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No.941274
みらくる☆さん
「俺とは普通に喋ってほしいです」 そう言うと流石に彼女は驚いた 牧野「...いいよ」
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しかし、恥ずかしそうに下を向きながら確かにそう答えたのである 俺「え?だって今言ったことって授業とかと関係無いじゃないですか 牧野「ふふっ、自分で言ってどうするのよ 先生になりたての頃ね、学年主任に毎日呼び出されては やれ威厳がないだの、生徒に舐められ過ぎだのって怒られてさ それで言葉遣いなんかも見直したんだ 他の先生の授業見にいったり、果ては映画やドラマまで見たり 人の見た目を、極端に気にするところもあるから 多分みんな思うんだよね。なんでこんな話し方するんだろうって そういうわけ。自分自身でも無理してるの そこでとっさに浮かんだ疑問を、続けてぶつける 俺「もしかして、この間のことの埋め合わせみたいなとこもあります?」 牧野「ちょっとね でもそれが全てじゃないよ」 先生が立ち上がると、それに合わせる様に風が彼女を撫でた 牧野「でも、あくまで学校の外でだけ、それが約束ね といっても夏休み入るから当分は会えないか いや~、字が下手とか言われたらどうするかと思ったよ」 お尻のほこりを払いながら、ちょっとだけ安心そうな表情 牧野「じゃぁ今日はここらで帰るか」 そう言ってバッグを取ったまま、先生は動こうとしない 俺「どうしたの?」 牧野「立花と、深山には感謝してるんだ この仕事、合わないかなって思ってて、ずっと悩んでてね この、夜の公園での話し相手、随分救われたよ あの時のお礼だって、ずっと言えてなかった ごめんね ありがとう」 俺「えっ?」 そう言い残すと足早に自宅に向かって駆け出していく 自分の精神的な弱さのことを気にしているのだろうか それでも、遠くなる背中とは裏腹に、気持ちの距離はずっと近くなった感じがした +++++++++++++++ ご投票どうもありがとうございます 2も3も、みなさんのお気持ち溢れているんですね
2018-02-13 04:33:33 投稿 / 1778×1000ピクセル
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「俺とは普通に喋ってほしいです」
そう言うと流石に彼女は驚いた
牧野「...いいよ」
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