No.1123750

草薙悠弥、伊豆を応援【みかんを食う】

2023-06-23 23:31:48 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:216   閲覧ユーザー数:215

「うむ……」

 

草薙悠弥は、今回の応援飯を見た。

 

――みかん。

――オレンジ。

 

場所は静岡県、伊豆。

 

伊豆の地で作られたとあるブランドのオレンジだ。

 

伊豆の海の近くに構えられた園地。

海を臨み、静岡、伊豆の地に降り注ぐ太陽の光を受けて育ったみかん(オレンジ)だ。

 

見た目の印象としてはグレープフルーツのそれに近い。

白く黄色いオレンジ。

 

実にうまそうだった。

 

「食うか」

 

この地はクラウドファンディングで支援を募集していたみかん(オレンジ)である。

 

応援お願いしますという旨が募集に書かれていた。

 

大陸からのウイルスなどで被害を受け、観光客が激減。

 

これによって経営が悪化。在庫も余ってしまった。

このみかん(オレンジ)は加工品の生産を含めてはくの日本人の雇用を抱えている。

 

その中には障害をもった者もいた。

障害者支援という側面も有しているのだ。

 

おいしいみかん(オレンジ)を作る場所、静岡県伊豆の皆が健やかに働ける場所という意味でもこのみかん(オレンジ)を作る場所が危機に陥るのはよろしくない。

 

ならば少しでも支援をと、只の日本人、草薙悠弥は金を出し応援飯という事でここのみかん(オレンジ)や加工品をもらったのだった。

 

「――それもまた良し」

 

草薙悠弥はみかん(オレンジ)を食べた。

 

「――うまい」

 

ほのかな甘さ。

爽やかな酸っぱさ。

 

柑橘の美味しさがそこにあった。

見た目もグループフルーツに似ているが味もグレープフルーツに似ている気がする。

 

甘く酸っぱい。

だが――

 

(いいな)

 

いいのだ。

その甘酸っぱさがいいのだ。

伊豆の海、伊豆の太陽を感じた気がした。

 

(やはり、伊豆はいいな)

ありがとう、伊豆のみかん(オレンジ)。

 

頑張れよ、伊豆。

 

こうして草薙悠弥は静岡県伊豆のとあるみかん(オレンジ)を――食べて応援したのだった。


 
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