No.139041

恋姫無双~愛しき人~3

黒竜さん

ついに華琳会える後一歩まで来た一刀。一刀は華琳会えるのか

2010-04-26 23:51:58 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:17878   閲覧ユーザー数:11636

第三章「再開」

 陳留の街中

 「ここが陳留か、だいぶ賑わってるな」

 「そうですね~。曹操さんの政が善いって事ですかね~」

 「ここほど活気のある街は今ではそう有りませんから」

 ・・華琳がどれだけ頑張っているか目に余るな

 「さて、これからどうしよ?」

 「まずは城に行くのが得策かと」

 「そうですね~。城の門兵にでも言ってみたらどうでしょう」

 「それもそうだな。まずは城だな・・ん・どうした二人とも?」

 「いえ、一刀様がとても喜んでるのは解かるのですが」

 「少し脅えてる感じもあるのですよ」

 ・・この二人にはかなわ無いな

 「そりゃ~約束も守らずいきなり消えたんだ。俺に会ったとたんに首に鎌なんて事もあるかもしれんし・・・それに」

 「「それに?」」

 「華、曹操に殺されなくてすんでも、夏候惇と夏候淵に殺される」

 「そんな事、させませんよ。ねぇ風」

 「ぐぅ~~」

 「風、起きなさい」

 「おお。あまり聞きたくない話だったのでつい眠ってしまったのです。まぁ~会ってみたらわかることですしね~。それにもし、お兄さんが殺されたら、そのまま曹操さんに仕えたらいいことですし」

 「なっ!」

 「風!そんな縁起でもない事を言わないでください」

 「冗談ですよ。もしそんなことになっても風がお兄さんを守りますから」

 「ハ・ハ・ハ。守るのは俺のほうだと思うがな。とりあえず城に向かうか」

 「はい」「了解です~」

 三人は城に向かおうと歩き出すと。

 「まて~」

 「「「ん!」」」

 後ろを振り向くと、一人の男が走ってきたどうやら追われているらしい。

 「どうする」

 「どうしましょうか」

 「ここは、お兄さんが捕まえて兵に引き渡したらいいと思います。そうしたら、曹操さんに会えるように手筈をして貰いましょう」

 「風、あのですね」

 「なんですか稟ちゃん」

 「もう終わりましたよ」

 「はい~?」

 そこには完全にのびているさっきの男が居た。風は一刀を見て何があったのかという顔をしていた。

 「こいつが、刃物で襲ってきたから」

 ここまで言って、風は納得したらしい。

 ・・そう俺がこいつの顔面を殴ったんだ

 「すまない。恩に着る」

 やって来たのは夏候惇だった。

 ・・春蘭か?

 「ん・どうした?」

 「いや、なんでもない」

 「そうか。なら、私はこいつを連れて行くが」

 「ああ、いいよ。それで一つ頼みがあるんだけど、いいかな」

 「いいぞ。こやつを捕まえてくれたからな」

 「なら、曹操さんに会いたいんだが、駄目かな」

 「華琳様に、どうしてだ」

 「ちょっとお話があって」

 「ん~~、わかった。私に付いて来い」

 ・・春蘭。完全に俺のこと忘れているな

 

 「華琳様」

 「どうしたの春蘭。貴女今日は、警邏のはずでしょう?」

 「はい。実は、華琳様に会いたいって人を連れてきましたので」

 「私に?どのような用件で」

 「なんか、華琳様にお話があるそうで」

 「私に話し。解かったわ、私が行くまで待といておきなさ」

 「御意」

 「後、誰か秋蘭を読んできて頂戴」

 「はっ」

 待合室の中

 一刀・稟・風はこれからどうするか話し合っていた。そこに侍女が来て。

 「お会いする準備が出来ました。どうぞ玉座へ」

 彼女の案内で玉座へ行った

 「私に話があると聞いたけど、何かしら」

 「はい。じつは、曹操さんに一つ聞きたいことがありまして」

 「ん・さっきの男はどうした?」

 「すみません。その人は、これからする質問の答え次第で、お会いするそうです。」

 「貴様ら、華琳様に会いたいと言っといてなんだ、その態度は」

 「春蘭。少し黙っときなさい」

 「そんな~、華琳さ~ま~」

 「それで、その質問とは」

 「北郷一刀と言う名に覚えは」

 「「!」」「ん?」

 曹操と夏候淵は驚き夏候惇は不思議がっていた。

 「その名をどこで知ったの・・・まさか一刀がここにいるの?」

 「落ち着いてください。その返事は、この人に聞いてください」

 ・・そんな、まさか一刀が、一刀がここに な。なら会いたい

 門が開き一人の少年が入ってきた。その顔を見た曹操は。

 「一刀!」

 少女は少年に抱き付いていた。母をなくし、同時に愛する人もなくした彼女の曇った心は今晴れたのである。そして少女は、少年の胸の中で泣き叫んだ。彼の温かみを全身に感じて

