さあ死のう。でも後輩が――うるさい。
「先輩っ!」
呼ばれて振り返ると、先月入社したばかりの可愛い女性社員が立っていた。髪を後ろでしばって薄い化粧はまだ若さを感じさせる。生き生きとした後輩の瞳が僕の姿を認めて悲痛に細められた。ちなみに僕は彼女の二年先輩の社員である。
「そんな所で何をしてるんですか先輩っ!」
そんな所とはビルの屋上である。地上十階建てで見渡せる景色は一万ドルくらい。それに訳の分からない大型の機械がゴウンゴウンと耳障りなので、あまり特等席とは言い難いだろう。そんな乱雑な場所の最も風当たりの良いビルの角に僕は立っていた。
「もしかして日光浴に見えるかい? まあ間違ってはいないんだろうね」
そう言って笑ってみせたが、後輩は金網の向こう。ひょっとしたら逆光で僕の顔はよく分からないかもしれない。
「ふ、ふざけないで下さいっ! 早くこちらへ」
後輩は手を伸ばそうとするが、金網は後輩の小さな手さえも通さない。細い指がもどかしく金網を揺さぶって次第に汚れていく。
「ほら、そんなところ触ったら手が汚れてしまうよ」
「構いません。知りません。関係ないです」
問答無用で畳み掛ける。こんなにも強情だったかな、と少し驚く。そもそも後輩とはあまり親しく話をした覚えもない。過去に同じプロジェクトに選ばれて、何度か昼食を共にしたくらいだ。その時に話した事は――他愛も無い話だったはずだ。確か覚せい剤で逮捕された女優の無責任さに憤慨して「ぽぽぽ」と唇を丸めたくらい。そう言えばその時に後輩は「それってガっちゃんに似てますよねー」とか訳の分からない事を言っていたような気がする。しかし親しく話したのはそんくらい。後輩がこうして僕を止めにくるなんて夢にも思わなかった。
「ほうっておいてくれ。僕は死ぬと決意を固めた。それはキミには関係の無いことだ」
今日は実に良い天気だ。皮肉なくらいに雲一つ無い快晴。天国の階段を二段飛ばしで昇るなら今しかない。なんて他人事のように長い階段をぽんぽん昇る姿を想像する。
「関係なくなんかありませんっ! わ、私には大ありですっ!」
「一体何が? キミに僕を止める権利なんてない」
「好きなんですっ!」
「えっ」動揺する。「嘘だろ?」
「――嘘です。すみません」
思わず落ちそうになるくらいずっこけた。例え嘘でもばらすのが早すぎだろう。本当に助ける気があるのか、と少し可笑しくて笑ってしまいそうだが、未だ肩で息をする後輩の真意は見えない。
「あの――わたし何でもします。先輩の言う事なら何でも聞きます。だから自殺なんてやめてくださいっ!」
「……へえ」
両方の手をぱたぱたと動かしながら後輩は力む。必死さをアピールしているようだが、その行動の理由は一体なんだろう。注意深く観察してみるが答えはない。
それよりも後輩の困った顔を見ているとつい苛めたくなってしまう。考えを変えるつもりなどさらさらないが、面白いから話を合わせてみる。
「分かった。キミの言葉を尊重してひとまず自殺は止めよう。ただ飛び降りる準備は止めない。いつでも死ねる環境じゃないと、キミが言ったことは真実とは限らないからね」
後輩は手を組んで考える仕草。
「なんだかそれって〈コミットメントライン〉に似てますね」
「キミは似ている物を見つけるのが得意だね。いや、似てないけどね」
そこでずっと困った顔だった後輩もようやく小さな笑みを浮かべてくれる。それはどんな微笑みよりも僕には意味深く慈愛に満ちていた。不覚にも可愛いと思ってしまった。やはりこの子は笑っていた方がいい。
「で。私は何をしたらいいですか?」
しばし考える振り。
「じゃあ――とりあえず裸になれ」
