No.165325

恋姫かもしれない3

ようやく見習い卒業です

これからもがんばります!

2010-08-12 22:54:44 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2756   閲覧ユーザー数:2169

初めましての方初めまして

 

過去作をお読み下さった方こんにちは

 

今回は今までで一番壊れています

 

頭の中の恋姫ワールドはリセットした上でお読み下さい

 

 

ここは学生寮の女子エリア。それは男のロマンの詰まった桃源郷。男なら誰でも一度は行ってみたいと思う楽園。

今、その場所に一人の男が足を踏み入れたーーーーーーーーー

 

「・・・ったく、冥ねぇのズボラもいい加減なんとかなんねぇもんかなぁ。『メンドイから明日学校に私を運んどけ』とか既に言ってることが引き籠もりとかニートの段階を3段飛ばしくらいで抜かしてるだろ・・・」

 

大事なことなのでもう一度言うがここは学生寮の女子エリア。そこに入っての第一声がこれである。普通ならば周りを見たり、男子エリアとの違いを探したり等して女子エリアの感想なりなんなりを口にするモノだろう。しかしこの男子生徒・・・北郷一刀はそんな感想など知ったことかと言うように迷い無くある部屋を目指していた。

 

「てか、これ何度目だよ、ホント。普通、明命とか雪蓮先輩とか他に頼むべきだろJK」

 

どうやら初めて入った訳ではないらしい。爆発してしまえリア充。

 

「・・・何ブツブツ言ってんの?」

 

一刀が己が姉貴分の部屋に向かっていると横から声を掛けられた。

 

「・・・いや、人生の不条理について考えていた」

 

「何それ似合わないからやめたほうがいいよ?」

 

「言ってて自分で気づいたよ・・・」

 

声を掛けたきた少女は呆れたような声色で(事実呆れているが)一刀に近づいた。

 

「まぁ、とりあえずおはよ一刀」

 

「ん、おはよ桃香」

 

クラスメイトに挨拶を返しつつ足を止めずに目的地に向かっていると何故かついてくる桃香。

 

「?何か用か?」

 

「ん?一刀が冥琳先輩に弄られるの見ようかなぁって」

 

「帰れドS」

 

「だが断る」

 

にやにやと意地の悪い笑みを浮かべながら一刀に付いていく桃香。いいぞもっとやれ。

 

「つか、巻き込まれてもしらねぇぞ?」

 

「大丈夫、一刀を楯にするから」

 

「はっはっはっ、お断りだこの野郎」

 

「こんな美少女に野郎なんて目腐ってるの?良い眼科紹介するよ?」

 

傍から聞いているとなんとも言えない会話をしながら目的の部屋の前に到着した。

 

普通ならばノックをするなり声を掛けるなりして中にいる人物に来訪を告げるモノだが、この中にいる人物は彼女の親友曰く『グータラの権化』である。その彼女との付き合いの長い一刀はもちろんその程度のことは知っているので、

 

「学校に行くぞ~」

 

躊躇いもなく扉を開け部屋へと入っていった。

 

 

聖フランチェスカ学園には美女・美少女と言うに相応しい女学生が大勢いる。この部屋の主である周防 冥琳(すおう めいりん)もその一人だ。眉目秀麗、冷静沈着。知的でクールなお姉様。それが第三者から見た冥琳の姿だ。だが、

 

「Zzzzzzzz・・・・・・・」

 

今この部屋で寝ている彼女の姿を見ればその感想も即座にクーリングオフするだろう。タンクトップに短パンという姿で腹を出して鼾をかいて寝ている。彼女に恋心を抱く学園男子生徒が見ればorz状態になること請け合いだ。

 

「また腹出して寝てるよこの人・・・」

 

「とか言いつつ冥琳先輩のおヘソを凝視する一刀であった」

 

「変なナレーションいれんな」

 

一刀は冥琳に近づくと額に照準を合わせ右手中指を思いっきり弾いた。

 

「ふぎゃっ!?!?」

 

見事に命中。額を押さえながらゴロゴロと転がる冥琳。その様をじっと観察する一刀。この後に来るであろう人災に巻き込まれないよう距離を取る桃香。

 

「っ~~~、一刀!!何をするんだ、お前は!!」

 

若干涙目になりながら起き上がり一刀の方を睨む冥琳。やだちょっとかわいい。

 

「来いっつたのはそっちだろ」

 

「私は学校に連れて行けと言っただろう。起こしに来いとは言っていない」

 

「は?」

 

何を言っているんだこの人はと言う顔を一刀がすると冥琳はしょうがないヤツだとでも言うように首を振り、

 

「だから、朝私の部屋まで来て、寝ている私を着替えさせ、授業道具を揃え、私の分の朝食を用意し、寝ている私をそのまま学校まで運べと言ったんだ」

 

「もうどこから突っ込んでも無駄なんだと言うことはわかった」

 

