No.105863

真†チェンジで無双・白蓮⇔麗羽編

MiTiさん

え~、ショタ一刀朱里+雛里編で予告したとおり、
チェンジシリーズ第一弾白蓮⇔麗羽編投稿いたします。

良ければどうぞ…

2009-11-08 00:04:48 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:5883   閲覧ユーザー数:5181

『麗羽 in 白蓮』

 

慣れと言うものは恐ろしいものである…

 

初見でどれだけ嫌悪感を抱こうとも、それを毎日見てしまっては、

もはやそれが当たり前のこととなり気にしないでいられる。

 

だが…

 

その嫌悪感を抱くような行為を他の誰かがやったとき…

 

似合っているのならば別に良かった…

 

似合っていないのならば…それは人に更なる嫌悪感を抱かせることとなる…

 

彼女は、彼女の外見であるならば、それは後者になる。

 

あなたはどう思いますか?

 

”普通”の代名詞とも言えてしまう彼女が、若干体をそらしながら胸を張り、

手を開いた状態で甲の部分を顎辺りに持ってきて、

高飛車な笑みを浮かべながら、

 

白「お~っほっほっほっほっほっほっほ!!」

 

と高らかにお嬢笑いを発する白蓮を!?

 

一応事情を説明されている侍女や兵はこれを見て良く思ってはいなかった。いや、むしろ悪い…

彼女の持つ普通さは、ある意味では下々のものに親しみが持てるものであった。

そんな彼女がいきなり上から目線で自分達を下に見る…良く思うはずがなかった…

 

そして、悪く思われると言うのは将達にも言えたことだ。

麗羽の高飛車ッぷり、白蓮の普通っぷりにある意味では一番慣れているものにとってその光景は耐え難いもの。

その笑いを聞いているうちに苛立ちが募っていき、終には武器まで取り出してくる始末…

これはまずいと思い、一刀は必死に説得する。「彼女は白蓮の皮を被った麗羽である」と…

 

一刀の必死の説得が功をなしたのか、将達は武器を下ろしてくれた。放しはしなかったが…

武器は下ろすが放さない…その行為は、次嫌なことがあれば問答無用で…と無言で言っていた。

 

まぁ…その直後に「何故名家であるこの私が武器を向けられなければいけませんの!?#」

とある意味逆切れしれしまい、これを聞いてフルボッコ。

この時、体の本来の中身たる白蓮、現在麗羽が「私の体ーーーーー!?!?」

と言いながらその中に飛び込んで巻き添えを食らってしまった…

 

 

『白蓮 in 麗羽』

 

あなたはどう思いますか?

 

普段高飛車、自意識過剰、上から目線、他にも挙げ出したらきりが無い彼女が、

普通の態度、普通の対応、いつもと比べるならむしろ下手に出たら…

 

事情を知らないものがその光景を見たらまず言わざるを得ないだろう、「信じられん!?」と…

事情を知る者達も、今の彼女を見ていると始終調子を狂わされてしまう…

 

 

この状況、一番喜んでいないのは…喜ぶと思われている人物本人であった。

 

確かに彼女は”普通”から脱することを常日頃から願っていた。

 

前を見れば一騎当千と謳われる武将が、その名に負けぬ武を振るう…

後を見れば筆を取れば敵う者なしの智将が、真似出来ぬであろう策を披露する…

右を見れば、バッタリと会ったら無意識のうちか北郷の視線が向けられる二つの大きな果実…

左を見れば、それを見た北郷が途端に兄又は父の顔に早変わりするような幼美…

 

そして真ん中、つまり自分を見れば…

武においては一般兵に負けはしないが名を轟かせる武将と勝負すれば手も足も出ない…

智においては、これまた一般の文官よりも仕事は出来るがその程度…

体においては、平均的といえば聞こえはいいかもしれないが、逆に言えば特別なことは無いということ…

 

