昔に残されてる動きの無い日本画と違ってアクティブな絵なので強調すべきはその辺と思います。ただ、この絵の場合、遠近がおかしく、土蜘蛛にもイマイチ迫力に欠けるため大分修正が必要だと思います。まず遠近は人物が画面奥にいるため手前の土蜘蛛がずいぶん小さく見えます。どうがんばっても牛より小さい、下手すれば大型犬程度にしか見えません。人物を小さくするか土蜘蛛を大きくするかですが、迫力を出すなら後者でしょう。その場合描き直しになります。人物が手前だった場合構図的に何かと都合がよいと思ったので参考までに描いてみました。（添付図）「何か足りない気がします」とのことですが描き直さず今のままいく場合でも、背景や戦ってる場所をもっと細かく描くだけでもだいぶ違うと思います。土蜘蛛が、転がってる頭蓋骨を蹴散らし、踏み砕いてる様を描いたり、背景や仕上げのタッチを日本画風に描いてみたり、色の塗り方次第でも線画とは印象が変わるものです。

ぼくはこの絵の構図自体に悪いところは感じません。土蜘蛛のおどろおどろしい顔、尻から出される糸、それに苦戦する侍の３つを表現した良い構図だと思います。ただ、表したいものがたくさんあって、イメージがぼやけてしまっている部分もあるのではないかなと思います。
板主さんが最終的にどんな絵を目指したいかしっかりとイメージしましょう。登場するキャラクターがその絵の中でどんなストーリーを展開するのかまで深められるとかなり明確なイメージを持って描くことができると思います。
頑張ってください。