『車輪』
「世界は回る、車輪の如く」
これは誰の言葉だっただろうか
とある政治家が呟いた一言の用もするし、
恩師が言った一言の様な気もする
壮年の老人の一言のボヤキの様な気もするし、
小説の登場人物が言った言葉の様な気もする
「世界は回る、車輪の如く」
生き物は生まれてから死ぬまで歯車なのかもしれない
この星の生物と言う名のサイクルの
今もどこかで誰かが生まれ、誰かが死ぬ
南米の小さな村で命が産声を上げ、
欧米の一室で静かに天へと帰っている
「世界は回る、車輪の如く」
この世は車輪で溢れている
社会も、人も、人生も
この世の全てが車輪と言う世界の一部で、
回り続ける事こそが生きるという意味なのかもしれない
この世は理不尽にあふれ、
悲劇と幸福がそれこそ回転するようにやってくる
例えそれでも日は昇りやがて沈む
季節は個人の事情など置き去りにして巡り、時は過ぎ去っていく
世界でどんなことこがあろうとも
自分が大切だと思う人のことを
愛し愛されていればそんなこと些細な事に過ぎない
なぜなら、そう思うことだけは
人が人であるための最大の理由の一つだと思うから
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初投稿です。
一年くらい前に「車輪の国 向日葵の少女」をやった後に何となく書いた駄文の詩です。