この作品は原作のキャラの性格が変化したり時代背景が変わったりします。またオリジナルな展開などもいれようと思っています。
なので原作好きの方また特定のキャラが好きな方はスルーしてください
移動した場所には兵士達が鍛錬をしていた。一刀達に気づいた兵士達は動きを止め一刀達に礼をする。一刀はそれに手を挙げて応えて華雄は何もしなかった。
「みんな調練中で悪いけどいまから華雄将軍と試合をするけどいいかな?」
兵士「北郷様と華雄将軍が?」
「そうだけど……」
一刀の言葉を聞き兵士達が騒ぎ始める。
兵士「ぜ、是非!!よかったら観戦をしてもいいでしょうか?」
兵士の言葉を聞き一刀はちらりと華雄を見る。一刀の視線に気づいた華雄は軽く頷く。
「いいよ」
一刀の観戦許可がでた瞬間に兵士達はそれぞれ調練を止めて観戦の準備に移る。
「少し準備するから時間をもらえるかい?」
華雄「かまわん。こちらが急に頼んだことだからな…」
華雄の言葉を聞いて一刀はその場で軽くストレッチを開始した。
現在、調練場はかなりの人数で溢れていた。武官だけではなく文官や女中の姿まで見える。その中には美羽達の姿もあった。
詠 「みんな仕事をほったらかして何をしてるのよ……」
観戦している人達を見てため息をつく。そんな詠を見てクスクスと笑う月。
月 「そういう詠ちゃんだってここにいるじゃない」
詠 「ぼ、僕は別に……」
音々音「どんな事を言っても詠がここにいる真実は変わらないです」
詠 「そういうねねだっているじゃない!!」
音々音「恋殿がいますからね」
そう言って音々音は恋を見る。恋は肉まんを食べながら中央の一刀と華雄を見ていた。
恋 「華雄ずるい……恋も一刀と試合がしたい……」
七乃「一刀さんと華雄さんですか~。でも何故この組み合わせなのでしょうか?」
美羽「それより楽しみなのじゃ~……七乃~何か欲しいのじゃ」
七乃「は~いわかりました。」
美羽達も完璧に観戦モードに移っているのであった。
準備運動をしながら一刀は美羽を見る。
「仕事をしないで大丈夫なのか?」
美羽「……………大丈夫なのじゃ」
「何だ…その間は……」
美羽「と、とにかく大丈夫なのじゃ!!」
「……わかった……後で俺に泣きついても助けないからな」
一刀の言葉を聞いて美羽や七乃達の肩がビクッと動く。その様子を見た一刀は軽くため息をつく。そして、準備運動を終えた一刀は華雄に声をかける。華雄は先程から目を閉じて精神統一をしていた。
「お待たせ」
華雄「いや……」
目を開けた華雄は一刀を見つめる。そして互いに向かい合い武器を構える。
美羽「一刀頑張るのじゃ!!」
七乃「負けないでくださいね~」
月 「華雄さんも頑張ってください!」
両者にそれぞれ応援の言葉がかけられる。中央に審判役の兵士がやってくる。
兵士「では……始め!!」
審判の掛け声と同時に華雄が動く。
華雄「はぁーーーーーーー!!」
掛け声と同時に金剛爆斧を横に振るう華雄。一刀はその一撃を軽く後ろにスウェーをして避ける。
さらに華雄は追撃をかける。しかし、一刀はその全ての攻撃をかわす。
「はっ!!」
短い掛け声と共に一刀は双剣を振るうがその一撃を華雄は斧で受ける。ぎりぎりと互いの武器から音がする。
華雄「やぁーーーー!!」
鍔迫り合いをしていた両者であったが華雄が力で一刀を弾き飛ばす。
「くっ!!」
飛ばされた一刀は空中で体勢を整えようとするが華雄が追撃をかけていた。
華雄の下からすくい上げる一撃を一刀は双剣で受け止め。そして、その勢いのまま空中で一回転をして着地をする。そこで両者が一旦動きを止める。
