とあるアジアの国にあるちょっと豪華な建物の中で、俺はジョーカーの隣りにあるイスにチェキータと座っている
周りの展示品を見ていたり新聞を読んでいるキャスパーの仲間の男三人組も居る
今回俺はキャスパーの依頼でココ姉さん達とは別行動をする事に成っている。何でも今回は日本を相手にするらしく、ヨナ達は某ランドやシーに遊びに行っている頃だろう
そして俺達はと言うと
カズト「なぁジョーカー。約束の時間とやらがとっくの昔に過ぎているんだが?」
キャスパー「そうなんですよね~。忘れているって事は無い筈なんですがね?」
飲んでいた珈琲も無くなり、チェキータはこの国の新聞も読み終わった頃。この建物の従業員らしき身なりのいい男性がキャスパーに耳打ちした
キャスパー「そうですか。帰りますか」
商談はキャンセルに成ったか
外は雨だった
キャスパー「いや~、商談にも雨にもフラれました」
カズト「珍しく上手い事言ったなジョーカー」
チェキータ「ホントよねぇ」
キャスパー「なんとぉ!?」
エドガー・アラン・ポー「「「HAHAHAHA♪」」」
三人とも似ていて誰が誰だか解からん
雨宿りしていた店で昼食にする
皆それぞれ好きな物を頼んでいる。俺は久々にジャンクフードが食べたくなったからジョーカーと同じバーガー系一通り頼んだ
すると俺の横に二人の女性・少女が座った。ヘックスとチナツだ
カズト「おかえり、二人も。どうだった?」
ヘックス「監視役は居なかったけどダーリンたちが居た建物の最上階の一室でダーリンたちを見ていた人がいたわ。調べたら今回の商談相手と日本人の女がいたわ」
チナツ「双眼鏡越しだけど、な~んか嫌な感じだったのだ御殿様」
カズト「だってよキャスパー、俺を雇う程の問題がコレか?」
キャスパー「そうです、最近武器が売れてないのは一緒にいて君達も感づいていたでしょう?日本の裏、秘密組織、海運の巨人にして僕とココが父。フロイド・ヘクマティアルが過去相当に煮え湯を飲まされた相手、対戦後の東南アジアでズボンに拳銃を突っ込んだ日本人貿易商にして裏社会から世界を作った者達の末裔。通称SR班。彼等の先輩たちと戦うのは楽しみであり憧れでしたので、万全を期したいのですよ」
カズト「だから俺を一時ココ姉さんから雇うに当たって。チナツとヘックスも連れてくるよう依頼して来たのか。っで?極東の亡霊は姿が見えないこの現状、どうする?」
キャスパー「ンフ~フ♪見えない亡霊が僕達の周りを土足でうろついている。なら初めは拳を振り回してみようかなと」
カズト「そう来るか。だからアールを呼ばなかったのか・・・・・まぁ。アールは今頃ココ姉さん達に連れまわされて休日に子どもの面倒を見て疲れ果てている日本人のオッサン化しているだろうか」
キャスパー「ハハハハ♪賑やかなようだね」
カズト「ああ、最近は以前にもまして自然な笑顔が増えたよ・・・・で?決行は?」
キャスパー「嵐に乗じて。亡霊たちに分かるように返事をします。彼等は僕達を東南アジアから追い出したがっている様です。お前ら見逃してやって来たが調子に乗るなよ?っと。だったらこっちもやり返してやりましょう♪宣戦布告です」
嵐が過ぎたある日、とある別荘に居た男性三人と女性一人が強盗に襲われ死亡との新聞記事が置いてあったので一つ購入した
なんでも全員銃で撃たれ別荘の中は荒らされた形跡があり強盗殺人事件として警察が動いているようだ。しかも死んだ人物の中に高位の軍属を親に持つ人物も含まれ一部の軍関係者までもが動き始めた、との事だ
チナツ「おぉ~チェキータさん達やるのだ~」
ヘックス「キチンと偽装出来ているようね」
チェキータ「フルコースでもてなしただけよ」
とあるホテルの一室で二人はつい最近のホットなニュースが載っている新聞を読んでいる
カズト「そんで向こうさんが今日ここに来ると?」
キャスパー「そう言う事。向こうから例の日本人女性が代理で来るらしい。同じ国の人間に女性が多い方がいいでしょう?」
カズト「それがかくれてちゃぁ意味無いがな」
今頃日本ではココ姉さん達が東條さんの古巣とドンパチやってるんだろうな~。何と東條さんは日本の秘密組織SR班の元隊員であるらいい。だが彼等のやり方が気に食わず白けたそうで退職、上司のたしかヒノキ一佐?にすんなりと除隊が許されたらしいのだが無職に成って一時間も経たない所にキャスパーがやって来てすぐに再就職・・・・面倒な事に成る事間違い無しだな。空気読めよジョーカー
何て話していると廊下の向こうから人の気配が一つ近づいて来ている。ちなみに室内には机を挟んで長椅子が二つ、室内側にジョーカーが座りその右後ろにバルメ、左隣に俺が立ち。チナツとヘックスは二丁拳銃とアサルトライフル装備で椅子の影に潜んでいる廊下には正面と入り口にキャスパーの私兵三人が居る
するとボディーチェックを終えた女性が入って来た。黒髪長髪でスレンダー、作り笑いは猫と言うより得物を騙し狩る狐を彷彿とさせる
黒坂「こんにちわMr.キャスパー。私クロサカと申しますってあらぁ?」
キャスパー「ん?ああ、彼ですか貴女と同じ日本人と言う事で同席してもらっています」
黒坂「そうですか~・・・こんな所で同郷の人間と会うとは思わなかったですぅ。アナタは?」日本語
カズト「北郷一刀です黒坂さん。ちょっとした縁でキャスパーに雇われています」日本語
そうなんですか~と、なつかしい日本語で少し話した後。日本人特有の話し方で商談を始めて、持ち込んだバックから書類を出そうとして
キィィイイン!
