No.944733

真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間

hoi2さん

『制限解除』をした雷昇の圧倒的範囲攻撃に思春は
苦戦を虐げられる
窮地に追い詰められたが、切欠を作り出した思春は
『限界突破』を発動し、見事雷昇を討ち取るのだった

2018-03-11 14:18:00 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:1836   閲覧ユーザー数:1797

 

 

 

 

 

 

 

 

 

窮地に立たされた思春が

成し遂げた『限界突破』………

雷昇も同様『制限解除』を発動するが

思春の動きを捕らえる事はできず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思春に軍配が上がった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六節 ~攻防戦闘対決

   恋VS絡繰人間4号 氷柱~

 

 

 

雷昇との戦闘が終わったので次へ移ろう

 

 

3戦目は天下無双の恋と氷柱との対決である

 

 

恋「…………恋、勝つ

ご主人様の為に…………」

 

 

恋は得物である『方天画戟』を担ぎ上げる

 

 

その表情は真剣そのもの

 

 

対するは氷の能力を操る『龍天五獄隊』唯一の女型絡繰人間である絡繰人間4号・『元名』氷柱

 

 

数少ない女性型の絡繰人間である

 

 

氷柱「ふーん、アタシに勝つ気なんだ~

馬っ鹿みたいねっ!!!」

 

 

氷柱は腕を組んで、恋をコケにしたように嗤いながら見る

 

 

氷柱「生憎だけど、呂布……

あんたの天下無双なんか、もう古いわよ

最早、真の天下無双は龍天様の時代………」

 

 

 

 

パキパキパキッ!!!

 

 

 

 

氷柱は話ながら、右手に冷気を込める

 

 

すると、右手にバレーボール位の大きさの氷の塊が出来上がる

 

 

于吉「………どうやら、空気中の水分を凍らせているみたいですね」

 

 

于吉は氷柱の動きをよく見て、冷静に分析する

 

 

氷柱「だ、か、らっ!!!お役御免の下等な人間にはご退場願いましょうかっ!!!」

 

 

 

 

フォンッ!!!

 

フォンッ!!!

 

フォンッ!!!

 

 

 

 

氷柱は冷気により作り出した氷状の『気弾』・『氷塊(ひょうかい)』を投げ付け始めた

 

 

恋「……………ふっ!!!」

 

 

 

 

フォンッ!!!

 

フォンッ!!!

 

フォンッ!!!

 

 

 

バキッ!!!

 

ガキンッ!!

 

ガキンッ!!

 

 

 

 

恋は容易く『氷塊』を薙ぎ払う

 

 

氷柱「ふ~ん、生意気ね………」

 

 

氷柱は目を細めて恋を見る

 

 

恋「………いく」

 

 

恋は薙ぎ払ったあと、目にも止まらぬ速さで走り出した

 

 

氷柱「『龍走』を使わないで、この動き?速すぎでしょっ!!?」

 

 

氷柱は恋へ『氷塊』を打ちまくる

 

 

だが、恋には掠りもしない

 

 

恋「…………喰らえ」

 

 

 

 

フォンッ!!!

 

ガキンッ!!

 

 

 

 

恋は真上から『方天画戟』を降り下ろす

 

 

それは、氷柱の脳天に直撃する

 

 

氷柱「きゃああぁぁぁぁっ!!?」

 

 

氷柱の頭に罅が入り、粉々に砕け散り、恋の足元に散らばった

 

 

恋「…………?」

 

 

恋は首を傾げる

 

 

恋「…氷?」

 

 

その瞬間、後ろから声が聞こえた

 

 

氷柱「なんちゃって♪死んだとでも思った?」

 

 

振り返ると、そこには無傷の氷柱が立っていた

 

 

音々音「偽者ですと?」

 

 

音々音は眉間に皺を寄せる

 

 

氷柱は右掌を地面に向けると、そこに氷柱そっくりの雪像が出来上がった

 

 

氷柱「どう?アタシの『氷雪像(ひょうせつぞう)』の出来栄えは?

