十六夜咲夜の宣教
博麗神社に向った咲夜は、神社を訪ねて、戸を叩いた。
「何よ。誰?」
幼き巫女が応対した。幼き日の霊夢である。
「客よ客。」
「そう。どうぞ。」
中に案内してもらった、咲夜(黒づくめのスーツを着ている。お下げをたらして、普通の髪型である。)はさっそく、切り出す。
「ジャハンナムから来た咲夜よ。」
「そう、そうなの。」
一通り話を聞いて、霊夢はずいっと顔を近づける。
「でもね。巫女なのよ。私は。唯一の神様も結構だけど、うちの祭神がそれをゆるさない。」
「名前は?」
「不明よ、不明。」
「それならば、御神(みかみ)神社に改名しなさい。」
「御神って何よ。」
「天の神よ。」
「高天原の事?」
「いいえ。いつも、人々を見ている神の事よ。」
「そうなの?」
「ともかく、ジャハンナムに行く様な事はやめて、回心しなさい。」
「まあ、いいわ。でも博麗神社は博麗よ。」
「まあ、好きにすると良いわ。」
こうして、話し合いは終わった。
唯一の神様を祀る様に説得出来たのだ。
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ジャハンナム(地獄)の一部が幻想入りするお話。