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真・恋姫†無双~司馬家の鬼才と浅学菲才な御遣いの奇録伝~7話

H108さん

遅れて申し訳ございませんでした!
それでは、第7話をどうぞ!

2016-06-22 00:42:48 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3919   閲覧ユーザー数:3375

 

司馬懿が桂花と共に国境の警備の職務に励んでから数日後、袁紹が早速曹魏への進攻を開始したという知らせがやってきた。

報告によれば確認できる旗印は袁、文、顔と張、と主力の全てが揃っているらしく、敵の数はおおよそ三万ほど。

出陣してきた敵の部隊は国境を警備している城の中でも七百と最も兵が少ない城へと向かっており、敵に一番手薄なところを突かれたのだ。

 

「(やはり国境の城の警備はもう少し厚くするべきだったか。しかし、荀文若との議論の末に投入した兵数である以上、今更悔やんでも無意味であり、千を投入したところで結果は一目瞭然)」

 

国境の警備を桂花と共に任されていた司馬懿は最低でも千人ほどは城に配置したかったのだが、桂花が七百人で十分だと引き下がらず、司馬懿自身も七百人以上を配置しようとすれば他の重要な役割を持った部隊などから兵を引き抜かざるを得ないと理解した為、桂花の案を承諾した。

だがその結果、敵軍に最も不備な所を攻められる羽目になったのだ。

城にいる連中を援護する為に今すぐ動かせる兵や将も少なく、無駄に兵力を使うわけにもいかないので七百の兵と国境の城は犠牲にするしか他はないと司馬懿は考えていたが、軍議の途中で城の指揮官達が援軍は不要だという報告が耳に達する。

 

「(援軍はいらぬだと?彼奴らはこちら側の戦力温存の為に犠牲になるつもりか?そうだとすればこちらとしては助かるのだが、この指揮官達の作戦意図がもしそうでなければ一体何を考えている……?)」

 

華琳からの話によれば袁紹は派手好きらしく、今回の遠征もまだ弱小勢力である劉備達より問答無用で曹魏を選ぶほどだ。

故に人数がより多い城まで遠征するより最も人数が少ない七百人規模の城を選んだことを不思議に思い、もしかすれば何も考えずにただ一番たどり着きやすい城を攻めることにしただけではないのか、と司馬懿は予想していた 。

 

「( 袁紹は戦の際、戦闘は全て部下に任せて、自らは参戦せぬと曹孟徳様から聞いた。そうであれば、此度の出撃で参戦する武将は恐らく文醜、顔良、張郃のみ。文醜と張郃は似た者同士の戦好きだと聞いたが、 七百対三万という数による蹂躙が明白な戦を仕掛けるのだろうか?特に張郃は強者との一騎打ちにしか興味がなく、私情に流されやすいと聞くが……。まさかあの指揮官達はそれを……)」

 

思考を巡らしていた司馬懿は一つの可能性にたどり着く。

ここまで不利な状況なのにも関わらず、城にいる二人の指揮官達は援軍を不要と判断した。

七百の兵と城一つという代償で余計な犠牲を防げるという冷徹な判断かもしれないと司馬懿は始めに思ったが、兵も人間である以上、捨て駒にされるのを反発する可能性も高く、敵軍に投降してさらなる敵兵力の増加という最悪の事態が起こるかもしれない。

しかし、袁紹軍側の武将の心理を少し分析してみた結果、城の指揮官達は相手の思考を利用したやや運頼りな心理戦に挑むという可能性も考えられなくはない。

袁紹軍一の戦狂いと言われ、過去に己の欲望を満たすが為に多少の命令違反も起こしたとされる張郃は、七百人程度の兵と名も無き指揮官しかいない城を意気揚々と攻め落とすのは考え難いだろう。