そんな彼女が今では、世の女性が羨むようなボンキュッボンを手に入れた。

薄かった影がこれでもかと言うくらいに濃くなった。

髪の毛のボリュームも必要以上に大きくなった(本人からすれば大きすぎて逆に落ち着かないらしい…)

 

普通から脱っしはしたが、それは自分の中身があの麗羽に移っただけ…

 

本人からしてみれば「なんで…なんでこいつなんだ…(OTZ」な感じだった。

 

それを(その体本来の)持ち主の前で言ってみれば、

「あ~ら伯珪さん、名家であるこの袁本初の体になれたのですからもっと喜びなさいな。お~っほっほっほっほ」

なんて本来の自分の体で言われるものだから更にOTZに。しかも|||のオマケ付き…

 

白蓮は改めて思った。

元に戻ったら武においても智においても、師を仰いで上達しようと…

そして身体に関しては、これは北郷に頼ろうと(揉んでもらえたら大きくなるだろうという眉唾に頼って…)…

 

 

「待て、考え直すんだれ…じゃなかった白蓮!」

 

麗「うるさい!女にはなぁ…例え殴ってでも止めなきゃいけないときがあるんだ!!」

 

「それ女って関係ない…ってそうじゃなくて、アレは今は麗羽だけど体は白蓮のものだぞ!?」

 

麗「そんなこと分ってる!# だが、私の…私の大切な子達をあんなふうに使われて黙っていられるかぁ!?」

 

「れ…じゃなかった白蓮ーーーーー!!」

 

麗「せめて見た目で間違えるなーーーーー!!##」

 

そういいながら白蓮は袁家の宝刀を抜き放ち飛び掛る。

競馬場の前で高らかにお嬢様笑いをし、片手にはつい先程賭博で勝ち得た金を握り締めている

体白蓮中身麗羽に向かって…

 

何故このような状況になったのか…

 

『白蓮の白馬』

 

時間は競馬場会場時間までさかのぼる…

 

その日、白蓮の皮を被った麗羽は競馬場へと赴いていた。

この日も競馬で勝って大金を得ようとしていた。

 

そして始まった第一レース。結果は…勝ちはしたが本人からしてみればいまいちだった…

続く第二レース。結果は珍しく負けてしまい第一レースの勝ち分が消えてしまった…

第三レース。勝った。第一レースと比べるならまぁいい方。

第四レース。負けた。第三レースの勝ち分から負けた分を引くと僅かに残る程度…

 

そんな感じで勝ったり負けたりを繰り返していた。

いつもならば適当に選べば勝手に金が増えていくのに今回は出来なかった。

いつもと何が違うのかを考え、あることを思い出す。この体が自分のものではなく白蓮のものであると…

体が違えば感じる勘も変わってくるのだろうと根拠の無い答えにたどり着く。

 

普通ならば、何かしら理由があり勝てないのならば引き下がるが、麗羽は違った。

いつもの様に圧倒的勝利を得ないと彼女は満足できなかった。

だが、自分の勘が、白蓮の体で感じる勘が通じないのであればどうすればよいか?

 

そして彼女はあることを思いつく。

 

この体は…この姿は白蓮であると…

ならばそれを利用しようと…  (チャラン!麗羽は暗躍を覚えました!w

 

白蓮が有する誇れるもの、それは白馬隊。

我が子のように大切にしている白い騎馬。騎馬戦において(だけ)は白蓮と彼女が率いる部隊はかなりのもの。

その優秀な騎馬を、今の麗羽ならば巧く使いこなせるであろう…

 

彼女は白馬隊の馬小屋を訪れ白蓮の馬に関する勘で馬を選抜する。

事情を知らない管理人は相手が白蓮(の姿)であったために特に何かを思うことなく馬を差し出す。

馬を受け取った麗羽は、競馬でかなり参加しているがいまいち勝てていないものに声を掛ける。

「ならばこの馬で走ってみなさいな」と。

 

提供されたのは騎兵にしてみればいい馬となんとなくだが分かる馬。

自分のような騎兵でもこの馬ならばと喜んで受け取る。

そして麗羽はその馬と騎兵に賭ける。

 

ここまで書けば何を狙ったのかは分かると思うが、麗羽が狙うのは倍率からくる大儲け。

普段あまり名を挙げていない選手というのは掛け率がかなり低い。

その分それに当たれば儲けはかなりのものになる。人はそれを『万馬券』と呼ぶ…んだっけ?

