「む~・・・」
あの不思議な夢を見てから、私こと程立は白士と名乗る男性を観察しているのです。でも、どこからどう見ても近所の優しいお兄さんっていう印象から抜き出ません。では、あの夢は一体どういう意味だったんでしょうかね?
実は、偽名を名乗っている友達の稟ちゃんに聞いてみたんですけど。
「風・・・それはあなたの願望では?」
といってまともに取り合ってくれませんでした。くすん・・・。
失礼ですね~。風は年がら年中寝ることしか考えていない女の子だなんてことはありませんよ~。一年に一度くらいは考えない日だってあります。
人が真面目に相談しているというのに。ちなみに風っていうのは私の真名です。なので、気安く呼ばないで下さいよ~。
「おうおう・・・真名を呼びたきゃ、俺らの信用を得るこったな」
宝譿もそういってますよ。
話が逸れてしまいましたね。戻しましょう~。稟ちゃんにまともに取り合ってもらえなかったからといって、趙雲こと星ちゃんに相談するわけにもいかないのです。そんなことをしたが最後。一日中からかわれてしまいます。星ちゃんはしつこいですからね~。そんなのはごめんなのです。
なので、風が一人で観察するしかないのですよ~。わかりましたか~?
「ん?程立ちゃん、俺の顔になんかついてる?」
「いえ、なんでもありませんよ~。お気になさらずに~」
「そっか。ごめんね。変なこといって」
「いえいえ~」
おっとっと。あまりに見すぎてしまったみたいでお兄さんに気づかれてしまいました。なんとか誤魔化しましたが、すまなそうな顔をするお兄さんを見ると罪悪感が沸きますね。観察をしていますが、たいした成果はないのです。わかっていることと言えば・・・。
ナデナデ
お兄さんに頭を撫でてもらうのは気持ちいいということと。このお兄さんはとってもおせっかいだということです。これは風が観察しているおせっかいさんの話なのですよ~。
トントントンカンカン
「これは・・・どうすればいい?」
「おお!そこにおいといてくれ」
「わかった」
ギコギコギコギコギコギコ・・・
「ほい、お嬢ちゃん。追加の板だ」
「おお、すまぬ。後、三枚程でなくなるとこであったゆえ、助かる」
「なんのなんの。じゃ、よろしくな」
「うむ。任せてくだされ」
あの夕飯の後で話し合った結果、家も燃えてしまった為あの親子はこの村で暮らすことになった。翌日に趙雲のみで街へ様子を見に行ったが、家は全焼して残っているものは何もなかった。それを親子に伝えるとさすがにショックを隠せないでいたが。
そんなわけで、新しく親子が入村するにあたり現在は、親子が住む予定の家の補修作業をしているのだ。忘れてはいけないのはここは元廃村だということ。家は空いているがそのままではとても住める状態ではないのだから。
「恋。これが追加の板だよ。お願いね」
「ん。任せて」
というわけで村総出で家の補修作業をしているのだ。これは朝に村人に伝えた。最初は自分達だけでやろうかと考えていたのだが、村人の是非手伝わせて欲しいとの希望から村総出となった。彼ら曰く。
「新しい仲間になる人達なのだから、手伝わないのは同じ村人としておかしい」
とのこと。彼らは今ではすっかりこの村の住人になっていた。これは一刀としても喜ばしいことである。
役割分担は、身軽な趙雲が屋根の修理、力持ちな恋が補修材料の運搬で、一刀が板を用意する係りである。陳宮と風には親子の面倒を見てもらっている。母親の体調は良くなっておらず、看病が必要なのと子供達の相手をするという大切な役割である。子供達からは補修作業を手伝いたいという意見が上がったのだが、まだ幼い彼らに任すには危ないとの判断で却下されていたりする。
「戯志才さん。この板はどこにもっていきますか?」
「それは、あちら側へ。材料の残りが少なくなっていますので」
「わかりました」
「ああ、そこ!別の板を。隣の板と色合いが合いません!」
「うっす!」
この補修作業の総指揮は戯志才。彼女の指揮により、作業がスムーズに進み、予想以上に早く良い出来になっていた。ちなみに全焼して何もなくなってしまった親子の服などは元から家にあった服を使ってもらうことで解決した。その家に住んでいたのが家族持ちだったのか、子供服もあった為問題はない。当面の間は問題なく過ごせるだろう。