ソックリでしょ?」

 

 

瓜二つの出来栄えであり、色が付いていれば見分けがつかない

 

 

氷柱「『氷雪像』は身代わりにもなるし、混乱にも使えるから使い勝手がいいのよね~」

 

 

恋「………………」

 

 

恋は『方天画戟』を構え直す

 

 

氷柱「アタシの攻撃、躱せるかしら?」

 

 

氷柱は右手を恋に突き出す

 

 

恋「……………っ」

 

 

恋は足元が極端に寒くなった事を感じとり、野生の勘を頼りにその場から咄嗟に離れた

 

 

氷柱「遅いわよっ!!!貫け、『氷剣山(ひょうけんざん)』っ!!!」

 

 

 

 

ドォンッ!!!

 

 

 

 

氷柱が叫んだ瞬間、恋の足元から先端が剣のように鋭い巨大な氷山が出現した

 

 

恋は『氷剣山』により空高く突き飛ばされた

 

 

氷柱「アハハ♪たーまやーっ!!!」

 

 

氷柱は嬉しそうに手を叩く

 

 

 

 

音々音「れ、れれれれ恋殿~っ!!?」

 

 

音々音は恋の高く舞い上がる姿を見て、顔が青ざめる

 

 

紫音「恋ちゃんが砕いた氷から出現させたんだわ」

 

 

桔梗「後方援軍による補助能力に特化した絡繰人間じゃが、一対一でもここまで苦しめるか………」

 

 

一刀(未来)「『龍天五獄隊』の名は伊達じゃないな………」

 

 

一刀達の冷静な反応を見て、音々音は怒り出す

 

 

音々音「お前達っ!!!恋殿の心配はないのですかっ!!!」

 

 

一刀「音々、恋は簡単にやられないだろ?

今まで恋の一番近くにいた音々が一番、無事のことが分かってるだろ?」

 

 

一刀は音々音の肩を抱き、落ち着かせる

 

 

音々音「…………」

 

 

一刀「ほら、見てごらん」

 

 

一刀は音々音を抱き上げ、右手で恋を指差す

 

 

 

 

氷柱「アハハっ!!!………ん?」

 

 

嗤っていた氷柱は違和感に気づく

 

 

突き飛ばされた恋は中々、落ちてこないのだ

 

 

氷柱「………何で死体が落ちてこないのよ?」

 

 

氷柱がそう言った、その時

 

 

 

 

フォンッ!!!

 

ガキンッ!!

 

 

 

 

『氷剣山』の頂点に衝撃が走り、真っ二つになった

 

 

恋「………危なかった」

 

 

上空に突き飛ばされた恋がそのまま落下し、『氷剣山』を砕いたのだ

 

 

氷柱「おかしいわね、何で生きてるどころか、無傷なのよ?」

 

 

氷柱は口元をへの字に曲げて、首を傾げる

 

 

恋「………得物」

 

 

氷柱は恋の単語を聞いて悟った

 

 

氷柱「………まさか、瞬時に出てきた『氷剣山』の切っ先に得物を当てて、受け止めたの…?」

 

 

恋「……………」コク

 

 

恋は氷柱の言葉に無言で頷く

 

 

 

 

氷柱「あ、そ…面倒ね………

なら、『氷結(ひょうけつ)』っ!!!」

 

 

氷柱は右手を勢いよく突き出す

 

 

すると

 

 

 

 

パキパキパキッ!!!

 

 

 

 

恋「………っ、氷?」

 

 

恋の身体に突如、氷が出来上がり身動きがとれなくなってしまった

 

 

身体全体が氷に包まれており、自由が効くのは顔と首のみ

 

 

氷柱「『氷結』は対象者の周囲にある水分を瞬時に凍らせ、行動を不能にする技よ」

 

 

一刀(未来)「氷柱…………サポートをさせたら右に出るものはいないといわれてるその能力……

今までで、一番厄介だ」

 

 

未来の一刀は眉間に皺を寄せる

 

 

氷柱「逃げ道はないわよっ!!!

喰らいなさいっ!!!『氷の礫・霰(こおりのつぶて・あられ)』っ!!!」

 

 

氷柱は、今度は両手を突き出す

 

 

すると

 

 

 

 

 

パキパキパキッ!!!

 

 

 

 

『氷塊』より小さい微細な氷の破片が無数に出来上がり、その全てが恋目掛けて放たれた

 

 

 

 

ザシュッ!!!

