No.123633

ショタ一刀のお祭巡り 『超距離障害物競走』 競技編

MiTiさん

…息抜きって大切だよね?
と、受験勉強しつつも執筆意欲が収まらず、
ついつい書いてしまうMiTiでした。

とにかく、どうぞ。

2010-02-11 03:08:43 投稿 / 全14ページ    総閲覧数:8179   閲覧ユーザー数:6584

姫ちゃん一ちゃん炎の挑戦者!これができたら優勝です!!

司会は私、ショタ一刀シリーズ作者ことMiTiがお送りいたします。

 

なお、この放送は実際には行われておらず読者の方にのみ行われており、

競争参加者には、あちらで普通に説明等が行われています。

 

それでは早速『超距離障害物競走』について説明を行います。

戦いの場となりますのは、三国志を知る人であれば誰もが知る有名な場所、

赤壁!

 

参加者の皆さんには赤壁対岸からスタートし、

様々なアトラクションが設けられた陸路、川路を乗り越え、

最上に位置する鐘楼の屋根の上に一番にたどり着いて、

旗を立てた者が優勝と成ります。

 

水競技も多数用意されている為に、

参加者には試作で作られた水着の着用を義務付けられています。

男性にはトランクスタイプと、肉体・容姿審査を通った人にはブーメランタイプを。

女性には、子供には紺の、大人には白のスク水を!

 

男の水着姿なんざ見ても良いことありませんが…見てください!

紺のスク水を着たパワフルズと白のスク水を着たくノ一を!

もちろん、胸にはそれぞれひらがなで名前を書くことを忘れていません。

 

男性参加者は将達の萌えるスク水姿を目の当たりにし、

若干前屈み気味になっていますが、肝心の将達はそんな視線何処吹く風。

五人の瞳に写っているのはゴールの赤壁と…一刀くん!?

観客席から一刀くんが応援の声を投げる度に闘気の炎が強くなるようです。

 

…っと、話しているうちに時間が来ました。

開始宣言を行う高台に長身のマスケット銃(一刀発案真桜開発銃身1.5m)を携えた兵が現れました。

無骨ながらもどこか神々しさを感じさせる銃に銃弾と火薬が込められ、

遥か上空へと狙いが定められ、引き金が引かれ、

 

バァァアアン!!

 

今、『超距離障害物競走』が始まりましたーーー!!

 

 

 

それでは、参加者の様子を観に行きましょう。

カメラを持って、マイクを持って、見つからないように光学迷彩を作動してっと…

準備完了。では、行って来ます。

 

 

最初の難関、姫ちゃん坂上がり。

 

「うわー!す、滑る~!?」

「ちょっ、落ちてく、ぬぅわーー!?」

 

人の形に設置された高さ5mの壁、頂上に置かれた印を回収し、

審判に確認を取ってもらってからやっと通過できるというものです。

 

ただ上るだけなんですが、半分より上は垂直な為かなりむずかしいです。

しかも全員が一斉に上ろうとするので、上りきれず落ちてきたものに後者がつまずき巻き込まれ、

二次三次災害となり中々上れない。

 

一度滑ったら、摩擦をなるべくなくした坂により最下まで戻されると言う。

これを簡単に登れるものは、

 

「一刀くーーーん!お猫様ーーー!」

「この程度、障害ではない」

 

…いましたね。普通に垂直壁走りができるくノ一が二人ほど…

では他の三人はどうでしょう?

 

「ぅぅぅうううにゃーーー!! って、飛びすぎたのだーーー!?」

 

蜀の代表鈴々、ノの部分で勢いを付けて垂直の部分を登ることで、

横に身体が浮かぶのを避けましたが…勢いをつけ過ぎたようで、

頂上を1m程飛び越して、背を地面と平行な状態で落ちてしまいました。

 

残る二人は…

 

「ハァァアア!…季衣、お願い!」

 

「まっかせてー!」

 

ほう、頭を使いましたね。

頂上付近に来たところで流琉が季衣を投げ、270°回転して、

季衣の身体は頂上に乗る形に。

 

「引っ張るよ流琉!」

 

「うん!」

 

そして、上に乗った季衣が、今度は流琉を引っ張り上げる。

これで無事三人が乗り越え…ん?三人?