麗羽はそれを意図的に操作したのだ。

 

そして結果は…言うまでも無いと思うが、麗羽のぼろ儲け。

 

白「お~っほっほっほっほ!この私に掛かれば当然の結果ですわね。

  全く…伯珪さんもこうしていれば普段から目立つことが出来ますのに、もったいないですわね」

 

レース終了後件の騎兵からも「本当にありがとうございました公孫賛様!」と感謝された。

競馬情報などを掲載している雑誌の記者からも「勝利の秘訣は!?」「万馬券を得た感想は!?」など質問の嵐。

普通普通と嘆いていた白蓮が行動1つで瞬く間に大人気。

自分は大金を手に入れ、騎兵は勝利を喜ぶ。「結果良ければ全て良し」という一刀から教わった名言も成している。

 

だが、結果はいいが…その過程が白蓮には許せないものだった。

だからこそ彼女は飛び掛る。袁家の宝刀を携えて…

 

 

『チョット不毛な戦い…』

 

麗「本初ーーーーーーーーーー!!#」

 

白「ん?私の声…ということは伯珪さぁあ!?」

 

自分の身体の口から発する自分の声を聞き、その中身の人物を思い出して振り返った所、

人間一人分の高さまでジャンプして剣を振り下ろしてくる自分の姿(中身白蓮)を見た。

他の武将には劣るもののそれなりの武を持っている白蓮の体が反応してなんとか普通の剣を抜き防御することが出来た。

渾身の一撃を防がれた麗羽は一度距離を取って再び切りかかってくる

 

白「な、なんですの伯珪さん!?いきなり切りかかって」

 

麗「黙れ黙れ黙れーーー!#お前はなぁやっちゃいけないことをしたんだーーー!!##」

 

白「何がですの?あなたのご自慢の白馬が勝てたのですから喜ぶことでしょう!?」

 

麗「ああ、私の馬が勝てたことはそりゃ嬉しいさ!だがな…イカサマに利用されたのが許せないんだーー!#」

 

その後も白蓮と麗羽の切り合いが延々と続いた。武の実力からすれば白蓮の方が上である。

そうなれば、その記憶を持つ中身白蓮の麗羽の方が有利であるはずだが、

麗羽の方はその身体が武を覚えているために、身体が勝手に反応している感じだ。

それに彼女特有の豪運が働き、かなりいい勝負が続いていた。

 

麗「ちっくしょ~!いつもの剣じゃないから使い難い!

  こんな外見だけで中身空っぽの剣なんか…」

 

白「聞き捨てなりませんわね!誰の剣が零の使い間に出てくるような剣ですって!?

  仮にもそれは袁家の”宝刀”ですのよ!!

  それに比べて伯珪さんのこの剣…一般の兵士の方よりちぃょっと頑丈なだけの

  ”普通の”剣じゃないですか。目立たないったらありゃしない」

 

麗「うがーーーー!気にしてることを言うなーーー!!#

  そりゃ私も桃香の靖王伝家みたいな高貴さや猪々子の斬山刀みたいな圧倒さが欲しかったさ!

  先に太守になった私よりもなんでそん時あちこち3人出回ってただけの桃香が~なんて思ったときもあったさ!

  でもなぁ、私はその剣で頑張ってきたんだ!

