No.143873

恋姫無双・雪と桃と華 3

たこやんさん

3つ目投稿します!お気に入りに追加してくださった方がなんと10人超えてました・・・。びっくりです!これからもよろしくお願いします!

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2010-05-18 11:55:59 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:7247   閲覧ユーザー数:5866

~~~~大陸~~~~

 

~一刀の部屋~

 

 今は記念式典の真っ最中。民は喜び、将のみなも笑顔だ…。なぜ私はこんな顔をしている?

最初は一刀に会える。それだけで笑顔だった…嬉しかった…しかし…彼の顔を見たとき…生きてる心地がなかった…。あんな状態の一刀を見てしまったからだろう…。あんな事で私は彼を救えたというのか…?みなの代わりに行っておいてこのざまか…。情けない…。

私は城に帰るとすぐさま一刀の部屋に向かった。訳はなかった。ただ泣きたかっただけかもしれない。

 

~宴会場~

 

「…おかしい」

そう呟いたのは秋蘭。

「どうして華琳様は帰ってきてから一刀の部屋から出てこないのだ?」

「だからおかしいのだ」

同じ事を心配していた姉者がそう言って目の前をウロウロしている…

(あぁ…和むなぁ…どうして姉者はこんなにかわいいのだろうか…は!?違う違う!)ブンブンと頭を振って目の前の幸せを忘れようとする。それを見ていた春蘭が心配そうな顔で見つめてきた。

(あぁ…そんな顔で私を見ないでくれ…)秋蘭トリップ中。

 

「何よ?だらしないわね」

そこに現れたのは華琳大好きっ子の桂花。

「む。何がだらしないのだ!」

「華琳様はあの男に酷い事をされたにきまってるじゃない!!だから、私を悲しませないために一人部屋に篭ってらっしゃるのよ!!」

まるでドーン!と効果音の聞こえてきそうなポーズをとる桂花。

「は?」それを何を言ってるのだこの馬鹿は的な目でみる春蘭。

「だいたいな、華琳様は今ほn…むぐむぐ」

口を抑える秋蘭。

「あぁ。そうかもしれんな。だから桂花よ。華琳様の部屋まで行き慰めてもらえぬだろうか?」

「ええ。私もそう思っていた所よ」

「むがむがもごもが」

「まさか貴女からそんな事言われるとは思わなかったわ。華琳様の事は私に任せて貴女はそこの猪女と仲良くしてればいいわ!じゃぁね!」

そう言うと桂花は恐ろしく早く華琳の部屋へと走って行った。

「離せ!秋蘭!」

「ダメだ。今はそっとしておこうではないか。じき、話してくださるさ」

「だがしかし!桂花にあそこまで言われたのだぞ!だから私は華琳様の元へいってお慰めして差し上げるのだ!!」

「姉者…そっとしておいたほうが後でご褒美がもらえると思うのだが…」

「何!?誠か!?」秋蘭の体をぶんぶんと揺さぶる春蘭。

「あ、あぁ。もしかしたら一刀との閨にも呼んでもらえるかもしれんなぁ…」

「な、なななななぜ、そ、そそそこでカカ一刀の事が出てくるのだ!?」

「……実物大一刀人形」ボソ

そう言った瞬間春蘭の顔が真っ赤になる。

「ななななななななぁぁぁぁぁぁ!あああああああれはだな、そうだ!季衣とだな!流琉に頼まれていたんだ!うんそうだ!」

「そうか?なら二人を呼んで確かめるとするか…」

「いいいいいいいや、そそそれはやめたほうがいい!」

(あぁ、やはり姉者はかわいいなぁ…)

ぎゃいぎゃい魏の古参の3人が絡んでいるころ…。

 

~一刀の部屋~

 

 何かの気配を感じた華琳はふと顔を上げる。そこには貂蝉が立っていた。

「何故ここにいる?お前は何故あの時、鏡を渡して消えた?」

「そうねん…そこから説明させてもらおうかしらん」

貂蝉の話を華琳は黙って聞いていた。

彼?彼女?の話を聞くと、外史この世界自体が壊れそうだった為彼?も消えていたそうだ。

