「そろそろ着くわね」
「ホントにやるのか?」
「勿論、それで一刀が魏から呉に来てくれたらいいじゃない」
「それはそうだが、下手したら魏と戦争だぞ」
「それはないわよ、華琳が直々に乗り込んでくるはずだから」
あまりにもリアリティがあり笑うことはできない。
「それじゃあ、いきましょ?」
2人は一刀を探しに城の中へ入って行った。
「さあ、一刀はどこにいるのかしら?」
「とりあえずは政務室からだな」
「そうね」
そのまま、政務室に行くとその通りに一刀は政務に励んでいた。
「一刀?」
「ん?雪蓮と周瑜さん」
「冥琳で構わん」
「そう?で、2人とも何しに来たの?」
「ばれんたいんという話を聞いてな」
手に持っていた酒を持ち上げると、机の上に置いた。
「どうかしら?」
「もう少し待っててくれ、もう終るから」
「もう待てないわ」
酒を口に含むと、一刀と口を合わせ無理矢理口の中に注ぎ込んだ。
「むー!むー!」
「あら、もっとほしいの?」
結局数回繰り返され、すでに一刀は出来上がってきた。
「あら、これに興味があるのかしら?」
自分の胸に注がれてる視線に気づき、わざと胸を揺らす。
「華琳にはないでしょうから・・・・触ってみる?」
「い、いや・・・・」
口ではそう言っているが、視線は胸に注がれたままである。
「ふむ、私の胸でもいいぞ?」
意外なとこからの誘惑、冥琳の方を見ると胸を寄せてあげて強調してる。
「ゴクリ・・・・・」
魏では中々お目にかかれない四つのたわわな胸を前に生唾を飲み込んだ。
「あら、2人とも何をしてるのかしら?」
扉の方を見ると青筋を浮かべた華琳が立っていた、その手は柱を掴んでいる、柱は握りつぶされている。
「あら、華琳お邪魔してるわ」
「お邪魔してるのはいいけど、なぜ一刀に抱きついてるのかしら?」
「なに?嫉妬してるの?この胸に」
わざと胸を揺らす。
「っ!そんなことないわ」
「そう、ならいいわ、それでお願いなんだけ・・・・」
「一刀は渡さないわよ」
言い切る前に、拒否されてしまった。
「けちー」
「私も知りたいことがあるからな、一刀を貸してはいただけないだろうか?」
「それでも駄目よ、あなただけこっちに残ればいいじゃない」
結局話は平行線のまま、一向に交わることはないそれどころか、徐々に離れて行っているのを感じてか、冥琳が頭を抱えている。
「そう、それじゃあ・・・・・・・そうね・・・・もし、雪蓮あなたが、一刀を倒すことができたら・・・」
「そんなの勝負がみえてるじゃない」
「あら、誰が戦いだと言ったのかしら?」
「そうねえ、一日で一刀と同じ量の書簡を片づけることができれば、あなたの勝ち、できなければあなたの負け」
「ぐっ・・・・」
苦虫を噛み潰したような顔をしている。
「それなら、私が・・・・・」
「冥琳には・・・・そうねぇ・・・・凪と闘ってもらいましょう」
「なっ・・・・・」
2人とも驚愕の表情、すでに勝ちを確信したかのような華琳。
「それで、やるのかしら?やらないのかしら?」
「勿論やるにきまっているでしょう」
「仕方ない、頑張ってみるとするか」
溜息をつきながらも冥琳も同意する。
「そう、じゃあ決戦は明日ね、それまで一刀によることは禁止するわ、もし、近寄ったりしたら・・・・この事はなかったことにするわ」
その言葉を聞くと2人はすぐに退散していった。
「それじゃあ、一刀、私は明日のための準備があるから」
そのまま、華琳も部屋を出て行った。
「・・・・・・結局俺はまた景品ですか?」
現実逃避をしようと、自分の部屋に向かって歩いていく、が、なぜか扉が開いている
「もしかして、雪蓮と冥琳が・・・・」
こっそりとのぞいてみる、そこには一刀の布団で丸くなっている春蘭の姿であった。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
一瞬、何が起きているのか理解できない一刀、気づかずに寝ている春蘭。
「まぁ・・・・いいや」
何かを振り切って、布団に入ると春蘭を抱き枕よろしく抱きしめ寝始める。
なにか、不思議な圧力を感じて春蘭が目を覚ます。
「ん・・・・・なん・・・・っぅ!」
「んん~・・・・・」
無意識に胸に顔をうずめる。
「・・・・・一刀・・・・・」
嫌がることなく、慈しむように一刀を抱きしめる、それと同時に再び眠りへと落ちていく。
雪蓮と冥琳の結果は後篇に続く・・・・・・
P.S.
明日からホワイトデー板を投稿します
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もっと早く投稿しようと思ったんですが、非常に忙しく、なかなか書くことができませんでした。