No.1164244

【無神戦記】ミルキスと白結~みことびきにあーまー~

2025-03-22 12:06:24 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:31   閲覧ユーザー数:31

 

「イキます……!

えいっ!やぁっ!」

 

蒼生大和の本拠地。

少女は踊りの練習をしていた。

 

「がんばっていますね、ミルキスさん」

 

「白結さん!

ど、どうも。お、お疲れ様です!」

 

「ふふ、そう緊張せずとも大丈夫ですよ。

私達はこの蒼生大和で戦う同志。

それにミルキスさんの舞にはいつも助けられています。

さっきの踊りも素晴らしかったですよ」

 

「きょ、恐縮です!

あの、ずっと見てたんですか?」

 

「申し訳ありません、美しい踊りでしたので。

ミルキスさんの踊りは私め達の舞とは異なりますが

大胆な美しさは引き込まれるものがあります。

とても綺麗だと私めは思いますよ」

 

「あ、ありがとうございます!

私も白結さん達の巫女舞、とても素敵だと思います。

風守の和の踊り、凄く勉強になるんです」

 

「ありがとうございます。

和と洋。違うものであっても、共通するものはありますからね」

 

「それに、ミルキスさんの踊りは、どこか……

 

「夢依さんの舞に近いものを感じます」

 

「あ、白結さんも感じましたか?」

 

「ふふ、もしかしたら目指すものが近いのかもしれませんね」

 

「ミルキスさん、よろしければこれをどうぞ。

風守名物、水餅です。

疲れた体に効きますよ」

 

 

白結は水餅をミルキスにさしだした。

透明で、プルプルな、蒼生の和菓子である。

 

「わあぁぁ!ありがとうございます!

私、この和菓子大好きなんです!!!

爽やかで透き通ってて……」

 

「水ではあるんですが……風を感じるような……

透明で……安心するといいますか」

 

「……草薙さんらしい和菓子だって思います!」

 

「……主様の御心、汲み取っていただき嬉しく思います。

やはり響く人との会話は心地よいですね」


 

 
 
1
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する