ステレオから爽やかなテーマソングが流れてきそうなくらい明るい口調で言う。この状況に笑顔で言えるのは我ながら役者だ。
「えっ……」
後輩は口を半分開けて顔を凍らせている。身体を固めてまるで魔女に時間を止められたかの様。全く笑える。先程まで顔に浮かんでいた希望の色が寸刻で土気色だ。安請け合いの恐ろしさなど微塵も考えなかったのか。ただこれでこちらの意図は分かってくれただろう。最初からくだらない事で議論をするつもりは無い。後一歩で全てがブラックアウトするんだ。落ちる身体が空間を切り裂いて、抜け出した魂が宇宙を目指す。誰にも邪魔はできない。
「……分かりました」
後輩はそう答えた。一瞬なんの事だか分からずに耳を疑ってしまう。何かを言おうと口を開けるが残念ながら言葉は何も生まれない。その間も後輩は上着に手を掛けて丁寧に服を脱いでいく。その横顔に明るさは無く、ただ赤みを帯びた頬が少しだけ痛そうに見える。何故痛そうに見えるかは不明。シュルシュルと衣擦れの音がする。それはこの場にはそぐわない家庭の音。
「ぬ、脱ぎました」
下着姿になった後輩は恥ずかしさに耐えるように、顔を俯かせて両肩を抱いていた。少し肌寒いかもしれない。真っ白い肌を見てそう思った。
「本当に脱いでどうする」と僕は無責任に言い放つ。
「私にも理由があります。こうするだけの理由が」
彼女は凛と言い返すが恥ずかしさは拭い切れない様子で、やはり顔は林檎の様に赤い。
僕はなんだか罪悪感でいっぱいになってしまった。彼女の震える肩も、震える声色もやはり僕の嗜虐性を呼び覚ます事もなく、代わりに僕を追い詰めた。
「じゃあ一体なんの理由があるって言うんだ。いい加減に放っておいてくれ」
「お兄ちゃんかもしれないんですっ!」
思わぬ言葉が唐突に宙を舞う。
「――は?」
「だから先輩はもしかしたら私のお兄ちゃんかもしれないんですっ!」
「ちょ、ちょっと待てっ! そんなわけがないだろっ! デタラメを言うなっ!」
「どうしてそう言い切れるんですかっ!」
「じゃあどうして兄妹だって言い切れるんだよっ! 証拠はあんのかよっ!」
「証拠はありません」
「無いのかよっ!」
「でも――先輩のご両親が本当のご両親で無い事は知っています。先輩が幼い頃に養子になられた事も」
確かにそのとおりだ。僕は幼い頃に養子に出された。まだ記憶の始まりも定かでない二歳か三歳の頃だ。今の両親の言葉通りなら僕の本当の両親は交通事故で亡くなったらしい。その友人でもあった今の両親が一人になってしまった僕を引き取った。しかしこの事実も家族内だけの秘密の話だ。それに妹の存在など聞かされていない。
「キミの言うとおりだ。でもそれが僕らは兄妹だという妄想とは結びつかないだろう。むしろ僕をおちょくって楽しいのかい?」
「なっ!」と後輩は声を上げる。怒りのためかもう下着を隠すようなことはしない。はっきり言って目のやり場に困る。
「先輩は私と血縁なのが嫌なんですかっ! それとも妹っぽくないから嫌なんですかっ!」
「違う。論点がずれてるぞ」
「ずれていませんっ! 先輩はお兄ちゃんなんですっ!」
僕の妹と言い張る後輩は口調こそ荒いものの、子犬のような小さい目で終始僕の瞳を追っかけてくる。その目から逃れるように背を向ける。ビルの外側に視線を向けると今更ながらにあまりの高さに目が眩みそうになった。下の方ではすでに騒ぎに発展しているみたいで、野次馬と警察が顔を上げてこちらの動向を探っている。テレビでよく見る光景。そういえばテレビで見る警察の動きってどうだったかな。もっと連携して動いていた気がするが。
「後輩。そういえばキミはどうして一人で僕の説得に来たんだい?」
