No.146757

飛天の御使い~第壱幕~

eni_meelさん

恋姫†無双の二次創作です。
早くも反董卓連合編です。
じっくり書きたい気持ちはあるのですが、
いかんせん文章力と表現力に難ありな為・・・・。
今回は「るろ剣」を取り入れております。

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2010-05-31 03:22:41 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:8105   閲覧ユーザー数:6808

 

はじめに

 

この作品の主人公はチート性能です。

 

キャラ崩壊、セリフ崩壊の部分があることも

 

あるとは思いますが、ご了承ください。

 

 

 

前回の話から3年後のお話です。

 

 

 

一刃side

 

「義兄上、もうすぐ連合軍の合流地点です。」

 

そう言う愛紗の指差す方向には反董卓連合に参加する各諸侯たちの旗が上がっていた。

 

「おぉ~、すごい数なのだ。」

 

鈴々はその旗の数の多さに興奮しているようだ。合流地点に着くと陣の中から一人こちらへ向かってきて

 

「北郷義勇軍の方たちですね。お疲れ様です。陣の設置はあちらのほうにお願いしますね。あと代表者の方は、この後軍議がありますので大天幕のほうにお集まりください。」

 

そう指示を出すと慌しく引き返していく。

 

「じゃあ、愛紗と鈴々は陣の設営と兵の編成をお願い。朱里は僕と一緒に軍議について来てもらえるかな?」

 

そう言って、ベレー帽を被っている少女を見る。

 

「はひっ!かんばりましゅ、ぁぅ。」

 

噛み噛みな返答を返した少女と共に軍議の行われる大天幕を目指す。

 

 

大天幕に入ると各諸侯たちはもう集まっており、一斉に視線が僕に集中する。その中の一人が声をかけてくる。

 

「あなたが近頃、庶人たちの間で噂されてる義勇軍の方かしら?」

 

いかにも値踏みするような視線で見つめてくる傲慢な態度の娘に問われ

 

「まぁ、そう言われてますね。」

 

と返す。そういった途端、その娘の隣にいたツインドリルな髪型の小さな娘が続いて

 

「そう、あなたがあの有名な北郷義勇軍の・・・。」

 

そういうとニヤリとした視線を投げかけてくるが、その瞳には少しの笑みもない。

 

「うぅ・・・、すごい重圧・・。」

 

そう呟き視線を移す。その視線の先には見知った顔があった。

 

「あっ、公孫賛さん、お久しぶりですね。」

 

そう挨拶すると近付いてきて

 

「おお、久しぶりだな、一刃。私のことは白蓮と呼んでくれていいといっただろうに。」

 

そう笑いながら声をかけてくれた。

 

そもそも、白蓮さんたちとは「黄巾の乱」があったときに一度一緒に戦った仲で、隣にいる朱里ともその時に出会ったのだ。その時、朱里に「戦列の端に入れてください」とお願いされたのだが、まだ小さかったしとても武芸には秀でてなさそうだったから、と僕や愛紗は反対してたんだけれど師匠が、「彼女の『智謀』はきっと力になる」といって強引に仲間に入れたのだ。まぁ、確かに彼女の軍師としての才は本物で今では軍略の全てを任せるまで信頼している。

 

「ところで一刃、北郷殿の姿が見えないようだが・・・。」

 

師匠の姿が見えないことに気が付いた白蓮さんがそう尋ねてきた。

 

そう、実は今回の遠征に師匠はいないのだ。

 

「うん、話せば長くなるんだけど・・・・・・。」

 

そう言って事の成り行きを話し始める。

 

 

黄巾の乱からしばらくして霊帝崩御による一連の流れに伴い、袁紹から発せられた「檄文」が北郷義勇軍にも届いていた。反董卓連合の参加について話し合いが行われた。僕や愛紗、鈴々に朱里はこの連合への参加に賛成だったのだが、師匠は参加に断固として反対されたのだ。

 

「連合へ参加することは許さん!」

 

師匠の怒声が部屋中に響く。

 

「師匠、こうしてる間にも都では董卓の悪政によって多くの人が苦しんでいるんですよ。今こそこの力を、『御剣流』を人々を守るために使う時でしょう。」

 

僕は力強く師匠を説得する。その言葉を聞いて返ってきた言葉はさらに怒気を含んでいた。

 

「このバカ弟子が!お前達は確かめもしないのに少ない情報に踊らされて自分の力を振るうのか?

連合に組することになれば、それはすなわち権力に利用されるということだ。俺はそんな事のためにお前たちに『御剣流』を教えたわけではない。」

 

そう言い放つ。その言葉に愛紗たちは反論する。

 

「義叔父上、都の人々が苦しんでいる、多くの人が悲しんでいる。それを放っておくなど私には出来るはずがありません。」

 

真剣な眼差しを師匠に向ける。それでも師匠は微塵も揺らがず静かに語る。

 

「『御剣流』の武は比類なき最強の流派、例えるなら『孤高の神武』。」

「だからその力を今こそ使うべきでしょう?時代の苦難から人々を救う。それが『御剣流』の理でしょう!。」

 

自分の思いを師匠にぶつける。だが、聞こえてきたのは冷たい現実だった。

 

「剣は凶器、剣術は殺人術。どんな綺麗ごとやお題目を口にしてもそれが真実。人を『守る』ために人を斬る。人を『生かす』ために人を殺す。それが剣術の真の理。」

 

師匠はさらに言葉を紡ぐ。

 

「俺はお前達を助けた時のように何百人もの悪党を斬り殺してきた。が、奴らもまた人間。この荒んだ時代の中で精一杯生きようとしていたに過ぎん。ここを出れば、そこにあるのは各々の相容れない正義に突き動かされた飽くことのない殺し合いのみ。それに身を投じればその力はお前達を大量殺人者にしてしまうだろう。」

 

師匠の言葉が重くのしかかる。でも僕の思いは変わらない。

 

「それでも僕は、この力で苦しんでいる人々を救いたいんです。一人でも多くの人を一人でも多くの命を、この手で守りたい・・・・。その為に・・・・・。」

 

僕の言葉に愛紗たちも頷く。その様子を見ていた師匠は呆れたようにため息をつき、

 

「お前らのような馬鹿はもう知らん、どこへでもさっさと行ってしまえばいい。」

 

そういって部屋を出て行った。その場は重い沈黙が続いていたが、僕らは師匠の下を離れることを決めた。

 

「ありがとう・・・・ございました・・・。」

 

そう呟いて師匠の出て行った方へ頭を下げた。

 

 

「まぁ、そういうことなんです。」

 

苦笑いを浮かべながら白蓮さんに話した。その話を聞いた白蓮さんは僕をギュッと抱きしめて

 

「大変だったな。私はお前達の決断をすごいと思うよ。私が力になれることがあるならいつでも言ってくれ。私はお前達の『友』だからな。」

 

そう言ってくれた。その言葉は、今の僕達には嬉しかった。

 

 

その後、各々の自己紹介なども済ませ軍議は長々と続いた。結局袁紹さんが連合の総大将ということで落ち着いたんだが、一つ予定外だったことは、汜水関攻略の先鋒を任されてしまったことだった。

 

 

あとがき

 

前回の話からの時間の経過やその間の流れを細かく描きたいとは思っていたのですが

 

表現力がないばかりか貧相な文章力では描くのが困難と判断し、

 

一気にとんでしまいました。本文中に説明するのも流れ的に難しそうだったので

 

あとがきでのフォローとなりました。ご了承ください。

 


 
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