文醜も袁紹や張郃と似た性格の持ち主であり、大規模な戦と運頼りに近ければ近いほどの賭けを好む彼女も七百対三万という圧倒的な戦力差が明白な戦などしたくないはずだ。

顔良は常に二人に振り回されているらしく、派手好きな袁紹も七百の兵を蹂躙しなかった事を咎める可能性も低いので、文醜と張郃なら問題なく引き返すかもしれない。

故に文醜と張郃の短所を利用し、撤退させる事ができれば、城の者達は助かり、援軍も不要となる。

 

 

「(これほどまでの作戦を実行しようとする者が二人もいたとは……。登用すべし才能の持ち主 )」

 

憶測だけによる思考の読みだが、二人の指揮官の対応に敬意を表す他なかった。

司馬懿が考えに至っている最中にも軍議は進み、華琳が援軍を送らない事を判断した時、軍議が小規模の騒ぎに発展する。

感情に流されず、華琳はただ冷静に決定事項である以上、誰も兵を動かしてはならないと命令し終えた後に軍議は終了した。

軍議が終了したのちに、司馬懿以外の全員がどこか不安そうな表情で課された職務へと戻っていく。

司馬懿も部屋へ引き返そうとするが、華琳に呼び止められ、そのまま玉座の間に留まる。

 

「司馬懿、今更だけどあなたの冷静さには本当に驚いたわ。さっきの軍議で他の子達が動揺している中、あなただけが冷静さを保っていたとはね」

 

華琳が褒めているのか批判しているのかは分からなかったが、表情からして別に不機嫌というわけではないようだ。

 

「 軍議を聞きながらも自身で様々な可能性を考えていただけにすぎませぬ」

 

「そう。それで、あなたはどう読んでいるの?」

 

そう問う華琳の目つきが少し鋭くなる。

 

「どう読んでいる……とは?」

 

「言わなくてもわかるでしょう?あの郭嘉と程昱という指揮官が何を考えているかはおおよそ予想できているのよね?」

 

さすがは曹孟徳と言ったところか。

司馬懿の心中を完璧に読んでおり、それをあえて問いだした。

それでも司馬懿は冷静さを崩さず、淡々と答える。

 

「話しても構いませぬが、これはあくまで予想という不完全な読みでございます。ましてや防衛の城にいる指揮官本人ではない以上、ここは先ほど発言した通り、指揮官達が生還して皆にも作戦内容を話させた方がより的確な情報が得られるかと」

 

「そうね、あなたの言う事にも一理あるわ。私も実のところ、あの二人の指揮官が何を考えているのかは少しばかり予想できたのだけれど、こういったものは本人に直接言わせた方がいいかもしれないわね」

 

「では、我はこれにて失礼」

 

頭を下げ、すらすらと司馬懿は玉座の間を退出する。

 

 

場所は変わり、 陳留の国境にそびえ立つ城門の前に大軍を率いてやってきたのは文醜、顔良、そして張郃。

この場で袁紹軍の主将が揃っており、大将である袁紹は城の近くに張っていた天幕で寛いでいた。

袁紹の近衛以外の兵を全て率いてきた三人の武将は兵の配置を終えた後、袁紹からの伝令で突撃の準備をしていたが、文醜と張郃はどこかやる気がなさそうな雰囲気だった。

 

「……本当にここ落とさなきゃだめ?」

 

「麗羽様の命令だからちゃんとやろうよ、文ちゃん」

 

「でもなぁ……」

 

あまりやる気がなさそうな文醜にしっかり者の顔良が喝を入れるが、それでも文醜の気は晴れない。

 

「いいや、猪々子の言う通りだぜ。こんな程度の城じゃ私ら満足できねえよ」

 

文醜と同じく任務に気乗りしていない張郃もブツブツと文句を言う。

 

「でも命令ですし……」

 

「じゃあそうだな……夜まで待ってみようぜ。敵ももしかしたら援軍送ってくるかもしれねえし、そうしたら少しはやりがいがあるだろ」

 

張郃はよっぽど退屈だったのか、自軍の圧倒的に有利な状況を覆すかもしれない危険な提案をし、文醜はそれまでの無気力だった顔に喜色が表れ、顔良は呆れながらも話を続けた。

 

