No.140318

真・恋姫†無双  星と共に 第2章

BLACKさん

この作品は真・恋姫†無双が前作(PS2)の続編だったらという過程で作られた作品です。

2010-05-02 07:19:59 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:10227   閲覧ユーザー数:8525

 

 

真・恋姫†無双  星と共に  第2章(華琳拠点1)

 

 

一刀と星は新しくやって来た外史で、華琳こと曹操に拾われた。

また天の御遣いとして……。

そして華琳に拾われてから2日が経とうとしていた。

星は春蘭と永琳と共に兵の調練の手伝い、一刀は元国王として華琳に政策の助言をするように言われたのだが……。

 

「それは反対ね」

 

華琳が一刀がかつて行った政策を全てとは言わないが反対するのだ。

 

「ねえ、一刀」

「何?」

「あなた、警備隊の隊長をしてみない?」

「警備隊の? だがもう光琳がやっているだろ?」

「光琳のやっているのはまだ警備隊とは言い難いのよ。色々問題点があるみたいなのよ。

だから一刀、国をまとめたことがあるあなたなら警備隊の問題点を洗い出して、適切な解決案と工場計画を作ってうまく警備隊を編成出来るはずよ」

「そうかな……」

「まあ、それが終わったら今まで通り書類の作業はしてもらうけど、しばらくは警備隊を作ることを主に考えなさい」

「……分かった」

 

一刀は華琳に言われて警備隊の編成をすることになったが、現在光琳が何とかしている警備隊がどのようなものかを見る必要があるので、少しの間光琳の下で働くことになったが……。

 

「お前、何かあった時の対処は大丈夫か?」

「大丈夫だ。前までならともかく今の俺ならいざって時の対処はできる」

 

そして一刀は街の警邏をする。

 

「うーん……」

 

一刀は街を歩いてみる。とりあえず一刀は子供に声をかけられたりしていると……。

 

「新入り! 三つ向こうの通りで喧嘩だ! 子供と遊んでないでさっさと来いっ!」

「分かった!」

 

警備兵の一人に言われて、一刀は子供達と別れ、その喧嘩のあった場所に行き、喧嘩していた人間を取り押さえた。

 

「まったく……こんな遠くまで俺が行かなきゃいけないとはな……」

 

そんなことが二日ほど続いたとある日。

 

「おう、生きているか? 秋蘭から聞いて、見に来てやったぞ」

 

警邏中の一刀の所に春蘭がやって来た。

 

「春蘭か。見ての通り、ビックリするほど人手不足だな」

「それは大変ですな」

 

と、後ろから星がやって来た。

 

「星」

「私も力を貸してやりたいところなのだが、あいにく私も兵達の調練で忙しい身なので……」

「今はメンマの壺を持って歩いてるのにか?」

「今は暇なのです。兵の調練は永琳がやっておりますので……」

「お前な、永琳に押しつけたのか……」

「そう言うことになりますな」

「まあ、せいぜい華琳様の期待にお応えできるよう、良い知恵を絞り出すが良いさ」

「ああ、そのつもりだ」

 

それから何日も街の警邏を行い、一刀は考えた。

 

「悪いところはこうと……これだな。とりあえずは日本式にしてみるか。

後は人員はこうしてみるか。怒られるのは二の次にしておこう」

 

 

そして一刀が警備隊に入ってから10日が経った日の夜、一刀は計画書を華琳に提出するため、華琳の部屋を訪れた。

その部屋には秋蘭が居た。

 

「秋蘭もいたのか」

「何の用かしら?」

「計画書が出来たから見せに来たんだ。別に期限と時間は聞いていないが?」

「確かに刻限は決めてなかったわね。…なら仕方ないわ。見るとしましょう」

 

華琳が一刀に手渡された書類に目を通す。華琳は書類を見ながら秋蘭とも相談。

そして華琳は書類に書いてあったもので分からない箇所があったので一刀に尋ねる。

 

「ここ。一町ごとに詰所を作って、兵を常駐させるとあるけれど…。これはどういう計算なのかしら?」

「今は四町から五町の間に、詰所が一つだけしかなかったからな。それだといざ騒ぎが起こっても、すぐには駆けつけられない」

「でもそれだと、人手も経費も馬鹿にならないわ」

「平時は半数を本隊の兵士から回して欲しい。残りはこちらで募集を掛けるさ」

「……義勇兵と言うこと? それなら」

「そうじゃない。ちゃんと給料は払う。兵役や雑役を免除して待遇をよくすれば、今より人は集まるだろうし…本隊に所属したい人がいれば、そちらへの推薦状を出してもいいとか考えてる」

「なるほど…兵役を課さない代わりに、本隊の予備部隊としての性格を与えるわけね」

「そう言うことだ。基本は同じ戦闘部隊だからな。人が揃えば、本格的に本隊との訓練部隊を兼ねても良いと思ってる」

「で、経費の方はどう考えているのかしら? これだけの規模だと、活動費も今と桁が違ってくるけど」

「治安が良くなれば、商人だって来てくれる。この何日かで色々話して回ったけど…そうなったら同業者を呼んでくれるって行商人や、出資を約束してくれる人を何人か見つけたよ」

「………」

「それに、他国から流れて来て、仕事の見つからない人もいるからな。実は、そのうちの何人かに仕事を手伝ってもらったりしている。そのあたりの雇用対策にも、なると思う」

「……一刀」

「何だ?」

「この計画は認めましょう。予想していたほど悪い案では無かったし、それなりに詳細も詰めてある。

…でも、商人に出資を約束させて、勝手に手伝いを雇ったですって?」

「何か問題でも?」

「それはね、一刀。計画の立案では無くて、計画実行のための根回しって言うの!

そのうえ、勝手に兵を雇って……お給金はどうしているの? あなたに、そんなお金も権限も与えていないわよね?」

「いや、今はボランティアと言う無給料で何とかしてくれてるけど…」

「なんてこと! あなたは……あなたは、私に兵士に給金を払わない領主などと言う、最低の汚名を着させるつもり!?」

「汚名なら俺が着るけど?」

「その手伝った者達は、全て我が軍の警備兵として迎え入れなさい。あなたがタダでこき使った分の給金も、支払いが遅れた延滞分までちゃんと計算して支払うこと! いいわね!」

「分かった」

「それから、この件は全てあなたに任せるわ。光琳は調練の方に回すように私から言っておくけど、根回しまでした以上、責任は最後まで取ってもらいますからね! 良く覚えて置きなさい!」

「分かった。それじゃあ……」

「今すぐ!」

「分かってるよ」

 

一刀は一目散に華琳の部屋を出て行った。

一刀がいなくなって華琳は思わず笑った。

 

「まさかこの曹孟徳から一本取るなんて思わなかったわ。さすがに私を破ったことだけはあるわ」

 

華琳の笑いはしばらく止まらなかったそうだ。

 

 

おまけ

 

 

作者「さあて初めての本編中の拠点話だ」

一刀「短いな」

作者「仕方ないだろ。それにオリジナルで考えた拠点話はもっと短いぞ」

一刀「何だと?」

作者「まあ書きたいことは書いたつもりだが、それがきちんと伝わるかだな」

一刀「うーん……」

作者「しかし余談だが、どうも昨日投稿したプロローグと第1章なんだが、すごく支援数とか閲覧数が多くてびっくりした。仮面ライダーや北斗の話よりもかなり多くてな…。本当に驚いた」

一刀「やはりここの人はクロスオーバーよりオリジナルな事を求めているのか?」

作者「まあクロスオーバーの場合はその元を知らないといけないからな。完全に人を選ぶ。

それでは!」


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
100
7

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択