 

「って、ぁああ!?何やってるんだよチビッ子!」

 

「にゃはは♪るうるには他のやつを邪魔するのも協力するのも利用するのもダメってなってないのだ!」

 

「くぅ…まさか、私の足を掴んで一緒に上げられるなんて!」

 

「ありがとうな~のだ、春巻!」

 

「春巻言うなー!#」

 

口げんかしながらも印を回収して坂を下り、

審判に確認してもらい再び走り始めました。

 

少々遅れて他の参加者も来ましたね。次行って見ましょう。

 

 

次の難関は、障害物競走でお馴染み…一ちゃんパン食い競争!

用意されたのはパンではなく、試作で作られたシュークリームですので、

シュークリーム食い競争ですが…ま、細かいことはスルーで。

 

糸に吊るされたシュークリームを手を使わずに食べると言うシンプルな競技。

が…これが意外と難しい。

 

シュークリームは大人がトランポリンを使ってやっと届く高さにあり、

しかも、吊り下げるのに使っている糸は特別仕様。

シュークリームの重さをギリギリ耐えられる仕様の糸は、

僅かでもシュークリームの重さ異常の力が加わったら直ぐに切れてしまうのだ。

 

丁度参加者の一人が、今トランポリンを利用して高く跳び上がりました。

が、上手く加えることができずに鼻の部分に当たって持ち上がり、

男が落ちるのと同時に、持ち上がっていたシュークリームも落ち始め、

糸が張ったかと思うと、あっけなく切れてしまい、シュークリームは落下。

 

食べられる対象となるのは空中にある状態のもののみ(落下中は可)。

落ちたものは以後競走が終わり片付けられるまでそのままです。

一個失敗すれば、その分ここを通過できるものも減ってしまうと言う地味に嫌な仕様。

 

「しゅうくりいむ、おいしいのだ!」

 

こちらでも通過できるものが減らされてしまいました…

 

なんと鈴々、一回放物線を描いて跳んだかと思うと、

上がるときに一個、落ちるときにもう一個確保してしまいました!

因みにルール上許されてます。

 

同じ方法で季衣が二個確保、確実に流琉が一個確保。他の二人は…

 

「っく、この足場など無くとも良いと言うのに…」

 

「むしろやり難いです!」

 

人一倍跳躍力のあるくノ一二人は、むしろトランポリンは邪魔なようで。

必要以上に跳んでしまい、なんと糸の付け根まで飛んでしまっている。しかも…

 

ベチャ)「っぐ!?」

 

ベチャ)「はうぅ!?く、くりぃむが…」

 

皮は限界まで薄くし、張り膨れんばかりまでクリームが詰めらているので、

身体に当たるとすぐにクリームが飛び出してしまう。

 

お陰で二人が失敗すると…なんと!

スク水を着た美女に白くドロっとした液体が付着してしまった図が完成してしまい、

男性にとっては鼻血+前屈みもの。

 

中々苦労してた二人ですが、

 

「おねぇふぁん、(ゴックン)がんばってーー!」

 

と、観客席からシュークリームを頬張りながらの一刀の応援を聞き、

並ならぬ集中力を発揮し、無事シュークリームを食べて通過できました。

 

煩悩の元がいなくなったことで、一人また一人と通過。

 

 

 

序盤の終わりに来ましたるのは…一ちゃん鰻獲り!

 

文字通り鰻を獲るだけです。河辺に設けられた水場に放たれる鰻の群。

そこから10匹獲れば通過許可。

だが、鰻というのは意外と掴みにくく、しかも、

ぬるっとした感触の中に足を突っ込むことになるので精神的にもきつい。

 

その中で、

 

「蒲焼きーーー!!」

 

「高級食材ーーー!!」

 

並外れた食への情熱を持つ季衣と料理好きの流琉が、

その感触をものともせず、あっという間に確保。

しかも流琉は黒く染まる視界の中、早く・正確に良質な鰻を見定め確実に確保。

因みに獲った鰻は捕獲者に提供されます。

 

さて、ライバルに先を越された鈴々は、

 

「う~…き、気持ち悪くなんか無いのだーーー!」

 

何と全身を使ってまとめて複数の鰻を押し集め、

まとめて掴む、と言うより抱え上げ、落ちる前に審査用の桶に放り込みました。

 

思春は元江賊である為か、一匹一匹確実に捕らえて普通に通過しました。

 

そして明命は、

 

「う~…にゅるにゅる苦手ですぅ」

 

猫のもふもふとは全く異なる、細長くにゅるっとした感触になれないようで、

 

「はぅあ~!?な、中に入って…ん、そ、そこはぁ…ぅあ!?」

 

おっとお、ハプニング発生!?

