〜第1話〜
8月7日今日はカレンが祖母の家に泊りに行く日でもあり、
これからの不思議な体験をする始まりの日でもあった。
カレンは夏休みになると毎年母かたのお母さんの家に行っていた。
それはカレンが15歳になった時の事だった。
[おかーさん、まだつかないの?]
[もう少しよ、ほら!神飛山見えてきたでしょ!]
神飛山は普通に何処でもあるような山なのだが、
そこにはある伝説が今でも語り継がれているのだ。
それは 神飛山と繋がりし神の世界 という神隠しみたいな言い伝えだった。
だから、誰もそこには近寄りたがらなかったのだ。
祖母の家はその山のふもとでカレンはそういう話を聞いても怖がらず、
山で遊ぶのが好きなちょっと変わった子だった。
そして今日のカレンはとてもワクワクしていた。
それは、去年の最後の帰る日に山の少しおくの大きな大木、
樹齢約2000年と言えるほどの大きさの大木を少し登ったところに
木の中への入り口みたいな小さな穴をみつけた。
カレンはその時なにか不思議な物を感じ取り、
なにかに呼ばれるかのように自然とその中に入っていった。
身をちじめ頭をいろんな所にぶつけながら進んでいくと、
4、5メートル進んだあたりから急に穴は広がり丁度立てる位の広さになったのだ。
そこは人が作りだしたものに見えず、
自然で神秘的で上からは木の隙間隙間から日が照り心地良い温かさであった。
そして、その中央には綺麗な井戸の様なものがポツンとあり、
その井戸はこの大木によって守られている様にも感じ取れた。
残念ながらその時は帰らなくていけなかったので、
詳しく調査することは出来なかった。
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これは、少女カレンが祖母の処に泊りに
行った時の不思議体験を記した
物語りです。