 

ザシュッ!!!

 

ザシュッ!!!

 

 

 

 

恋「っ…………」

 

 

恋の身体に『氷の礫』が命中し、命中する度に『氷結』された部分は砕かれ、恋から血が吹き出る

 

 

詠「ただの氷じゃない

全てが剣の刃先のように、鋭利になってるわ」

 

 

于吉「事実上、無数の小刀を飛ばしているようなものです」

 

 

音々音「恋殿~っ!!?」

 

 

音々音は口を大きく開けて慌て出す

 

 

だが、恋は

 

 

恋「……………邪魔」

 

 

 

 

バキッ!!!

 

 

 

 

なんと、『氷結』を力任せに砕き、強引に脱出する

 

 

氷柱「は?」

 

 

氷柱は目を丸くして恋を見る

 

 

恋「…………鬱陶しい」

 

 

恋は『方天画戟』を振り回し、『氷の礫』を砕きながら走り出す

 

 

氷柱との距離は徐々に縮まっていく

 

 

氷柱「アンタ、なんなのよ?

無鉄砲なの?馬鹿なの?」

 

 

氷柱は『氷の礫』を放出しながら口を開く

 

 

恋「………………」

 

 

 

 

シュンッ!!!

 

 

 

 

恋は『空走』で一気に距離を縮め、『方天画戟』を大きく振りかぶった

 

 

氷柱「やば」

 

 

恋「……………喰らえ」

 

 

音々音「いけぇ、恋殿っ!!!」

 

 

音々音も拳を握って勝ち誇る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが

 

 

氷柱「…………なんちゃって♪

防御壁・『金剛氷(こんごうひょう)』、それっ!!!」

 

 

 

 

バキッ!!!

 

ガキンッ!!

 

 

 

 

恋「……っ」

 

 

恋の攻撃は突如、目の前に現れた分厚く鋼より硬い氷により受け止められてしまった

 

 

『方天画戟』を通じて恋の身体に衝撃と震動、痺れが襲う

 

 

 

 

氷柱「金剛石と同様の硬度を持つ『金剛氷』を盾にしたら、アタシに傷なんかつけられないわよ」

 

 

恋「……………手、痺れる…」

 

 

恋は微かだが、悲しい表情となる

 

 

氷柱「それじゃ、これはどうかしら?

『白銀世界(はくぎんせかい)』、発動っ!!!」

 

 

氷柱が両手を大きく広げると

 

 

 

 

ビュオォォォォォォッ!!!

 

 

 

 

突如、恋や氷柱の周囲に吹雪が発生した

 

 

しかも、ただの吹雪ではない

 

 

華雄「なんという風と雪だっ!!!暴風雪かっ!!?」

 

 

一刀「華雄………そんな易しいものじゃない………ホワイトアウトだっ!!!」

 

 

華琳「ホワイトアウト?」

 

 

貂蝉「雪や雲などによって視界が白一色になってぇ、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象のことよん」

 

 

左慈「完全に視界を奪われちまったぞ…………」

 

 

突如、発生した猛吹雪『白銀世界』により左慈達は唖然となる

 

 

恋「……………見えない…」

 

 

恋は辺りを見渡すが、完全なるホワイトアウトのため全体が白に覆われていた

 

 

恋「……………」

 

 

恋は静かに目を閉じる

 

 

氷柱「…………」

 

 

氷柱は猛吹雪の中、散歩するかのように恋の回りを歩き回る

 

 

氷柱「(ふぅん………五感でアタシを見つけようとしてんのね……

残念ね……『白銀世界』で視覚・聴覚・触覚は封じ込んだ……残ってんのは味覚と嗅覚だけなのにね………)」

 

 

氷柱は静かに『氷の礫』を構える

 

 

氷柱「喰らいなさい、呂布」

 

 

氷柱は『氷の礫』を放つため、右手を挙げた

 

 

ただ、それだけだった

 

 

恋「っ、そこ」

 

 

 

 

フォンッ!!!

 

ザシュッ!!!

