閑話 華琳編 一話 王としての願い、乙女としての願い
私は今、先の黄巾の乱の事後処理をしていた。
執務室に居るのは私と一刀のふたりだけ。
ふと横見てみると、真剣な表情の一刀が居た。
普段は飄々としてこんな表情しないのに。
―こうして見ると、やっぱり一刀ってかっこいいわね。
そんな事を思っていると一刀と目が合ってしまった。
とたんに顔が熱くなるのを感じた。
「華琳?どうかしたのか?」
一刀がこちらに向かって来る。
「顔が赤いけど熱でも有るんじゃないか?最近ずっと仕事ばっかりで休みが無かったし。」
「だ、大丈夫よ。って貴方何してるの?」
「熱を測ってるんだが?」
一刀の顔が近付いたと思うと、一刀は自分の額を私の額に押し当てた。
意識しなくとも一刀の息が感じる。
私はますます顔が赤くなる。
「やっぱり熱いな。後は俺がやっとくから部屋で休んでろ。」
「私は大丈夫よ。」
「華琳。」
この時の一刀はずるい。
こんな真剣な目をされると何も言えなくなるから。
「分ったわよ。」
「くすっ。あとでお昼を持って行くから。」
私はそのまま部屋に戻り、体を横にした。
やはり体は休息を求めていたのか、すぐに眠りに落ちた。
「・・・ん。・・・・か・ん。・・・りん。・・・・華琳。」
誰かが呼んでる気がする・・・。
「一刀?」
「メシ作ってきたぞ?」
「ありがと。良い匂いね。これは天界の料理かしら?」
「ああ、雑炊って言うんだけど、口に合えば良いんだけどね。」
一刀が作ってくれた料理はとってもおいしかった。
その後も私達は他愛のない話をした。
気がつくと2刻程経っていた。
「そろそろ、俺も仕事に戻るよ。」
私は無意識に一刀の袖を摘まんでいた。
「華琳?」
「もうちょっとここに居て。」
「全く我が儘な姫様だ。」
そう言って一刀は私の頭を撫でってくれた。
私はただ願った。一人の女として。
この幸せな時間がもっと永く続きますように。
あとがき
駄文を読んで下さり、ありがとうございます。
はっきり申します。恋愛路線の分が全くって良いほど書けません。
この話は主に歴史物なのである程度のストーリーは出来るのですが、恋愛関係になるとぜんぜん指が動かないのです。
しばらくは拠点はこのような駄文になると思いますので、スキップしていただいても構いません。
今後とも魏志恋姫伝をよろしくお願いします。
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あえて言おう、駄作であると!
どうもSekiToです。
漸くテスト終わりました。