家の補修の次は親子の収入の問題である。これは、やはり農業をすることで稼ぐことになった。
「もっと土を掘り起こすんだ」
「ん~!っしょ!!」
まだ、母親は仕事が出来るほど体調が良くはない。なので、当面は長男が行うことになるのだが、さすがに一人では大変なので、村人の誰かか、一刀が当番を決めて手伝うことになっている。いずれ、母親が健康になったときに親子だけでやってもらうつもりでいる。
というように親子の問題を解決していったある日。恋と趙雲は各自の得物を持って、まだ廃屋が多い開けた場所へとやってきていた。
~恋、趙雲の場合~
「いきなりですまぬな。呂布殿」
「ん。いい」
これから、二人は模擬戦を行うつもりである。それは先日の役人達を撃退したとき。恋の強さを見た趙雲の武人としての血が騒ぎ。手合わせしたいと思ったのが発端である。親子の問題などいろいろあってなかなか時間がとれなかったが、それも一段落したので好機とばかりに恋を誘ったのだ。そして、今回ようやく実現した。
「以前から手合わせ願いたいと思っていたが、お互いなかなか時間がとれなかったですからな」
「でも・・・喜んでもらえてよかった」
「それは、同感だ」
二人は最近終わった家の補修結果を見た親子の喜ぶ顔を思い出し、自然と顔が綻ぶ。が、手合わせをするということですぐに武人の顔に戻ってしまった。
「では、始めましょう」
「ん。いつでもいい。・・・こい」
穏やかな日差しが差しているところが、突如雰囲気が一変した。緊張で張り詰めた空気になり寒気まで感じるほど冷たくなる。それは二人の闘気のぶつかり合いの成せる技であるが、その二人の表情は対照的だった。
「「・・・・」」
恋は最初と変わらず無表情で武器を構えている格好で静止している。構えも余計な力など入っておらず、理想的な力の入れ具合である。対して、趙雲の顔は少し強張っていた。そして、何もしていないのに顔中に汗が吹き出ている。
「(くっ・・・隙が見つからない。どこから攻めていいかも・・・先が読めない)」
趙雲は恋の強さを刃を交える前、この手合わせを始めるということで武器を構えた時点で悟った。恐ろしく自然体で構えられた武器。普段なら、どこから攻めようと考えたときに一つや二つは攻め方が想像出来るのだ。しかし、恋には全く攻め方が思い浮かばない。試しに想像の中で何回か攻めてみたが、その悉くが返り討ちに合うという結果に。
今まで会ったことがない強者との手合わせに一割の恐怖と九割の歓喜を抱く趙雲だった。
「ふっ・・・」
「(速い!)くっ・・・」
ガキィイイイ
最初に動いたのは恋であった。一瞬の加速、その勢いのまま水平斬りを放った。趙雲は槍で受ける。ここで武器を引いて再び斬撃に行くのが普通だが、恋はそこから力勝負へと持っていく。
「んん!」
「っとと、なんの!」
「はっ!」
鍔迫り合いから、力で強引に武器を振り切る恋。そこでバランスを崩したところに一撃を叩き込むはずであったが、趙雲は力で持ってかれると感じ取った瞬間に、腕の力を抜き受け流したのだ。力を受け流したことにより、体勢を崩すことのなかった趙雲は次の一撃を避け、恋と距離をおくことが出来た。
「っと、少々焦りましたが、今度はこちらから参りましょう」
今度は負けじと自分から攻めに出る趙雲。せっかくの強者との手合わせなのだ。うだうだ考えていても仕方ないと、開き直り自分の持ち味であり、最強の攻撃方法である最高速からの刺突の連撃を放つ。
「はい!はい!はい!はいぃ!!」
恋はそれを方天画戟で受け、体術避け、趙雲の攻撃を避けて見せる。が、趙雲の攻撃は止まらない。
「はい!はい!はい!はいぃ!!」
刺突の速度がさらに増す。避ける恋。それだけではなく、今度はそこから攻撃に転じる。
方天画戟の石突で趙雲の槍を打ち上げた。打ち上げた反動で槍の引きが鈍ったところで、方天画戟の刃で斬りつける。
「はっ!」
「なんの!」
趙雲も槍を反転させると、柄の部分で方天画戟を受けきった。
「もっといく」
ガキィ!ガキィ!ガキィ!ガキィ!