なんと、掴んでいた鰻が手から抜けて落ちるかと思ったら、

水着の中に入り込んできましたー!

水着の中でにゅるとした細長いものが暴れ回り、明命脱力して膝を付く!

 

「ぁあ、下からも入っ、ぅぁあん」

 

さ、更に!へたり込んだ所で別の鰻が侵入!またしても水着の中で暴れまわる!

なんて良…いや、違う。いやらしい鰻だ!?

 

身体を這い回る感触に必死に耐えながら、何とかその二匹を引っ張り出して、

すぐさま桶に放り込む。これで10匹ですね。

 

その後も一人、また一人と通過していきました。

明命と同時期に挑んでいた男性参加者は揃って前屈みになってますね…

 

 

いよいよ水競技に入りまして、最初に来ましたるは…姫ちゃん滑り台!

 

長く、高く続く階段。10mの高さの階段を上りきったそこに用意されたのは二種のウォータースライダー。

これは参加者の度胸が問われる競技です。

 

片方は前後左右様々な方向に曲がって入るが、傾きは緩やかなスライダー。

もう一方は、うって変わって直線。ただの直線だが、その傾きは半端無い。

なんと、傾斜60°という摩擦によって緩やかになるなどありえるはずが無い角度!

景色を楽しむ間も無くあっという間に落ちるでしょう!(実在します)

 

安全策が施され、地面ではなく水に落ちるので、決して怪我することは無いと分かってはいても、

中々挑めず、しかも競争中という時間の中では覚悟を決めている時間は殆ど無い。

が、逆に言うと順番待ちが殆ど無い。

 

「早く行くのだ!」

 

と、若干恐れながらも60°の直線スライダーに挑む鈴々。

係員の指示により、両手を前から逆側の肩に沿え、

構えを取ったのを確認した係員が押し出す。

 

「うにゃああぁぁ…」

 

あっという間に落ち、叫びも僅か、と言うより落下速度により、その声も掻き消されました。

後にいた者たちが喉を鳴らしながらどうなったかを見るが、鈴々の姿が中々現れません…

 

っと、何やら後下、つまり階段からなにあらドドドドと音を立てて何者かが上ってきましたね。誰でしょう?

 

「もう一回やるのだーー!」

 

…なんだか、ものッ凄く輝いた瞳の鈴々が戻ってきました。

競争中でありながら再挑戦するとは、よほど気に入ったようで。

 

そんな鈴々を見て、何も心配は無いと判断し、四人や他の参加者も直線スライダーに挑みます。

季衣が、流琉が、明命が、思春が続き、

更に男、男、鈴々、男、男、男、季衣、流琉、男、男、男、男、鈴々、季衣、流琉…って、

何回やってるんですか!?くノ一二人はもう先に行っちゃいましたよ?

 

「っは!?しまったのだーーー!」

 

「もぅ、何で止めてくれなかったの流琉ー!?」

 

「季衣が楽しみ過ぎてたからでしょう!?(私もだけど…)」

 

もう一回滑って、今度は戻ってきませんでしたね。

 

 

次に来ますは一ちゃん筒渡り!

水を一切触れないので水競技とは呼べないかもですが、

水上にあるので良しとしましょう。

 

大人が四つん這いになってやっと通ることが出切る10mのトンネルをくぐるだけですが、

数が五本しかないので、詰まって待たされると言う地味に足止めされるというもの。

 

お!五人の将が挑もうとしています。

トンネル内の様子は、外からだとシルエットになって見えますね。

 

パワフルズは…特に難なく、屈みこむだけで素早く通ってます。

 

明命は若干突っ掛かってますね。あ、垂れた髪に時々躓いてますよ。

 

さて、もう一人、思春はっと。こちらは髪をまとめているので、

躓くことなく四つん這いで確実に進み…ん?何やら後ろを向いて止まりましたよ。

 

っと、思ったら、腕の力のみで後方に跳びました!

