No.101639

恋姫無双異聞録~外史に降り立つ鬼~ 閑話3

鴉丸さん

閑話の3ですw

2009-10-18 06:36:43 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2300   閲覧ユーザー数:2115

 

 

「崑崙山にて」

 

 

―――Side 崑崙山―――

 

 

呂刀「・・・くそ・・・」

 

 

狂骨「どうだ?」

 

 

呂刀「暁鬼さんを蝕んでいる毒は、特殊な奴だからね 調合に時間がかかるよ・・・何とか間に合えばいいけど」

 

 

刑天「確か、エリクサーみたいな奴がなかったか?」

 

 

呂刀「あることはあるけど・・・毒を生成したのが『あの男』だからね・・・何か罠を仕掛けていそうな気がする・・・とにかく、何とか間に合わせてみるよ」

 

 

 

 

「暁鬼の告白?」

 

 

―――Side 暁鬼―――

 

 

暁鬼「ただい・・・ま?」

 

 

え~っと・・・これは何があった?目の前には、ズタボロの北郷君とそれを介抱する劉備ちゃんたち 顔つきを見る限り、説得には成功したんだろうな そして、少し目を外せば真桜たちに取り押さえられている凪・・・本当に何があった

 

 

桔梗「ん?戻ってきたのか?」

 

 

暁鬼「ああ・・・で、この惨劇は?」

 

 

そして、北郷君たちを遠めに見ている桔梗と華雄に聞いてみる

 

 

華雄「あ~・・・その・・・何というか」

 

 

話を聞いて、俺は疲れもあってか膝から崩れ落ちた なんつーか・・・平和だなこいつ等

 

 

暁鬼「はあ・・・俺が居ない間、変わった事は無かったか?」

 

 

桔梗「とりあえずは、桃香たちが臣下になったことと・・・あれ」

 

 

そう言って指差した先には、惨劇のあと・・・そうか・・・真名を交換したのか~

 

 

華雄「逃げるなよ」

 

 

うるさいよ こっちは呉から戻ってきたばかりなんだ 少しぐらいいいだろうに

 

 

暁鬼「っ・・・」

 

 

華雄「どうした?」

 

 

暁鬼「いや、なんでもない さすがに、呉からここまで休まずに来たからな~疲れが溜まっているようだ 今日はもう休むさ」

 

 

華雄「そうか・・・」

 

 

桔梗「・・・」

 

 

 

 

暁鬼「ガハッ・・・ゴホッ・・・くっ」

 

 

部屋に戻ると、大量に血を吐いた おそらく、遅効性の毒 今すぐ死ぬということは無いが・・・いずれは

 

 

暁鬼「なら、死ぬ前に北郷君を・・・「どういうことだ?」っ!?」

 

 

部屋の入り口に立っていたのは、俺のほうを見ている桔梗が居た

 

 

桔梗「帰って来た時から様子がおかしかったので、もしかしたらと思っていたが・・・何があった?」

 

 

隠し通すことは無理だと悟った俺は、呉であった事を全て話すことになった そして―――

 

 

桔梗「その毒を治す手段はないのか?」

 

 

吐いた血を片付けて、寝台に並んで座って話し終えると桔梗がそう言った

 

 

暁鬼「無理だろう 毒を治療するには、血清を作らなければならないが・・・その血清を作るためには、テングが必要だ」

 

 

桔梗「では、テングを探せば「まったく同じ毒を持つ個体でなければならない」っ!?」

 

 

確かに、この毒がテングに元から備わっている毒ならばテングを探せば問題は解決する だが、あのテングは突然変異か改造された個体だろう よって、血清を作るのはほぼ不可能だ

 

 

暁鬼「おそらくまだ余裕はある・・・その間に何とか方法を探してみる だから、心配するな」

 

 

そう言って笑いかける だが、桔梗は俺の胸に抱きついて呟いた

 

 