「くっ・・・一撃一撃が重い」
さきほどとは違い、今度は連続で斬撃を放つ。趙雲はそれを全て槍で防いだが、その一撃一撃がとても重く、その一撃を防ぐ毎に趙雲の槍の動きが鈍っていく。
そこに気づかない恋ではない。
「まだまだ」
手を休めない恋。が、一撃の重みは増していた。ここまで良く防いでいた趙雲だが、ついにその防壁も突破されてしまう。
「ぐふ・・・」
恋の斬撃が趙雲の防御の速さを越え、一撃が趙雲の横っ腹を強打。趙雲は横に数メートル飛ばされる。勝敗は決した。
「大丈夫?」
「う、うむ。どうやら、折れてはいないようだ。しかし、手合わせはここで終了だな。私の負けだ。手合わせしてくれて感謝する」
「ん。そろそろご飯。行こう」
「ああ」
趙雲は打たれた部分を触診してみる。どうやら、骨折はしていないようだが、打撲により結構痛む。今の状態ではこれ以上手合わせ出来ないと判断し、降参した趙雲。恋に手をかされ立ち上がると二人は一刀の家へと戻る。手合わせしてわかりあったのか、心持二人の新密度が上がったような気がする。
~程立、戯志才の場合~
「私は軍師になる為に学を積み、諸国を巡り見聞を広め、素晴らしい君主を探して旅をしてました」
「そうですね~。それは風も一緒なのですよ~」
「では、私達がやっていることはなんですか?」
「草むしりですね~」
「なんで私達がこんなことを!?」
「おう、姉ちゃんよ。しゃべってる暇があるならその分手を動かしな!」
「と、宝譿が言ってますよ~」
程立と戯志才の二人は今、一刀の畑の雑草採りをしている最中である。それこそ、親子を助ける為の争いに巻き込んだこと、その親子を預かってもらうこと、などで一刀に恩がある二人はせめてものお礼ということで一刀の仕事を手伝うと申し出たのだ。
一刀としては別にお礼が欲しいわけではなかったのだが、二人の熱心な言葉と気持ちに断ることが出来ず、こうして畑の雑草採りをやってもらっているわけである。
「まぁまぁ。たまには体を動かしておかないと~」
「普段のあなたからは想像できない言葉ね。どうしたというのかしら?」
「私だってたまには体を動かしたいな~って思うときがあるのですよ」
「私、あなたにそんなことがあるって初めて知ったけど」
「軍師とは常に相手に読まれないように細心の注意を払うものなのです」
それでも戯志才は疑いの目で程立のことを見ていた。そんな戯志才のことなぞ気にもせず、鼻歌を歌いそうな雰囲気で作業を進める程立なのでした。そこに別の場所で畑仕事をしていた一刀が休憩を知らせにやってくる。
「お疲れ様。二人とも。そろそろ休憩に入っていいよ」
「「はい」」
「じゃ、いつもの木陰で。今、陳宮ちゃんが蜂蜜水を持ってきてくれるから」
一刀はそういうと去っていく。二人は言われた通り『いつもの木陰』に向かうのだった。いつもの木陰とは畑仕事をやった後は汗をかいてしまうほどに暑くなる。それにより、木陰に入って涼むのだ。普段は各人近くの木陰で休憩するのだが、一刀は最近入村した親子と一緒に作業しているのと、程立が手伝ってくれている為、休憩を一緒にとっている。しかし、大所帯になってしまっているので普通の木陰では全員が入れず、だからといってみんな別々の場所で休憩するという考えはない。一緒に作業しているので、別々で作業するのは寂しいとの考えで。そこで畑に近い場所に大きな木が聳え立っていて、木陰も大きい為そこで休憩をとるようになり、いつしか『いつもの木陰』と呼ぶようになったのだった。
「蜂蜜水持ってきたのですぞ!」
「「「わ~い」」」
「ありがとうございます」
「ありがとうございますね~」
「陳宮ちゃん。ありがとう」
陳宮が持ってきた蜂蜜水をそれぞれ受け取り、感謝の言葉を述べる。最後に一刀が撫でるというのがもうパターン化したようにお決まりな行動になっていた。そして、もう一つお決まりになった行動がある。
「やっぱ、汗かいたら水分は欲しくなるね~」
「そうですね~」
子供達は元気が有り余っているのか、長女を筆頭にどこかへ走っていってしまった。これが、村の外に出ていってしまうとかどこへ行くのかわからないならついていくのだが、子供達が走っていく際に「セキトのとこいこ~」と言っていたので見送るに留める一刀。何故なら、セキトの傍には恋という心強い護衛がいるからだ。むしろ、一刀よりも頼もしく頼りになるのだからついていく必要がないのである。
なので、腰を落ちつけて休憩を取る一刀。その一刀から自然とこぼれた言葉に程立が相槌を打つ。別にこれだけなら普通である。では、何が普通ではないのかというと二人のとっている体勢が問題なのだ。
「程立ちゃん。熱くない?畑仕事で体が熱くなってるでしょ?」
