ドイツ第三位、おめでとう!!
自分はスペインを応援してるのですが、それでも、今大会のドイツがサッカーのすばらしさを再度伝えてくれたことについてお礼を言いたいです。
ま、それはそれとして、
ちょうどいい機会なので、ここで一刀の子供の序列を書くことにします。
とりあえず、筆者が何を参考にしているのかといいますと、主にファミ通文庫のラストを参照しています。
真恋姫ではラストに全員の娘が登場するので他は史実に基づいてもかまわないのですが、やはり蓮華の娘が最後にならないとファミ通文庫の外史と一致しないため、第六子とさせて頂きました。
では第一子から順に
陸延(12)
周卲(12)
呂琮(12)
甘述(11)
黄柄(11)
孫登(10)
となっております。
※注本文にこの序列と間違った表記がされている箇所があります。見つけ次第書き直していきますのでご了承ください。
()内は年齢ですが、とりあえず第一話時点での年齢と思ってください。また、この各子供の話は時間軸が前後していたりするので、わかりづらいかもしれませんがご了承を。
もちろん、シャオにも子供が生まれる予定ですが、孫尚香の子供となると当然のことながらいないので、オリキャラで通そうと思います。
そのほかにも、おそらく仲間になるであろう太史慈も子を産みます。
大蓮華(ファミ通文庫を参照)を一刀に預けた後、彼女がどうしたのか詳しくは書かれていないのですが、そのあたりの話も回想録のような形で織り交ぜながら話を書いていきたいと思います。ただし、彼女の呉への参列は、ファミ通文庫よりも後になるため、子供が生まれるのが他の武将よりも若干遅めになります。
ちなみに、今回のヒロインはタグにあるとおり太史慈の娘で太史享です。この子はだいたいシャオの娘と同年代になると思います。
では、第七話です、お試しください。
で、今回の話で真・恋姫無双で語られなかった歴史を作者勝手に語ってしまう部分が冒頭にございます。
わかってると思いますが、決して史実ではございません。間違っても信用しないようにお願いします。まぁ、黄巾の乱のときに孫堅がいない時点で史実と違うのですが、孫堅時代の話をするときに資料を少し参考にしたのでそれっぽくなっています。誤解のない様にあらかじめここに一筆奏上する次第です。
第七話 洪
『邪馬台国の会戦』という大きな海戦以降、族討伐に武将達が明け暮れる一方で、一刀は今日も足固めのために各豪族の家を回っていった。
もともと建業を首都とする孫呉は蓮華の母に当たる孫堅文台によって成立した。
彼女は先の王孫策と同じく若くしてなくなったが、彼女はその豪胆な性格と腕っ節の強さによって揚州にある呉郡富春において旗揚げに成功する。
要因は二つである。
第一に、この富春という土地は当時漢民族の支配が及びきっていなかったため、先住民である山越の襲撃を受ける可能性の最も高い最前線の町であった。そのため、この民族に対抗すべく一つに団結する必要がありそのリーダーとしての資格を持っていた人間こそが孫堅だったのである。
第二に、同時代の朝廷は宦官に権力を握られ、その権勢から逃れるべくして中原地帯から多くの貧民が流れ込んできていた。その中には無頼漢も多く、一軍を作る足がかりとして孫堅にとってはもってこいだったことが挙げられる。
こうして彼女の主導の下、軍は南下を開始。江南に地盤を固めることを決意したのである。
当時江南で開けていたのは呉や会稽であり、ともに多くの豪族達が勢力を持っていた。
そこで彼女が南下作戦とともに決行したのがその豪族を自らの軍に取り込むことだった。
彼女は弱小勢力が割拠している状態よりも、江南全体に一丸とした勢力を築くことを望んだのだ。
なぜなら、江南地帯は開発途上にあった山越に対する植民地であり、開発を強力に進めるためには現在よりもより強力な政権が必要と考えたからである。