だめだこのひと、てのほどこしようがない・・・と一刀が絶望感に浸っている間も続く冥琳のお説教。何故自分が怒られる立場なのか神様に小一時間問い詰めてやりたいと一刀が感じていると、

 

「冥琳先輩、そろそろ出ないと遅刻になっちゃいますよ?」

 

今まで黙っていた桃香が冥琳に声を掛けた。

 

「ん?なんだ桃香、いたのか」

 

「先輩が起きる前からいましたよ?」

 

桃香の存在に気づき、説教をやめた冥琳は時計を確認して顰めっ面をした。

 

「どしたんだよ」

 

「この時間だと走らないといけないな・・・」

 

「まぁ、歩いてたらギリギリですね」

 

「よし、今日は休む!!」

 

「寝言は寝て言え、バカ姉」

 

そうと決まればと布団に潜り込もうとする冥琳の首根っこを掴み布団から引っ剥がす一刀。

 

「離せ一刀!私は今日は休んで寝るんだ!!」

 

「まだ間に合うんだから学校に行かなきゃだめに決まってるだろ」

 

「は~~~な~~~せ~~~!!」

 

首根っこを掴まれた状態で手足をバタつかせ駄々をこねる冥琳。

 

「下駄箱までならおぶってってやるから」

 

「教室までなら行ってやらんこともない」

 

「何でアンタの方が偉そうなんだよ・・・」

 

溜息をつきつつどうしたもんかと思考に沈みそうになった所に、

 

「じゃ一刀、私と二人でガッコいこ?」

 

笑顔で爆弾を投げ込む方がおりました。

 

 

「・・・は?」

 

「だから、冥琳先輩今日お休みするんでしょ?ならこのままここにいてもしょうがないじゃん」

 

「いやまぁ、確かにその通りではあるが・・・」

 

「でしょ?だ・か・ら、私と二人でガッコいこ?」

 

一刀に近づき下から覗き込むように一刀に言う桃香。胸の前で組まれた腕のせいで強調された胸を思わず凝視してしまう一刀。不機嫌そうに一刀を睨む冥琳。

 

「い、いやでm「おい桃香、私は学校に行かないとは言っていないだろう」・・・・・・」

 

一刀の言葉を遮った冥琳の言葉に桃香と一刀がそちらを向くが、

 

「一刀が私を背負ってくれるなr「よし、行くか桃香」「おっけ~」まて!冗談だぞ!?」

 

一刀と桃香が部屋から出ようとすると冥琳は即座に回り込んで二人を引き留める。

 

「「「・・・・・・」」」

 

無言で見つめ合う三人。沈黙を破ったのは、

 

「・・・・・・ふぅ、わかったわ、行けば良いんでしょ」

 

冥琳だった。その言葉に一刀は呆れながら苦笑を漏らし、桃香はちょっと残念そうな顔をした。

 

「さて、着替えるから一刀は外で待機。先に行ったらヒドイぞ?」

 

「わかってるよ、さっさとしてくれよ」

 

「善処する」

 

「なら私も~「桃香は少し残れ」・・・ですよね~」

 

「?桃香になんか用あんの?」

 

「何、女同士の語らいだ」

 

「???」

 

一刀が疑問符を浮かべながらも部屋を出ると中の空気が一変した。

 

「さて、言い訳を聞こうか?」

 

「別に何もないですよ?一刀は先輩のモノじゃないですよね?」

 

「確かに『まだ』私のモノじゃないが最初にツバつけたのは私だ。後からしゃしゃり出てくるな小娘」

 

「選ぶのは一刀なんだから後も先もないですよ、年上さん♪」

 

「潰すぞ?」

 

「裂きますよ?」

 

今ここに女の戦いが始まった。

 

・・・どうでもいいが外の一刀はいいのか?

 

 

言い訳

 

はい、3作目になりました

 

今まで読んで下さった方、コメントを下さった方、ありがとうございます

 

なんだかんだで続けています

 

一応早めに全キャラ出してしまおうと思っているのでそれまでは時系列道理に話を書いていくつもりです

 

コメントにも書きましたが二喬と南蛮軍以外は出す予定です

 

二喬は今後の展開次第で出すかもしれませんが・・・

 

 

え~恒例となりつつあるキャラ設定ですが

 

周防 冥琳(すおう めいりん)

聖フランチェスカ学園3年生。明命の姉。幼馴染みの一人。グータラなおねーさん。面倒くさがりで一刀を弟分として扱き使っている。本気を出せばかなりハイスペックなのだが、滅多にやる気を出さない。

 

劉山 桃香(りゅうやま とうか)

聖フランチェスカ学園2年生。ドSの毒舌家。一刀とはフランチェスカに入学した後に知り合った。自分の毒舌を受けても言い返してくるので口喧嘩友達のようになっている。割と常識人で空気も読めるが場を引っ掻き回すのが好き。

 

 

この作品を読んで下さっている方々、支援をして下さる方々、コメントを下さる方々

 

これからも頑張って連載していきますので見捨てないでやって下さい


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
32
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択