「待つと言ってもどれくらい待つんですか?夜まで長引くとさすがに麗羽様にあれこれ言われますし……」

 

「どうせ姫のことだから適当にべた褒めしときゃ大目に見てくれるっしょ。大軍団で小さな軍勢を潰しても大人気ないから、正々堂々とやり合った方が麗羽様の評判が上がるとか言ったら、絶対に高笑いしながら水に流してくれるはずだって!」

 

自分達の主である袁紹の悪口に似た発言だったが、顔良は文醜の袁紹に対する毒を聞き慣れていた為、何も追求しなかった。

 

「そう上手くいくかなぁ……」

 

「でも夜まで待つのは正直言って嫌なんだよなぁ。アタイの全神経を集中させれば、多分夕方まではなんとか待てるかもしれないけど……」

 

「夕方まで待つのにそんなに体力使わないとダメなの?」

 

「だってせっかく十万の敵と対峙するかと思えばたったの千未満だぜ? ただでさえ萎えているのにこんな何もないところで夜まで待ったらアタイの精神が持たないっつーの 」

 

「……だよね」

 

あまり我慢強い方ではない親友の思考回路を理解していた顔良は最早提案を受け入れるしかない。

 

「おい、おめえら。私は明日まで援軍が来るのを待つ予定だから、それが嫌だったら先に帰還してもいいぞ。兵もうちの部隊以外を引き上げても構わねえ」

 

「じゃあそうさせてもらうぜ、獰鬼の姉貴」

 

「分かりました。でもなるべく早く帰ってこないと麗羽様に叱られますよ?」

 

「なぁに。猪々子の言う通り、適当に煽てればどうにでもなるさ」

 

そう言った張郃は地面に居座り、敵の援軍を待ち続けながらも目前の城の動向を探っていた。

 

 

 

 

 

軍議が終了した後、部屋へ戻った司馬懿は独自で敵の動きについて考察しながらも兵を動かせない状況に内心では不便さを感じていた。

兵を動かすことができれば、単独では不可能な行動が起こせるのだが、華琳からの命令によって現状取れる行動が限られている。

国境の城を守備している二人の指揮官の作戦に賭ける決意をしたとはいえ、もしも作戦が失敗して軍の士気に響くようなことがあれば、袁紹軍に利を与えてしまう。

たった一つの城と千人未満の兵とはいえ、どんな損害でも何らかの形で軍に支障を与えるかもしれない。

 

「( 何が起きるかがわからんのが戦というもの。数多の結末の可能性を考え、結果が計算外であろうと、妥当な対処を行うのみ)」

 

考えに耽る最中、庭の方から馬や人による騒がしい物音が部屋に響く。

司馬懿は表情を変えることもなく、部屋の扉を開いてすぐに庭の方へと早歩きで向かう。

 

「(曹孟徳様の命に異存を抱いていた者は予想できるが、こうも早く行動を起こすとは……。なんという短気さ)」

 

あの軍議に参列していた面子で華琳の命令を不服に思いながら、急心で命令違反を行える者といえば一人しか思いつかない。

そして庭の付近にたどり着くと、予想通りの人物、春蘭が小規模の部隊を編成しながら、それを止めようとする一刀と霞と言い争っていた様子を目撃する。

 

「止めとき!今アンタがここで隊を動かしても無意味っちゅうことを理解しぃや!」

 

「そうだぞ、春蘭!ここで命令違反を起こせば華琳に何されるか分からないぞ!」

 

「ふん!命令違反を起こそうとも手柄を立てれば良いだけだ!どうしても邪魔をするというのなら、貴様らでも容赦はせんぞ!」

 

一刀と霞は必死に春蘭を止めようとするもの、言葉で彼女がそう簡単に止まるわけがなく、春蘭は剣に手をかけると、それと同時期に霞も武器を取り出す。

 

「……前回の一騎討ちの第二回戦と行くか?」

 

「……ええで、アンタとは今ここで再戦したいと思ってたところや。一刀、ウチはなんとしてでもこの猪を食い止めるから、その間にアンタは早う華琳を呼ぶんや!」

 

