No.1061447

スマブラ Stern des Lichts 64 ~甦る魔王・ガノンドロフ~

Nobuさん

正直言ってガノンはクソだけど、彼なりのプライドがあるという事で。
シャドウとバンダナワドルディも活躍しています。非公認だけど。

2021-05-10 08:45:48 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:363   閲覧ユーザー数:363

 ジュニアを仲間にしたシャドウ一行は、彼のおかげで通れるようになった道を歩く。

 道を歩くと、巨大なヨッシーのボディに宿ったティラノのスピリッツを発見する。

「ティラノさん、強そうですね~!」

「俺が解放しよう」

 ヨッシーはティラノを見て目を輝かせている。

 そのティラノにはリュウが挑んだ。

 

「昇竜拳!」

 戦いは、リュウが少しダメージを受けたが、苦戦せずに倒す事ができた。

「ティラノさんもリュウさんも、かっこよかったですよ~」

「ありがとう、ヨッシー」

 ヨッシーの拍手で喜ぶリュウ。

 一行は左に進み、次の分岐をさらに左に行き、梯子の上をゆっくりと昇っていく。

 すると、岩山の道が、遺跡の道に変わっていった。

 一行を待ち受けていたスピリッツは、リザードンのボディに宿ったフォルティトゥードのスピリッツだった。

「さあ、来い!」

 フォルティトゥードにはリトルマックが挑んだ。

 低重力化により、空中戦が苦手なリトルマックも楽に空中に浮けるようになった。

 それでもフォルティトゥードが吐く炎に苦戦するが何とかリトルマックはフォルティトゥードを解放した。

 道は次第に険しくなっていき、一行の表情も同じように険しくなる。

 セレスのスピリッツには、ドンキーが挑む。

 

「こいつ、固いな」

 セレスは結界を張っているため、ドンキーの力技がなかなか通らない。

 また、セレスの反撃も意外にそこそこ強かった。

「おりゃあ!」

 ドンキーは隙の少ない弱攻撃でセレスを連続攻撃するが、彼女は近くにあった食べ物を食べて大幅に体力を回復する。

「ちまちま攻撃してもダメか……なら、とっておきの一発だぜ!」

 ドンキーは両手を組み合わせて振り上げ、勢いをつけてセレスの頭部へと振り下ろす。

 その勢いによってセレスの脳は揺れ、まともな判断が難しくなった。

 その隙にドンキーは腕を回して力を溜める。

 数秒後にセレスは意識を取り戻すが、既に彼女の目の前にドンキーの拳が迫る。

「ジャイアントパンチ!!」

 ドンキーの拳がセレスにクリーンヒットし、セレスは場外に吹っ飛んでいった。

 

「よし、倒したぜ!」

「次の相手は誰だ……?」

 セレスを倒した後、一行は険しい道を歩く。

 そこには、リドリーのボディに宿った風の魔人グフーが待ち構えていた。

「ブフォフォフォフォフォ……」

「こ、怖い!」

 グフーは不気味な笑い声を上げる。

 しずえは彼の容姿と声で怯んでしまうが、何とか立ち直して身構える。

「グフーさん、わ、わたしが相手ですよ!」

「キミ一人じゃ難しいから、ボクも手伝うよ!」

 しずえとランスは、グフーに戦いを挑んだ。

 

「風が強い……!」

 グフーがいる場所では、向かい風が吹き荒れる。

 これにより、グフーの行動力、回避力、抵抗力が大きく上がった。

「喰らうがよい」

「きゃあ!」

 グフーは空を飛んだあと、空中からしずえに雷の弾を放って攻撃する。

 風属性のもう一つの側面、雷も操れるようだ。

 しずえは何とか、シールドで攻撃を防いだ。

「高い場所にいるから攻撃が届かない……。でも、この攻撃なら! 月落とし!」

「ブフォオオオオッ!」

 ランスはジャンプして、落下しながらグフーを攻撃する。

 その一撃が効いて、グフーは地上に落ちていった。

「えいっ!」

 さらに、しずえは落ちていくグフーに釣り竿を引っかけ、引き寄せた後にクラッカーで吹っ飛ばす。

「ブフォフォフォフォフォ!」

「うわっ!」

「ひゃぁぁっ!」

 グフーは暴風を起こしてランスとしずえを上空に吹っ飛ばし、地上に落とす。

 ランスがやった事を、そのままやり返したのだ。

「この……! グフーめ! やられたらやり返す、倍返しだ!」

 ランスは槍をくるくると回し、グフーに突っ込んでいった。

 槍がグフーに突き刺さった後、槍ごとグフーを投げ飛ばす。

「風車!」

「グオオオオオオ!!」

 そして、槍を回してグフーに思いっきり突き刺し、グフーを場外に吹っ飛ばして撃破した。

 

