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仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編  第1章

BLACKさん

基本的には真・恋姫†無双の蜀ルートの話ですが、もしも北郷一刀が仮面ライダーの力を手に入れたらという妄想から生まれました。
そして流れも基本的に原作のままですが、仮面ライダーの力があるためセリフや一刀の態度が違うところや話そのものが大きく違うところも出てきたりします。
そのためそんなの嫌だという方は閲覧をご遠慮願います。
先に言いますが一刀が手に入れる仮面ライダーの力は全部で3つです。何が出るかはお楽しみ。

2010-01-05 17:43:18 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:6876   閲覧ユーザー数:5749

 

公孫賛のところに行く事にしたが、その前に公孫賛のところの情報集をし、公孫賛は今自軍三千で、盗賊五千と戦おうとしていると聞いた。

 

「いくら、公孫賛の軍でも数で押されたらまずいだろ」

「確かに。公孫賛殿の兵といっても、大半は農民の次男や三男などですからね。兵の質としても五分五分。となれば兵を率いる者の質こそが最重要でしょう」

「そう。愛紗達は兵を率いた経験は?」

「無いのだ!」

「ですよねー!」

 

鈴々の言い切った発言に一刀も言いきる。

 

「でもねでもね、愛紗ちゃんに鈴々ちゃんなら、兵隊さんたちを上手く率いる事ができると思うよ?」

「それは俺も思っている。だけど、兵がいないから、ただの腕自慢になっちまうけどな…」

「うう……それはそうだよねぇ…。でも、じゃあどうすればいいんだろ?」

「簡単なのだ! 公孫賛のおねーちゃんのところへ行くときに、兵隊を連れて行けばいいのだ!」

「そうそう。少数でも良いから兵を率いて合流するのが重要。だから義勇兵を募ろう」

「それはもちろん、異論はありませんが……。だけど一体どうやって?」

「何、お金を使ってちょっとだけ兵隊の格好をしてもらえばいいのさ」

 

一刀はライダーパス以外にポケットに入っていたボールペンを使い、愛紗に頼んで売りに行ったところ、百人ほど集める事に成功した。

 

「それじゃあ、行こうか」

 

 

そして一刀達は公孫賛のところに行くと、すぐに玉座の間での謁見っとなった。

 

「桃香! ひっさしぶりだなー!」

「白蓮ちゃん、きゃー! 久しぶりだねー♪」

「ろ植先生のところを卒業して以来だから、もう三年ぶりかー。元気そうで何よりだ」

「白蓮ちゃんこそ、元気そうだね♪ それにいうのまにか太守様になっちゃって。すごいよー」

 

二人はなにやら勝手に盛り上がっていた。

 

「それより桃香の方はどうしてたんだ? 全然連絡が取れなかったから心配してたんだぞ?」

「んとね、あちこちで色んな人を助けてた!」

「ほうほう、それで?」

「それでって? それだけだよ?」

「………はぁーーーーーーーーーー!?」

 

桃香の答えに公孫賛は驚くが、桃香はどこかの県に所属して、その周辺の人達だけをしか助けるのが出来ないことが、嫌だったっと言う。

 

「それでも、お前一人の力じゃ、多寡がしれてるだろうに…」

「そんなことないよ? 私にはすっごい仲間たちがいるんだもん♪」

「仲間?」

 

公孫賛はようやく一刀達の方を見る。

 

「桃香が言っているのはこの三人の事?」

「そうだよ。んとね、関雲長、張翼徳、それに管輅ちゃんお墨付きの天の御遣い、北郷一刀さん♪」

「管輅? 管輅って、あの占い師のか?」

 

どうやら管輅と呼ばれる占い師の話は有名だったらしいが、かなりの眉唾ものでもあったらしい。

公孫賛は一刀をじろじろ見る。

 

「何かそれっぽくないなぁ」

「(ムカッ)じゃあ、その天の御遣いのちょっとしたのを見せてやる」

「え?」

 

一刀はデンオウベルトを取り出して、赤いボタンを押す。

 

「変身」

「ソードフォーム」

 

ライダーパスをベルトに通過させ、仮面ライダー電王ソードフォームに変身した。

 

「俺、参上!」

「な、なななななな!?」

 

 

