No.99063

鬼畜王文台 蘇りし虎は曹魏を食らう 04 第八章二節

Degradationさん

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2009-10-05 03:10:50 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:10196   閲覧ユーザー数:7669

孫策(文台ルート)  奥義一覧

 

 

 

小覇王の志

 

たとえ剣は握れずとも、江東の小覇王の誇り、いまだ潰(つい)えず。

 

 

 

 

伯符親衛隊

 

孫策を守護せんと誓いし魏武の兵たちが、彼女の号令と共に乾坤一擲の突撃を繰り出す。

 

 

 

 

軍師総集結

 

孫呉・曹魏・劉備軍の全ての軍師たちが彼女の元に集い、その智謀を以って敵兵を殲滅する。

 

 

 

 

テーマ曲

 

江東哀歌  音々音々  我ら曹魏のために

 

 

 

 

孫堅のモデル:

 

MIYOKO  ジャイアンのお母さん  流石母者

 

 

 

寄せられたご意見への返答:

 

 

Q: 孫堅があまりに強すぎるのではないのか

 

A:

孫文台のでたらめな強さの理由は、

あの筋肉達磨二匹が、漢ルートではなくこの外史に紛れ込んでいることに関係がございます。

まだ詳しいことは申せませんが、上記の旨、ご了承ください。

 

 

Q: 孫堅復活がすんなり受け入れられすぎているのではないのか

 

A:

本作品は完全シリアスではございません。

むしろ、ギャグの比重がこの先どんどん多くなります。

また、物語を途中で無理やり曲げる都合上、

文台復活にかかわる経過の描写にどうしても齟齬が生じてしまっています。

どちらにしても当方の筆力不足ですOTL

生暖かい目で見守りましょう。

 

 

<●>   <●>

 

 

 

第八章

 

 

 

-2-

 

 

 

 

呉の降将となった、華琳の顔は引きつっていた。

三日連続の宴の出し物の一つとして玉座の真下で展開されているこの光景を、

半ば直視できないからである。

 

 

明命「皆さん、壷に賽が入りました、賭け札をお願いします!!」

 

思春「丁!」

 

煌蓮「半!!!」

 

亞莎「丁が三度続きましたから、確率的に言えば、恐らく次も丁ですね」

 

稟「亞莎はそう来ましたか…でしたら私は、ここは半で」

 

真桜「ほなら、ウチも同じ半でいこかー」

 

祭「ワシは丁じゃ!」

 

鈴々「鈴々も丁なのだ!!」

 

小蓮「シャオもちょぉー!」

 

季衣「ボクは半!」

 

流琉「私は丁!」

 

沙和「沙和は半なのー」

 

凪「…私は丁で」

 

春蘭「半!!」

 

秋蘭「姉者…さっきからずっと半ばかり出して、全て負けているではないか」

 

春蘭「ぬううぅ、ならば、なぜ秋蘭はそんなに札が増えているのだ!?」

 

秋蘭「それは、私は三連勝しているからな。 私は丁にしよう」

 

春蘭「ぬう、なら私も丁だ!!!」

 

秋蘭「はぁ…姉者、一度置いた札をもう一度ひっくり返すのは反則だぞ」

 

春蘭「ぬううううぅぅ……」

 

 

 

呉に来て、宴会と称していきなりやらされたのが、この丁半賭博であった。

俺が覚えている範囲の天の記憶でやり方を吹き込んだら、みんな面白がってこの有様だ。

それだけではなかった。

チンチロリン、手本引き、麻雀、コオロギのオス同士を

カブトムシの相撲のように戦わせる闘蟋(とうしつ)。

孫呉にはごく当たり前のように博打がはびこっていたのである。

本人たちに言わせれば、「金を賭けている訳ではないのだから別に良いではないか」とのこと。

運勢占いの一種や、一番早く十勝したら肉まんがもらえる等、

要するにたいしたことない遊びなのだが、どうもこの人は納得が行ってないらしい。

あっちの東屋のほうでは、霞と風と雛里と冥琳が麻雀を打っていた。

 

 

霞「おっしゃぁ!! リーチ一発メンホンメンチャンドラ二で倍満やぁぁぁーーー!!」

 

風(ホウケイ)「おおー姉ちゃん、ハコ間際からの奇跡の復活だぜよ、おめでとさん」

 

霞「……頼むからそれは言わんといてーやー、おもんなくのうてもうわ」

 

雛里「…あうぅ」

 

冥琳「霞よ、お前はもう少し先を読む力を身につけるべきだ。

   先ほどから二度しか上がってないではないか」

 

風「ですねー」

 

霞「んなこと言うたかてしゃーないやんかー。

  そもそも軍師三人相手にウチ一人でサシで勝負せえやなんて、

  あの親分もエゲツのうすぎるねん。 焼き鳥免れただけでも儲けモンやで」

 

 

 

で、その華琳はというと……

 

 

華琳「……一刀?」

 

一刀「何、華琳?」

 

華琳「どうして呉には、こうも賭け事が蔓延しているのかしら?」

 

一刀「……どうして俺に聞くんですか華琳さん」

 

雪蓮「えー、だってそれは、もともとあたしたちの軍って海賊や山賊出身の兵たちが多いしぃ~♪

   思春だって元は江賊の頭目だったのよ?」

 

華琳「あなたには聞いてないわ雪蓮! 私は一刀に聞いたのよ」

 

雪蓮「おぉ、怖い怖い」

 

蓮華「姉様…それでは私たちの軍が盗賊の寄せ集めみたいに聞こえてしまうわ」

 

華琳の目の前にドンと置かれた直径五寸(約15cm)大のどんぶり。

その中にはさいころが三つ入っていた。

要は、チンチロリンである。

 