桔梗「なぜだ・・・何故笑えるんだ?」

 

 

 

 

暁鬼「確かに死ぬのは怖いさ・・・でもな?俺にはやるべきことがあるから、止まるわけには行かないんだ」

 

 

桔梗「・・・馬鹿・・・」

 

 

ああ俺は馬鹿だよ 自分の我侭のために桔梗を悲しませている それが一番苦しい そうだ、俺は桔梗を愛している この気持ちに嘘はない だから、今から言うことは桔梗をもっと悲しませることになるかもしれない でも・・・

 

 

暁鬼「・・・いずれお前を悲しませるかもしれないが・・・もし・・・お前がよければ・・・」

 

 

桔梗「・・・な、なんだ!?(もしかして・・・)」

 

 

自分の顔が熱い 多分、色も真っ赤だろう そして、目の前に居る桔梗も耳まで赤くなっている

 

 

暁鬼「その・・・俺と・・・結k「暁鬼さん!助けてください!」・・・」

 

 

おそらく、また凪に追われているんだろう北郷君が部屋に入ってきた・・・空気読もうよ 桔梗も固まっているし・・・少しくらい厳しくしても問題ないよな?

 

 

暁鬼「・・・さて、北郷君?いろんな意味で覚悟はいいかな?」

 

 

一刀「・・・あれ?・・・もしかしてお取り込み中でした?」

 

 

うん♪とっても大事な用件だったよ?君も男なら分かるよね?こっちは魔化魍と戦う以上の勇気を振り絞ったんだよ?あれ?どうしたのかな?震えてるよ?俺はこんなにエガオなのに・・・

 

 

一刀「す・・・すみません・・・」

 

 

暁鬼「少しOHANASIしようか?」

 

 

一刀「ギャー!?」

 

 

桔梗「(・・・北郷が来なければ・・・あいつと・・・)」

 

 

 

 

「もしかしたらあったかもしれない√」

 

 

―――Side 暁鬼―――

 

 

暁鬼「・・・はて?ここは・・・」

 

 

太公望に言われて外史とやらに降り立ったのだが・・・どこだここ?「誰か助けてください!」ん?女の子の叫び声?

 

 

暁鬼「茜鷹、浅葱鷲、先に行け!」

 

 

そして、声のしたほうに走っていくと三人の女の子が盗賊らしき男たちに囲まれていた

 

 

暁鬼「そこまでにしておけ」

 

 

~中略~

 

 

俺が助けた三人の女の子は、「張角・張宝・張梁」の三人だった いや、聞いてはいたけど実際に見ると驚くわ とりあえず、今は「数え役満☆暁鬼姉妹(かぞえやくまん あかつきしすたぁず)」として一緒に旅芸人をしている ちなみに、魔化魍退治もしている この三人は妖術を知っていたためか、魔化魍に対しても俺に対しても偏見は持たなかったようだ ついでに言うと、太平要術の書は手に入れた瞬間に燃やした あんな胡散臭いもの持っていられるか すると、史実では黄巾の乱を起こしたのは天和(張角)だったが、区星という男が代わりに起こしていた まあ四人で楽しく馬車で旅をしているよ

 

 

天和「暁鬼さん、次はどの町ですか?」

 

 

暁鬼「そうだな・・・人和 この近くの町は?」

 

 

人和「幽州琢県ですね」

 

 

地和「あれ?確かそこって、「天の御使い」がいる街じゃなかったけ?」

 

 

そして、今俺たちは次の街を目指して旅をしていた 今までに立ち寄った大きな町は陳留・洛陽の二つ どの町でも、興行は上々 しかも、陳留の曹操からは次回立ち寄ったときには、いくらかの特権を認めてやるといわれた

 

 

天和「カッコいいのかな?」

 

 

地和「あれぇ?お姉ちゃんは、暁鬼さんのことはいいのぉ?なら、ちぃたちでもらっちゃうよ?」

 

 