しかしここで一つ不幸がおきる。孫堅が度重なる山越との戦のさなか流れ矢を受けて亡くなったのだ。
当時若くして一族の頭となった孫策は、寿春に拠点を移したばかりであった袁術のもとに客将として迎え入れられることになるのであった。
当然袁術、というよりも張勲はこの孫家一族の集団を楊州に散らさせた。我が家で猫を飼う者はいても虎を放し飼いするものはいないものである。ましてや虎に乗って街中を闊歩する末娘を持つ孫家と袁家では気風というものが違ったのだろう。
こうして孫家は一時雌伏の時を待つことになるのであった。
そんなとき孫家の頭首、孫策のもとに現れたのが天の御遣い、北郷一刀であった。彼の出現はまさに天佑であったといっても過言ではない。
反董卓連合結成後袁術に反旗を翻し、孫家はついに独立。散り散りになっていた豪族達を集め、ここに孫呉の誕生がなったのであった。
しかし、孫呉誕生から時をしばらく経て天下は二分される。
蜀と呉は同盟を組み、巨大なる魏を赤壁にて打ち滅ぼすことに成功したのである。
これによりもちろん魏の領土は分割されることとなったのだが、急に広い国土を得た領国はその内政に追われていた。
もともと曹操の統治がよかったために、多く賊が蔓延るという事態は避けていたが、北方異民族への対応を誤るわけにはいかなかった。これに乗じて初期の同盟時における魏の分割統治を違えようとしたのが蜀であった。
特に幽州の話である。もともと魏の領土のうち徐・豫・幽・青の四州は呉国のものとする取り決めがあったのだ。
しかし、蜀には幽州を嘗て治めていた公孫瓉がいたため、この幽州を治めることを蜀に任せてくれないかと提案。
当然話が違うと、呉はこの提案を拒否。もし承諾するならば分割していた司州の統治権の譲渡を呉は要請した。
そのため、あらかた決まった統治問題も、幽州をめぐってはいまだに解決していないのである。
一刀はその問題を解決すべく、力を持つ幽州の豪族に対して粘り強く交渉を行い、幽州の統治権を手に入れるため東奔西走しているのであった。
「とーさまー、おつかれー?」
「……洪、お父さんはもうくたくただ」
「じゃあ、洪が肩たたきしてあげる!!」
「ありがとう、洪」
久しぶりに休暇といえる休暇を得た一刀が自室で起きると、そこには呉の末姫、洪こと太史享がいた。
愛くるしい笑顔に大きい麦藁帽子。そこからのぞく髪はまるで宝玉のような光沢を持つ赤さである。
一刀の肩ほどまでの身長は、十分少女らしさを演出しているが、着ているタイトなドレス姿が女性としての部分をくっきりと浮き彫りにしている。孫家に連なるものの服装の特徴として、胸が大きければ大きいほど、露出が多くなるというものがある。
一度閨で蓮華に聞いたことがあるが、なんでも胸の谷間に汗をかくため、通気性の悪いものを着ると心地悪いらしい。
(あぁ、あのときの恥ずかしがる蓮華は可愛かったなぁ)
その例に漏れず、すくすくと成長している洪もまた、腹部を丸出しにしている格好である。
一刀の背中に回った洪は、トントンと精一杯握り締めた小さな小さな拳骨で一刀の背中をたたき始めた。
心地よいリズムが身体にリズムを与えてくれる。
一刀は目をつぶって、洪の親孝行に身をゆだねていた。
(あぁあぁあぁあぁあぁ、気持ちいいよ~。力というよりこの愛が気持ちいいよ~)
少し正面から見ると薄気味悪い笑顔を浮かべながら、一刀は全身を脱力していった。
正直何も考えたくなかった。幽州問題も、いまだ解決しない荊州問題も何もかもが面倒だった。
「とーさまー? 洪ねー、この前、大蓮お姉ちゃんとお買い物にいったの」
「へー、何を買ったんだい?」
「何も買わなかったの」
「?」
「あのね、大蓮お姉ちゃんが、『私たちのお金は国のお金』っていってたから、二人とも欲しい服があったけど我慢したの」
「そうなんだ、偉いなぁ二人とも」
「だからね、その、とーさま」
急に肩をたたくリズムが安定しなくなる。
「わかったよ、洪」
