No.161263

飛天の御使い~第参拾参幕~

eni_meelさん

北郷VS蜀の最終決戦がついに開戦した。
奮闘する一刃たちの前に敵の将が姿を現した。
その姿に一刃たちは驚愕する。

恋姫†無双の二次創作です。

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2010-07-28 04:43:19 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:2994   閲覧ユーザー数:2691

 

はじめに

 

この作品の主人公はチート性能です。

 

キャラ崩壊、セリフ崩壊、世界観崩壊な部分があることも

 

あるとは思いますが、ご了承ください。

 

 

荊州国境

 

開戦された北郷対蜀の最終決戦。数に物を言わせる劉璋率いる蜀軍は、序盤から北郷軍へ怒涛の攻撃を仕掛けていた。そんな中、北郷軍は中盤前方に歩兵部隊を中心とした一刃隊と孫権隊を配置し、左右に機動力のある張遼隊と馬超隊、中・遠距離攻撃にたけた曹操隊と趙雲隊を中盤後方に配置し、敵の攻撃を受け止めつつ捌いて左右からの挟撃によって攻撃を凌いでいた。なかなか攻勢に出ることが出来ない劉璋は苛立ちを隠せない。

 

「何をやっとるか!相手は我が軍の半分しかいないのだぞ。そんな連中、数の暴力で蹴散らしてしまえ!」

 

そんな劉璋の檄に、臣下の張松・法正・孟達の3人は苦笑いを浮かべつつ

 

「劉璋様、思いのほか北郷軍の将は骨のある連中が多い模様。ここらで天蓬殿よりいただいた傀儡たちを投入されたほうがよろしいと思われます。」

「そうです、奴らを揺さぶらせることのできる『奴ら』を投入することで、こちらへと流れも傾くでしょう。」

 

そう提言する張松と法正。その言葉に孟達も頷くと劉璋はニヤリと口を歪ませ

 

「そうだな、ここらで奴らの動揺を招くのも一興か。よし、お前とお前。お前らは両端の騎馬隊を率いる隊のもとへ行け!奴らを血祭りに上げてくるのだ。」

「「御意。」」

 

劉璋の指示で2人の傀儡は敵左右の展開する張遼隊、馬超隊に向けて進軍する。

 

「お前たち3人は、こしゃくな北郷の倅と小娘2人のいる敵中央へ進軍。出来るならあの3人を仕留めて来い。無理をせずとも我等も兵をそちらへ集中させて、本陣を飲み込んでくれるわ!」

「「「「御意!」」」」

 

そういうと4人の人影は北郷軍中央の部隊へと進軍を始める。

 

 

張遼side

 

「よし、この攻撃を凌いだらこちらから敵左翼を急襲すんで。葵、茜、きばりや。」

 

敵兵を吹き飛ばしながら、前方で兵を裁く徐晃、趙儼に指示を飛ばす張遼。

 

「まっかせて!」「頑張ります。」

 

そういうと徐晃、趙儼は得物を構え直し敵兵を蹴散らしていく。だが・・・・・・

 

ガキン

 

「きゃぁ。」「うわぁ。」

 

そんな2人の前に巨大な戦斧を持った一人の影が立ちはだかる。

 

「どないした?大丈夫か、葵、あ・・・か・・・・・・・・・ね・・・。」

 

駆けつけた張遼は2人の目の前に立ちふさがる影を見て言葉を無くす。

 

「・・・なんでや・・・?・・なんであんたがおるんや・・・・?なんでや!・・・華雄。」

 

呆然と目の前の見つめる張遼の瞳からは一滴の涙が零れ落ちた。

 

 

馬超side

 

左翼に陣取った馬超隊も張遼隊同様右翼への急襲を図るため様子を見ていた。

 

「碧、楓、この攻撃を凌いだら動くぞ!」

「分かりました姉さん。」「うん、わかったお姉ちゃん。」

 

そして攻勢に出ようとしていた馬超たちのもとに敵軍から突出した一騎の騎馬が。その騎馬は馬超たちの.部隊の兵たちをなぎ倒していく勢いで迫ってくる。それを見て馬超は手が震えるのを感じる。

 

(なんという鬼気迫る雰囲気を醸し出すんだ。このような武将が劉璋のもとにいたとは・・・。)