「おう!分かった」

 

二人の武将がぶつかり合おうとしている今、霞の時間稼ぎを無駄にしない為に、一刀は急いで華琳の部屋へと走っていく。

 

「(なんたる事に……。両者共相応の手慣れとはいえ、万が一この一騎討ちで負傷者が出れば、軍務に支障が出てしまう。今ここで、止めるべし)」

 

幸いな事に両者は司馬懿の存在に気づいていないので、一騎討ちを食い止める為の行動が取りやすい。

一連の出来事を全て見受けた司馬懿は最悪の結果を防ぐ為に、司馬懿はどこかへと走っていく。

 

 

 

 

 

「でえええええええい!」

 

「どうした!以前よりは強くなったのだろう、霞!」

 

鉄がぶつかり合う激しい金属音が城庭に響く。

二人の武将は武器を打ち合いながら、 互いの相手の次なる動きを探っていた。

 

「(あの一騎討ち以来、ウチは今まで以上に鍛錬したつもりなんやけど……やっぱそう簡単にいくもんやないな……)」

 

霞は反董卓連合で春蘭に敗北して以来、今度こそ勝つ為に必死に鍛錬を積んできたが、再度立ち合ってみれば以前とあまり変わらない戦況だった。

現時点では互角に渡り合えているとはいえ、いずれは体力切れで敗北するかもしれない。

 

「(でも……ウチは負けるわけにはいかへん!このご時世に、春蘭とまともに打ち合う機会なんて滅多になさそうやからな!)」

 

一騎討ちが終える前に一刀が華琳を連れてこようとも関係ない。

ただ、この貴重な瞬間を思う存分に楽しんで、武人としての誇りを保つ。

気持ちを切り替えた霞は重い一撃を春蘭に与えようとした瞬間、 何者かが投げてきたかのように両者は水に掛かってしまう。

出来事のあまりの唐突さに、春蘭と霞は動きを止め、敵襲である可能性を考えて周囲を見渡す。

 

「何だ、今のは!?」

 

「チッ、またかいな!なんでいつもこない時に水を差されるんや!」

 

盲信するほどではないが、武人としての誇りを重視する霞にはこういった行為は堪え難かった。

 

 

「誰や、ウチらの仕合いを邪魔立てした奴は!!」

 

城庭全体に届いた怒声に反応したかのごとく、一人の人間がこの場に現れた。

 

「 国境の城の守備を任された指揮官たちの申立てを受け入れ、一人たりとも兵を動かしてはならぬ、が曹孟徳様の方針であったはず。これを違えるとはどういうおつもりか、夏侯元譲将軍 」

 

出てきたのは、木製のバケツを手にした白髪と感情のない目を持った少女、司馬懿だった。

 

「貴様は……司馬懿!」

 

「アンタ、ウチらの一騎討ちを邪魔して、どう落とし前つけるつもりなんや!」

 

「張文遠将軍。夏侯元譲将軍の勝手なる出陣を食い止めるのは構わぬが、この非常事態において主力たる武将の負傷を回避する為に、一か八かな方法とはいえ、乱入させてもらった」

 

「そんな事はどうでもいい!霞の言う通り、貴様は武人同士の神聖なる一騎討ちを汚したのだぞ! それに、これは華琳様の領土を汚されぬ為の出陣だ!君主の為を思っての行動の何が悪いというのだ!」

 

「命令違反の独自の解釈は不要。ただ、伝えられた任を字義ままに遂行すべし」

 

感情の欠片もない声で冷淡に反論する司馬懿。

その冷徹な姿勢には、武人の誇りに対する敬意など眼中にないと言っているように両者は感じ取れた。

 

「北郷一刀の言う通り、この件について曹孟徳様はどう対処するくかは分からんが、厳重な処置を下されるに違いなし」

 

「くっ……!」

 

「(またしてもウチは……)」

 