「つまり…一刀は…大丈夫なのね…?」

心底ホッとため息吐く華琳。

「ええ。彼はもう大丈夫でしょうねん。他の誰でもない貴女に激励されたんだからん」

嬉しそうに喋る貂蝉。

「何故そこまでする?元々貴方?には関係ないのではないか?」

恥かしかったのか顔を赤らめて貂蝉に問う。

「みんなには笑っててほ・し・い・だ・け。うふ♪」

ぞわわわわわわわ…

「それにご主人様は貴女達以外のみんなの思いに答えていかなきゃいけないし…」

ぼそっと凄い事を言ってくる貂蝉。

「…どういう事かしら?」

覇気全開で華琳が豹蝉に詰め寄る。

「まぁねん…他の外史での彼の活躍がねぇ…ここに集まったって所かしらね?」

イライラする…華琳はすでに怒りを隠すのをやめていた。

「で?一刀はどんな事をしていたのかしら?」

「本当に聞きたいのかしらん?」

貂蝉が念を押すように聞くと、

「……いいえ、やめておくわ」

「ええ。それがいいでしょうねん」

「あ、後一つだけあったんだわ」

「…?これ以上何があるの?」

「ご主人様が立ち直った事で世界が元通りに動き出すわん」

「元通り?どういう事だ?」

頭を傾げて華琳が貂蝉に聞く。

「こちらの時間とあちらの時間の進み方がまったく違うのよねん」

「なっ!?」

ガタっといつの間にか淹れてあった茶器が落ちる。

「そうねぇ…大体3倍はあっちの方が進み方が早いはずねぇ」

華琳は信じれなかった。訳の分からない感情が頭の中をぐるぐると掛け巡る。

「それでも貴女は彼が欲しいの?」

そんな華琳でも譲れない気持ちもある。

「ええ。彼の全てが欲しいわ」ニコっ

物凄くいい笑顔で貂蝉に言い放った。

~宴会場~

 

「あら華琳じゃな~い」

「あ~~~華琳しゃ~ん」

雪蓮と桃香が近づいてくる。

「どうしたの?嬉しそうな顔しちゃって?」

何かに気付いたのか雪蓮が華琳に問いかける。

「ええ、そうね。まずは皆を集めましょう。話はそれからよ」

 

一刻後…

「みんな集まったかしら?」

華琳が周りを確認してから話を始めた。

 

一刀がどうなっていたか…

 

一刀を激励できたのか…

 

一刀との世界との時間の流れがこちらとは違いあっちではここの3倍という速さで時間が流れている事も…

 

これから世界はどうなるのか…

自分が知った事、分かった事をみんなに話していく華琳。

「これからの待つという戦いが私達、女にとっては辛い事だと思う…だが!それくらいせねば彼は、一刀は手に入らないという事だ!!」

ゴクっ

みなが息を飲む…

「これを見よ!」

華琳が銅鏡を出す。そこには一刀の姿が写っていた。

「これは一刀の天界での様子が少し分かるらしい…これが3つある。一つは我等魏が。後の二つは蜀と呉が持つという事で構わないな?」

「意義な~し」

「問題はないわね」

王達もそれでいいようだ。

「でもこれってどうなってんの?」

雪蓮が不思議そうに鏡の中の一刀を覗きながら聞いた

「さぁ?貂蝉がくれたものだから何とも言えないわ…」

「な、なんか急にあまり持ってたく無くなったんだけど…」

雪蓮が嫌そうな顔をすると華琳が

「そう?いらないの?なら私が貰っておきましょうか?」

なんてやり取りをしている。ところを見つめる目。

 

銅鏡は一刀の元にも置いてあった…。

 

 

 

 

たこやんです。

夜勤明けで目がしぱしぱします…

今回はこれで終了です!次回はもっと長めにしたいですねぇ…

これでプロローグ的なのは終わりです!次からは一刀君と恋姫達ががんばります!たぶん…

ここまで読んでくださってありがとうございます!

次回は気合入れて長めにがんばりたいと思います!であであ~のしし~

 


 
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