そして…後ろにいた参加者を蹴ってます!?

 

狭いトンネル内、碌な抵抗もできずただただ蹴られ、

やがて音を立てて…え?ちょっ、それ以上したらトンネルが!

 

バキィ!!

 

ぅお、境目から割れたー!?

残り2mの位置にいた思春はなんとも無いですが、

その後ろにいた、同じトンネル内にいた人全員、トンネルと一緒に水に落ちちゃいましたよ。

 

何があったんでしょう?

一寸カメラで見てみましょう。[播き戻し]…ここですね[再生]

 

まずは思春が通り過ぎ、次に男の参加者が続…ん?何やら前を見て顔を赤くしてます。

カメラを回してみると、そこに写ったのは…

 

四つん這いの為に強調された思春のヒップ、食い込む白のスク水、

そしてすらりとした褐色の生足…

 

あ、視線に気付いた。

 

「っ!こんの、痴れ者がぁあ!!#」

 

腕の力のみで跳び蹴りし、それから上下左右に足を振って、

往復ビンタならぬ往復キックで蹴りまくる。ドンだけ強いんだ?

一回蹴るたびに壁に頭を叩きつけられ、反動でまた同じ位置に戻され、

違う方向に蹴られ、頭をぶつけ、反動で戻って、蹴られ、ぶつけ、戻って、反動…

で、それが繰り返されるうちに、衝撃でトンネルを繋ぐ螺子が取れていき、

ついに落ちました。

 

「フンッ!#」

 

なるほど、そういうことでしたか。

これで数人が大幅に遅れることになりましたね…

 

 

やってきました…姫ちゃん板渡り!

 

縄一本で連ねられた十数枚の丸板。これを水に落ちることなく渡り切れば通過できると言うもの。

ですが、簡単ではありませんよ?

 

縄で繋がっているとはいえ、水上であるからには不安定であることに変わりなし。

左右どちらかに寄った場所を踏むと、直ぐにそちらに板が傾いてしまう。

そして、誰かが落ちると、それにより波が発生し板が揺れ傾き中心もずれると言う。

 

これを乗り切るには、板が不安定になる前に、次の板の中心を踏んでいくしかない。

慎重にゆっくり行けば、板に乗る時間が長い分逆に不安定になります。

 

始めの一歩で落ちる者もいれば、ゴールまで後一歩というところで落ちる者も。

一度落ちたら板渡りのスタート地点まで泳いで戻ってリトライ。

戻るときにも、落ちてくる者によって妨害されます。

 

時々水の中から板を揺らして妨害しているものもいますね。

 

これは流石にパワフルズも苦戦して…てか、落ちてから集中的に妨害しまくってますよ。

 

一方、流石くノ一と言った所でしょうか。

思春は揺れも妨害もものともせず、まるで地面を走るかのように板を渡っていきます。

 

もう一人のくノ一は…あれ?何やら一番外側の列の真ん中の板でオロオロしてますね。

彼女の視線の先には、

 

「はぅぁ~、お猫様~…」

 

なんと、流木の上で身動きが取れずにいる子猫が。

時折聞こえる「うにゃ~」という助けを求める切ない鳴き声がなんとも痛ましい…

 

「はぅ~…行くのは簡単ですが…帰る時に濡れてしまいます、そんな…そんなこと…」

 

と、悩んでいる間に、後ろには他の参加者が。

 

「スイマセン、猫なんかに構ってないで進んでくれませんか~?」

 

バランスを取りながら必死に訴え…って、何やら明命の様子に変化が。

 

「…今、何と言いましたか?」

 

「え?」

 

「今、お猫様を…なんかと言いましたか?#」

 

「え?え?え!?」

 

おや、どうやら逆鱗に触れてしまったようで。

風もそんなに吹いていないのに、明命の髪が扇のように広がり、瞳はまるで暗闇の猫の瞳の様。

そんな明命が近付いてきて、

 

「フンッ!#」

 

何と、後ろにいた者を掴みフルスイング!

更に後ろに続いていた参加者数人を巻き込んで吹き飛ばしました!