「やったね!」

「わたし達、勝ちましたよ!」

 ランスとしずえが勝利のハイタッチをする。

「これで、この道にいる全てのスピリッツは解放したな。残っているのは……」

 シャドウが辺りを見渡すと、一番奥にファイターの影を発見した。

 リンクがその影を見ると、眉をしかめた。

「……本当に解放するのか?」

「リンク、知ってるのか?」

「知ってるも何も、俺の宿敵だからな」

「という事は……」

 一行が重い足取りで歩いていくと、黒衣を纏った赤毛の男が闇の鎖で縛られていた。

 力のトライフォースを奪った魔王ガノンドロフだ。

 宿敵同士であるため、できれば“仲間”にしたくなかったが……。

「あのプライドの高いガノンがまた誰かに利用されて本人は屈辱だそうだからな……仕方ない」

 リンクはマスターソードを抜き、ガノンドロフを縛る闇の鎖を切り裂いた。

 すると、ガノンドロフは闇のオーラを放ち、モリブリンとスタルベビーを召喚した。

「いいか、こいつは俺の宿敵だ。でも、それだけで見捨てていい奴じゃない。俺達が今、戦うべき敵は、ダーズだからだ!」

 リンクはそう言って、マスターソードを掲げた。

「今は一時休戦……というわけです!」

「決着は目玉ヤローを倒してからだ!」

 こどもリンク、ゼルダ、ファルコ、ガオガエン、ランスも頷いて、戦闘態勢を取った。

 

