No.141033

真・恋姫†無双  星と共に 第10章

BLACKさん

この作品は真・恋姫†無双が前作(PS2)の続編だったらという過程で作られた作品です。

2010-05-05 16:42:21 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:7161   閲覧ユーザー数:6112

 

 

真・恋姫†無双  星と共に  第10章(春蘭・秋蘭拠点2)

 

 

一刀が昼ご飯を食べに行こうとすると、何やら挙動不審な春蘭を目撃する。

 

「何やら面白そうですな」

 

一刀の所に星がやって来る。

 

「星」

「あの春蘭があんな挙動不審な態度……。面白いネタが手に入りそうですな」

「そうだな。行ってみるか」

 

そして二人はこっそりと春蘭の後を付ける。

二人が見る春蘭の様子はとても怪しいものであり、どこかの潜入スパイのような動きであった。

 

「段ボールがあれば完璧でしたのに……」

「俺達は傭兵じゃないぞ」

「しかしあの春蘭が珍しいですな。我らの気配に完全に気付けないとは……」

「どうしたんだろうな」

 

そして春蘭はあたりを見回して、こそこそ部屋の中に入っていった。

 

「あれは……」

「自分の部屋ですな」

「しかし、これ以上踏み込んだら、斬られそうだな……」

「しかし鍵をかけておりませぬぞ」

「……お、おい。これは」

 

そこからは秋蘭の声が聞こえてくる。

 

「………いや、まさか、こんなに……あぁ、これはたまらん………」

「やりすぎだぞ、姉者ぁ……」

「何をやっておるのだろうか?」

「うむ。さすがにこれは禁じ手と言うことで……」

「気になる……」

「覗いてみるとしよう」

 

一刀と星はわずかに開いている扉の隙間から部屋を見ると……。

 

「あれ、華琳もいたのか?」

「驚きですな」

「! 何やつ!」

 

春蘭は扉の前に居た二人の気配に気付いた。

 

「うおっと!」

「はっ!」

 

二人は思わず、後ろに下がる。

 

「大人しくして貰おうか」

「おのれ! 我々の秘密を見た者……は……」

(どこの悪の組織の台詞だよ)

「………なんだ、北郷に星ではないか」

「分かったなら、とりあえず……その刃、退いてくれないか?」

「む……すまん」

 

秋蘭は出していた剣をしまう。

 

「悪かったな。とりあえずこんなところで立ち話も何だ。入れ」

「よいのか? 秘密とやらは」

「北郷と星なら構わんよ。な、姉者」

「何……?こやつらとて……!」

「いや、前に話しただろう。姉者のいるところで」

「……そうだったか?」

「「「…………」」」

「まあ……いい。とりあえず入れ」

 

そして二人は秋蘭に言われて部屋に入った。

 

 

「そう言えば華琳もいたんだよな。って事は俺達はほんとにお邪魔だったか?」

「………」

 

華琳は黙っている。

 

「反応が無い?」

「北郷、星。前に話した件、覚えているか?」

「華琳の人形のことか?」

「そうだ」

「なるほど、目の前にいる華琳はその華琳様人形と言うわけだな」

「その通りだ」

「えええええええええええっ!?」

 

一刀は驚くが実は当てた星も内心驚いている。

 

「……だから言っただろう。凄いぞ、と」

「凄いを越えてるぞ。影武者とかそんな話じゃないな。これは……」

「動くのか?」

「当然だ。おっと、人形とは言え、華琳様に触れることはまかりならんぞ?」

「しかしどうやって作ったのだ?」

「……普通に木を彫っただけだが?」

「なんと!?」

「信じられない」

 

二人は本当にかなり驚く。

 

(現代でもそんな木彫りはおりませぬ)

(当たり前だ。フィギュアを作ってる会社でもこんなに精巧なものを作るのは無理だ)

(春蘭は職場を見つけられそうですな)

(だな……)