投げられた者達は、猫を中心に三角形の配置に。

 

「お猫様、今行きます!」

 

水に落とした者達を踏み台に猫に向けて跳び、

胸に抱えて、またも落とした者達を踏み台に戻ってきました。

 

「大丈夫ですか、お猫様!?」

 

「にゃ~」

 

「良かったですぅ~、今安全な所にお連れいたします!」

 

言いながら、子猫を両前足と頭を出した状態で自分の水着の胸の部分に入れ、

先ほどの倍以上の速さで走り始めました。

 

げに凄まじきはお猫様パワー…

 

 

来ちゃいました…一ちゃん宝探し!

 

水深5m程の水底に沈められた写真(耐水性仕様)の中から、

指定された写真を回収するといった競技。

 

試作で作られたゴーグルが支給され、こんなものでどうなるのかと思いながら装着し、

水の中を見てみるとあらビックリ!皆さん水中の景色に驚愕してます。

気を取り直し、これなら水中でも水の外と同じように見えると突入していきます。

 

暫くすると…何故でしょう?

水面がだんだん赤く染まっていきます…

 

一体どんな写真が用意されてるんだ?

指定の書かれた札を見てみると…何々、

 

”水着姿(紐ビキニ)の陸遜軍師”?

”魔女娘姿の曹操様”?

”ポニテで猫耳尻尾の関羽将軍”?

 

なんだか他のも似たり寄ったり…なんっつー写真を用意してるんだ!?

カメラの開発者は真桜になってますが、撮影者は…いすぎて書ききれませんね…

 

まぁ、こんな萌々な写真ならこの河を染める赤…鼻血の原因も納得できます。

大方、余りに信じられない画に驚きと興奮から空気を一気に吐き出し、

鼻血を噴出したのでしょう。

潜っては鼻血を噴出し浮かんでくるものが続出。

 

こういうのに無頓着な鈴々と季衣は直ぐ通りましたね。

 

他の三人は少々苦戦している模様。

他の参加者に混ざって三人も浮かんできました。

 

「ブハ!だ、誰ですか!?”酔って絡み合う夏候惇将軍と夏候淵将軍”なんて撮ったのは!?///」

(撮:華琳)

 

「ッケホ、ゴホ!…グ、”斜め後ろから見た四つん這い状態のブルマ姿の孫権様”だと!

 これを撮った者、良くやっ…いや、私が直々に感s…違う、成敗してくれる!!///」

(撮:小蓮)

 

「ブッはうあー!た、”大量の猫と戯れるうちに押し倒される呂布将軍”なんて…

 これを撮った方、同士と呼ばせてください!!///」

(撮:音々音)

 

…スゲー写真があったもんだ。

確保し確認を取ってから再び進むも、皆さん写真はちゃっかり自分の懐に…

 

てか、ここが河で良かったね~。もしここが海で鮫がいたら…ガクガクブルブル…

まぁ、一部のものは返り討ちにしてかまぼこにしちゃいそうですが。

 

 

競争も後半…姫ちゃん舟渡り!

 

位置も向きもランダムに配置された多数の小舟の上を渡る競技。

ただ渡るだけでも難しいのに、小舟全てに何かしらの罠が。

 

老朽化し踏めば直ぐ穴が開いたり、油が敷いてあったり、

常に棒を振り回すカラクリ人形が置いてあったり…挙げだしたらキリがありませんね。

 

誰かが落ちるたびに配置が変わり、落ちると波が発生して舟が揺れ不安定になります。

今も数人が挑み落水しています。

 

戦場さながらの光景を生み出す競技、そう楽に抜けるなんて、

 

ザバー!

「ップハ!…っふ、何も道はひとつでは無い」

 

な、何と!思春、姿が見えないと思ったら、潜水で舟のしたをくぐってきたようです。

水中にも罠が用意されているので、落水してもそのまま進めるとは言え、

まさか50mの距離を一度の息継ぎもせず、罠も避けて行ったというのか!?

