No.118827

仮面ライダー×真・恋姫†無双 呉編  第1章

BLACKさん

基本的には真・恋姫†無双の呉ルートの話ですが、もしも北郷一刀が仮面ライダーの力を手に入れたらという妄想から生まれました。
そして流れも基本的に原作のままですが、仮面ライダーの力があるためセリフや一刀の態度が違うところや話そのものが大きく違うところも出てきたりします。
そのためそんなの嫌だという方は閲覧をご遠慮願います。
先に言いますが一刀が手に入れる仮面ライダーの力は全部で3つです。何が出るかはお楽しみ。

2010-01-16 08:35:54 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:6191   閲覧ユーザー数:5213

仮面ライダー×真・恋姫†無双 呉編  第1章

 

 

一刀が来てから数日も立たないうちに、黄巾の乱が勃発。雪蓮のところと言うか袁術にもその討伐の指示が来た。

そして一刀は雪蓮たちの軍議に出る事になった。

 

「俺も入るのはいいのか?」

「お前を客扱いする道理も無ければ、そんな余裕も無い。それに初めに説明した契約の中に、知恵を貸すと言う条件が入っていただろう?」

「それは軍議も入ってたのか…。キバの力は貸すけど、俺の頭で本当に良いのか?」

「構わん。お前が気が付いたことを言ってくれるだけでも、充分助かるさ」

「それでいいなら、いいぜ」

「まぁあまり期待しとりゃせんがの。ただ、天の御遣いとして頼もしいところを見せりゃ、女も惚れるじゃろ? がんばれよ、若造」

「了解!」

「問題は三点。兵糧の問題と軍資金の問題。そして最後に兵数の問題。

まず最初に兵数の問題だが…」

「敵の数は?」

「現在、荊州で暴れている黄巾党は、北と南の二部隊です。

北が本隊。南は分隊。袁術さんなら確実に私達を北の本隊に当てるでしょうね」

「とするならば、兵数は大いに越した事は無いな。集められそうな人数はどうじゃ?」

「多くて五千といったところでしょうね。…多少無理をすれば一万はいけそうですが」

「どちらにしろ少ないのぉ…その数で黄巾党の本隊に当たるのは、勘弁願いたいところじゃが」

「別に俺一人でかなりいけるけど…」

「何!?」

「お前正気か?」

「キバの力を使えば問題ない」

「だがその力、何かしら反動は無いのか?」

 

冥琳が一刀に尋ねる。冥琳はなんとなくキバの力のリスクに気付いているようだが、一刀は簡単に言った。

 

 

「大丈夫だよ。もし反動あるとしたら変身が終わったあの後すぐに俺が死んでるよ。

でもこうして体も問題ないし、大丈夫だって」

「…そうか…。次に軍資金の問題だが、武器や兵糧を揃えるためにも、集めないといけないが…」

「袁術に出させたら?」

「ふむ? どういうことだ?」

「袁術は雪蓮に本隊を宛てたい。だったら相手する変わりに兵士と資金と兵糧をもらえば良いんじゃないか?」

「拒否されたら?」

「さあな。その時は袁術に北の本隊を宛てるように煽れば良い。ま、出来るかどうかは別もんだがな」

「ほお~。なかなか良い案ですねぇ、それ。見直しましたよ、一刀さん」

「嬉しい事言ってくれるじゃないの」

「我らの現状ではそれが精一杯かもしれんな。北郷の案を採用しましょう」

 

こうして一刀の案が採用され、その案は通った。

そして雪蓮と合流して、黄巾党の所に向かう。

 

「ぞくぞくしちゃう」

「ふん、危ない発言だが、俺も少しぞくぞくしてるぜ」

「気持ちは分かるが…初陣の相手が黄巾党と言うのは物足りないにもほどがあるな」

「まあ勘を取り戻すには丁度良いとも言えるがの」

「俺もキバの力をきちんと見るにはいい相手だろうな」

「ここは最高の勝ち方をしないとね」

「ええ…北郷。雪蓮の言葉の意味が分かるか?」

「圧倒的勝利か…。俺もやってみるか」

 