  持ってるだけで戦うことは斗詩や猪々子にまかせっきりで汚れるどころか抜きもしないよりましだ!!」

 

白「きぃぃぃいいいいいい!よくも名家であるこの袁家の宝刀を馬鹿にしましたわね!#

  こうなっては伯珪さんご自慢のこの普通の剣で折檻して差し上げますわ!!」

 

白馬を使われていたことに対する説教がいつの間にか自分達の剣についての言い争いに…

 

二人の切り合いを少し離れた所から見守っていた一刀は、どうやって止めようか悩んでいた。

そこに件の騎兵がやって来て、切り合う光景を見てちょっと混乱しながら一刀に質問してきた。

 

「あの~御遣い様…この公孫賛様から借りた馬をどうすればいいのでしょうか?」

 

「どうすればと言われてもねぇ…」

 

「公孫賛様が許していただけるならもう一度この馬に乗って走りたいのですが…」

 

話しかけてくる騎兵の表情を見て、彼も純粋にいい馬に乗って思いっきり走ることを喜んでいるのだなと一刀は思った。

少々申し訳無いと思いながら一刀は今の自分たち、白蓮と麗羽の中身の入れ替わりについて話していく。

事情を知った騎兵はそれならと納得して馬を返しに言った。

 

で…いろいろ説明したりして結構時間が経ってはいたが、未だに二人の切り合いは続いていた。

それを見て一刀は決意する。放っておこうと…

 

結局、二人の争いは蝶の仮面を装着した愛紗(中身星)が成敗するまで続いたのであった…

 

 

人間は思考の約8割が視覚に支配されているといわれている。

 

故に…

 

今の彼女に魅了されてしまったのも仕方の無いことだろう…

 

『激的、ビフォーアフター!?ギャップとは武器である!!』

 

 

それは”不幸の日”から数十日たったある日のこと…

 

流石にそれだけ日が経てば皆自分の境遇、自分の中身が他者の体の内にあるという状況にも慣れて来た。

 

だが、同時に違和感も感じてくる。

例えば、成熟した妙齢の身体が発育中の少女の身体になったり…

洗濯板がメロンになったり…

 

彼女も、白蓮も麗羽の体になってから悩んでいた。

まず、中の下程の大きさだった胸が突然誰もが認めるボインになった。彼女は大きい優越感と肩こりの苦しさを実感する。

次に、今の彼女にとってこちらが最重要なのだが、髪の毛のボリュームが2倍どころか2乗になったことだ。

 

結んだ状態で肩に触れるくらいだった長さが、今では腿まで届くフルクルクル。このクルクルが気になっていた。

四六時中クルクルが織り成す螺旋の妙な感覚が付きまとい、

押し潰される等で形が崩れても一分後には元に戻ってしまうある意味恐ろしいまでの頑丈さ。

 

とにかく落ち着かない。

 

いっその事切ってしまいたかったが、髪は女の命とも言う。

いくら自分が落ち着かないからといって他人の、麗羽の髪を自分のわがままで切ることはできない。

ならば攻めてこのクルクルだけでもなくそうと白蓮は思った。

 

結果…

 

クルクルが解きほぐされストレートヘアーが地面に着くまで伸びた。

長すぎて常に背・腰・尻・足の裏に髪が当たって落ち着かなかったので、

上部後頭部でまとめたポニーテールに仕上げた。

長さは段違いだが、元の自分の体の髪型に近づくことが出来たのでまぁ気が晴れた。

 

その髪形になった麗羽の外見に、一刀は魅了されてしまった…

 

ポニーという美容要素が加わった流れる金髪…

 

振り返す際に当てれば打撃にも使えた頑丈なクルクルが、優しく撫でられるかのような感触…

 

変わり果てた麗羽の外見にデレデレしっ放しの一刀を見て白蓮は不快になる。

 

麗「…おい北郷、おまえ鼻の下伸びっぱなしだぞ」

 

「ぁあ、ご、ゴメン…いや~余りにも予想外に綺麗だったものだったからつい…」

 

麗「綺麗か…ハァ~…」

 