一刀は立ち上がると洪に向き直って麦藁帽子を取って頭を撫でた。
(服が欲しいんだろう、でも、こういう回りくどい言い方はあんまりさせるべきじゃないな)
一刀は洪に視線を合わせる
「でもね洪、今回は洪に服を買ってあげるけど、次からはこういうやり方はしないで欲しいな」
「?」
「えっとね、洪は父さんに服を買ってほしくて、肩たたきをしたのかい?」
洪は首を横に振る。
「でもね、人間っていうものは自分に利がないと基本的には行動しない生き物なんだ。特にお父さんがしている政ではね」
「……うん」
「だから、これから洪が大人になって孫呉を守っていくときに、何かをする代わりに何かをしてもらいたい、という利を基本とする考え方をやめて欲しいんだ」
「……うん」
「洪は、人を信じていたいだろ?」
「うん」
「何かをしてあげたいと思う心は人間が決して忘れてはいけないものだ。こういう心を持っている人間が行動をずっと示せていれば、周りにいる人たちは洪を信じてくれるようになる」
「うん!」
「だから、洪はこの国の心となってくれ。もしも飢え乾く人がいるなら自分の食べ物を分けてあげなさい。もしも寒さに震える人がいるなら自分の衣服を差し出しなさい。そうした行動の一つ一つが、洪を支えてくれるものになるはずだよ」
「はい、とーさま!」
「よし、いい返事だ。他のお姉ちゃん達も呼んでおいで。みんなの分の服もこの際だから作ってしまおう。そろそろ暑くなってくるしね」
「はい、いってきまーす」
洪は、とてとてと一刀の部屋を後にした。
残された一刀はその姿に頬を緩ませながら、ふと思う。
(人に信じられる行動を、か。今の俺にそれができているのかな?)
一刀は蜀の君主劉備を思う。
(あんな、人間が存在できるなんて思わなかった。三国の英雄の一人とは思ってはいたけど、大徳の器、まさかあれほどまでに大きいとは。……本当に、俺の国は腐ってたんだな)
政をやりだしてもう何年がたつのだろう。一刀の子供も七人生まれ、一番下の洪でさえ既に七歳である。
地方を回り各地から新しい文官武官を探す努力もした。
それでも一刀が実現したい国はまだ自分の中で見つかっていなかった。
俺はどんな国を目指していたんだっけ?
雪蓮が、冥琳が、蓮華が思う国、それぞれ別であったはずなのに、今この国は一つの方向に向けて動いているはずだ。
いや、そうでなければならない。
でも、その国の形が俺にはまだわかっていないんだ。
コンコン。
ノックの音。
「いいよ、入っておいで」
この娘達のために最高の国を手渡してあげたい。でも、その最高とは何をさすのか、一刀はわからないままでいた。
一刀の悩みが次第に大きくなっていく。
あとがき、兼質問
短いって?
すいません。本当はいくはずだったのにお買い物に行かせてあげられませんでした。
キャラクター造型がまだまだ甘い自分に怒り心頭ですよ。
ところで、作者は真恋姫無双の二次創作をするに当たって、特にファンブックなどを買わずにここまでやってきたのですが、やはりあったほうが便利なのですかね?
お勧めとかあったら教えてください。
あんど
次回で次世代編第一部が完結します。
嫁がほとんど出てこなかったというかまったく出てこなかったという肩もいらっしゃるかと思います。
第二部ではバンバン出るはずですので?期待していてください。
それでは、みなさんごきげんよう!!
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分量が思ったより少なくなってしまいました。
少しばかり拠点に飽きてきたところだぜい。
でも、恋姫って拠点うまくかけないとつらいのよね。
今回はある意味オリキャラですね。
ちなみに最初の関係なさそうな注意書きは一応読んでおいてください。
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