 

だが、その騎馬が馬超たちの元へやって来た瞬間、馬超を始め、馬休も馬鉄も言葉を失う。

 

「・・・・そんな・・・・・・どうして・・・・・?・・・・・母上。」

 

呆然と立ち尽くす3人の瞳からは涙が流れ落ちる。

 

 

北郷軍中央

 

「本当に鬱陶しいわね!」

 

そういいながら絶を振るう曹操。そんな曹操の後方からは夏侯淵が矢で敵兵の動きを止めて、それを季衣と流琉が持ち前の超重量兵器で吹き飛ばしていく。孫権たちも押し寄せる敵兵を甘寧、周泰とともに三位一体の連携で薙ぎ倒していく。

 

「まったく、雑兵といえどこれだけの数になると流石に面倒だ。ここらで少し攻勢に転じた方がいいのではないか?」

 

孫権はそう提案する。

 

「ならば俺たちがその役を引き受けるよ。」

 

そういうと一刃たちが部隊を率いて敵軍へと向かおうとする。だが

 

「一刃将軍、敵軍から一部隊が突出。中央に突撃してきます。」

 

その報告に曹操、孫権とも驚いた顔を見せる。

 

「どうやら将が現れたようだな。よし、作戦通りにいくぞ。」

 

一刃の指示に曹操、孫権も頷く。だが突出してきた敵の将を見た途端、一刃と曹操は驚愕の事実に呆然とする。本陣にて戦況を見守っている舞華も突出してきた敵の将の姿を見て膝から崩れ落ちる。呆然と戦場を見つめる舞華の視線の先には、かつて愛した男の姿があった。

 

「・・・・・轟・・・伎・・・・・・様。」

 

もう姿を見ることも出来ないと思っていた徐栄の姿に舞華の瞳からはとめどなく涙が流れ落ちる。さらにそんな徐栄とともにいるのは、虎牢関の戦いで一刃が斬った牛輔と、曹操たちを庇って死んでいった夏侯惇の姿だった。そんな敵将の登場に曹操の部隊の夏侯淵、許緒、典韋は激しく取り乱す。

 

「・・・姉・・者・・?・・・・・姉者ぁ!」「「春蘭様ぁぁぁ!!」」

 

しかし、何の感情も持たない夏侯惇は得物を構えると曹操たちの部隊へと突っ込んでくる。取り乱す3人は反応に遅れる。

 

「くっ!」

 

そんな夏侯惇の一撃を曹操の絶が受け止める。

 

「秋蘭、季衣、流琉、しっかりしなさい!春蘭はあの時死んでいったのよ。私たちを守って・・・・。目の前にいるのはあなた達が愛した春蘭なの?違うでしょう!これは劉璋の作り出した偽者。こうして私たちの動揺を誘ってるのよ。」

 

曹操の言葉に我にかえった3人は、得物を構え直し夏侯惇へと向かっていく。一刃たちもかつて倒した者たちが目の前に立ちふさがっている光景に動揺はしていたが、それ以上に取り乱しているのは本陣の舞華だった。戦場へと駆け出そうとする舞華を、朱里たちが必死に止める。

 

「舞華さん、あれはあなたの大事な人ではありません。恐らく劉璋の手によって作り出された傀儡です。ああやってこちらの動揺を誘おうと劉璋が策をめぐらせたのでしょう。」

 

しかし、朱里の説得を振り切って舞華は戦場へとその身を向かわせたのだった。

 

 

 

 

敵将との交戦に入ってから北郷軍は徐々に押され始めた。

 

 

 

 

 

「くっ、押されている。まずいな・・・・。恋、ねね、急ぐぞ!」

 

高台から戦況を見ていた一刀たちは劣勢に立たされている自軍との合流を急ぐべく馬を走らせる。

 

 

 

あとがき

 

飛天の御使い~第参拾参幕~を読んでいただきありがとうございます。

 

今回はVS蜀 最終決戦前編です。

 

短めなのはお許しください。

 

なかなか執筆に時間が取れなくなってきていますが、

 

なんとか一定のペースで投稿できるよう頑張ります。

 

拙い作品ではありますが

 

少しでも楽しんでいただければ幸いです。

 

 


 
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