ジャハンナムの重罪人を数多く苦しめた功績が讃えられて、幻想入りを果たした咲夜と京都。
ガギエルを交えた幻想郷の地に降り立った時の会話はこうである。
(堂々としているのがガギエル、丁寧な口調が京都、女言葉が咲夜である。)
「それで、どうすればいいのですか?」
「簡単な話、唯一な神がおられる事を伝えて、地獄がある事を知らしめるのだ。」
「簡単じゃないと思うけど、やってみるのも面白いわね。」
「聖書を使うのも手だ。」
「これは・・・・。」
聖書を二冊、それぞれ二人にガギエルが配る。
新旧一体の聖書である。
「これを使って、神様を伝えれば良い訳ね。」
「それと・・・・・これも使うが良い。」
コーランである。
コーランが二冊、二人に手渡された。
「ジャハンナムの存在をまず伝えて、唯一の神様がおられる事を宣教するのだ。ゲヘナの火と呼んでも良い。」
「私達は、無信仰者な訳だけれども、うまく伝えられるかしら?」
「きっとうまく運ぶはずだ。私が言うのだから、当然、うまくいく。」
「では、頑張って来ます。」
「また、地獄に落ちたくはないものね。」
「では、いたずらに広めるが良い、我が娘達。これは別に強制ではないのだ。自由意志を持て。」
「ふむう・・・・・・。」
「考えるのは容易いが、行動するのは、難しい。
我が娘達よ。さっさと行くが良い。
信念が折れぬ内に早く。」
会話が終わり、二人は、二人して、空を飛ぶ。
一人(咲夜)は博麗神社の方に、もう一人(京都)は妖怪の山の方に。
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ジャハンナム(地獄)の一部が幻想入りするお話。