一刀はいつもの決めポーズをして決まったなと思う。

とうの公孫賛はかなり慌てていたが、桃香が何とか公孫賛を落ち着かせた。

一刀はベルトを外して、元の姿に戻る。

 

「ま、色々あって、桃香たちと行動している。宜しく、公孫賛さん」

「……そうか。桃香が真名を許したのならば、…一角の人物だろう。ならば私のことも白蓮で良い。友の友ならば、私にとっても友だからな」

「よろしく、俺は北郷一刀」

「ああ」

 

一刀は白蓮が良い人だと認識した。

 

(ま、何かあったらウラタロスみたいになって口説いてやればいいからね)

「で、だ。桃香が私を訪ねてきたのは、旧誼を暖めるだけではないと思うけど…本当の用向きはどういうんだ?」

「うん。白蓮ちゃんのところで盗賊さんを退治するために義勇兵を募ってるって話を聞いて、私達もお手伝いしようかなと思って」

「おおー! そうか。そうしてくれると助かる。兵の数はそれなりに揃っているが、指揮できる人間が少なくて、悩んでいたところなんだ」

(やはり悩みどころだったのか…)

「聞くところによると、結構な数の兵を引き連れてきてくれたらしいけど…」

「……う、うん。たくさんいるよ」

「そうか…。で」

「でって?」

「本当の兵士は、一体何人ぐらい連れてきてくれているんだ?」

「なんだ、ばれてたの?」

 

一刀が白蓮の洞察眼に少々驚かされた。

 

「ふふっ、桃香の考えている事は分かる。だけど私に対してそういう小細工はして欲しくないな」

「だがそれは桃香じゃなくて、俺の入れ知恵だ。責めるなら俺を責めろ」

「いや、気にはしていないから良いさ。私だって、桃香たちと同じ状況なら、そういう作戦を立てたと思う。

だけど友としての信義をないがしろにする者に、人が付いてくる事は無い。気をつけろよ?」

「下手な小細工より、誠心誠意、人に当たった方が良いってことか?」

「いや、少し違う。赤心を見せる相手を見抜く目を養えってことさ」

「そうか…。ありがとう」

「そ、そんなことより! 兵の数を聞いているんだからそれを教えてくれよ、桃香」

 

白蓮はどうやら照れくさかったようで、話を桃香に戻す。

 

「え、えーっと……その……あのね。実は一人もいなんだ」

「へっ!?」

「な、なんだってーーーーーーーーーーー!?」

「ご主人様、何でご主人様まで驚かれるのですか?」

「ノリだ」

 

一刀はその桃香の言った言葉のノリ状、言った方が良いと思ってリアクションしたのだ。

しかし真面目な愛紗に簡単にツッコマれた。

 

「まあそれはともかく…。桃香と一緒に行動してるの、俺と関羽と張飛の三人なんだ」

「関羽、張飛って後ろの二人の事か?」

 

白蓮が愛紗と鈴々の方を向いて二人も自己紹介をする。

 

「宜しく頼む、と言いたいところだが、正直に言うと、二人の力量が分からん。どうなんだ、桃香?」

「二人ともね、すっごく強いよ! 私、胸張って保証しちゃうよ♪」

「保証ねぇ。桃香の胸ぐらい大きな保証があるなら、それはそれで安心なんだけど…」

「人を見抜けと教えた伯珪殿が、その二人の力量を見抜けないのでは話になりませんな」

 

 

するとそこに一人の少々、色っぽい女の子がやって来た。

 

「むぅ…そう言われると返す言葉も無いが、ならば趙雲はこの二人の力量が分かるとでも言うのか?」

(趙雲…。あの子が…。しかしこの時期に既に居るとは…、この世界は俺の知ってる歴史の流れとは違うみたいだな)

「当然。武を志す者として、姿を見ただけで只者でない事ぐらいは分かるというもの」

「へぇ~…まあ星がそういうならば、確かに腕が立つんだろうな」

「ええ。そうだろう? 関羽殿」

「そういう貴女も腕が立つ……そう見たが?」

「うんうん! 鈴々もそう見たのだ!」

「ふふっ、さて……それはどうだろうな」

「趙子龍こそね……」

 

一刀が思わず趙雲の字を口にする。

 

「っ!? ほお。そういう貴方こそ、なかなか油断のならぬ人のようだ」

「うん?」

「我が字をいつお知りになった?」

「うんうん。私もそう思う。子龍という字を呼ばなかったのに、北郷は何故知っていたんだ?」

 