恐ろしい…

 

彼女に倣って潜水で進むものも増えましたね。

流石に始めから終わりまで潜り続けるものはいませんが。

 

さて、舟上でもかなりの速さで動く者が。くノ一の片割れ明命。

宝探し時、係員に子猫を預け、通過時再び受け取りお猫様パワーを発揮し、

舟渡りでは、罠をものともせず、時には利用し、止まることなく駆け抜けてます。

 

「お猫様、もう少しで終点です!頑張りましょう!!」

 

「にゃ~ん」

 

一方パワフルズはかなり苦戦してますね。

やはり慣れない舟上や普段潜らない水中は苦戦するようで。

が、一足先に抜けた二人を見て闘気が急上昇。

 

「う~にゃーー!じゃーまーなーのーだー!!」

 

「う~、こんなの…吹っ飛ばーーーす!!」

 

「一緒に行くよ、季衣!!」

 

罠に妨害されようが、他の参加者に邪魔されようが、

あらゆるものを吹き飛ばしながら進み始めました。

踏み込む力も半端無く、舟を揺らすを通り越して傾けながら、

割るを通り越して穴をあけながら進んでいきます。

 

いやはや、観客席に非難していて良かった~。

とりあえず、飛ばされた罠や参加者に合掌~…

 

 

水競技も終わりに差し掛かり、やってきました…姫ちゃんノルマンディー!

上陸と言ったらこれでしょうw

 

絶えず吸盤の矢じりの矢を放ち続けるカラクリ数体が生み出す矢の雨の中を、

気休め程度に設置された障害物の壁を盾にしながら、

矢が打ち出される高台の足元の扉を目指す競技です。

 

点数方式が設定され、当たった矢の数が少ないほど、

扉の向こうで枝分かれする道の中から、ゴールに近い道を通れるようになってます。

何本矢が当たっても通過はできますが、その分ゴールからは遠ざかります。

 

当たった矢を取って誤魔化すなんてことはできません。

特別仕様の吸盤により、かなり強力な吸い付をし、

仮に取れたとしても赤い○は暫く消せません。

 

放たれ当たらずに地に落ちた矢に関しては、徹底して育て上げられた隠密部隊によって、

参加者に気付かれることなく回収されます。

 

で、そんな隠密部隊を育てた将本人の二人は、

意思無きカラクリによって放たれる矢をことごとくかわしながら進みます。

 

パワフルズの三人は、その小さな身体を活かし…てはいますが、

どちらかと言うと、その容姿からは想像できないパワーを活かしていますね。

なんとこの三人、近くにいた参加者を掴まえ、その人を盾にして進んでいます。

抱えられ、体勢も変えられず、抵抗も出来ず、身体にくっつく矢は次々と増えて行き、

その様はまるでウニのよう。

 

なんだかんだでたどり着きました扉の前。

ここは一層矢の数が増え、前だけでなく上左右からも飛来します。

付近には盾にできるものも人もおらず、どう突破するか悩む三人+盾。

 

くノ一二人は数本被矢しながらも先行。

三人が悩む間も矢は絶えず飛来し、

 

「「「あ~もー!邪魔(です・なのだ)!!#」」」

 

なんと、自棄になったのか、三人は近くにあった岩を持ち上げ、カラクリに向けて投げました!

意思の無いカラクリに避けるなんて考えがあるはずも無く、

その場で動かず岩を受け破壊されました。

 

これにより僅かに空いた矢の飛んでこない空間を利用して、三人は扉をくぐりました。

 

いやはや、矢を放っているのがカラクリでよかったですね~。

これが人によるものだったら…ガクガクブルブル…

 

 

ついに来てしまいました最終地点…姫ちゃん壁登り!

 

祭の為に特別に建設された大鐘楼。中を通らずに、競技名どおり壁を登って頂上を目指します。

だがこの壁、ただの壁じゃぁ無い。

 

円・三角・四角・他多角形のブロックや板、棒や梯子等、

登る為の足場や手を掛ける場所は用意されているが、

一つとして普通なものは無い。

 

カラクリによりある程度規則的ではあれど、

出たり引っ込んだり、上がったり下がったり、回転したり傾いたり、

伸びたり縮んだり、押されたり引かされたり、

中には人が乗ったり触ったりしたときに動く仕掛けまである。

 

材質にも曲があり、石と思いきや実は布だったり、

丈夫かと思った棒が実はやわらかく、棒をよじ登り切ろうかという所で棒が曲がり宙吊りにされるなんてことも。

 

ただの壁かと思っていたものが回転したかと思うと中に引き込まれ、

一気に下まで送り返されるなんて所もあります。

 

落下対策に下にはクッションが置かれてますが、そのやわらかさは歩を遅らせて地味に妨害になってます。

 

さて、今もなお多くの参加者が挑んでは落とされる中、

将達はどうでしょう?

