梅毒が大流行しているそうだ。梅毒は戦後にペニシリン（抗生剤）が普及したおかげで急速に減少し、日本では10年くらい前までは たまにしか聞くことがない病気だったが、2010年頃から梅毒の報告が増え始め、2024年12月8日時点の梅毒流行状況は感染者数が 13,789人となっている。性病になったことを恥ずかしがり、隠している人が多いことを考えると 潜在的な患者はもっと多勢居ると推測できる。梅毒が若年女性に流行しているということで、妊娠出産時に子供に感染してしまう「先天梅毒」の増加も心配されている。妊娠したら必ず感染症を調べ、男性も性感染についてしっかり勉強しなくてはならない。梅毒が恐ろしいのは「キスでも伝染る」からだ。大流行中なのだから注意が必要だ。　増加しているのは梅毒だけではない。国内のエイズ感染者も960人と7年ぶりに増加しているらしい。淋病やクラミジアなど、ほかの性感染症も増加傾向にあるそうだ。性感染症は特別なものではないのだ。だれでも性行為はする。一度でも性的接触があれば移る可能性があるのだから、医療機関を受診してチェックしてもらうことが必要だろう。　他にも 一度のキスから 唾を介して歯周病菌が感染して歯槽膿漏にもなるから、気をつける必要がある。熱い茶を飲むくらいでは菌は死なないようだ。残念ながら歯周病菌は家庭で滅菌することがほぼ不可能らしい。そして 世の中に歯周病を根絶させる薬は存在しないそうだ。 　世の中には誘惑の罠が多く困難で、安全な道のりは少ないと思うが、どうか安易な判断で人生を踏み外さないようにして欲しい。日本人の寿命は長く 死までの道のりは遠いから、長く苦しみ続けることの引き換えが 一時の快楽では とても割りに合わないだろう。