「蜂蜜水を飲んだので大丈夫ですよ~。木陰も涼しいですし~」
なんと、程立はあぐらをかいた一刀の上に座っているのだ。一刀の胴体を背もたれ代わりにリラックスしている。戯志才はそれを見てさきほど程立の言葉を理解する。
「(それが運動したいと思う理由ですか)」
と。
こうなったのは、数日前。雨の日の翌日のことである。その日は前日が嘘のように快晴で気持ちのいい日であった。今日のように仕事をやって休憩に入ることには地面も完全にではないが乾いていたくらいに。
そこで、いつもの大きな木陰で休憩をとったときのことである。子供達は休憩なぞ知ったことかと遊びに走っていった。まぁ、まだ遊びたい盛りの年なのだし元気があっていい。で、残った面々は木陰に座って休憩を取ったのだが。ここで問題が発生した。それは木陰の為、日があたらず乾いている箇所が少ないという点である。陳宮と戯志才は運よく乾いた部分を見つけて座ることが出来たのだが、程立は見つけることが出来なかったのだ。慣れない体を動かす仕事に疲れていた程立は座りたかったのだが、自分と同じことをしている人に私も座りたいのでどいて下さいと言えるはずもなく困っていた。そんなときにおせっかいが動かないはずがない。
「程立ちゃん。ここに座る?」
一刀は立ち上がり自分の座っていた場所を指差して示す。これには程立も慌てた。一刀は程立よりも数倍以上の量の仕事をこなしていたのを見ていたからである。親子の畑の手伝い、自分の畑の仕事、村人の畑の視察をして助言し、村の周りの罠確認と蜂の巣の視察。そして、休憩に出す蜂蜜水の作成である。そんな一刀をどけて自分が座るのは罪悪感が沸くと程立は断った。これだけは譲れない。だが、一刀も意見を譲らない。互いに平行線を辿り終わりがないと陳宮と戯志才が思ったとき。一刀は妥協案を提案する。
「なら、こうすればいいかな」
「きゃ!?」
一刀は自分が座ったと同時に程立の腰を持ち、あぐらをかいた足の上に乗せたのだ。いきなり持ち上げられた程立は可愛い悲鳴をあげたが、状況を理解すると顔を赤く染めて俯いた。
「確かにこれだと二人とも座れますけど・・・」
「でしょ?」
「でも、私は恥ずかしいのですよ~」
「二人とも座るのはこれしかない。どっちかが座るってなるとまた話が終わらないし、今日だけだし、我慢してね」
一刀はそういって程立の頭を撫でる。程立は恥ずかしそうにそれを受け入れるのであった。だが、軍師とは恐ろしい者なのだ。常に新しい知識を仕入れ、軍略を考え、冷静でなければならない。程立はまさに軍師であった。
「あれ?程立ちゃん?」
翌日、表情は堅かったものの自然に一刀の上に座っていった。最初は不思議がった一刀だったが、苦笑して受け入れる。
さらに翌日。
「お兄さん。これでは私が座れません。手をどかして下さい」
自分からおねだりするようになっていた。まこと恐ろしい軍師である。そして、ここにもう一つ問題点というか不思議な点があった。それは戯志才のことである。彼女も軍師を目指すものである。その為、常人より頭の回転、想像力、思考能力が上なのだ。なので、少し困った癖も持っていた。それは過剰妄想してしまうのである。その上、興奮が一定を超えると鼻血を噴出して倒れるという癖を持つ。その彼女にとって今の一刀達の体勢は格好の妄想ネタになるはずなのだが、その様子が一行に見られないのだ。
それは何故か?
理由は一刀が扱いになれている点にある。一刀はこの世界に来る前には近所の子供達と一緒に遊び、面倒を見てきた。ということもあり、自分よりも幼い子を見ると面倒を見てしまう癖があり、その接している態度から、あの戯志才をもってしても程立との関係が仲の良い兄妹のような関係にしかどう考えても想像できなかったのである。
「本当の兄妹のようですね・・・」
「・・・・」
呟くように発する戯志才の言葉に陳宮は羨ましそうな視線を程立に向ける。それは後に一刀との関係を変える要因になったのだが、今は関係ないので割愛する。
さて、そんな戯志才の微笑ましいものを見る表情は次の程立の発言で完全に崩壊してしまう。
「それが本当ならよかったけどね。こんな可愛い妹なら大歓迎だよ」
「それで、いつも一緒なんですね。朝から晩まで。床までも・・・」
「て、程立ちゃん!?」
「と、ととととと床までもですか!?そ、そんな白士殿の手がまだ成熟していない程立の肢体に伸びて・・・・ブフゥーーーーーーーーーーーーー!!」
程立の言葉に過剰妄想をしてしまい盛大に鼻血を噴出す戯志才。今までのほのぼのを完全に帳消しにしてしまう光景である。戯志才の癖を初めて見た一刀と陳宮は慌てた。
「戯志才ちゃん!!」