 

 

 

 

氷柱「ぐっ!!?」

 

 

恋は氷柱の位置を的確に捕らえ、斬撃を放った

 

 

斬撃は氷柱と『氷の礫』に直撃した

 

 

その瞬間、『白銀世界』が止んだ

 

 

戦闘を傍観していた者達にとっては、何が起きたのか分からない

 

 

華雄「??何が起きた?」

 

 

詠「分かんないわよ

ただ、吹雪が止んだと思ったら、氷柱が血だらけで膝をついていた事しか……」

 

 

月「恋さんが退けたんですね、一先ず」

 

 

音々音「流石は恋殿ですっ!!!」

 

 

 

 

氷柱「何で……アタシの場所を?」

 

 

氷柱は胴体から流れ出る血を拭いながら立ち上がる

 

 

恋「………………?」

 

 

恋は頭の上に疑問符を浮かべ、首を傾げる

 

 

氷柱「アンタはアタシの『白銀世界』で視覚・聴覚・触覚を封じ込まれた筈………」

 

 

氷柱は恋を睨みながら、改めて聞く

 

 

恋「……………匂い」

 

 

恋は自分の鼻を指差しながら答える

 

 

氷柱「匂い?」

 

 

氷柱は眉を顰めて聞き返す

 

 

恋「………元々、氷柱から蜜柑っぽい匂いがした…

多分、香水の匂い……

それも、かなり濃い………

だから、分かった………」

 

 

恋の言葉を聞いて氷柱は目を見開いて驚く

 

 

氷柱「アタシの香水っ!!?

しかも、それをあの『白銀世界』の最中で嗅いだっていうのっ!!?」

 

 

璃々(未来)「そう言えば、氷柱は化粧が濃いって噂がありました」

 

 

一刀(未来)「それでも、嗅ぎとるには無理があるよ………」

 

 

一刀は思わず苦笑いをする

 

 

氷柱「まさか、自分の香水が仇となるとはね………予想外だわ」

 

 

恋「……………恋、負けない」

 

 

恋は氷柱をジッと見たまま、『方天画戟』を構える

 

 

氷柱「はぁ~………面倒くさいわね………チッ」

 

 

氷柱は心底、うんざりした表情となり、終いには舌打ちまでする

 

 

氷柱「面倒くさいの嫌いなのよ、アタシは

だから………『暗証番号・1024』、『制限解除』しちゃうから、よろ~」

 

 

氷柱から多量の冷気が溢れ出る

 

 

華雄「来たか、『制限解除』」

 

 

詠「こっからが勝負よ」

 

 

月「恋さん……………」

 

 

音々音「大丈夫です、恋殿が勝つに決まってます……」

 

 

全員が祈り始める、恋への勝利を

 

 

 

 

機器音声「『制限解除』、完了しました。戦闘を再開してください。」

 

 

氷柱「さぁて、お遊びは終わりにしましょうか………」

 

 

氷柱の身体から凍てつく冷気が止まる事なく溢れ出る

 

 

周囲の岩や地面は、みるみる凍り始める

 

 

于吉「ふむ………」

 

 

于吉は懐から掌サイズのサーモグラフィを取りだし、氷柱に向かって覗いて見る

 

 

于吉「氷柱の周囲の気温は氷点下20℃………氷柱自身の体温は氷点下50℃…………

水の凝固点を遥かに下回っています」

 

 

卑弥呼「数字だけ聞けば、ロシア並みじゃの……」

 

 

卑弥呼は独り言のような声量で言う

 

 

氷柱「アタシの『制限解除』、たっぷりと堪能させてあげるわっ!!!」

 

 

 

 

パキパキパキッ!!!

 

 

 

 

氷柱は両手に溢れんばかりの『氷の礫』を作り出す

 

 

しかも

 

 

恋「………さっきより大きい?」

 

 

礫の大きさが先程の倍以上にまでなっていた

 

 

氷柱「『制限解除』したから『氷の礫』も上限値に達したのよ

これは『霰』じゃなく『雹(ひょう)』」

 

 

一刀「(『氷の礫・霰』が『氷の礫・雹』にレベルアップしたってことか………)」

 

 

一刀は内心で考え込み、そう解釈する

 

 

氷柱「ズッタズタに斬り刻んであげるわ、呂布っ!!!死んじゃえっ!!!」

 

 

 

 

フォンッ!!!

