俺、秋月大和(あきつき やまと)は非日常を求めている。
それは何だっていい。異次元に飛ばされようが、宇宙人が攻めてこようが、巨大ロボットがあらわれようが。
とにかく、この毎日同じようなことを繰り返す日々が180度変わるようなことが起これば・・・
しかし、それは突然あらわれた。
「な、なんだ、あれ・・・」
今、俺の目の前では普通じゃないこと、つまり俺が求めていたものが繰り広げられていた。
それは、漫画の中なんかではお馴染みと言ってもいい異能者バトルのようだった。
一方はボンテージのようなものを着た双子の女。その二人は手から雷を出している。
もう一方は白い着物のような格好をした女で、手に刀を持って双子と戦っている。
俺はただ立ち尽くし、その戦いを眺めていた。
「くっ、なんなんだこいつ。強すぎだろ!本当に羽化前か!?」
「光~、こいつもしかしてシングルナンバーなんじゃない?」
「うっ、だったらこの強さも納得できるな。」
「引き上げたほうがいいんじゃない?」
「うー、仕方ない。おい!お前!今日のところは見逃してやるよ!」
なんか双子のほうが2、3言会話をした後、やられ役の悪者みたいな台詞を言って去ってしまった。
すると、戦っていた白い着物の女も刀を鞘に納めその場を去ろうとしていた。俺は咄嗟に声をかけた。
「あ、あの!」
女は一瞬こちらに振り返ったが、すぐさま前に向き直り人間では考えれられないような大ジャンプをしていなくなってしまった。
「マジでなんだよ、あれは・・・」
今この時の俺の中では非日常に対する期待と興奮のみが渦巻いていた。
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セキレイの妄想話です。本編とはまったく関わりのないものです。
登場するキャラは基本的にオリキャラです。白い着物は懲罰部隊のものご想像できればと思います。
一応冒頭的なところだけアップします。
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