「……」
華雄「……」
両者互いに見つめあうが言葉はない。そこで一刀は双剣を分断して二刀流になる。右手に白夜、左手に月詠を構える。一刀が二刀流になったことで華雄の目が細まる。
華雄「すぅ……はぁ……」
華雄が息を整えて左足を前に出して斧を構える。次の瞬間、一刀が華雄の目の前から消える。少なくとも観客達にはそう見えた。
華雄「……そこだ!!」
華雄の後ろに一刀が現れるがそれに気づいた華雄は振り向き金剛爆斧を縦に振り落とす。しかし、その一撃は一刀に当たらなかった。
華雄「なっ!!」
「残念……こっちだ」
華雄の攻撃をかわした一刀はその背後に立ち白夜を振り落とす。
華雄「な・め・る・なぁーーーー!!!!!」
雄たけびと同時に華雄は金剛爆斧で一刀の攻撃を受け止める。
華雄「ふん!!」
一刀の一撃を受け止めた華雄はそのまま一頭の剣を弾き斧を横に振るう。一刀はその一撃を月詠で受けとめる。
「ふぅ~……すごい一撃だな……」
華雄「私の一撃を片手で受け止めておいてよく言う……」
華雄は片手で自分の一撃を軽々受け止めた一刀を睨む。
「並の武器なら今の一撃で砕けるだろうな……でも俺の『白夜』と『月詠』は並の武器じゃないから……ねっ!!」
次の瞬間、一刀の身体に青白い氣が纏い始める。それに呼応するように『白夜』と『月詠』も光を帯びる。
「じゃあ…そろそろ……いこうか!!」
華雄「ぐぅ…」
月詠で華雄を弾くとさらに一刀は追撃をかける。一刀の追撃に次第に華雄は防戦一方になる。
華雄「くっ!!」
防戦一方の華雄の顔が歪む。華雄はなんとか攻撃をしかけようとするが一刀の速度は先程までと比べられないほどの速くなる。
華雄(何という速さだ!!それに一撃一撃が今までと比べられないほどに重い!!これが…天の御使い)
「これで……終わりだ!!」
華雄(これが……北郷一刀!!)
一刀の氣の輝きが一段と増して、一刀は白夜で華雄の金剛爆斧を弾き飛ばす。金剛爆斧は宙を舞い地面に突き刺さる。そして、一刀はそのまま月詠を華雄の首筋に突きつける。華雄は自分の両手を呆然と見つめていた。そして、華雄は悔しそうに拳を握る。
華雄「……私の……負けだ……」
審判「………」
「……審判」
審判「はっ!!……しょ、勝負あり!!勝者、北郷様!!」
一刀と華雄の試合に見とれていた審判に一刀が促す。一刀に促され審判が慌てて声をあげる。審判の声の後に、観客が歓声を一斉にあげた。自分の武器を地面から抜いた華雄に一刀が近づく。
華雄「見事だ……何もできなかったぞ……」
「……ありがとう」
華雄「それにあれが貴様の本気ではないだろう?」
「………どうかな……」
一刀の曖昧な返事を肯定と受け取った華雄は苦笑する。
華雄「……私もまだまだだな……しかし、次は貴様の本気を見させてもらう。そして、私が……勝つ」
「そうだね……楽しみにしてるよ……」
一刀と華雄はそのまま互いに握手をするのであった。
後書き
対華雄ですけどあっさり終わってしまいました。相変わらず戦闘シーンを書くのは難しいです…
華雄があっさりと負けてしまいましたがけっして弱くはありません。
補足設定
この作品における武将の強さ
一刀>>>恋>>雪蓮=愛紗=春蘭=星=鈴々=翠=華雄>>思春>凪=明命=華琳>他の武将
みたいな感じです。祭、秋蘭、紫苑、桔梗、は弓なので除外しています。
これはあくまで自分の考えなのでスルーの方向でお願いします。
ではみなさんまた
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投稿です。生暖かく見守ってください。