司馬懿の言っている事は正論で間違いないのだが、内心では納得できずにいた。

春蘭との一騎討ちを邪魔立てされたのは今回で二度目だ。

いつまた武を競え合えるのかが分からないのに、こうして一方的に妨害されると、まるで自分が春蘭から一本取るのをこの世界が防ごうとしているとしか思えない。

そう悔しさに浸っている最中、二つの足音がこちらに近づいてくるのを感じる。

 

 

「霞、春蘭、司馬懿!これはどういう事、説明なさい!」

 

怒りに満ちた声でそう言ったのは、一刀に呼び出されて庭へやってきた華琳だった。

その後、司馬懿は一連の出来事を全て的確に説明したが、春蘭は自らの行いを華琳の為に起こしたのだと言い張り、華琳は呆れながらも何を思ったのか、春蘭の出撃を条件付きで許可した。

霞と一刀は華琳の突然の発言に驚きを隠せなかったが、春蘭はもう既に決心が着いたようで、馬に騎乗して三百人規模の部隊を率いて出陣してしまった。

庭に残っていた司馬懿を含んだ三人は、華琳からそれぞれの職務に戻る事を命令され、君主からの命令に素直に従った司馬懿は部屋へ戻っていく。

 

「(曹孟徳様は愚物ではない。故に今回の夏侯惇元譲将軍の出撃を許可したのは、何かお考えがあっての判断。ならば、我はそれに従うのみ)」

 

 

 

華琳から出陣の許可をもらった春蘭は、国境の城を援護すべく、三百の精鋭を率いて戦場へと駆け抜けていった。

出陣しておおよそ半日になるが、誰一人疲れた様子がなく、曹操軍の前衛を任されている春蘭の兵達の実力を示していた。

しばらく騎乗したまま進軍していくと、一人の伝令が春蘭の元にやってくる。

伝令の話によると、敵軍の数が半日前の軍議で公表された情報とは大違いで、二千未満規模だという。

それ以前に、開戦した跡も見当たらず、城を攻め落とす様子も特になかったらしい。

 

「( ……開戦した様子がない? しかも、思ったほど敵軍の規模が少ないだと? 何を考えているんだ、奴らは?)」

 

敵軍の行動に違和感しか感じられず、春蘭はどういった判断を下せば良いか迷ってしまう。

すると、付近にいた一人の兵士がやや取り乱した口調である報告を告げる。

 

「か、夏侯惇様!敵部隊がこちらの気配に気づいたようです!こちらに向かっております!」

 

敵の接近の報告に気づいた春蘭は直ぐさま相手の旗が掲げられている位置へと視線を移し、その旗印に刻まれていた文字を見た瞬間、驚きの表情を浮かべる。

 

「あの旗印は、「張」!?まさか……!」

 

敵の小規模の部隊を率いていた将の正体は分かったものの、敵が不可解な行動を取ったからなのか、または個人的な感情によるものなのか、春蘭は眉を顰めていた。

 

「ヒャハハハハハハ、またお会いできて私はすっごく嬉しいぜぇ、夏侯惇将軍よぉ!!」

 

 

狂気に満ちた表情で到来してきたのは、袁紹軍最強某最狂の将、張郃だった。

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

どうも、H108です。

 

今のところは原作の魏ルートをただなぞっているようにしか見えませんが、後々に行う展開の都合上、こういった形で構成するしかありませんでした。

不愉快に思った方方々には誠に申し訳ないと思っています。

 

余談ですが、私はこの恋姫という大変長く複雑な作品で完全にオリジナルな流れで進む二次創作を執筆できる作者様達は正直に言うとすごく尊敬できます。(というかTINAMIにある恋姫二次小説のほぼ全てがそうですがw)

私自身、この作品を執筆する際、どうやってただ原作をなぞるだけの小説にしなければ良いか悩んでいますが、先程説明した通り、とある展開の為にこのような形となり果てています。

尚、司馬懿の真名について楽しみにしていた読者様方には申し訳ありませんが、彼女の真名を掘り下げるのは拠点イベントあたりになりますので、気長にお待ちください。

 

 

では、次回もまたこの作品を宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 
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