ちなみに、俺の立ち位置は「三人の兄・ボディガード・『迅雷』による伴奏・恋人」だ 最後以外は問題ないのだが・・・最後がな~

 

 

天和「へ!?違うよ!?暁鬼さん違いますからね!?」

 

 

暁鬼「分かった分かった だから落ち着け?」

 

 

でも、もう半年以上一緒に居るから俺も情が移っている・・・まあ、ヤることヤっちゃったしな・・・

 

 

 

 

暁鬼「やって来ました、幽州琢県」

 

 

人和「とりあえず、宿を取りましょう」

 

 

地和「やっと、ゆっくり眠れるね~♪」

 

 

天和「暁鬼さんが守ってくれているけど、私たちだけ休むのも悪いですし・・・」

 

 

暁鬼「気にするな とりあえず、ライブは明日にするか?」

 

 

三人「「「はい!」」」

 

 

しかし、ここが「天の御使い」が治めている街か・・・善政をしているようだな

 

 

人和「・・・暁鬼さん?大丈夫ですか?」

 

 

暁鬼「ん?大丈夫だ(ナデナデ」

 

 

人和「あう・・・」

 

 

天和・地和「「むー」」

 

 

・・・今夜、二人の機嫌を取らなければまずいな そして、翌日 街の広場で簡易ステージを組み立てる ちなみに、ディスクアニマルたちは天和たちのペットやステージの組み立てなどをやっている

 

 

暁鬼「よし、できたぞ」

 

 

天和「それじゃあ・・・行こう!」

 

 

地和「よし!昨日はいっぱい愛してもらったし・・・頑張る!」

 

 

人和「・・・はあ」

 

 

ま、この三人も慣れたもので最初のころと比べると、このように軽口を言えるようになった さて、『迅雷』を担ぎ三人に向き直り

 

 

暁鬼「よし・・・行くぞ?」

 

 

三人「「「はい!」」」

 

 

 

 

そして、ステージが開く 前の日に、ビラを配ったりしていたので広場は多くの人で賑わっていた ふと、見るとこの時代にない服を着ていた少年が居たので彼が「天の御使い」なのだろうな

 

 

天和「やっほー!みんな、元気―!?」

 

 

天和の掛け声に男女問わず、歓声が飛ぶ

 

 

天和「みんな大好きーーーー!!!」

 

 

客「「「「てんほーちゃーーーーん!!!!」」」」

 

 

地和「みんなの妹ーーー!」

 

 

客「「「「ちーほーちゃーーーーん!!!!」」」」

 

 

人和「とっても可愛い」

 

 

客「「「「れんほーちゃーーーん!!!!」」」」

 

 

天和「そして、皆のアニキーーー!」

 

 

客「「「「あかつきさーーーーん!」」」」

 

 

あ、言い忘れたけれど俺も結構人気があります とりあえず、男性層の大半は三人が、女性層と一部の男性層(暁鬼の噂を聞いて格好いいと思う奴ら)という感じで

 

 

天和「皆ーーー私たちの歌を聞けーーーー!」

 

 

多分、俺は死ぬまでこのような暮らしをしていくだろう でも、天和・地和・人和が居ればそれでいい さあ、始めよう 俺たちのライブを

 

 

 

 

 

「舞台裏」

 

 

暁鬼「あれ?以外におれやばい?」

 

 

狂骨「俺たちがいるから何とかなると思っていたけど・・・」

 

 

だって、それだと面白くないでしょ?

 

 

刑天「お前・・・」

 

 

暁鬼「もういいよ」

 

 

呂刀「まあ、二つ目は良いとして三つ目のIFは・・・」

 

 

狂骨「まあ、絡めやすいわな」

 

 

刑天「『迅雷』はギターとしても使えるからな」

 

 

暁鬼「とりあえず、これも一つの外史だな」

 

 

呂刀「では、次回またお会いしましょう」

 

 

 

 


 
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