「良く分からんが、今貴様、ものづごく失礼な事を考えなかったか?」

「単純に凄いと思っただけだ」

「そうか。だが、良く出来ているだろう。我ながら自信作だ」

「では、先ほどコソコソ帰って来てたのは、人形がらみか?」

「うむ。街の仕立屋に新しい服を作らせていたのでな、それをこっそりと……何だと!? 貴様ら、どこから気付いていたと言うのだ!」

「庭の辺りからだな」

「馬鹿な……細心の注意を払って帰って来たと言うのに……。星はともかく、貴様如きに気付かれていたとは……!」

「あれだけ怪しかったら誰でも分かってしまうぞ」

「姉者、いつも言っているだろう。堂々と帰って来た方が、気付かれにくいぞ」

「そうだな。普通に帰ってきたら、俺も気付かなかっただろうし……」

「まあそれでも私は付いて行くかもしれなかったけどな……」

「むぅぅ……。この夏侯元譲、一生の不覚……!」

「ところでその服は、前に俺の案で作らせた奴か?」

「うむ。件の、メイド服とか言うヤツだ」

「あと、きゃみなんとか、というのも受け取って来たぞ」

「キャミソールのことか? ほんとに出来たんだな。(っても前の世界で出来たんだ。こっちで出来ない……なんて道理は無いな)」

「ふふん。我が国の職人の腕を甘く見るなよ?」

「甘く見てないぞ。で、もう着せてみたのか?」

 

とは言っても一刀は実は前の世界で華琳にメイド服を着てもらってそれを堪能した。

それも華琳に凄く恥ずかしい台詞を言わせて……。

 

(あれは良かったな……)

「そ、それは……だな」

「似合ってるはずだが?」

「いや、何と言うか……だな」

「どうした? 華琳のメイド服姿は似合わないはずが無いんだが……」

「うむ。確かに可愛らしかった」

「だが、あれはまずい。まずすぎる」

「まったくだ」

「まずいだと?」

 

どこがまずいのかと思う一刀。

 

「あれは可愛らしすぎて、我々の仕事が手に付かん」

「そっちか……」

「案を出してもらった北郷には悪いが、あの二つの服は禁じ手と言うことにさせてもらった」

「……もう着せないのか?」

「我々を殺す気か?」

「(一度見たことあるとはいえ……)俺も見てみたかったなと思ってな」

「すまんが、あのお姿の華琳様をお主に見せるわけにはいかん」

(御免、前の世界で見てるんだよな……)

「それに、着付けさせる我々の身にもなってみてくれ……」

「それは悪かったな……」

「で、姉者。作業はどうする? 今日は華琳様がお出かけだから、作業するには最適な日と言っていたが?」

「作業?」

「うむ。華琳様も、日々成長なさっている。それに応じて、この人形にも時折調整を施しているのだ。

だが、こんな乱れた気持ちで大切な華琳様の調整など出来はせん。飯でも食いに行こう」

 

そして四人は昼ご飯を食べに行くのであった。

 

 

おまけ

 

 

作者「少し早いけど、第10章だ!」

一刀「少し短いな」

作者「まあ重要と言うか言いたい部分だけを抽出したら短くなった。だが私は謝らない!」

一刀「謝れ! ところで、今日でゴールデンウィークは終了だが……」

作者「何勘違いしてやがる?」

一刀「うん?」

作者「まだ俺のゴールデンウィークは終了してないぜ!」

一刀「どういうことだ?」

作者「単純な話、色々休みで実質俺のゴールデンウィークは10日までだ」

一刀「長いなおい」

作者「まあそろそろストックも尽きてきたから少し抑え目にしようかと思ってるけどな」

一刀「そうしろ。ところで華琳のメイド服姿って…」

作者「注意事項にあるだろ。PS2版の続編と言う過程だと…。PS2版では華琳のメイド服姿が見れるぞ!」

一刀「何だって!?」

作者「詳しいことはPS2版をやることだな。まあ持ってなかったら動画を探せ。俺は見つけたからな。それでは!」


 
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