一刀はキバットバット三世を掴む。

 

 

「ま、俺は人殺したくないけど…」

「一刀、そんな甘い理想は捨てなさい」

「悪いが、簡単に捨てれないのが日本人。かといってやらなきゃいけないってのがまた悲しい」

「どうする気?」

「雪蓮達の言う通りにはする。けど俺の心は微妙に納得できてない。それだけを理解してくれ。

今の俺はまだ納得できないだろうな」

「火計をするからな、行くなら気をつけるのだぞ」

「ああ……」

「盗賊たちは獣だと思いなさい」

「………俺は先に行く」

 

一刀は一人、黄巾党部隊にと向かう。

 

「あいつらは獣か……」

 

キバットの口を開けさせる。

そんな時後ろから、雪蓮の声が聞こえてくる。

 

「勇敢なら孫家の兵達よ! いよいよ我らの戦いを始める時が来た!

新しい呉のためにっ!! 先王、孫文台の悲願を叶えるためにっ!

天に向かって高らかに歌い上げようでは無いか! 誇り高き我らの勇と武を!

敵は無法無体に暴れる黄巾党! 獣じみた賊共に、孫呉の力を見せつけよ!」

剣を振るえっ! 矢を放てっ! 正義は我ら孫呉にあり!」

「うおおおおおおおおおおお!!」

 

雪蓮の言葉に呼応するかのように兵の士気が上がる。

 

「全軍抜刀せい!」

「全軍、突撃せよ!」

「仕方ないか……」

「ガブリ」

 

一刀の体にステンドグラスが浮かび上がる。

 

「変身」

 

キバットをベルトに装着し、キバへと変身する。

そしてキバは黄巾党兵と戦った。可能な限りの手加減をしようとする一刀だったが、敵兵はそんなことお構いなしにキバを攻撃。

キバはそれに反撃をする。キバの能力値は常人以上、そしてこの黄巾党兵は所詮は雑魚。手加減をしてもかなりの傷を敵に与えていく。

そして戦っているうちに敵は自分達の陣にと引き下がる。

 

「頃合だな……。穏!」

「はぁ~い♪ では皆さん、火矢の準備はよろしいですかぁ~?」

「応!」

「では一斉に発射しましょ~♪ せーのぉ…発射ぁ~♪」

 

火矢は黄巾党の陣を燃やし尽くす。

 

「……人が死んでいくか……」

 

一刀はキバの変身を解き、元の姿に戻る。

 

「ああ。戦えば人が死ぬ。敵味方問わずな。…それが現実というものだ」

「これが……戦い……うっ!」

 

その時、一刀ははいた。胃の底からはいた。

 

「これが戦場……なるほど。はくほどって事がよくわかった…」

 

一刀は戦いの終結を見る中で考える。

 

(今回の件で俺の手は血に染まったが、それはまだ間接的なもの。俺もいつかは完全にこの手を血に染めるだろう。

その時俺はどうなっているのだろうか……?)

 

一刀には一抹の不安が残る戦いとなった。

 

 

おまけ

 

 

作者「どうかな、仮面ライダー×真・恋姫†無双 呉編  第1章はどうかな?」

一刀「すごく短かったな」

作者「まあ前に何度も言ってるけど、呉編は一番書きにくかったからな……」

一刀「そう言えば、序章のコメントもなかなかあったけど…。キバットの事が少しあったな」

作者「喋らせてくれ、みたいなことだろ?」

一刀「実際どうするつもりなんだ?」

作者「一部の人にはショートメールで言ったことなんだが、キバットを喋らせる気はなかった」

一刀「キバットの持ち味を無くす気かよ」

作者「しかし喋らせてほしいみたいな意見がいくつかある以上、このまま必要な言葉以外を喋らせないのもどうかと思ってな…。前半はともかく、後半からはある理由で喋れるようにしようと思う。少しその修正に時間はかかるかもしれないが…」

一刀「まあ頑張れよ」

作者「まあご注意というかなんというか、キバットは前半の話は喋らないとだけは言っておきます。ごめんなさい。でも後半になったら喋るようにしたいと努力してます。それでは……」


 
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