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No.1090750
みらくる☆さん
-日曜 自宅- 母親「それじゃ、しばらく留守にするから」 そう言って母さんは長期出張に出て行った 親父が入院してからは、稼ぎ頭は母しかいない
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何の後ろ髪も引かれることなく 後を託せたのは やはり百瀬の存在だろう 彼女がいなかったら、家のことも、親父の世話なんかも 気がかりに違いない それくらい百瀬の存在は家の中で大きくなっていた と、あまり期待されていない俺も 何かできることをしなきゃな とりあえずは俺でもできるごみの整理から… 分別途中の箱には見覚えがあった この間、町内会長さんが持ってきた段ボール箱 中には火災の際焼け残った 百瀬のアパートでの私物が入っていた これは燃えないゴミとして、まとめて捨ててもいいのかな 確認のため段ボールを開けると 焦げ臭さが漂ってくる 中には焼け溶けた文房具、何かもわからないほどに変形したがらくた とても再使用なんてできない代物ばかり (こんなもの、わざわざ本人に返さずとも 捨ててしまってもいいのでは?) そう思いながらゴミ袋に中身を入れていく ふとそこで、一枚の紙きれが目に留まった これは…写真 そこには 幼い百瀬 笑顔で抱き合っているのは この間の人だろうか 「百瀬 この写真」 百瀬「あ…」 どうやらこの写真の存在を知っていたらしい 百瀬「捨てて」 「でも、これって」 百瀬「必要、ないものだから」 遮るように会話を止めると、彼女は掃除機をかけ始める 状態からして飾っていた家族写真だろう 焼け落ちた部分には おそらく彼女の親も写っていたに違いない それはまるで奇跡のように 綺麗に2人を残すように焼けていた 捨てろって言われたけど 1. 取っておくべきだと忠告する 2. そう言うなら捨ててしまってもいいな 3. こっそり取っておこう +++ 今回のシリーズ ペットや脇のキャラも随分お気に入りいただけてるんですよね 暗めのお話なんで、コメディリリーフさんがうまくマッチしてて とっても嬉しいです コメント、いいね感謝です 愛してます!
2022-05-04 04:46:51 投稿 / 889×1000ピクセル
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母親「それじゃ、しばらく留守にするから」
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