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No.101931
物語のイレギュラーさん
「・・・・ここか」 「ああ、蜀に降りた天の御使いによって平定された外史」 「・・・・此処ではもう平定から十年がたっています」 「此処での御使いの記憶は一刀、お前の記憶に入ってきているはずだ」 「・・・三国が平和になり、その翌年に外国民族との戦争。左磁達の干渉で事態は急変、この外史の俺は少し変わった能力を持ってたみたいだな」
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いくつも存在する外史の中には平凡な学生である北郷一刀ではなく、特別な能力を与えられた一刀も存在する。現に魏に居た時の一刀は武将である春蘭の剣撃を数回受け流した経歴がある。 普通の学生、ましてやスポーツ感覚の剣技と時代錯誤な祖父の教えなどこの時代に比べれば付け焼刃にもならない。 「ここの俺が持っていた能力は空間転移、ある程度の範囲の空間を別次元に送るなんとも人間離れした能力だ」 「外史なんてそんなもんだ。もしかしたらが現実になる・・・・そういった世界」 「ところで一兄(一刀の事by飛鳥)、この世界の一兄はどうなったの?」 「左磁達の介入を防ぐために自分の身を犠牲にして広範囲の異空間転移を行って・・・・消えたよ(死んだ)」 「そっか」 「此処での終幕条件は「わかってる」そうか」 「じゃあ、行ってくるよ」 そう言うと一刀はこの世界の記憶を頼りに歩き出した。 「父様・・・・私は・・・どうしたら」 空を見上げる一人の女性。髪は優しく靡く紫色、母親譲りの優しげな顔。年は一刀とそう変わらない。 彼女は九年前の大戦(御使いの終幕と呼ばれている)で母親の主人であり父親的存在だった者を失った。その後、世界は再び平和を取り戻したが、母を含め姉のように慕っていた武将達は皆悲しみに沈んでいた。 しかし、一番辛いはずの少女は、皆の前でこういった。 「璃々はお父さんの娘だよね。お母さん」 それは自分の生みの父親ではなく、幼い少女を本当の娘のように見守り共に過ごしてきた青年、北郷一刀のことだった。 「え、ええ」 母親は驚いた。自分よりも辛いはずの娘が真剣な・・涙をこらえながらうつむいた彼女達にこう言ったのだ。 「璃々はご主人さ・・・お父さんの娘だもん。だから・・お父さんがくれたこの平和を璃々が守るの。だから・・・お母さん、お姉ちゃん達・・・まだ璃々は子供だけど・・・お父さんみたいに・・・みんなを支えて行くから・・がんばろう」 潤んだ眼を必死にこらえた少女の言葉に誰もが顔を上げた。 あれから数年、少女は若くして母をも超える性能と父にも並ぶ信頼を持って新たなる平和を守っていた。今の彼女を皆がこう呼ぶ・・・『天の意志を受け継ぎ詩、無双の姫君』 しかし、彼女は思った。父様なら私よりも皆を幸せに出来たのではないかと・・・ 父親の存在が逆に彼女を追い詰めていた。 ガサ 「!!・・・誰ですか」 自分の背後から人の気配 「・・・・・大きくなったな・・・璃々」 「・・・・そんな・・・・なんで・・・」 目の前に居たのはあの日、目の前から消えたその人。見た目はあの時と差ほど変わってはいない。いや、むしろ変って無さ過ぎる。彼の姿は今の私と同い年、消えたころのままだった。 「・・・確かに、君は俺の娘だ。血は繋がっていなくても」 彼の声だ。優しく、そして暖かい 「でも、璃々、君は俺にならなくてもいいんだよ」 「え?」 「俺は、俺のやり方でこの世界を平和に出来たのかもしれない。でも、璃々。君には君のやり方で・・・君にしかできない平和があるんだと思うんだ」 「私の・・平和できるのかな」 「出来るさ。何せ、紫苑の血と俺の心を受け継いだ娘なんだぜ」 彼はそう言うと自分の頭に手を乗せた。身長は伸びても彼は・・・父は私よりも高い。 「はい」 その時見せた笑顔は昔、彼に褒めらときに見せた笑顔だった。 「よし、いい返事だ。じゃあな璃々」 「行くんですね」 「ああ、やり残したことがあるからな・・・・もう戻ってこれない」 「・・・・行ってらっしゃいお父さん」 彼女の声を聞いた彼は振り向かずにその場を後にした。 「それから数年後、無双の姫君は父をも超える信頼と共に三国の世界にその名を残した・・・・て、感じか」 「ああ、この外史はこれで終幕を迎えた」 外で待っていた二人は足並みを揃えながら歩いた。 「大丈夫か?」 「お前に心配されるとはな」 「仕方ないだろ。こんな事になったのは俺の」 「いいんだよ、昔は昔、今のお前は俺を助けた恩人だろ」 「じゃあ、次に行くよ。二人とも」 飛鳥はぴょんぴょん羽ながら二人を呼んだ。 「次の外史へ」 「出発!!」 第二話は璃々が主人公です。すみませんこの外史を発想したのは私です。前作の時に少し考えたのを使ってみました。 今後も私がもしもと思った外史が主になると思います。 コメントや質問待っています。改善点とかあったら言ってください。
2009-10-19 21:24:08 投稿 / 621×834ピクセル
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「・・・・ここか」
「ああ、蜀に降りた天の御使いによって平定された外史」
「・・・・此処ではもう平定から十年がたっています」
「此処での御使いの記憶は一刀、お前の記憶に入ってきているはずだ」
「・・・三国が平和になり、その翌年に外国民族との戦争。左磁達の干渉で事態は急変、この外史の俺は少し変わった能力を持ってたみたいだな」
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