No.105667

SHUFFLE!&リリカルストーリー 12

グリムさん

模擬戦後ユーノくん尋問タイムです

2009-11-07 02:41:13 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2621   閲覧ユーザー数:2487

第十二話 説明

 

 

「さ、ユーノ早くはいてもらおうかな?」

 

 

模擬戦の後、部屋に戻ったフェイトの第一声がそれだった。

稟以外の模擬戦にでた全員も心中は一緒のようだ。

 

楓たちはあの模擬戦のなかで何かあったのは察しているがわけが分からないと言った様子だが。

 

その状況にユーノと稟は顔を見合わせて苦笑しあった

 

 

「それは話すから先ずははやての治療をしないとね?」

 

 

まづははやての治療が最優先であったのでそれをやることにする。

といってもはやてに外傷はなく、内部へのダメージもほとんど無く、ただ単に疲労により眠っている状態なのでやることはほとんどないのだが

 

 

「はやて大丈夫なのかユーノ?」

 

 

治療するユーノの横からヴィータが心配そうにはやて顔を覗き込む。こうなったのはユーノのせいなのだ。普段のヴィータならばユーノに食って掛かる所なのだろう。が、はやてへの心配で完璧に頭から抜け落ちているようだ。

 

 

「大丈夫だよ。疲れて寝てるようなもんだし」

 

 

「そ、そうか、なら安心だな」

 

「まぁたいしたことなくてよかった。もしなにかあったらユーノがわたしの剣の錆びになるとこだったからな」

 

 

その台詞にはみんな苦笑していた。

そもそもフェイトが戻って早々にユーノをじんも・・・もといユーノに質問しようとしたのはユーノのことを信用していたからでありはやてに怪我があるとは誰も思っていないのだが

 

 

「う、う~ん」

 

 

「あ、はやて気付いたのか!!」

 

 

治療したはやては目を覚ましたのでユーノはさっきの解説に入ることにした。

 

 

 

「さっきぼくがやったことだけど実際はそんなに難しいことはやってないんだよね」

 

 

ユーノは苦笑しながら言う

 

 

「だ、だけどあんな威力の低い攻撃だよ!?なにか『特別』なことをがないとあんなの無理だよ」

 

 

「ああ、わたしも同意見だ。ユーノには悪いかもしれんがあんな魔力もろくに籠もっていない攻撃であんなことが起きたとは納得できんからな」

 

 

まわりのみんなもウンウンと頷いている。

そこに稟が説明の補足を入れる

 

 

「違うんですよ。勘違いしてるみたいですけど、実際は『魔力が籠もっていない』んではなくてあれ以上を籠めると危険なだけなんです」

 

 

稟の途中に割って入った説明に一同きょとんとしている。

まぁここでいきなり稟が話に入ってきたからというのが半分、稟のいったことが理解できないというのが半分といったところだろうか?

 

 

「いったいどういうことなんや土見くん?」

 

 

「まぁつまりユーノがやったのは魔力操作を誤るとかなり危険なことだってことだな」

 

 

そういってユーノに目配せする。稟のその説明にユーノは

 

 

「稟、話をややこしくしないでよね」

 

 

そうかえすと少し言いにくそうにきりだす

 

 

「ええっと・・・・ただたんに人体の急所と言われているところを狙っただけなんだけどね」

 

 

「ね?危ないでしょう?」

 

 

稟がにやにやしながら余計なことを言う。まぁ茶化してるだけだとわかっているので誰も気にしないのだが

 

 

「…………だから籠められた魔力は少なかったと?」

 

 

「まぁそういう事です。からだの内部に衝撃を与えてかなりのダメージをうけたと脳に錯覚させただけですし」

 

 

ユーノはあっさりと言ってのけるが実際はそんな簡単なことではない。そんなことをするとなればかなりの精度の弓による射撃能力が必要になってくるからだ。

実際に稟以外の全員がユーノのその言葉を信じられないようだった。

 

 

「ユーノくん………ほんとに?」

 

 

「………ユーノ、嘘をつくならもっとうまいのを考えろよな」

 

というかなのはとヴィータの二人は口に出していっていたりするのであるが………ちなみにまわりのみんなも同意見だ、みたいな顔をしている。

ただひとりフェイトだけがユーノを信頼しきっている表情で

 

 

「わたしは、ユーノを信じてるから」

 

 

そういったのだった。

ちなみにフェイトの中では執務官試験のときに勉強を見てもらったことや過去の事件などを通してユーノへの(なのはやはやて、義理兄であるクロノや義理の母であるリンディへ向けている以上に強固な)信頼が出来上がっていた。ちなみに恋心が少なからず絡んでいるのはしょうがないと言えるのだが

 

 

「フェイト………」

 

 

ユーノはもうかんどーものである。

そしてフェイトはユーノのほうをみてはにかみながら小声で

 

 

「それに………ユーノはわたしの………」

 

「~っつ!!」

 

 

好きな人だから、声は聞こえなかったけど唇の動きからユーノはそういったと推察して真っ赤になる。だがフェイトから目が離せなかった。フェイトもユーノと同じように目が離せずしばらく二人は見つめあっていた?のだが

 

 

一同「……………」

 

 

「………なぁ、なんなんだ?この雰囲気」

 

 

「へぇ~、フェイトちゃんもユーノくんも真っ赤になっちゃって、うふふ可愛い」

 

 

シャマルさんあなたはいつ復活したんですか!?

 

 

「………ユーノ説明の続きしなくていいのか?」

 

 

稟のそのひとことでユーノとフェイトは我に返ったのであった

 

 

「そ、そうだね。えっとそういう事なんですけど何か質問なんかはありますか?」

 

 

みんな質問はないようだった………が

 

 

「………質問はないがユーノの弓の腕までは完全には信用できんな………」

 

 

シグナムはそう深刻そうな顔で言った後

 

 

「ということでユーノわたしとこれから模擬戦をやるぞ」

 

 

そう嬉しそうに言い放った

 

 

「………やるのは良いんですけど明日以降にしてくれませんか?」

 

 

「???どうしてだ」

 

 

まわりのみんなも何でか分からないと言う表情をしていた………フェイトはわかったようだが、それがユーノにはかなりこそばゆかった………表情には出さなかったが

 

 

「ヴォルケンズのみんなはわかんなくてもしょうがないけど」

 

 

とりあえずユーノは学生諸君をみて(ユーノも学生ですが)

 

 

「………みんな明日のテスト勉強しなくていいの?」

 

 

学生一同「………あ」

 

 

とりあえずはみんな忘れていたらしかった(若干名意識的 麻弓)

 

そしてその後勉強会に移行していったのだった

 

 

あとがき

 

模擬戦後の話少し短いです。とりあえず近日中に今できている分までUPしようと思います。

ではまた次回にお会いしましょう

 


 
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