「上司の方に先輩の妹だと言って一人での説得に納得してもらいました」
よくあの頑固な上司が納得したな。いや、この際誰でもよかったんだろう。
「妹だと聞かされたときの先輩の同僚方の反応が面白かったですよ。みなさん一様に目を丸くされていました」と後輩は小さく笑った。
「そりゃそうだろう。僕もまだ納得なんてしていない」
その言葉に後輩はため息を吐いた。その様子は呆れるというでもない、諦めるともいわない少し悲しみが含まれた震える息。その吐き出された息の中に真実が含まれているように思えた。ミクロの大きさとなった細かな真実が溜まり溜まって外に吐き出されて、凛とした後輩の瞳をさらに研ぎ澄まされたものに変えていく。
「証拠はありませんが――」と後輩はやはり寒いのか両手で肩を押さえる。「もちろん血縁だという根拠はあります。聞いてください」
この子犬のような後輩が言うにはこうだ。
僕らの両親は僕らの幼い頃に離婚をした。僕は父親の方に、妹は母親の方にそれぞれ有無も言わさず引き取られる事になった。だが引き取ったはずの僕の父親は、友人である今の両親に僕を託して蒸発してしまう。それは僕が二歳の頃の出来事。そして離婚した本当の母親と三人で話し合ったところ、本当の両親は交通事故で亡くなったことにした方がいいという安易な結論が出された。一方生き別れることとなった妹は実の母親の元で育ち、同様に幼すぎたために兄の存在など知る由もなく育った。
「でもある時、私はお母さんの内緒の手紙を見つけてしまったんです」と後輩は回想する。
「そこには大学の卒業式に笑顔で出席する先輩の写真がありました。どの写真も先輩を中心に捉えていて、見るだけで私に言い知れぬ予感を与えました。添えられた手紙は先輩のご両親から私のお母さんへ卒業の報告をする内容の事が書かれていました。不思議な感覚でした。でもその内容から先輩の――いえ、お兄ちゃんの存在を知ったんです」
後輩の目には涙が溜まっている。それを拭うこともせず、あまり感情的にならないようにゆっくりと話している。あるいは気付いていないのか。涙が零れそうなことを。
「それから私はお母さんを詰問しました。どうして今まで黙っていたのって。もしかしたらもっと早く一緒に暮らせていたかもしれないのに。お母さんと二人で寂しくはなかったけれど、今はなんだか寂しく思えちゃうよって。それを聞いたお母さんは泣いていました。いけない子ですね私。感情にまかせて悲しませたくない人を悲しませてしまいました」
今更ながらに涙を我慢する後輩の仕草を愛しいと思った。
「それからお母さんは全部打ち明けてくれました。父親の事も。生活が困窮していてお兄ちゃんを再び迎え入れることが困難だった事も。大きくなって生活は楽になっても、なかなか本当の事を言い出せなかったのも」
ああ、とうとう後輩の頬に涙が溢れる。
「でも私も言えなかった。同じ会社に就職して、同じ仕事をして、隣の席に座っていても、私にはこの二十年余りを飛び越える勇気なんて無かった。お兄ちゃんの姿を見つける度に心臓が高鳴って手足が震えて、いっそこのままの方がいいんじゃないかって思いました。毎日顔を見るだけでも私は満足だったんです。でも今お兄ちゃんは死を選ぼうとしています。それを止めるのは私しかいません。運命に意志というものがあるのなら、私がこの会社に就職したのも今日のためなのかもしれません。だから死ぬなんて言わないで……」
言葉の最後の方は嗚咽混じりで聞き取り辛かった。下着姿の後輩は涙で頬をこれでもかと濡らし、手の甲で何度もすくいながら、こちらの様子を伺う様に時折視線を向けた。
「あはは、泣いちゃいましたね。すみません。我慢するはずだったんですけど、私って涙腺ゆるいんですよね」