改めて一刀の本音を聞かされて白蓮は更に落ち込んだ。

 

「ど、どうしたんだ?」

 

麗「綺麗だなんだと褒められるのは嬉しいんだ。嬉しいんだがな…

  今の私は体が麗羽だろう?てことはつまり…

  綺麗なのは私じゃなくて麗羽なんだって思うとな…」

 

呟く白蓮は何とも言えない気まずさを感じ、左肘を右手で掴みながらうつむく。んが…

不謹慎にも、一刀はその姿にも魅了された。

手の仕草によって右腕が胸を抱え上げる形になり、その立派なボインが強調される。

加え、うつむき斜め下を向く仕草は、恥ずかしそうにも見えて色気があった。

 

だが、今さっきの白蓮の言葉を聞いた直後では下手に言葉を発せ無い。

もし言葉を間違えれば、白蓮は更に落ち込んでしまう。下手をすれば立ち直れないほどに…

それは種う…じゃなかった、ジゴr…でもなかった。男として、漢として失格だ。

 

だからこと一刀は必死に考える。そして…

 

「白蓮…」

 

彼女を優しく抱きしめる。

 

「ゴメン…何も考えないで…」

 

麗「……………」

 

「でもな、今の姿を綺麗だと思えるのは、それが白蓮だからだ」

 

麗「…え?でも、この体は麗羽の」

 

「確かに体は麗羽だ。でも中身は、心は白蓮のものだろう?

 だから綺麗だと思うんだ。今の”白蓮”を。

 白蓮が思い。感じ、そして変わった白蓮の姿を…」

 

麗「///な、なんだよ。人は外見じゃなく心を見るものだ、とでも言いたいのか?」

 

「う~ん…そうとも言えるし、なんとなく違うのかもしれないし…上手く言い表せないんだけど。

 とにかく、俺は今の白蓮が本当に綺麗で可愛く思ってる」

 

麗「/////////」

 

一刀の腕の中で麗羽中身白蓮は顔を真っ赤にしながら、でも一刀に身を預ける。

そんな仕草にも一刀は惹かれた。

 

 

 

 

その光景を壁の影からハンカチを噛み引きちぎりながら睨む白蓮中身麗羽がいたとさ…

 

 

『地獄を再び…』

 

その日、小腹が空いたので菓子か何かを調達しようと厨房を訪れた。

が、そこには先客。白蓮がいた。

 

最近白蓮は脱普通を目指して何かを得ようとしていろんなことに挑戦して、

またしても普通を得てしまった。

 

それが料理だ。

 

練習しそして出来た料理、もちろん最初に試食したのは一刀だ。そのときの感想は、

 

「うん…初めてにしては美味しいじゃんか」

 

まぁ、こんな感じのある意味ありきたりな感想。

 

その後も練習してはいたのだが…何故か一向に上がらなかった。

自分のために料理を作ってくれた女性に対しての感想としてはいささか失礼ではあったが、

これはある意味安心できるものではあった。

 

愛紗や麗羽のように、ふたを取っただけで作者以外のものの意識を問答無用で奪うようなものではないので、

安心して食することが出来る。

 

が、本人としてはやはり「うーーーーまーーーーいーーーーぞーーーーー!!」とまでは行かなくても、

朱里や雛里が作ったときのように一口食べただけで思わず「美味い!」と言わせたい。

なので、彼女はちょくちょく厨房に現れ料理の練習をする。

 

「今日も頑張ってね」と優しい視線を向けた後一刀はその場を後にする。

そしていつものように自分の部屋に戻…ろうとしようとした所で慌てて引き返す。

最近よく見る光景にいつもの行動をとろうとするが、その良く見る光景はこの日は違った。

確かに外見は良く見る光景だがその中身は…今の白蓮の中身は麗羽なのだ。

 

一刀は忘れていない…あのDeath cokkingを…

あの上掛けを取り払っただけで近くにいた者たちの意識を奪うあの料理を!

