~!!」」
「はいはい、そこ静かにね~」
騒がしくなってきた三人にのんびりと注意をする祭。どこまでもマイペースな人もいるのだった。
「やれやれ、ひどい目にあった・・・」
「自業自得でしょ」
ホームルームも終わり休み時間。グッタリしている一刀とそれを呆れながら見る思春。
「アレって俺のせいなのか?」
「少なくとも喋ってはいたんだから責任はあるでしょ」
「まぁ、そうなのかなぁ」
「そうなのよ。で?」
「?」
「アンタ冥姉さんに何言われたの?」
「自分が寝ている間に学校に運べと言われた」
「・・・・・・」
「気持ちはわかるが本人に言っても無駄だぞ」
「・・・何であんな風になっちゃったんだろ」
「俺に聞くな」
二人そろって溜息。昔を知っているだけに今の姿に思う所が多々あるのだろう。
「あ、そういえば思春も冥琳先輩の幼馴染みなんだっけ」
「不本意ではあるけどこいつもね」
「最近幼馴染み達が容赦ないとです・・・」
「昔はもっとしっかりしてたし何でも率先してやってたんだけどなぁ」
「今の姿からは考えらんないね・・・」
「え?なに?イヂメ?俺イヂメられてんの?」
「一刀さん、元気出して下さい」
ヨシヨシと一刀の頭を撫でる麗羽。その姿まさに聖母。
「麗羽~~。もう俺には麗羽だけだよ~~」
「うふふ」
もちろん目の前でこんなことをされて黙っているほど思春も凪も人間はできていない。
「ちょっと一刀、何拗ねて麗羽にからんでんのよ」
「このくらいいつものことじゃんか、お前わかっててやってるだろ」「あ、ばれた?」
「麗羽、もう離して良いわよ」
「私はこのままでも良いんですが・・・」
「こいつは調子に乗りやすいんだから甘やかすだけじゃだめなの」
「さすが思春、よくわかってらっしゃる」
「何年の付き合いだと思ってんのよ」
「苦労掛けるね~」
「はいはい」
ガラガラ「うーし授業始めるぞー。席に着けー」
「んじゃあとでね」
「あいあい」
思春が席に戻り授業の準備をしようとするする一刀。が、机にはいつの間にか教科書などが出ていた。ふと思春の方を見てみれば僅かに耳が赤くなっていた。
(・・・・・・相変わらずお節介というか)
と呆れながらも小声で「ありがとう」と言う一刀であった。
言い訳
はい、4作目になります
如何だったでしょか
今回はかなりの新キャラが出てきました
正直キャラがいすぎて書いていて混乱してきました
それでも何とか性格が被らないように頑張りました
それでも登場したのは14人・・・
まだ残り30人以上・・・
書けるか不安でいっぱいですが頑張っていきます
それではキャラ設定です・・・
黄村 紫苑(きむら しおん)
聖フランチェスカ学園現代文教師兼2年生担任。璃々の母親。祭の妹。かなり大雑把で適当な所も多いが生徒のことをよく見ており、一児の母でもあるため面倒見がよい。無類のギャンブル好きだが相当弱い。一刀が1年の頃からの担任。子煩悩。
楽間 凪(らくま なぎ)
聖フランチェスカ学園2年生。一刀の後ろの席に座るクラスメイト。男勝りでさっぱりした性格。1年の時からのクラスメイト。付き合い方としては恋愛感情よりも先に友情が来る。よくエロネタで一刀をからかっており璃々に下ネタを教えている張本人。
袁道 麗羽(えんどう れいは)
聖フランチェスカ学園2年生。美羽の従姉。良い意味でお嬢様。今年からのクラスメイト。物腰丁寧で常に敬語。一刀の隣の席に座っており、よく話している。若干世間知らずな所もあるがクラスの中では常識人の部類。
黄村 祭(きむら さい)
聖フランチェスカ学園世界史教師兼3年生担任。紫苑の姉。穏やかで物腰の柔らかいお姉さん。冥琳の部活の顧問で一刀を労働力としてよく使う。ここぞと言うときは押しが強いが普段は独特のペースで生きている。酒好きで呑むと性格が変わる。
孫崎 雪蓮(まごさき しぇれん)
聖フランチェスカ学園3年生。孫崎3姉妹の長女。ノリの良いお姉さん。冥琳の紹介で一刀と知り合う。比較的真面目ではあるがノリも良いので集団を自然と引っ張っている天然リーダー。妹がいるので面倒見も良い。冥琳の親友。
黒田 華雄(くろだ かゆう)
聖フランチェスカ学園3年生。コツコツ真面目に生きている。フランチェスカに入学後冥琳・雪蓮と出会い一刀と知り合う。娯楽等に一切関心がなかったが親友二人に教えられ少しは遊ぶようになったが基本は質素倹約。
・・・自分でもやり過ぎたかなとちょっと思いました
でも後悔していません
このまま突っ走っていきますので最後までお付き合いしてやって下さい
ちなみに作者は皆様からのコメントをとても励みにしています
なので気が向いたら何でもいいので書いてやって下さい
それではまた次回お会いできることを願っています
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長期休みに入ったので投稿頑張ってみようと思います
でも持久力無いので間隔空くかもしれません