そう言って笑う。その笑顔に懐かしさは無い。有るのは新鮮な愛しさだけ。後輩のこの涙もこの笑顔も本物なんだろうか。いや、きっと本物なんだろう。そうじゃなきゃ後輩だってこんなに必死になんかならないはずだ。この自業自得で追い詰められた男なんて誰も助けにこないはずだ。後輩の言葉に嘘は無い。でも僕には――それに答える資格も機会ももう残されていない。
「後輩。キミの話はよく分かった。きっとそのとおりなんだと思う。でもキミは後輩のままでいてくれないか?」
「どうしてですかっ! やっと話すことができたのに――っ!」
「ああ、でも僕にはキミの妹である資格なんて無いんだ」
「……なんでそんな事を言うんですか」と両手で顔を覆う。その姿に胸がまた痛んだが後輩はすぐさま言葉を返してきた。「じゃあ――」とまるでステンドグラスのキリストに祈る西洋人みたいに。
「これからDNA鑑定に行きましょうっ! 血縁ということが科学的に証明されたら、先輩だって私を放っておけないはずです。それにもしこのまま飛び降りてしまうのなら、後から私も飛び降りますっ!」
返答を待たずに後輩は駆け出していた。どうやらこの金網を越えるために向こうから回り込んでくるみたいだ。ほっそりとした体型の彼女が裸足でこちらに向かってくる。時折風に揺らされながら、それでも危険を顧みずに真っ直ぐこちらに近寄ってくる。
「来るなっ! 来たら飛び降りるぞっ!」
「いいですよっ! いい加減飛び降りるなら飛び降りてくださいっ! 私も後を追ってやるわよっ!」
やばい。僕にはもう逃げ場が無かった。この背後には地上十階の空間。前を見ると暫定ではあるが実の妹。妹の言葉を聞き入れる選択肢も脳裏をよぎるが、駄目だ。このまま死ぬのを諦めて妹の言葉を肯定しても、待っている未来は暗澹としたものだ。この目の前の――憎らしいほどに真っ直ぐな瞳をこちらに向ける妹を笑わせる結果にはならない。何故なら僕は。
「――僕は、犯罪者なんだっ!」
妹がもうすぐそこに迫っている。手の届く距離。
「僕は犯罪者なんだ。経理課の数人と組んで会社の金を不正に横領していたんだ」
伸ばされた妹の手がぴたりと止まる。
「すでに経理課の仲間は逮捕されている。捜査線上に僕の名前が浮かび上がるのも時間の問題だ。だから思い残すことも無いし、いっそのこと死んでやろうかと屋上に飛び出した」
手を引っ込めた妹はただこちらを見つめている。
「でもこの分じゃもうすでにバレているみたいだね。下に集まっている警察もおそらく僕の逮捕のために駆けつけたんだろう」
よく見れば周りのビルからも野次馬がこちらに視線を向けている。好奇の目。面白く映っているだろうか。実は僕らは兄妹なんですよ。
「だからもう逃げ道なんて無い。いっそのこと死なせてくれ。キミの兄は最初から存在しなかったんだよ」
俯いた妹はしばらく声を発しなかった。そうやって僕の言葉を吟味しているかの様だった。その小さな身体の中で様々な葛藤があるんだろうと僕は感じた。それとも情けない兄に失望しているのだろうか。失望と怒りでもはや言葉すらも出てこないんじゃないだろうか――答えは後者だった。
「――はははっ!」
唐突に妹の乾いた笑いが響く。でも風の音に相殺されてそう大きくはない。それは僕の耳だけに突き刺さるようにコンパクトにまとめられた非難の声だった。
「ホントに笑っちゃいますよね。やっと打ち明けることができたのにこんな事になっちゃうなんて。私がどういう心境で毎日出社していたと思います? お兄ちゃんに分かる? でも先輩にはそんな事どうだっていいんですよね。だから私が妹と聞かされた今でも、そうやって死のうとするんですよね。挙句に最初から存在しなかった――ですか? 冗談もほどほどにしないと殺しちゃいますよ?」