 「華琳」

 「ぐす。なに?」

 「ただいま」

 「お帰り一刀」

 二人はそのまま見つめあったが

 「貴様!いま華琳様の真名を呼んだな」

 叫びながら、七星餓狼を振り回しながら夏候惇が、襲おうとしてきた。

 「姉者」

 「なんだ、秋蘭。こやつの首は渡さんぞ」

 「一刀のこと忘れたのか」

 「一刀?」

 「姉者・・・琳音様と一緒に過ごしただろ」

 「一刀、か・・・まさか」

 「そうそのまさかだ」

 「一刀。貴様」

 一刀のことを思い出したらしく春蘭は、七星餓狼を振りながらやってきた。

 「あ~~完全に俺のこと忘れてたくせに」

 「うるさい。よくも華琳様を泣かせたな」

 華琳に抱き疲れていた。一刀はなすすべがなかった。

 「姉者」

 「なんだ、秋蘭」

 「姉者、私は覚えているぞ。華琳様に一刀が消えたと聞いたとき姉者も泣いていたことも」

 「しゅう~ら~ん」

 「まぁ~、そのときは私も泣いたがな」

 「そうか、俺は春蘭と秋蘭も泣かしたのか」

 「ああ、そうだ」

 「ああ~一刀様これから三人と・・・」

 「ん?どうした稟」

 「ぶぅ~~~~」

 「「「「な!」」」」

 「おお、とうとう出ましたか」

 「何が、起こったんだ」

 華琳は唖然とし、春蘭は暴走して、秋蘭はさっきから「衛生兵、衛生兵を早く」と叫んでいた。

 「お兄さん実話ですね。凜ちゃんは、妄想が行き過ぎると鼻血を出す体質でして」

 「そう。それで、大丈夫なのか?」

 「はい~。稟ちゃんトントンしますよ~。トントン」

 「ふが・・風ありがとうございます」

 「おお、止まった」

 「一刀様、申し訳ございません。ふがいないところをお見せして」

 「いや、大丈夫ならいいよ」

 「ありがとうございます。・・・その・・」

 「どうした稟?」

 「いえ・・その・・」

 「稟ちゃんは自分の体質でお兄さんに嫌われると思っているのですよ」

 「ちょっと!風」

 「そんなんで、嫌いにならないから安心して稟」

 「はい」

 ・・かわいいな凜は、華琳に抱き疲れてなかったら、抱きつきたいな~。 痛!ちょっと華琳さん、足踏んでますよ。ものすごく痛いんですが

 「それで一刀。彼女達は貴方のなんなの」

 「華琳その~彼女達は・・」

 「な・ん・な・の」

 「風・稟。助けて」

 「む~う、風は怒っているのですよ。いつまで、曹操さんと抱き付いているのですか」

 「私のその・・風と同じ意見でして」

 「だっそうよ一刀。まぁ~いいわ。それより、早く彼女達にも声をかけてあげなさい。一人はもうすぐ虎になるわよ」

 「え!」

 二人のほうを振り向くと、そこには二匹の虎が居た。

 「「か~ず~と~」」

 「ひっ!」

 「貴様、華琳様の前から居なくなったと思えば、今度は女を連れてくるだと~」

 「一刀。私も姉者と同じ意見だ」

 ・・怖い二人とも怖いよ

 「その~、春蘭、秋蘭・・ただいま」

 「「!」」

 「まだ、二人には言ってなかったから」

 「フッ」

 「秋蘭?」

 「そんなこと言われたら怒る気にもなれないじゃないか。だから、お帰り一刀。よく帰ったな」

 「一刀。私は、その・・泣いてもないし、お前を許したつもりもな・・ないけど、とりあえずお帰り」

 「フッ」

 「なんだ、秋蘭」

 「いや、なにも」

 「そうか」

 「はいはい、それじゃ~今日は宴をしましょう。秋蘭は料理を春蘭はお酒をやって頂戴」

 「「御意」」

 「一刀は私と一緒に来て頂戴。あなた達はどうする」

 「そうですね。私は、一刀様と一緒がいいのですが、風あなたはどうしますか」

 「ぐぅ~~」

 「風起きなさい」

 「おお。あまりにも一人で居る時間が長かったので、つい眠ってしまいました。そうですね~風は、曹操さんがいいのでしたら書庫に行きたいのですが」

 「別にかまわないわよ。そこの者」

 「はっ」

 「彼女を書庫に案内しなさい」

 「はっ」