「戯志才殿!大丈夫ですか!!」
そんな中でも落ち着いているのは問題発言をしたこの事態を起こした張本人である程立だ。いつの間にか一刀の元から離れて戯志才の後ろへと立っていた。
「はいはい戯志才ちゃん。ち~んしましょうね。ち~ん」
「あ、ありがふぉうございまふ。・・・フガフガ」
「あ、心配しなくても大丈夫ですよ~。これは戯志才ちゃんの癖なので」
「「癖って・・・」」
「この子は妄想癖がありまして・・・興奮してこのようになってしまうのですよ~」
冷静に対処している程立を見て落ち着きを取り戻す二人だが、過剰妄想による鼻血の噴出という理由を聞いてどう返答していいか困ってしまうのだった。
~陳宮の場合~
「あっ・・・そろそろ布を替えましょう」
「看病までしてもらって・・・どうもすいません」
「気にしなくていいのですぞ。村の長の決定なのですから」
陳宮は子供達の母の看病を担当していた。それは陳宮が助けた犬の世話をしていることもあって決まったことである。その件の犬だが、傷は完治していないものの今では元気に走れるようになっていた。
ある日のこと。
「この子の名前をつけてあげようか」
「いつまでも犬ではかわいそう・・・・」
「さすが呂布殿!私も同意見なのです!」
「じゃ、陳宮ちゃんが決めてくれ」
「え?私ですか?」
「(コクッ)・・・陳宮が助けた子だから」
「わ、わかりました。私が責任を持って名前をつけるのです!」
こうして陳宮が名前をつけることになった。それからきっかり2日後。陳宮は高らかに宣言する。
「この子の名前が決まりました。この子は張々です!」
「張々か。よろしくね。張々」
「張々・・・はやく怪我を治して」
「ワンワン!」
犬の名前は張々に決まりました。張々自身も名前が気に入った様子。尻尾をぶんぶん符って喜んでいます。また、セキトも「よろしくな」とでも言うように鳴いていた。
それから、張々は陳宮に懐き、一人と一匹は一緒に行動することが多くなったとか。
後日、その日は罠の確認作業をしていた趙雲と恋が戻ってくると、二人が大きなものを抱えていることに気づいた。なんとそれは熊であった。罠にかかっていたところを見つけ、逃がそうとしたのだが興奮していて襲い掛かってきたので仕方なく仕留めたという。本日は熊鍋に決定した。
親子は今は村人同士で交流を深める為に、元野盗だった5人が親子の家で夕飯を作りみんなで食べている最中である。よって、一刀の家にいるのは恋、陳宮、趙雲、程立、戯志才となっている。あっちでは、熊肉を分けたので熊鍋で盛大に盛り上がっているころだろう。事実、少し様子を見に行ったとき親子と村人は親しげに話して笑いあっていた。
「むぐむぐ・・・」
「これにメンマがあれば・・・」
「ぐぅ・・・」
「こら!食事中に寝ないの!」
こちらも賑やかな時間だった。
夕飯も終わり、就寝の時間が迫ってきた頃。陳宮は一刀を外へと呼んでいた。
「陳宮ちゃん。俺を呼び出したのはどうしてかな?」
一刀がやってきたのを確認した陳宮は神妙な面持ちで話しを切り出した。
「えっとですね・・・ちょっと恥ずかしいですぞ。その・・・私の兄上になって下さい!」
陳宮の告白。一刀にとって予想もしないことであった。詳しく聞くと、張々の怪我が治るまで一刀の家に居候しているのだが、邪険にすることなく優しく接してもらえたこと、程立とのやりとりを羨ましいと思ったこともあり、兄として慕おうと思ったとのことであった。一刀は近所の子供達の面倒を見ていたことから兄として慕ってくれていた子はいたことはわかっていたが、実際に兄になってくれと言われたのは初めてのことであった。
返答に困ったものの、今までと接し方が変わるわけでもないことだし、なんら困ることがないので。
「いいよ。よろしくね。陳宮ちゃん・・・って妹なんだから『ちゃん』付けはおかしいか。よろしくな。陳宮」
「はい!よろしくお願いします。兄上!!」
了承をする一刀に、陳宮は笑顔で返事をするのだった。だが、陳宮の話はまだ終わらないようだ。この場にもう一人の人物が現れたのだから。
「ちんきゅー。呼んだ?」
「恋?」
そこに現れたのは陳宮が一刀と同じく慕っている呂布こと、恋であった。
「呂布殿!わざわざ呼び出して申し訳ありませぬ!これから大事な話をするのですが、聞いて欲しいのです!」
「わかった・・・」
「兄上もいいですか?」
「ああ、いいよ」
「ありがとうございます。では・・・」
二人から許可をとった陳宮は一呼吸置いた後、自分の名前を言った。ただし、真名をつけてである。
「私は、姓は陳、名は宮、字は公台、真名は音々音と言うです。呼びづらかったら、音々でもいいです。お二人には是非、真名で呼んで欲しいのです」