桃香「ほら、華琳ちゃんの番ですよ、賽を振ってください」

 

華琳「うぅぅ、分かったわよ、振ればいいんでしょ振れば!! あなたたち、後で覚えてなさいよ」

 

朱里「はわわわわゎゎゎ………」

 

白蓮「なぁ…どうして私も参加させられているんだ?」

 

桂花「知らないわよそんなの。それよりなぜこの私が賭博などに参加しなくちゃいけないわけ!?」

 

華琳「……桂花?」

 

桂花「も、申し訳ありません華琳様! この荀彧、とんでもない失言を…!!」

 

華琳「私は良いけれど、私よりももーーーーーーっと怖い人がお怒りになられるかもしれないわね。

   あ、の、文  台  陛  下  が、ね」

 

桂花「………ひぃぃっっ!!」

 

穏「うみゅううぅぅぅ~~~、文台様は怒ると頭に角が生えて口から牙が生えるのですよぉ」

 

愛紗「…まるで鬼だな」

 

雪蓮「鬼っていうか、鬼そのもの? 鬼畜って言葉が一番似合う人ね」

 

 

 

 

華佗「みんな、楽しんでいるところすまない! 孫策さんはいるか!?」

 

雪蓮「私ならここにいるわ。 ずいぶん慌ててるみたいだけど何かあったの華佗?」

 

華琳「雪蓮、こちらの人は?」

 

雪蓮「あぁ、この人は華佗。 私の主治医さんよ。 私の体調を管理してくれてるついでに、

   敵味方を問わずっていう条件つきで軍医もやってもらうことにしたの。

   ちょっとおかしなところもあるけれど、腕は保障するわ。

   華佗、こっちにいる人が、天の御遣い、北郷一刀。 呉で母様と私の次に身分の高い人よ」

 

華佗「あぁ、君が噂の北郷さんか。これからよろしく頼む。

   それより大変なんだ! 俺の仲間たちが城下町でやってる歌会場に紛れ込んで

   騒ぎを起こしちまったんだ! このままだと怪我人が出てしまうかもしれない。

   すまないけれど、君たちが率いている兵たちをまとめて事態の鎮圧に当たって欲しいんだ」

 

華琳「分かったわ。 …桂花!」

 

桂花「はいっ、おそばに!」

 

華琳「春蘭・秋蘭と冥琳に報告! 文台陛下にも連絡して、鎮圧部隊出動の許可をもらってきなさい!!」

 

桂花「はっ!!」

 

華琳「あなたたちも急ぐわよ! 事態の収拾に遅れたら

   魏呉と劉備軍の威信にかかわるものと思いなさい!」

 

愛紗「応っ! 桃香様、鈴々を!」

 

桃香「うん、分かった! 行きましょう、ご主人様!」

 

一刀「分かった! みんな、くれぐれも無理だけはしないでくれ!

   …煌蓮さん!!」

 

煌蓮「あいよっ! 遅れずに着いてきな坊主!!

   野郎共ォ、銅鑼を鳴らせぇ!!

   ド  ン  パ  チ  じゃああぁぁーーー!!!!!」

 

 

 

地和「ちょっと何よ、バケモノって、ホントにバケモノじゃないの!

   もっとよく動いてキモカワイイのかと思ったら、本気でキモイだけじゃない!」

 

人和「しかも一匹と聞いてたけど、増殖している?」

 

貂蝉「……誰が山からワイワイ下りてきた、物の怪キモカワ大行進ですってぇ?」

 

地和「そこまで言ってないわよ!」

 

天和「あ、あのお兄さん、ちょっとイイオトコかも……。 お姉ちゃん、あのコもーらいっ」

 

一刀「おわっ!? な。何だ何だ!!?」

 

卑弥呼「ぬ? 貂蝉よ、あやつがあの天の使いとかいう北郷というオノコではないかの?

     私には分かるぞい」

 

貂蝉「あらん♪ 夢かまぼろしかと思ったけれど、こんな外史の果てまで追いかけてきて

   正解だったわん☆

   んんぐぅおしゅじんすぅあぁむぅあぁぁぁぁーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

 

卑弥呼「待たれえぇぇい貂蝉よ!! イイオノコはこの私のものだ! 貴様などには渡さぬぞ!!!!」

 

一刀「どわああぁぁっっ!!!!? な、何なんだこの全身筋肉の化け物共は!!!??」

 

貂蝉「ぬあああああああぁぁぁぁあああああんですってえええええええぇぇぇぇえええ!!!!?????

   どぉうゎわぁあるれぐわ、チン長一尺ノンケケツ穴千人掘り達成阿部さんも真っ青

   爆裂田代砲搭載改造ザンギュラ体重百二十万石(約3万トン)の

   玄武男ですってえええぇぇぇぇぇぇぇえええぇぇ!!!!!!!?????」

 

一刀「ッッッッッッッッッッ!!!!!」

 

煌蓮「うらああぁぁっっっ!!! そこの筋肉達磨共オォォォッッ!!!!

   孫呉(ウチ)の坊主に何さらすんじゃあああぁぁぁぁぁいいいい!!!!!?

   魏呉(ウチ)らの建業(ナワバリ)に断りもなく入ってくるたぁいい度胸してるじゃないのさ!!!!

   坊主!! 下がってな! コイツラはあたしじゃないと相手にならない連中だよ!!!」

 

一刀「わっ、分かった!!」

 

 

貂蝉が現れた!

卑弥呼が現れた!

孫堅が現れた!

 

 

今ここに、建業全域を挙げての街ぐるみの宴は、最高潮に達しようとしていた……。

 

 

 

第八章二節終了

 


 
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