 

フォンッ!!!

 

フォンッ!!!

 

 

 

 

氷柱は恋に狙いを定め、『氷の礫・雹』を大量に投げつけた

 

 

速度も先程より速い

 

 

恋「……………」

 

 

 

 

フォンッ!!!

 

ガキンッ!!

 

 

 

 

恋は無言で『方天画戟』を仰ぎ、『氷の礫・雹』を攻撃する

 

 

恋「………硬い…砕けない」

 

 

ところが、硬度も上昇している為、先程まで砕けていたものが、砕けなくなっていた

 

 

それでも、弾くことは可能のようだ

 

 

恋「…………叩く」

 

 

恋は『氷の礫・雹』を弾きつつ、回避しながら氷柱へ迫る

 

 

氷柱「さっきとおんなじ事をする気かしら?」

 

 

氷柱は皮肉混じりに嗤う

 

 

恋「………喰らえ、『大裂空』」

 

 

恋はかつて響窃に放った超巨大な斬撃『大裂空』を放った

 

 

『大裂空』は『氷の礫・雹』を瞬く間に砕き、氷柱へと一直線に迫る

 

 

氷柱「…………………」

 

 

氷柱は無言のまま立ち尽くす

 

 

詠「……アイツ、何で何もしないの?」

 

 

華雄「まさか、あれはあの人形か?」

 

 

華雄が言っているのは氷柱が作り出した『氷雪像』の事である

 

 

音々音「いや、あの氷柱には色がついているのです

偽者なら白です」

 

 

月「では、何故?」

 

 

一刀「何か、嫌な予感がするぞ………」

 

 

 

 

氷柱「見せてあげるわ………アタシの本当の力……」

 

 

その瞬間

 

 

 

 

 

ザシュッ!!!

 

 

 

 

恋の『大裂空』が氷柱を切り裂いた

 

 

氷柱の身体は真っ二つになり、その場に上半身と下半身が倒れ込む

 

 

その時だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バッシャアァァッ!!!

 

 

 

 

恋「…………??」

 

 

華雄「……………水?」

 

 

氷柱が倒れ込んだ場所には、氷柱の遺体はなく、その代わりとなる大量の水による水溜まりが出来ていた

 

 

音々音「氷柱は……?氷柱は何処に行ったのですかっ!!?」

 

 

于吉「亡くなって水になった……訳ではなさそうですよね」

 

 

左慈「んな訳ねーだろ」

 

 

月「では、一体何処へ…………?」

 

 

全員が氷柱の行方を探す

 

 

恋も辺りを見渡すが、氷柱の気配や姿は見えない

 

 

それどころか、先程まで嗅ぎとれていた匂いすらなくなっていた

 

 

すると

 

 

 

 

ザシュッ!!!

 

 

 

 

恋「っ」

 

 

恋の右肩に突如、鋭い痛みが走った

 

 

右肩からは出血が生じていた

 

 

だが、氷のようなものは見当たらない

 

 

唯一、感じ取れるのは若干の冷たさ

 

 

恋は攻撃された方向を見る

 

 

恋「……………っ」

 

 

見た瞬間、大量の弾のようなものが恋目掛けて飛んできた

 

 

条件反射の如く、恋は回避と『方天画戟』による仰ぎを同時にやる

 

 

そこで、恋は気づく

 

 

恋「…………水滴?」

 

 

『方天画戟』の刃先に付着しているのは水滴

 

 

だが、水滴が飛んできた方向には誰もいない

 

 

しかし、恋は一瞬で見抜いた

 

 

恋「っ、いた」

 

 

 

 

フォンッ!!!

 

 

 

 

恋はすかさず『大裂空』を放つ

 

 

手応えこそなかったが、人影が『大裂空』を回避するのが確認出来た

 

 

恋「…………氷柱、見つけた」

 

 

氷柱「よく、見つけられたわね………フフフ……」

 

 

氷柱は不敵な笑みを浮かべる

 

 

一刀「何だ?攻撃パターンに変化が………」

 

 

左慈「氷じゃねーぞ?どういうことだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『制限解除』による氷柱の変化……

 

果たして、その正体とは……?

 

 

 

 

 

 

           ……終……

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択