趙雲と白蓮が一刀に尋ねる。

 

「さあね……」

 

一刀はしらを切る。

 

「それにお主、今はそれほど実力があるように見えんが、先ほど姿を変えた時はかなりの実力があるように思えたが…」

「電王のことか…」

「でんおう……それが先ほどの姿の名前か?」

「ああ、そうだ」

「ならば……北郷殿」

 

趙雲はそういうと槍を手にして一刀に言う。

 

「その電王とやらになって、私と手合わせをしてもらえないだろうか?」

「ふ、いいぜ」

 

一刀もその気になったのか、ベルトを出す。

 

「ちょ、ちょっと待て! ここでそんな暴れないでくれ!」

 

白蓮が趙雲と一刀の戦いを止めようとする。

 

「じゃあ外ならいいのか?」

「そういうわけじゃ…」

「ご主人様、やめてよ!」

 

桃香が必死に一刀を止める。

 

「ふ……わかったよ」

「簡単に戦うのをやめるとは、度胸が無いのですか?」

「違うな。器量があると言って欲しいぜ」

「ふふ、面白い方だ」

「おいおい、まさか北郷の下に行こうって思ってないだろうな? 星」

「さて。それはまだ分かりませんな。ただ…天下を憂う者として、徳ある主君に仕えることこそ喜び。…さて北郷殿がどのような主君となるのか」

「楽しみにしてくれ。ところで俺達の参加は認めてくれるのか?」

「ああ。桃香の力は良く知っているし、他の二人に関しても、星が認めるほどの力を持っているようだしな。

一抹の不安は残るが…残念ながら当家には他に人物が居ない。今は藁にも縋りたい。私に力を貸してくれ」

「うん! もっちろん♪ 私、たっくさん頑張っちゃうもんね♪」

(何を頑張るんだ? 桃香)

「関羽殿、張飛殿も宜しく頼むぞ。後、北郷殿も…」

「ああ!」

 

 

こうして白蓮の軍を見てみたら、半分は正規軍で半分は義勇軍で出来ているとの事。

 

「民のため、庶人のため……間違った方向に行かせやしないさ。……この私がな」

「おいおい、そいつは違うぜ。私がなじゃねえ。俺が…いや俺達がだ……」

 

その言葉を聞いて愛紗と鈴々の心に趙雲と同じ炎が燃え上がる。

一刀の目には趙雲以上の輝く目、そしてそれ以上の熱血の炎が心にある。

 

「友としてこの乱世を治めよう」

「おお!」

「鈴々も!」

「ああ、私も……私もだよ!」

 

握手をする三人に急いで桃香が自分の手を乗せる。

 

「俺もな」

 

一刀もその手の上から自分の手を乗せた。

そして一刀以外の四人は互いの真名を紹介した。

それを傍らで見る白蓮。

 

「あ、ごめん、白蓮ちゃん!」

「良いんだけど。…私だって救国の志はあるんだから。忘れないでくれよな」

(ごめん、忘れてた)

 

一刀はさりげなく白蓮に心の中で謝った。

そして一刀達は左翼を頼まれた。

 

「さてと、相手に俺の強さを見せて泣かしてやるか」

 

その前に白蓮が兵皆に気合の言葉を入れるが、どうも覇気がないように一刀は思った。

一刀はデンオウベルトの黄色のボタンを押す。

 

「よっしゃ、泣けるでぇ!」

「それはどういう意味だ!? 北郷!」

 

一刀のキンタロスモードにツッコミを入れた白蓮。

そして一刀達の初陣である戦いの場に行く。

 