つまりはそういうことである。一刀も恋も喜んでそれを受け入れるのであった。
「私の真名は恋。よろしく音々」
「俺の真名は一刀って言うよ。よろしく音々」
「よろしくお願いします。恋殿、兄上」
こうして、三人の中は一層深まった。しかし、そんな彼らに別れの時期が近づいていたのである。
「休憩にしよう」
「「はい」」
翌日。畑仕事が終わって、いつもの木陰で休憩を取る一刀達。ここで、程立が一刀の上に座るのが定番になっていたが、今日は一味違う。
「兄上!ここに座っていいですか?」
なんと、程立よりも先に陳宮こと音々音が動いた。これには戯志才も程立も驚いて固まってしまった。一刀も少し驚いたが昨日の兄になって発言もありすぐに復活する。
「いいよ。おいで」
「はい!」
可愛い妹の頼みを断る一刀ではない。すぐに了承して自分の上に音々を座らせる。こうなると黙っていられないのは程立である。自分が初めに行ったことをみすみす他人にやらせるわけにはいかない。
「待つのですよ!それでは私が座れないのです」
「もう、ここは音々が座っているのです。元々誰のものでもないのですから早い者勝ちなのですぞ!」
二人はお互いににらみ合い火花を散らす。そんな二人に苦笑しながら一刀は冷静に妥協案を示す。こんな子供の言い争いは日常茶飯事だった為、彼は対応に慣れていた。
「ほら、こっちにずらせば座れるよ。喧嘩しないで仲良くね」
「「ふ~んだ!!」」
音々音を左の太ももに、程立を右の太ももに座ることで無事座れた二人だが、お互いに視線を合わせずそっぽを向く。その全く同じ動作、同じタイミングだった為、思わず笑ってしまった一刀だった。そんな一刀を見て余計に機嫌が悪くなる二人だった。
「そろそろここを出ませんか?」
仕事を終え、趙雲、恋と合流も合流しみんなで夕飯を食べた後。戯志才が切り出す。
「私達は主に相応しい方を見つけて士官することが目的で各地を回っていたはずですよ。ここに留まる理由はない・・・いえ、先日の騒ぎで報復がある可能性があると見ているなら理由はありますが、そんな気配がないので役目は果たしたと考えていいでしょう」
「そうですね~。ここがあまりにも居心地が良くて忘れていたのですよ」
「その通りだ。そろそろ潮時かもしれん」
「では・・・」
「ああ、明日に出て行こう」
「だとしたら、今日中にお兄さんにお話しておきましょう」
三人は目的を思い出した。この後、一刀に話をすると。
「そうか、寂しくなるな。でも、無事に相応しい主が見るかることを祈ってるよ」
と寂しそうな笑顔で応援してくれたことが少し嬉しく感じる三人だった。
翌朝。
「急な話ですいません」
「ここは居心地が良くて、時間をかければかけるほど決心が鈍ってしまうのですよ~」
「それは嬉しいな。もうちょっと引き止めてればここにいてもらえそうだね」
「そんなことはしないけど」と軽く冗談を言う一刀。三人はこれに笑う。
「・・・元気で」
「これで兄上椅子は音々だけの物になったのです。寂しくなんかないですぞ!!」
恋と音々も見送りにきていた。恋はもちろんのこと、口ではああいっている音々の顔も寂しそうな顔をしているのである。もちろん、この場にいる者は気づいているが指摘するようなことはしないのである。
「む~。決着は次の機会にします~。それまではお兄さんのことは預けておくのですよ」
「何をいうです。次もその次もないのですぞ!」
二人の微笑ましいやりとりに和む一刀達。
「それでは、お世話になりました」
「さようなら~」
「いつかまたお会いしましょうぞ。呂布殿、そのときはまた手合わせ願いまする」
「君達の目的が果たせることを祈ってるよ」
「ふん・・・元気でいるのですぞ!」
「・・・また会う。次も負けない」
こうして、三人は再び村を後にした。三人を見送った後、一刀達は仕事に戻る。手伝ってくれていた人が去ってしまったので仕事量も若干増えているのだ。
趙雲達が去ってしばらくした日。ついに張々の包帯がとれて怪我が完治した。多少まだ、血や汚れがついていたものの、綺麗に洗い流せば元の色を取り戻すことが出来た。一刀達は張々の完治に喜んだ。が、それは同時に恋達との別れも意味していた。
「一刀・・・この子が治ったから。恋は村を出る」
「そっか。元からそういう話だったもんね」
「ん。みんな待ってる」
「みんなって?」
「恋とセキトの家族」
「そっか。家族が待ってるなら帰らなきゃね」
「ん」