 「ありがとうございま~す。でわでわ、稟ちゃん行きましょうか~」

 「ちょっと風、私は一刀様と一緒にって、聞いてますか風」

 ズルズル稟を引っ張りながら風は書庫へと向かっていった。

 「それで、どこへ行くんだ」

 「母様の墓よ」

 「・・・わかった」

 城の外

 西の森の中少し行ったところに小さい石があった。その石には「曹嵩ここに眠る」と書いてあった。

 「母様。一刀が帰ってきました。母様が亡くなってもう五年が過ぎます」

 「華琳」

 「ほら、あなたも母様に挨拶しなさい」

 「ああ」

 言われるままに一刀は曹嵩さんの墓の前に来た。

 「お久しぶりですね琳音さん。琳音さんとの約束破ってすみません。でも、これからは華琳を・・あなたの娘を守って見せます。何があっても、だから安心してください」

 一刀はそう言い切り目を閉じた。

 ・・一刀

 「さぁ、戻りましょう。一刀」

 「ああ。では、琳音さんまた来ます」

 そして二人はその場をさって行った。その時、その墓石が微かに、微笑んでるようだった

 

 「か~じゅと~、お前自分がしたことわかってりゅのか~」

 「わかっているよ。春蘭」

 ただいま宴会中&猫耳春蘭の相手

 「だったら、なでなでしゅりゅ」

 「え?」

 「なでなでしゅりゅ」

 「ちょっ、しゅうら~ん」

 「してやってくれ。姉者は一刀が帰って来て本当は嬉しかったのだから。それに、酔った姉者はかわいいだろ」

 「そりゃ~かわいい「かじゅと~」うん・・う!」

 呼ばれて振り向いた一刀は、そこに涙目の春蘭を見た。

 「かじゅとは私のこと嫌いか、だかりゃ秋蘭と・・えっぐ」

 「嫌いじゃないよ春蘭。春蘭のことかわいいな~て話てただけだから」

 「ホント~か」

 「ああ。本当だ」

 「だったりゃ、何で私のこと無視したのりゃ」

 「無視なんてしてないよ」

 「してたのりゃ。私が話しかけてもぜんぜん、かえしてくれなかったのりゃ」

 「それは・・」

 「そりぇは」

 「・・・・・・・」

 「やっぱり。無視してたのりゃ~」

 「あ~~ごめん、ごめん。だから首を絞めないでけれ」

 「許してほしいりょか」

 「許してください」

 「だったりゃ・・・う・・・」

 「「「「!」」」」

 ・・え~と春蘭さん。それは、キスしろってことですか、てか皆さんの視線が痛いですマジで

 「春蘭さすがにそれは「ドス」・・うん?」

 「ス~ス~」

 「春蘭?・・て寝てるよ」

 「まぁ、今日は色々あったからな。そのまま寝かしといてくれ」

 「わかった」

 「それでだ一刀。よくも姉者を泣かせたな」

 「え!いやいや泣かしてな「ガチャ」・・・スミマセン」

 秋蘭の手には餓狼爪が、しっかり持っていた。

 「だめよ秋蘭。一刀を殺るのは私だから」

 ・・私とだってまだなのに、なに春蘭と口ずけしようとしてるのよ

 ・・華琳さんやるって字間違っていませんか、そうなったら俺約束守れないんですけどって、なに落ちついてんだ。俺は

 「ああ。一刀様と曹操殿は今から、一晩中・・・ぶ~~~」

 「は~い凜ちゃん。トントンしますよ~。トントン」

 ・・ああ、琳音さん。俺もうすぐあなたの所へ行くかも知れません

 「ギャーーーーーーーーーーー」

 そして、この日城から聞こえた声は「城の悪夢」として人々に知れ渡ったのである。

               第三章完

 

「どうも、黒竜です。第3章とうとう一刀は華琳に会えました。」

「長かった」

「おや、一刀来てたのですか」

「ええ、第三章がでたのでお祝いに」

「それはどうも~」

「これからどなっていくのですか?」

「それは・・・・」

「それは・・」

「・・・・・」

「?」

「ぐ~~~~~~~~~」

「寝るな!」

「おお、でわまたあうひまで~」

「おおい勝手に終わらすな」


 
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