No.105577

新たなる外史の道 17

タナトスさん

恋姫無双の愛紗ルート後の二人が真の世界にやってきたら?
という妄想から生まれた駄文です。
読んでもらえれば幸いです。


2009-11-06 20:18:14 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:9280   閲覧ユーザー数:6610

三カ国が俺達を狙うが手が出せないでいる・・・

 

今だ睨み合いが続くこの世界で俺は彼女達を迎え撃つ・・・

 

以前とは逆の状況に戸惑いを隠せないでいた・・・

 

 

三カ国の内、曹操は俺達、蒼に宣戦を布告。

 

雪蓮達、呉は俺達との条約を破棄した。

 

劉備達、蜀は俺達との国交を断絶した。

 

俺達は孤立無援の状態だ・・・

 

輸出入量が大幅にダウンし経済活動を著しく下げる要因となった。

 

国内の経済も冷え込みを見せた。

 

事実、我々、蒼は国内に止まらず、国外にもシェアーを展開する企業を抱えているのだ。

 

彼等豪商の意見としては戦争の早期終結と海外マーケットの回復を強く希望した。

 

何せ、国の金庫の内、3分の1が輸出入で荒稼ぎしたものだからこの深刻さが窺える。

 

19あった国力も15にまで落ち込んだ・・・

 

領土も、人数にも限りがある、自分の所で経済を立て直すのが難しい。

 

経済活動が肥大化するとこんな弊害があると解っていたつもりだが・・・いざなってみると全然解って無かった、反省ばかりだ。

 

経済のスリム化を行うにしても働く者達をリストラするしかない・・・

 

税収が減るし、何より、働く人達とその家族を切り捨てる事になる。

それだけは何としても避けたいが・・・それも難しい・・・

 

俺達の現状はバブルが弾けた時の日本とよく似ている・・・

 

あそこまで酷くないにしても、どうスリム化していくかかなり悩む・・・

 

うらむぞ・・・曹操・・・

 

≪曹操サイド≫

蒼に宣戦布告してから1週間がたった。

 

蒼兵の強さここにありと大陸中に知れ渡った・・・

 

まあ、当然か・・・僅か10万で50万を追い返しただけに止まらず、我が軍の50万の兵の内、30万は蒼兵に倒された。

 

兵の数で勝る我等が敗走した事に二カ国は多分、相当焦っているだろう。

 

数の暴力が通じない相手ほど厄介な相手はいない・・・

 

それよりも深刻に私を悩ませたのは税収の激減だった・・・

 

蒼系外資企業が撤退し、彼らの税収がゼロになってしまった。

 

それだけに止まらず、蒼から輸入していた製品まで無くなってしまった。

 

私達は軍事力に目が移り、経済を疎かにしてしまったことを改めて思い知らされた・・・

 

国力も10から7にまで転落した・・・

 

ああ、早く蒼を倒さないと深刻な経済不信に陥る・・・

 

桂花も事態の収拾に奔走していた。

 

自業自得とはいえ頭が痛い・・・

 

≪孫策サイド≫

最悪だ・・・同盟破棄をした途端、税収が一気に問答無用で下がった・・・

 

輸入に頼った加工鉄の輸入が完全に止まったし・・・

 

ただ、唯一の救いは日用品の輸出入は何とか行っていることくらい・・・・・・

 

こんなに影響があるとは思っても見なかった・・・

 

「北郷が推し進めた、輸出入取引は確かに外貨獲得や商いの大幅な巨大市場化を生んだが、その一方で、こうした、取引国との戦争状態かそれに近い状態になると、最悪に近い・・・我々は考えるべきだった・・・北郷との蒼との付き合い方を・・・唯倒されるかも知れないと言う疑心暗鬼が今回の財政的被害を生んだ・・・我ら文官の経済や、国民生活、市場の無関心さが今回の我々の首を絞めた・・・」

と、冥琳が謝ってきた。

 