「盗賊相手に初陣か」

「どうかなさいましたか?」

「ふ、俺が住んでる世界じゃ、戦いなんて他人事だったからな。そんな俺が戦いに身を投じようとしてるんだ。流石に電王があっても怖いのがあるみたいでね」

「天の世界には戦争って無かったの?」

「いや、ある。俺がその場にいないだけだ。それに俺の世界でも戦いの歴史はいくつもある」

「そっか……」

「しかし流石に現実的に当たると怖いぜ」

「戦いを怖がるのは、人として当然のことですから」

「そうだよ。戦うって事は人を傷つけるって事だもん。本当はやっちゃいけないこと」

「だけど不条理な暴力を見つけたら、それに立ち向かって敢然と立ち向かうしかないのだ」

「うん。私達だって、正直に言うとちょっと怖いけど…でも、私達が怖がっていたら、力の無い人達を助ける事ができないから」

「だから勇気を振り絞り、暴虐と対峙するのです」

「ふ、強いな」

「えへへ、私のはから元気だけどね♪…愛紗ちゃんや鈴々ちゃんみたいに、武芸の嗜みがあるわけじゃないしなぁ~」

「それはいいわけだよ、桃香」

「え?」

 

一刀がなにやら悟りを開いたような顔をして皆に言う。

 

「皆に言われてある言葉を思い出したよ。『不幸だからって何もしないのは逃げてるだけ』。

少し言われた事と違う気がしないでもないけど、武芸が嗜みがないのは俺も同じ。

それに俺には電王があるっと言ってもその力を使いこなせるかなんては別問題。

だけど俺はやれる事をやるんだ。桃香もやれることはやる。でいいね?」

「うん!」

「さてと、やるか!」

 

一刀がデンオウベルトの黄色いボタンを押す。

 

「変身!」

「アックスフォーム」

 

一刀は電王アックスフォームに変身した。

 

「俺の強さにお前が泣いた! 涙はこれで拭いときぃ!」

 

電王アックスフォームの手からどこにあったのか分からない大量の懐紙がばら撒かれる。

 

「あのご主人様、まだご主人様の強さを見てないのですが…」

「だったらそれは俺の強さを見た時に拭きやぁ!」

「何でお兄ちゃんの口調が変わっているのだ?」

「それはベルトのボタンのせいや!」

「そ、そうなの……」

「よっしゃあ、いくで!」

 

そういうと一刀が一番前に出てしまい、盗賊達に突撃をかける。

 

「ご主人様、お待ち下さい!」

 

愛紗が一刀を追う。もっともアックスフォームは足が遅いので愛紗は追いつけたが、一刀はそれでも止まらず突っ込んだ。

 

「さあこいや!」

 

一刀が敵に攻撃を要求する。

 

「なめんなよ!」

 

盗賊は一刀の体に攻撃するが、全然効いておらず、逆に自分達の武器の方が壊れてしまった。

 

「なに!?」

「さあ今度はこっちの番や! ふん!」

「うわぁああ!」

 

一刀は敵をデンガッシャーを使わず、素手で投げ飛ばす。

 

「さあ、どんどん来い!」

 

こうして盗賊のほとんどは一刀一人に敗れた。

本来盗賊殲滅に来たのだが、一刀は戦った相手を全員殺しておらず、おまけに戦った相手達は皆、二度としたらいけないとなにやら恐ろしいほど改心していたりもしていた。

 

「仮面ライダーに負ければ、嫌でもああなるのか?」

 

そして凱旋についた。

 

(さてと次からはきついだろうな……色々)

 

 

 

おまけ

 

 

作者「いよいよ始まった、仮面ライダー×真・恋姫†無双 蜀編」

一刀「皆期待してるみたいだけど…」

作者「俺、すごくプレッシャーになってるよ。まあでも期待はずれになるかもしれないけど、俺は俺の出来る事をするまでだよ」

一刀「しかし仮面ライダーに負けたら改心って…」

作者「魏編の時は無かったけど、蜀編の話を見てみるとどうも『殺す』という単語が序盤は多いんだよね。でも俺の書くSSだと一刀には何があっても人殺しは止めて欲しいという勝手な要望だけど、そんな風にするにはと思って、仮面ライダーが怪人倒したら、爆死とかメモリブレイクで普通の人間に戻るとかあるから、いっそのこと負けたら改心にしてみた」

一刀「それは俺はいいけど…、呉編はどうなるんだ? あれはかなり『殺す』が多いぞ」

作者「まあ、呉編でも殺さないようにしようと思ってるが、あの話だけはどうも…」

一刀「あの話って?」

作者「それは絶対言えない。その時になるまではね…」

一刀「で、次回は?」

作者「次回は黄巾の乱だが、話そのものはすぐに終わる。でも一刀はぶっちぎれ」

一刀「何でだ?」

作者「俺の言葉を見れば分かるさ。それではまた…」


 
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