第二章「山賊そして主」
目を開けるとそこには、広がる荒れた台地と高校の征服を着ていた。
「ふぅ~俺は帰ってきたんだな。さて、とりあえず今は町か村に行かないとな、ここがどの辺りかもわからないし。・・ん?」
先に進もうとした方向に人影があった。
「旅商人かな、丁度いいやあの人たちに場所を聞こう」
一刀はその人影へと向かった。
「ハァ・ハァ・ハァ、風もう少し早く走れないのですか?じゃないと追いつかれますよ」
「そんなこと言われても~・・キャッ」
「風!」
一人の女の子が倒れて、もう一人の女の子が駆けつけたがその時には彼女達を追っていた者達が追いついていた。
「やっと追いついたぜ。ほらさっさとオレ達と着いてきな」
「嫌!」
メガネを掛けた女の子が抵抗してるが、手を捕まえられ身動きできなくなった。
「へ・へ、なぁ~兄貴。こいつら売る前にオラ達で遊びましょうよ」
「あたり前だ。おいデク、こいつらを縛ってしまへ」
「解かったんだな」
命令に従って太った男が寄ってくる。
「おい、お前ら」
「何だ、ガキ」
「その子達嫌がってるだろ。放してやれ」
「うるせい。チビ、デクやっちまうぞ」
「「応」」
三人が剣を持って襲ってくる。
「遅い」
「グェ」「ウッ」
先に来たチビと太った奴を一太刀で倒した一刀は斬月を頭の前に向けた。
「まだやるか?」
男は武器を捨て、伸びてる二人を起こしさっさと退散していった。一刀は斬月を鞘にしまい二人の方に行った。
「二人とも大丈夫」
「ええ、危ないところ助けていただいて有難うございます」
「お兄さんお強いですね~」
一人はメガネを掛けた女の子。もう一人は頭に太陽の塔みたいな人形を乗せた女の子
「たまたま、通りかかっただけだよ。それよりここはどの辺りかわかる?」
「ここは、許昌と洛陽の中間位ですね。それより、あなたの名前を聞いてもよろしいですか」
「いいですけど、でもそれは自分の名を名乗ってからじゃないですか?」
「失礼しました。私の名前は戯志才。そしてこっちが」
「程立ともうします」
・・戯志才に程立か、確か戯志才は郭嘉だったかな
「俺の名前は北郷一刀。後、俺には字も真名もないんだ」
「「!」」
・・やっぱ驚くんだ。あ~本当に帰ってきたんだな
「字も真名もないってどうゆう事ですか」
「つまり俺は、この世界の人間じゃない。だから俺は君の事も知っている。君の名前は郭嘉、字は奉考だろ」
「!」
「でこっちの子が、程立、字を仲徳じゃないかな」
「ぐぅ~」
「風!起きなさい」
「おお!まさか字を当てられるとは思わず現実逃避してしまったので~あります。え~とですね、風が思うにお兄さんは最近噂になっている天の御使いだと思うのです」
「風、あなたその噂本気に思ってたのですか」
「だって見てくださいよ稟ちゃん。この吹くピカピカと光ってるんですよ。そして、風と凜ちゃんの名も字も知ってるんですよ。お兄さんを天の御使いと言わずに誰を言うんですか」
「しかしですね風」
「あの~もし宜しければ、その天の御使いについて話してくれますか」
・・確か琳音さんも同じ事を言ってたな
「あっ!はい。最近都などで、この乱世を終わらせるために天から流星に乗ってやってくる天の御使いが近々やって来るって噂です」
「それが俺だって言うのか?」
「はい~ですから風はお兄さんに付いて行こうと思います」
「ちょっ!風本気なのですか。説明なさい」
「はい~実はさっき寝ているときに夢を見ました。それは、風の目の前に太陽が落ちてきてそれを風が持ち上げるって夢です。太陽とは天の象徴。これは、風が天の御使いを支えろとのお告げだと思います。だから付いて行くのですよ~」
それを聞いた戯志才が驚き顔を真っ青にして程立に話しかけた。
「風。その話本当ですか?」
友人のそんな姿は始めて見たのだろう、程立の声も
「まさか・・・稟ちゃんも」
「ええ。私も風と同じ夢です。私が太陽を持ち上げる夢です」
二人が興奮と驚きで言葉を告げられなくなっていたので一刀が
「オイオイ俺が天の御使いだって、そんなこと・・・」
「無い」と言う言葉を遮る様に二人の眼が言っていた冗談ではないと。
「しかし俺は今から陳留に向かおうとしてるけど」
「なぜ陳留に向かわれるのですか?」
「そりゃ~女がらみですよ、凜ちゃん」
「!」
・・なぜ解かったんだ。こいつはエスパーか何かか
「オイオイ兄ちゃん、それは酷いだろ」
「こら、宝慧意味も解からないのに酷いはないのですよ」
「それで、さっきの事は本当なのですか」
「ああ、本当だ。今から話すことに二人は信じないかもしれないが聞いてくれる?」
「ええ」「いいですよ~」
一刀はすべて話した。一刀が前にもこの世界に来たことをそこで、琳音さんに拾われ陶謙の手によって琳音さんが殺されその時に、約束したことも何もかも全てを
「というわけだ。それでも君達は付いてくる」
二人はお互いの顔を見て、何かを決心したのか二人は一刀のほうに振り向いた。
「かまいません」
「風はお兄さんを主人と決心しましたからどこへでも付いていきますよ」
「わかった。それじゃ程立、戯志才これからよろしく」
「よろしくお願いします。私は、性は郭、名を嘉、字を棒考、真名を稟と申します」
「風の真名は風なのです。それとこの際、程昱と名前を変えようかと」
「日を立たせるか、いいんじゃないか」
「私もそう思います」
「それじゃ、風、稟これからよろしくな」
「はい、一刀様」
「よろしくです~お兄さん」
こうして、一刀と稟、風は陳留へ向かった
第二章完
第二章終わりました。
ゲームじゃ一刀も弱いけどこの世界じゃどうしようか考え中です
次はいよいよ陳留変です
お楽しみに
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三国の世界に戻れた一刀。これから華琳のところへと向かう途中二人の少女にあう