 

廊下を走る。ひたすら走る。月(中身詠)に「ちょっと危ないでしょ!?」と怒鳴られても気に出来ない。

今はそれ所ではないのだ。

 

やがて厨房にたどり着き中に入ると。

 

白「あ~ら一刀さん。丁度いいところに来ましたわね。今出来上がったところですわ」

 

満面の笑みで告げられ一刀はこれから起こるであろう地獄にOTZになった…

 

白「ほ~ら、そんなところでうずくまっていないで。

  この袁本初が作って差し上げたのですから光栄に思いなさい」

 

言いながら白蓮中身麗羽はそのささやかな胸を張る。

何か逃れる手は無いかと一刀は考える。

 

「あのさ~麗羽、なんで突然料理なんか?」

 

白「…一刀さんが伯珪さんにデレデレしてたからですわ…」

 

「…何?」

 

白「先日、伯珪さんが私の体の髪形を変えたでしょう?

  いつもと違う姿を見てデレデレしてしまって…

  それなら私もと思ったけど、生憎伯珪さんの髪では違う所は余り見せられないですし…

  ならば他の事で振り向かせるしかないじゃないですか」

 

プイっとしながら麗羽は告げる。

一刀はその仕草と麗羽の行った行動に不覚にもグッと来てしまった。

あの自信過剰な麗羽が嫉妬し、振り向かせようと行動してくれた。

ここまでされては流石にないがしろには出来ない。

 

「…ごめんね、それじゃいただいていいかな?」

 

白「えぇ!もちろん。さぁお上がりなさい!」

 

麗羽に手を引かれて一刀は座る。

目の前の机に置かれている料理は、見た目は普通の炒飯だった。

以前のように見ただけで意識を奪う料理と比べたら雲泥の差だ。

 

「お~、普通においしそうだな。アレから練習したのか?」

 

白「…練習は斗詩さんがさせてくれませんでしたから、見て覚えましたわ」

 

「…………まぁ、見た感じ問題は無い…のかな?」

 

確かに見た目は問題ないが、どうしても今の言葉を聞くと素直に箸を近づけられない。

どうしようか悩んでいると麗羽が一刀の持つ箸を引っ手繰った。

 

白「何を迷う必要があるんですの?…し、仕方が無いから私が食べさせてあげますわ///」

 

「ぅぇええ!?い、いや自分で食べるかr」

 

白「ハイ。あ、あ~ん///」

 

顔を赤らめながら上目遣いで見つめながらあ~んしてくる。

反則だ…白蓮も麗羽も普段ならこんな行動しない。

だが、今正に麗羽が恥ずかしがりながらもあ~んしてきている。

一刀はこれを防ぐ術をもっていなかった…

 

「あ~ん、ムグムグ」

 

白「ど、どうです?」

 

「モグモグ…お~、普通に美味いな」

 

白「!?ほ、本当ですの…」

 

「ああ、嘘は言わないよ。すごいじゃないか麗羽」

 

白「…よかった…よかったですわ」

 

驚くことに麗羽は涙を流しながら喜んでいた。

その後一刀は麗羽にも食べることを勧めるが、一刀がおいしそうに食べる姿を見て満足だといわれ、

残りの炒飯も一刀が全て食した。

 

 

 

翌日…

 

「ま、まさか…遅延効果とは…」

 

一刀は重度の腹痛に苛まれた…

 

 

 

チェンジ白蓮⇔麗羽編いかがでしたでしょうか?

 

ちょっとした拠点話みたいな感じにしようと思っていたので、

 

そこまで長い話が書けませんでした。

 

ついでにネタが余り思い浮かばなかった…

 

他の組み合わせだと結構浮かぶんですけどねぇ。

 

文にするのにかなり苦労しそうですが…

 

 

 

さて、今度は誰になるのやら…

 

今回はこの辺で、また次回お会いしましょう。


 
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