妹の澄んだ瞳から息の根を止められそうなほどの殺気が覗く。
「ああ、そうですね。最初からいなかったみたい」次第に優しい笑みが戻っていく。でもそれはどこか屈折した異質な笑み。「だって先輩はこれから飛び降りるんですもんね。死んじゃったら先輩もお兄ちゃんも何も無いですよね」
「……え?」
僕の背中に冷たい汗が流れる。
「ねえ先輩? 〈コンプライアンス〉の意味をご存知ですか?」
ビジネス用語で一般に「法令順守」と訳される。企業の社会規範。または企業倫理など。
「コンプライアンスを守れなかった先輩はどうするべきですか? 分かりますよね?」
ゆっくりと近寄ってくる。それは妹なのか後輩なのか。僕にはもう判別できない。
「な、何をするつもりだ」
「生きていたら、また会おうね。お兄ちゃん」
妹は僕に抱きついてきた。そっと優しく腰に手を回して、僕の胸に顔をうずめてくる。でも直後に重心が緩やかに傾いている事に気付いた。妹は僕と心中するつもりなのだ。呆気なくバランスを崩して僕と妹はビルの屋上を踏み外し、落下していく。ものすごい風の音。僕は妹をしっかりと抱きしめた。この娘だけは助けなければならない。そんな意志だけが働いて両腕に力がこもる。あるいは温かかったからかもしれない。思いのほか妹は温かく、ただ僕は甘えるように抱きついていただけなのかもしれない。そうだ。僕が甘えるだけでまだ妹には甘えさせてなどいない。
地面に到達する。
結果的に僕らは助かった。落下した先には救助用マットが敷かれていて、僕らは見事その中心に落下。二人で全身を強く打ったが、奇跡的に妹は無傷でケロリとしていた。僕の方はというと、衝撃で右足首を粉砕骨折して激痛に涙しながら逮捕された。逃げ足を砕かれるというこれも神の意志なのか。それとも逮捕された直後の妹の言葉のように「カルシウム足りてないんじゃない?」ということなんだろうか。
世間ではしばらくニュースになっていた。そりゃネタとしては面白いだろう。指名手配の男が下着姿の妹とビルの屋上から心中なんて。そして妹は何度かテレビのインタビューを受けていた。僕の代わりに世間に頭を下げる姿に、僕は二度と頭が上がらないだろう。先行きが少し不安になる。それにどうやら妹は僕が横領した事実を知っていたみたいだった。あらかじめ上司から聞かされて屋上に上がってきたらしい。僕の気を引いて救助用マットを用意する時間を稼ぐというのが本来の狙いだったみたいで、後になって全てを聞かされた。でも妹は僕の言葉にキレて心中を思い立ったわけだ。この件に関しても僕は妹に命を助けられたことになるし、妹を危険な目に合わせたことにもなる。ワイドショーでは「なんて兄貴だ」と酷評されていた。二度と頭が上がらないだろう。
そして今は松葉杖とともに拘置所に収容されている。右足にはしっかりとギプスが巻かれていて、恥ずかしいと訴えたのに止めることがかなわなかった落書きが、ギプスの隅から隅へと描かれている。それは多くのペンを使ってカラフルに描かれていて――ああ、いつ見てもみっともない。
もうすぐこの落書きを描いた張本人が面会に来る時間だ。
僕は落書きを静かに撫でながら、のそりと立ち上がった。
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オリジナルで短編です。
なんというか、場面だけ先にイメージして見切り発車で作った小説です。
こんな後輩いたら面白いな、とは思います。
「落下」というタイトルなんで、最後はビルの屋上から落下します。