「ウオォォォォォォォォォ!!」

 ガノンドロフが叫ぶと同時に、戦闘が始まった。

「えいっ、えいっ!」

 こどもリンクはモリブリンに鋭い斬撃を放つ。

 一度は外したものの、もう一度放った事でモリブリンは切り伏せられる。

 同時に、統制を失ったモリブリンが逃げ出す。

「よし、俺達は雑魚を倒すぞ!」

「オッケー! ワドスピアスロー!」

「バードウィップ!」

 ランスが槍を投げ、ファルコが回し蹴りを行う。

 これによりスタルベビーはバラバラになった。

「後は骨も残さず砕くだけだ!」

 ガオガエンがスタルベビーの骨を砕き完全に倒す。

「ガノン、また操られてるのか!?」

 以前もガノンドロフはハオスに操られた事がある。

 ガノンドロフにとってはかなりの打撃だ。

 今回もまた、第三勢力に操られている……ならば、戦って倒す、とリンクは決めた。

「たあっ!」

「グオォォォッ!」

 リンクは気合を込めた斬撃をガノンドロフに放つ。

 闇に属するガノンドロフには絶大な威力だ。

「……」

「うわぁ!」

「うおっ!」

 ガノンドロフは大剣を振り回して薙ぎ払う。

 ランスとガオガエンは攻撃を食らい、浅くはない傷を負う。

「ファイアバード!」

 ファルコはガノンドロフとスタルベビーの攻撃をかわし、ファイアバードで反撃する。

「DDラリアット!」

「グアァァァッ!」

 ガオガエンは両腕を回し、何とかガノンドロフに大ダメージを与える。

 だが、ガノンドロフは闇の力で体力を回復した。

「しぶといなぁ」

「しかも雑魚が多いしな……」

「とりあえず、雑魚から倒そう!」

 こどもリンクはスタルベビーにブーメランを投げて牽制する。

「フレアドライブ!」

 その後、ガオガエンは炎を纏った突進でスタルベビーを全員倒した。

「ガノン、今正気に戻してやるからな!」

 リンクは繰り返し、ガノンドロフを斬りつける。

 ガノンドロフの表情は苦痛に歪んでいる。

「……ガノン、あなたはいかなるものにも屈しないはずです。どうか、自分を取り戻してください!」

「グオオオオオオオオオオオオ!!」

 そして、ゼルダが魔力を纏った手刀を放ち、ガノンドロフを切り裂いて倒した。

「……また、操られてしまったとはな」

 何とか、リンク達はガノンドロフをダーズの呪縛から解放した。

 ガノンドロフは悔しそうな表情をしている。

「すまないな……気づけなくて」

「いや、そんな事はどうでもいい。勝負はお前の勝ちだ」

「……」

 ガノンドロフは素直に負けを認めてくれた。

 リンクとゼルダは複雑な表情になるが、すぐに微笑みを浮かべた。

「……じゃあ、力のトライフォースを返してもらう」

「私達が勝ちましたからね」

「ああ……。力よ!」

 ガノンドロフはそう言って、力のトライフォースを解放した。

「勇気よ!」

「知恵よ!」

「「「今、三つは一つになる!!」」」

 リンクも勇気のトライフォース、ゼルダも知恵のトライフォースを解放する。

 三つの三角が合わさった事で、ついにトライフォースが完成した。

「これが……トライフォースか……!」

 シャドウは完成したトライフォースを見て驚く。

 すると、強烈な地震がシャドウ一行を襲った。

「皆、踏ん張れ!」

 マリオが皆に指示を出し、必死で地震に耐える。

 しばらくして地震が治まると、先ほどまで岩で覆われていた場所の岩が全てなくなり、禍々しい漆黒の城が現れた。

 まやかしを打ち破り、魔王の城が出現したのだ。

 

「……ついに魔王のお出まし、か」

 聖地を支配しているのは、ガノンドロフにしてガノンドロフではない、魔王ガノン。

 彼を倒せば、シャドウ達は聖地から脱出できる。

 一行はぐっと拳を握り締め、魔王ガノンを倒す決意を固めた。

「さあ、行こうぜ。シャドウ」

「ああ」

 

 一行は元来た道を戻り、魔王の城へと辿り着いた。

 この中に、魔王ガノンが待ち構えている。

 特別な仕掛けなど全くない、真っ向勝負だ。

 一行が魔王の城に入ると、ガノンドロフが姿を変えた。

 二本の曲がった角、豚のような鼻、二振りの大剣……最早、ガノンドロフの面影などどこにもなかった。

「……こいつは、僕が相手する」

 最初に魔王ガノンの前に出たのは、シャドウ。

 彼は真紅の瞳と銃を鋭く魔王ガノンに向けている。

「お前と共闘するとはな」

「自分同士で戦うなんて、複雑な気分だが……まあ、やるしかない……な」

「知恵のトライフォースの守護者として、私は、必ず魔王に勝ちます」

 リンクはマスターソード、ガノンドロフは大剣を構えている。

 ゼルダも知恵のトライフォースの守護者として、魔王ガノンを迎え撃つ体勢を取った。

 

「……いくぞ!!」

 シャドウ、リンク、ゼルダ、ガノンドロフは、魔王ガノンとの決戦に臨んだ。

 ~ベルのづぴりっつ名鑑~

 

 ティラノ

 出身世界:とある小世界

 性別:不明

 ティラノサウルス。火属性のリバイバー。

 強力な顎と鋭い刃を持ち、骨も噛み砕く肉食恐竜。

 

 フォルティトゥード

 出身世界:こことは異なる世界

 性別:不明

 四元徳(カーディナルバーチュズ)の一体で、勇気を司る。

 巨大な顔二つの龍の頭を持ち、大地を裂き溶岩を呼び起こす。

 しかし、実際にその姿を目にしたものはいない。

 

 セレス

 出身世界:パンドラの塔がある世界

 性別:女性

 エリュシオン王国の村に住む少女。

 獣の呪いにより、徐々に身体が「獣」と化すようになっていく。

 

 グフー

 出身世界:ハイラル

 性別:男性

 ハイラルで美しい娘をさらっていった風の魔人。

 かつてはピッコル族だったらしいが、今のグフーにその記憶は一切ない。

 名前の由来は強く激しく吹く風「颶風(ぐふう)」。


 
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