音々は恋の帰る発言を聞いて迷っていた。自分の慕う二人、呂布こと恋と白士こと一刀。そのどちらと一緒にいようかと。自分は元々役人になる為にやってきたのだが、その街で見た光景に愕然とした。もう、あの街に仕官することはない。自分がどうしたいのかと考えたとき、すぐに答えが出た。恋と一刀、三人で一緒にいたい、と。そう思っていたのに今、恋は自分の家へ帰ると言っている。音々は決断を迫られていた。
「恋殿。家はどこにあるのですか?」
「洛陽・・・そこで将軍してる」
一縷の望みを持って質問してみた。もし、恋がどこにも所属していなかった場合、この村に引越してもらい一緒に住めないかという希望。しかし、恋は将軍の役職についている。これでは、街を出るのは無理である。やはり、音々は恋か一刀、どちらかを選ばねばならなかった。
「いつに出て行くの?」
「明日・・・」
「わかった。恋も出て行くと・・・ここも寂しくなるね」
「恋も寂しい・・・でも、家族がいるから」
前までは、劉備達義姉妹や張三姉妹、趙雲達の主見つけ三人衆がいてにぎやかで楽しかったのだが、今は恋と音々の二人だけ。村人は増えたといっても家が違うので夕飯とかは別になる。賑やかな時があっただけに寂しさを感じずにはいられなかった。恋も一刀ともっと一緒にいたいと思っていたのだろう。その顔にははっきりと寂しさが浮かんでいた。
「・・・音々はどっちを選べばいいんでしょうか」
恋の送迎会ということでちょっぴり豪勢になった夕飯を終えて、みんなが寝静まった後。音々は外に出て月を眺めながら悩んでいた。恋と一刀。自分はどちらと一緒にいたいのかと。
「音々。そんなとこにいると風邪引いちゃうぞ」
「兄上!」
そんなとき、一刀が現れた。音々に上着をかけると手を取る。
「こんなに冷たくなって。結構、外にいたろ?」
「うっ・・・」
「何に悩んでいるかわからないけど、風邪を引いたら元も子もないだろうに」
「あ、兄上・・・気づいていたのですか?」
「うん。ずっと浮かない顔をしていたからね」
一刀の答えにただ俯く音々。音々から言葉を発するまで黙って見守り続ける。やがて、ぽつぽつと話をし始めた。
「恋殿は明日、村を出ていってしまうのです」
「そうだね」
「音々は恋殿と兄上の三人で一緒にいたいのです」
「うん・・・」
「でも、兄上はこの村を離れることは出来ません。恋殿には家族がいます。一緒にいることは出来ません」
「そうだね」
「音々は・・・音々はどっちと一緒にいればいいのかと悩んでいたのです」
「そっか・・・」
一刀は音々の頭を撫でながら静かに言葉を紡ぐ。
「音々。迷ってるなら、音々の夢に近い方を選んでみたらどうかな?」
「夢に近い・・・ですか?」
「そうだよ。音々は役人になりたくてあの街にいったんだよね?」
「そうですが、もうあの街でなる気はないですぞ?」
「わかってるよ。でも、洛陽でならどう?」
「!?」
恋についていけば、将軍である恋の推薦で洛陽の役人になれるかも知れない。この村に残った場合、自分とは一緒にいられるが役人にはなれない。対して、恋についていけば恋と一緒にいられる上、役人にもなれる可能性があると一刀は言っていた。
「どっちを選んでも後悔するなら、後悔することが少ないほうを選んだほうがいいんじゃないかな?」
「兄上・・・」
「それに重く考えすぎだよ。音々。別に今生の別れってわけじゃないんだ。暇が出来たらいつでも遊びにきていいんだよ?音々は俺の妹なんだ。妹が遊びにきたら嬉しいに決まってるだろ?」
「あ、あ・・・兄上~~!!」
「音々。恋といっておいで。恋のこと、しっかりと助けてあげなよ?」
「はい・・・はい!うぇえええええん」
一刀は音々が泣き止むまで抱きしめて撫でてあげるのだった。
「今夜は・・・兄上と一緒に寝たいのです」
その後、最後の夜なので、一緒に寝たいといってきた妹の頼みを断れるはずもなく。寄り添って眠る一刀であった。ちなみにただ添い寝をしただけなので勘違いなさらないように。
明けて翌日。
恋と音々が旅立つときがきた。
「兄上。お世話になりました」
「ありがとう・・・」
「「ワンワン」」
恋、セキト、音々、張々が挨拶をする。張々は音々が引き取ることになった為、恋と一緒に洛陽へと向かうことになっていた。一刀も寂しく思いながらも笑顔で見送ろうとしている。
「じゃあ・・・」
と洛陽へ向けて歩き出そうとした瞬間。村の入り口から猛スピードで駆け抜けてくる大きな影が一つ。
ドドドドドドドドドド・・・・
「・・・・じ・・・・まぁ・・・・」
地響きと共に野太い声が響く。恋は武器を構え、セキトと張々はうなり声を上げ、音々は恋の後ろに隠れる。その影は瞬く間にこちらへの距離を縮めてきて・・・。
「ふっ!」
パシッ!
恋の一撃が閃いた。しかし、その影は恋の一撃をいとも簡単にとめて見せたのだ。
果たして影の正体は?
