No.115006

ちぇんじ!! 第3話

白亜さん

ちぇんじ!!の第3話投稿です。
あぁ…休みっていいですね(しみじみ

オリジナルは考えるのが難しいですが、やはり楽しいです。
イラストでも描けたら主人公君の絵でも書きたいのですが。

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2009-12-28 20:39:25 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2900   閲覧ユーザー数:2832

「人生は小説より奇なり、か…正にその通りだ」

 

「おーい、学校に来て人生悟ってんじゃねぇよ」

 

「なぁ、信也。俺仏陀になるわ。修行するよ俺、悟る為に」

 

「やめておけ、6時間ももたねぇよお前なら」

 

「甘いな。6時間所か20分持てばいい所だ」

 

「自分で言うな」

 

色々と俺の心にダメージを与える休日を何とか耐え忍び

我が心のオアシス学校で友人と色々これからについて語り合っている俺である。

変身うんぬんは、あの自称我が家の秘伝のガムを食べなければ変わらないので

そこの所は安心だ。学校で変身してきゃーきゃー騒がれたりする

ハプニングを期待していた諸君、残念だったな。

 

それでもって俺と魂の会話をしている信也、事

佐藤信也(さとうしんや)。何処にでもいる普通の名前だな、大抵こういう場合不可思議な

まるで中二くさい名前だったりするが、普通の名前で普通の奴だ。

特殊な性癖も持ってないし、何処までも平凡な奴だ、ビバ平凡。

 

「お前、心の中で俺のこと馬鹿にしてませんでしたか」

 

「いえいえ、滅相もございません砂糖どの」

 

「俺は甘くねぇ。寧ろ熱いぜ?」

 

「意味わからんよ」

 

「俺も」

 

「意味ねぇし。流石平凡」

 

知っているか?今の会話の頭だけ取ると「おいおいおい」になるんだぜ?

ダカラナンダとは突っ込まないでくれ、俺も色々一杯一杯なんだ…

 

「所で今日は珍しく梨奈ちゃんと一緒に登校しなかったな?

あの病的ブラコン妹さんがお前と一緒にいないなんて考えられないんだが」

 

「あぁ、今日は学校でなんかあるらしくて、血涙流しながら先に行ったわ」

 

「なんだかその様子がありありと浮かんで来るんだが」

 

「忘れろ。除去してしまえその場面を」

 

「しかし、俺が言う言葉でもないが、俺と変わらず平凡なお前が

どうしてここまでモテルのかわからん。妙なフェロモンでもだしてんのか?梨奈ちゃん限定で」

 

それは恐ろしい…

アイツ限定のテンプテーションか…

ちなみに流石に休み時間にまであいつは乱入してこないぞ?

今は3時限目が終わっての休み時間だ、正に至福の一時。

 

「って…メールが来た」

 

「おいおい、教師に取り上げられるぞ?」

 

「…………俺は本気で妹の将来が心配だ」

 

「何々…?………強く生きろ」

 

メールには俺の事が大好きだのなんだの、云々かんぬん。

最終的には新婚旅行は京都にしましょうね、とか書かれている。

何がお前を其処までさせるんだ梨奈よ。

 

 

「相変わらずねぇ。アンタのどこがいいんだか」

 

「…まぁ。優しい所は認めますが」

 

「現れたな二人揃って「怪しい子」!」

 

「だれが怪しい子よ!!」

 

「確かに二人の名前を合わせるとそうですが。とりあえず失礼だといっておきます」

 

俺の友達のうち、2と3事。

綾崎綾(あやざきあや)と狭山椎子(さやましいこ)の二人組みだ。

名前の綾と椎子を合わせるとほら素敵「怪しい子」に。

もう一人の友達(男)は、別に名前なんて要らないだろう?

 

「おい!?俺は男子生徒Aだとでもいうのか!?」

 

「いや、Cかもしれないぜ?」

 

「寧ろZとか端役とかでもいいわね」

 

「背景かと思ってました」

 

「ひでぇなお前ら!?」

 

まぁ、信也をからかって遊ぶのはここまでにしよう。

 

「はぁ…憂鬱だ」

 

「妹さんの事でですか?珍しいですね貴方が溜息をつくなんて

明日は世界崩壊でもするのでしょうか」

 

「何気に酷くないか狭山…?俺だって泣くんだぞ?」

 

「其れはそれで見てみたい気がします」

 

この天然系毒舌娘が!!

お前はアニメか小説のキャラクターかっつーの!

 

「物凄く不当に貶められた気がします。このスケベ。です」

 

「なんでさああああ!?」

 

「流石狭山。俺にも言えないことをズバッといいのける。

其処に痺れる憧れる」

 

「そんなことより、確かに珍しいわね?妹さんと喧嘩でもしたの?」

 

「そんなことって…別に大したことじゃねぇさ。ただ普通って何だろうなってさ」

 

俺の家族が…てか俺を含めてそんなトンでも能力の持ち主だったのが凹みます。

妹が少しハイテンションな以外は普通な家族だと思ってたのになぁ…

変身能力…それも幼女だぞ幼女。

何が悲しくて幼女なんかに変化しなけりゃならんのだ!!

笑いものですか俺?永遠に笑い続けられますか!?

 

「突然空を見ながら笑い始めたんだけど…」

 

「相当に不気味ですね」

 

「こいつは暫く戻ってこないな…哀れな奴」

 

何か聞こえるけど、俺は気にしないさ、ははははは。

だって俺は今飛んでるんだから、あいきゃんふら~い。

 

「俺は今、確実に飛んでいける気がする」

 

「やめておきなさい。潰れたトマトは見たく無いわ」

 

「なにげにえぐいな綾崎」

 

「ここから飛び降りても、両足骨折がいい所だと思いますけどね」

 

「優しい言葉が欲しいぞ。お前ら?」

 

「私は何時も優しいじゃない」

 

「それならば私は女神ですね」

 

「お前ら鬼だわ」

 

同意だ信也。

この怪しい子どもが!!

 

「ま、そんなに黄昏るなよ。ガムでも食うか?」

 

「あー、貰う」

 

いつも何処でもガムを持っているこの男。

信也曰く、「ガムが無いと俺は生きていけない」だそうだ。

ガムが無いだけで死ねる人生って何だろうな。

 

「ったく……ぐっ!?」

 

ガムを食べた瞬間に急激なめまいが…!?

まさかこれは…!?

 

「と、トイレに行ってくる!!」

 

「あ、おい?そろそろ始まるぞー?」

 

「休むって言っておいてくれ!!」

 

俺は信也の返事も聞かずにトイレに直行。

直ぐにドアを開けて鍵を閉める。

直後やってくる。吐き気にも似た不思議な感覚…

 

「は……ははは…親父の大嘘つき野郎…

帰ったらとりあえずぶん殴ってやる…」

 

携帯のカメラ機能で自分を写すと其処には

あの金髪幼女の姿があった……

どうするよ俺!?

 

――続いたらどうしようか?


 
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