はぁ・・・・・・どうしよう・・・

 

これじゃ、蒼と戦う前から負けるじゃない・・・・・・

 

≪劉備サイド≫

ふえええええんんんんんんん~~~

 

お財布が火の車だよ~~~

 

朱里ちゃんの提案で、このまま、数の多い曹操さんが勝つと踏んだ私達は、北郷さんが倒されたら、次は私達の可能性が大きい、それならいっそ、国交を断絶しちゃおう。と言う事で国交を断絶した途端、蒼の商人達が逃げるようにいなくなった・・・

それに連動して、税収がガタ落ちだよ~

朱里ちゃん、雛里ちゃんが謝ってきたのも衝撃だった・・・

 

大理石の輸出も完全に止まってしまって、他のとこに売ろうとしても売れず、大理の人たちが怒ってその対応に追われている・・・

 

国の人達も何で国交を断絶した!! って、滅茶苦茶怒ってるよ・・・

 

商店も軒並み倒産してるとこも出てるし・・・

 

国力も一気に落ち込んだ・・・

 

 

これじゃ、国自体がつぶれちゃうよ・・・

 

この四ヵ国を巻き込んだ経済不況は後に『蒼い衝撃』として歴史書に掲載された・・・・・・

 

マズイ!! 早く手を打たないとマズイ・・・

 

「マズイ事態です・・・国際経済化を推し進めた結果、我が国は、他国と比べて被害は少ないにしても、被害は無視できません・・・・・・」

 

稟の口調もどこか元気が無い、目の下にはクマが出来ていた。

 

「お金儲けに走りすぎました・・・」

 

愛紗が珍しくぼやいた。

 

愛紗も徹夜で辛そうだ・・・

 

「どうすんのや・・・このままじゃ、マジで共倒れやで・・・」

 

佑は元気なく言う。コイツも軍の資金繰りに相当頭を悩ませていた。

 

俺は眠い目を擦り、提案する。

 

「道筋としては・・・・・・

 

一、 曹操との戦闘停止か終結・・・だがこれは曹操の性格からして天地ひっくり返ってもない・・・・・・

 

二、 魏以外の他国との商いの回復・・・だが商人達が冷戦状態の国に商いしたいと思う訳がない・・・

 

三、 これが一番無難・・・魏以外の他国に攻め入り、国を潰さず条約締結させ商品を売りつける・・・国を占領すると維持が大変だからその国に任せる。関税とかは両国の相違で決める。戦勝国が一方的に決めては敗戦国に不満が残り、治安が悪化する。それは避けたい。問題は、その国が条約締結に応じるかどうか・・・

 

四、 魏以外の国とのお話し合い・・・時間は掛かるが人的被害は最小限に抑えられる・・・同意しなければそれまでだが・・・

 

以上だ・・・」

 

全員の顔を見渡すと答えは決まっていた・・・・・・

 

「三と四をまぜてみては・・・」

 

星が仕方なさそうに言う。

 

「そうですね~三と四を混ぜましょう・・・」

 

風も同じ意見だ。

 

「三と四を混ぜた方がいい・・・」

 

鈴蘭も同意見らしい。

 

「それが一番無難ですね・・・」

 

稟も呟く。

 

「ワイも皆と同意見や四をやってみてダメやったら3やな・・・最良は・・・」

 

愛紗も同意見で三と四の組み合わせだった。

 

「問題は何処と戦うかだが・・・」

 

俺の質問に佑は考えながら呟いた。

 

「このまま、魏と戦うのもアリやけど・・・長引くとコトやぞ・・・」

 

「蜀なんていかがでしょうか~」

 

風の意見に全員が賛成した。

 

おまけ

 

四ヵ国の国力

 

蒼・・・・・・・・・19→15

 

魏・・・・・・・・・10→7

 

呉・・・・・・・・・7→4

 

蜀・・・・・・・・・3→2.5


 
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