「んも~、危ないじゃないの~。こんなので斬りつけられたら、このピッチピチの素肌が見せられなくなっちゃうわん♪」
おねぇ口調の野太い声・・・これに該当する人物は一人しかいない。
「貂蝉!!」
「あらん?覚えててくれたのねん。私嬉しいわん♪」
頬を染めて腰をくねくねと動かし喜びに浸る貂蝉。そんな貂蝉の動きにセキトや音々はドン引きしている。恋は敵とみなしているのか厳しい表情を崩さずにいた。そんな恋を手で制しながら、相変わらずだなと苦笑して貂蝉に話しかける一刀。
「久しぶりだな。元気にしてたか・・・って見ればわかるな」
「どぅふふ。ご主人様も元気そうね。廃村だったこの村も活気が出てきたみたいだし」
「・・・そのご主人様ってなんだ?」
どうにも聞き捨てならない単語が出てきた為、聞かずにはいられなかった。
「あなたの心意気に惚れちゃったのよん。だから、自然と出てきちゃったわん♪」
「「おえ・・・」」
「ちょ~っと、何よ、その反応は!失礼じゃにゃ~い?」
貂蝉の言葉に吐きそうになる一刀と音々だった。失礼だと怒る貂蝉だが、ヒモパン一丁のお下げで筋骨隆々のおっさんにおねぇ言葉で惚れたとか言われたらそうなるだろう。
「それで、どうしたんだ?一体」
「平原に私の友人がいることがわかったわ」
「わかった。明日にでも行ってみることにする」
「よろしくねん♪それと、最近ではあちこちで暴動が起きているの。そろそろ大きな動きがありそうなのよね。気をつけてねん」
「・・・わかった」
「じゃ、頼んだわん。私はまだやらなきゃいけないことがあるからもう行くわね」
「忙しい奴だな。でも、ありがとな」
「いいのよん。お礼はから「とっとと行け!」」
また、危ない発言が飛び出そうになっていたので言われる前に遮った。貂蝉と話すと危ない発言がちょいちょい出るので油断できないと思う一刀だった。そこに話についていけなかった恋達が一刀に言葉をかける。
「兄上、今のは?」
「・・・敵じゃないの?」
「ああ、ごめん。あいつは友人かな?見た目はあんなんだけど、根はいい奴なんだ」
「そう・・・じゃ、恋達ももう行く」
「わかった。元気でね。恋、音々」
「絶対遊びにくるのですぞ!兄上」
「また会う・・・ご主人様」
「「え?」」
最後の一刀の呼び名について聞く前に恋は歩き出してしまったので、聞けなかった。ただ、去り際に見た恋の顔は髪の毛の色と同じように赤くなっていた。
~程立サイド~
一刀達と別れてから数日、程立達三人は陳留の街へと到着した。
「さて、無事街に到着したわけだが・・・私もそろそろ北へと向かうとしよう」
「そういう話でしたね。この旅であなたの武には随分と助けられました。礼を言います」
「何。こちらもそなた達の智識には大分助けられたのだ。お互い様だろう?」
「ここでお別れですか~。寂しくなりますね~」
別れを惜しみつつ、程立と戯志才の二人と趙雲はそれぞれの道に歩みだそうしていた。そこに一人のローブを纏った人影が。
「そこのあなた・・・」
「はい~?何か用ですか~?」
声の高さから言って少女のようだ。しかし、ローブで体どころか頭まですっぽりと覆われている為、彼女がどんな容姿をしているのかが全然わからない。もちろん、程立達の知り合いにこんな人なぞいない。趙雲が自然と武器を手に取り、いつでも動けるようにして、戯志才も如何な変化も捉えようと注意する。そんな中、マイペースに話をするように見えるが、実際は小さなことも見逃さないように慎重になり頭をフル回転させている程立である。三人の緊張した雰囲気を全く気にせずローブの少女は言葉を紡ぎ続けた。
「あなたは選択を迫られる。厳格な日輪か、暖かな白光、どちらを選んでもあなたは苦しむことになる。されど、苦を乗り越えた先には笑顔がある。忘れることなかれ、あなたには常に信頼できる人がいるということを。忘れることなかれ、完璧な人間などいないということを・・・」
少女は予言と思わしき言葉を発したと思ったら、いつの間にか姿が消えていた。慌てて周囲を探る戯志才と趙雲だが、結局見つけることが出来なかった。また、程立に至っては驚愕で動くことが出来なかった。言葉にあったのは明らかに自分の見た夢の内容が反映されていたからだ。
後に、予言通り。彼女は選択に迫られることになる。そのとき、果たして彼女はどちらを選ぶのか・・・。今はまだ誰にもわからない。もちろん、彼女本人にも。
さあ、今回登場したキャラとは・・・
みんな大好きー!貂蝉ちゃ~ん!
「誰が筋骨隆々の気持ち悪いおっさんですってぇええええええええええええ!!」
誰もそんなこと言ってません。
さて、ようやく次回。この物語の発端となった約束が果たせそうになってきました。
ここまで長かったですね~。
10話かけてようやくですよ?お待たせしてすいません。
そして、程立に予言が・・・。
まぁ、バレバレですが。後に選択を迫られます。でも、私自身どうしようかな~?っと考えている最中でどうなるかわかりません。アンケートをとるかもしれませんし。独断で決めるかもしれません。なので、この答えに関するコメントにはお答えできませんのであしからず。
恋が一刀をご主人様と呼んだ経緯はこんな感じになりました。
やっぱ、恋は一刀と呼び捨てするより、ご主人様って呼んだほうがしっくりきますね(持論
ねねは妹になりました。これは最初から決めてました。
さぁ、ここからいよいよ他の恋姫勢力との絡みにいく展開にもって行きます。
物語が動き出してきましたよ。
みなさんを楽しませられる作品を書けるように頑張っていきますのでこれからもよろしくお願いします。
次回の更新ですが、諸事情により遅れそうです。
遅れた分は最新話を更新するだけじゃなく、おまけ?ネタ話を投稿しようかな?と考えてますが・・・。これは未定です。
では、また次回。
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よし!ギリギリ・・・間に合いませんでした。ごめんなさいでした~!!
今回、みんなの大好きなあのキャラが登場します!