カズト「ヤッパリ仕込み刀だったか」
黒坂「イァア!」
ガガゥン!
一呼吸で二連射。頭部と胸部に一発づつドアを貫通しない様に火薬少な目の弾丸を撃ち込んだ
そして残るは肉体を欠損した死体とベルトに仕込んであったペラペラに薄い日本刀だけだ
カズト「仕込み刀は色々と鍛えて来たが。コレを使っている人間まだいたのか」
キャスパー「カズ!それ貸してくださいよ!・・・・・日本刀!ペラペラに薄い日本刀ですよ!?」
なんかメチャクチャ興奮しているキャスパーを他所にキャスパーの私兵二人が入って来た
チナツとヘックスも立ち上がるってチナツ?ヘカートさん何処から出した?
チェキータ「ベルトに仕込んでたのね。チェックミスよ」
カズト「イヤ、コレは先ず外国の人にはわからないよ。それより非常口とかから気配が上がって来た。十中八九SR班だ」
俺はベルトを回収してキャスパーから仕込み刀を没収・・・おい駄々捏ねるな!
キャスパー「他の敵は?人数は?」
カズト「SR班と思われる勢力以外確認できず。武装集団が各所の非常口から侵入している模様、一個小隊から中隊の兵力」
キャスパー「ホテルはマズイ、ココから脱出する。敵は見つけ次第ぶち殺せ、カズト。久々に僕に見せてくれ」
カズト「御意」
前方の右角に小隊の気配あり
カズト「チナツ、ツーカウントで同時射撃、ワン・・・ツー!」
ガガガゥン!!!
ホテル内の壁の貫通及び敵の殺害を確認死者二名、再起不能の瀕死一名・・・もうチョイ馴染ませないとダメか
連中の思考に空白が生まれた所へ伯爵を両手に構えて突撃。廊下すれすれで接近し、一呼吸の内に六連射、二丁合わせて十二発を胸部にぶち込んで吹き飛ばす
追加は鹵獲した仕込み刀で喉笛を斬り裂く
隠れていた者達からの掃射もこの仕込み刀の特性を生かして鞭の様に振るい弾丸を弾きながら突撃。間合いに入った瞬間目を潰し首を斬る
カズト「退路を確保、追加兵力今の所無し」
キャスパー「クハハハハ!流石は刀一本で軍隊を相手に勝利を収めて来ただけはある、ヤッパリ欲しいなぁ」
カズト「戯言は後で聞こう・・・ヘックス後方より敵接近。約三人」
ヘックス「こっちでも知覚したわ」
カズト「チナツ、右方向少し上、次に左下目掛けそれぞれヘカートさんを三連射」
チナツ「咆えろヘカート!」
ババババ!ガゥン!×6
横から来た連中もキャスパーの私兵三人が瞬殺。角に潜んでいたとしてもチェキータさんがナイフで斬殺
その後ホテルを脱出、警察にも捕まらず安全区画へ着いた
戦闘が起こった数日後、日本にいたココ姉さんからも交戦、撃滅の報告があった。ヨナから子供達が元気に暮らしているとも聞けた・・・・・俺日本には寄らずにチナツとヘックス連れてコッチにいたからなぁ~
SR班は全滅し壊滅した・・・・が。ヒノキ一佐とやらが存命で、日本唯一のスパイマスターと呼ばれている東條の元上司が今なお現役で、いつか必ず東條が戻って来るとココ姉さんとヨナに聞かれて撃たれたらしい右肩を酒に酔ったココ姉さんにポカポカされてたとか
俺達も今回の報酬を貰ってココ姉さん達に合流した
次に向かうのは、イラク
ヨナ「子供達が幸せそうで良かった。またな」
あとがき
どうもアサシンです
今回は思ったように書けなかったです。カズトをキャスパーの所に連れて行ったのはアールが皆に弄られる為です、カズトだったら救出出来てしまいますからねwwww
ただチナツとヘックスの扱いが難しいです。特にヘックスはココとは喧嘩友達(強)な感じ?ですので描写が難しくて・・・下手にカズトやチナツ以外と混ぜると危険ですし
では次回予告へ
次回 真・恋姫ヨルムンガンド第十一話
黒のび太くんの爆襲
ではでは
狩りの時間だ
Tweet |
|
|
7
|
1
|
追加するフォルダを選択
極東の裏組織SR班