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真・恋姫†無双 外伝 - 鬼を従えし、天の御遣い - 第四章

注意書き:オリジナル色が強い作品ですので、もし苦手でしたら推奨できません。

休止中の結城つきみんです。

今回は、多忙な中での気分転換に書いたものなので次回は未定です。

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2010-05-29 18:10:50 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1932   閲覧ユーザー数:1781

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双 外伝 - 鬼を従えし、天の御遣い -

 

 

 

 

第三章 『神の娘?!いきなりの許嫁に騒然!!修羅場の開始5秒前!!・中編』

 

 

 

 

 

 

 

決意した樹夜達は、邑へと急いで向かった。

 

 

果たして、そこで待ち受けるものとは……

 

 

 

 

 

 

 

SIDE:瑶姫

 

 

「ふむ。煙が立っているのはあの邑で間違いありませんねぇ。

 ここは、一足先に獣のしつけをしましょう。

 

 母上達もしばらくすれば、到着するようですし。

 人々の救済は、神仙としての修行にもなりますからお咎めはないでしょう」

 

 

 

 

 

 

 

着いた邑では、火は鎮火しており山賊達が長老を脅迫している場面だった。

 

「ジジィ、女と食糧を集めて俺達に差し出せ。

 そうしたら、この村にはこれ以上の事は勘弁してやるぜ?」

 

「どうか、それだけは……許して下さいぃ……」

 

「ムカツク野郎だなぁ!! 他の奴ら、目を見開いて見ておけよ!!

 これが、俺に逆らった罰だっ!!」

 

機嫌を害したのか、剣を長老の首にめがけ振り降ろした。

 

「んっ??」

 

目の前から、長老が消えた事に不思議に思った。

 

「あははっ、貴方の様な濁ったような眼では前も見えないでしょう?

 犬畜生は、さっさと山に帰る事を提案しますよ♪」

 

「誰だっ、てめぇは!?」

 

瑶姫は、小首を傾げつつ答えた。

 

「誰ですって? 私は薄幸美女の旅人ですが、何か?」

 

「ほぉ~、旅人さんかい。よく見りゃ、この女。上玉じゃねぇか。

 おいっ!お前ら、この女を捕らえろ!!俺様が、囲ってやるぜぇ!!」

 

山賊の頭らしき人物が叫び声をあげると、大男が数人がかりで四方八方から襲いかかってきた。

 

「ふむ。やはり、獣は獣ですか。畜生道がお似合いですね。

 天から裁きを下して差し上げましょう。

 

 

 すぅーーー……ふんっ!!

 

 

 

 哈アアァァアアアァアアア!!!!!」

 

 

氣の籠った咆哮が辺りに響き渡ると、

 

先程まで威勢よく襲いかかってきた大男が泡を吹いて倒れていた。

 

 

「これでも、まだやるというのですか? 貴方も中々の武をお持ちのようですが、

 

 これ以上はやめておいた方が身の為ですよ」

 

「そんな叫声だけで、俺は身がすくむような男じゃねぇ!!」

 

瑶姫は手に指先が鋭い爪の様な手甲を装着すると、一言だけ呟いた。

 

「そうですか、残念ですね」

 

「死ねぇえええええ!!」

 

叫び声共に、真正面から切りつけて来た。

 

 

「傲りは長ずべからず、欲jは縦にすべからず、

 

 志は満たすべからず、楽しみは極むべからず。

 

 

 

 この一撃を、地獄の審判と心得なさい!!」

 

 

迫りくる斬撃を柳の様に受け流し、急所たる場所に剛撃ともなる鋼の拳が振りぬかれた。

 

「うぐぇぁ……」

 

「去勢完了」

 

山賊の頭は、顔を青白くさせて地面に倒れ伏した。

 

 

 

 

一仕事を終えた瑶姫は、長老に話しかけた。

 

 

「山賊共は、縄で縛っておきました。これで、大丈夫でしょう」

 

何やら、長老の顔色がまだ優れないようだ。

 

「まだ、何か困り事でも?」

 

「山賊を倒して頂いて、本当に感謝しきれんのですが……

 あやつらは小間使いの山賊じゃ……

 

 先程の山賊を操っとるのが、黄色い布巻いた盗賊集団なんじゃ。

 下っ端からの報告がはいらんかったら、ここに襲いに来る違いない。

 

 どうすればよいか……」

 

 

瑶姫は、優しく老人に語りかける。

 

 

「大丈夫ですよ。私の援軍がしばらくすると来ますから、天の御使いの御一行がね♪」

 

 

 

 

 

 

 

日が正午を迎える頃に樹夜達も着いたようだ。

 

 

 

 

SIDE:樹夜

 

 

「火は、もぅ鎮火しとるなぁ。さて、長老さんのとこでも向かいますか。

 何やろ、あんな所に何で人がめっちゃ集まっとるんや?」

 

「とりあえず、あの場に行けば分かるじゃろ」

 

樹夜はそれもそうだと思い、人が集まっている場所まで向かった

 

何故か、魅麗だけは意味深な笑みを浮かべていた。

 

「やはり、この時代も戦国の世と同じく貧困にあえぐ民草はいるのですね」

 

樹夜も、道雪と同じく辺り見ていてしみじみと思う。

 

「何とかしてあげたいんやけどなぁ……」

 

 

悪政に苦しむ民を、早くこの手で何とかしてあげたいと

 

決意を再度、心に刻む樹夜であった。

 

 

 

 

思考を止め、人だかりができている場所まで着くと……・

 

 

 

 

「やっとご到着のようです♪ 初めまして、天の御使いの御一行様♪」

 

見知らぬ人が挨拶してきて、樹夜は唖然とした。

 

「お主は、相変わらずじゃな」

 

どうやら、魅麗は知ってるようだが……なんだろうと樹夜は危機感をつのらせる。

 

「あっ、母上!この度は、修行の一環として同行させて頂きますね。

 それで、こちらの殿方が許嫁の方ですか?」

 

 

一瞬の静寂の間が訪れたと思いきや……

 

 

 

「「「「「母上!? 許嫁!?」」」」

 

 

 

樹夜達は、驚きの余りに大声をあげてしまった。

 

 

 

 

 


 
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