 

 

「にゃー…この梯子、どこまで続くのだ?」

 

鈴々は、梯子の仕掛けに引っかかってます。

人が上ろうとすると、その重さを感知して梯子が回転するという仕組み。

鈴々が登る速度―梯子が回転する速度=移動距離0といった感じですね。

カラクリや仕掛けにより、常に景色が変わる為に、自分が動いていないことに中々気付きません。

なんというか…シュールですね。

 

 

「ここまで来て…落ちるもんかーーー!!」

 

2/3まで登りきった所で、かなりの速さで回転する八角形のブロック。その上を季衣が走ってます。

言葉通り、かなり上部まで来たのに落とされるのがいやで、その場に留まろうとしています。

止まれば回転にのまれて下ろされてしまうのは分りますが…

先ほどと似た式、季衣が走る速度―ブロックの回転速度=0と言う式が成り立ち、

その場を延々と走っています。 さっさと移動しようよ…

 

 

「これを乗り越えたら…あと少し!」

 

こちらではウンテイに挑んでいる流琉を発見。

規則的に並ぶ棒の列が二重になり、下の列は下に向けて、

上の列は上に向けて動いています。

下にずっと掴まっていると戻され、

上を掴み続けていると下りて来る下の列の棒の押されてしまうと言う、

常に上ろうと動き続けなくてはいけないと言う難易度の高いもの。

が、難易度が高い分ウンテイの終点はゴールにかなり近づける。

小さい身体で必死に腕を動かし続けて頑張ってます。

 

 

「ふぅ…お猫様、もう少しで頂上に着きますからね?」

「にゃ~」

 

動き続けるブロックを慎重かつ正確に、しかし迅速に乗り継いでいくのは明命。

手を使えばもっと早く上れるでしょうが、

彼女の両手は子猫を抱えるのに使われている為に、

跳躍のみで登って行きます。 いろんな意味でスゲー…

 

 

あと一人は…ッと、上を見てみるとかなり頂上付近まで上がってきた思春が。

 

「っふ、これで優勝は私のもっ!?」

 

おっと、やはり簡単にはいきませんね。

ゴールまであと少しの所でブロックが…倒れてきました!

それに終わらず、倒れてきたブロックの下のブロックが、

今度は飛び出してきて思春を突き飛ばしました!

壁から離され、掴む場所も無い。

これで振り出しに戻されるのか!?

 

「っく、油断したか…だが、まだまだ!!」

 

と下に落ちて行くかと思いきや、最初に例に出しました曲がった棒により、

一番最下に落とされるのを防ぎました。

 

 

 

なんだかんだで皆さん苦戦しているようで。

それでも将達は他の参加者よりも早く、

一つまた一つと罠仕掛けを乗り越え、ゴールまで後僅かの所まで来ました。

 

奇しくも五人は並ぶ形になり、後は旗に自分の名前を書いて突き立てるだけ。

全員が一斉に旗に飛びつき、0.3秒で名前を書き上げ、

同時に鐘楼の屋根の上に向け飛びました!

 

果たして、旗を付き立て優勝を…一刀を手にするのは誰か!?

 

次回、乞うご期待!!

 

 

~あとがき~

 

『超距離障害物競走』競技編 いかがでしたでしょうか?

 

競技名に関しては、昔こんな番組やってたな~と思い出し使わせていただきました。

 

ちなみに、電撃イライラ棒が結構好きでした。

 

競技の中で、一ちゃんがつくものは、所謂やらしい要素があるものです。

 

それ以外の、真面目?と言えばいいのでしょうか。のものは姫ちゃんとついてます。

 

 

特に書くことが浮かばないのでこの辺で。

 

 

現在の執筆状況を見るに進んでいるのは、

 

ショタ一刀シリーズだと風+稟編で、ネタはいくつか浮かんでいるのが明命編と思春編です。

 

チェンジシリーズは…なかなかネタが思い浮かべずにいます。

 

プチ予告しておきますと…

 

風…大暴走 稟…大噴出 明命…大興奮 思春…大奮闘

 

です。ではこの辺で。

 

次回もよろしくお願いします。


 
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