No.83125

時間があったら書いてみたい真・恋姫無双 第1弾 蜀編

米坊さん

時間があれば書いてみたい真・恋姫無双シリーズ。まずは蜀編です。読んだ方は是非感想の方をお願いします。

2009-07-08 06:30:38 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:3283   閲覧ユーザー数:2885

「フンッ!」

 

手に持った刀を振り下ろした。

 

ザシュッ

 

「グハッ!?」

 

目の前の男が傷から血を流しながら倒れる。目に光がない。今の一撃で絶命したようだ。

 

「これであの事件に関わっていた世界政府の人間はすべて殺したな。仇は討ったよ、父さん、母さん、姉さん、みんな」

 

そう言いつつ、愛刀【妖刀・夜烏】の血を払い、鞘に収める。部屋は相手が暴れたせいか、様々な物が散乱している。その中に一際目を引くものがあった。

 

「ん・・・・・・・鏡?」

 

それは鏡だった。見たところ、古代中国の銅鏡と呼ばれるものだろう。普通、博物館にでも置かれているだろう物が何故こんなところに無造作に飾られているのか?そんなことは俺にはどうでもよかった。何故か鏡を見た瞬間から目が離せない。そんな感覚を不思議に思いながら、鏡に近づいていった。

 

「見たところ変わったところは無さそうなんだがな」

 

そう言いながら、鏡に触れようとした瞬間・・・・・・・・・

 

バキッ

 

「何!?」

 

突然鏡にひびが入り、そこから白い光が漏れ出してきている。

 

「クッ・・・・・・何だこの白い光は!?」

 

そう言いながら逃げるも、光はどんどん大きくなり、ついには俺を飲み込んでしまっていた。視界も白くなっていき、ここまでの道程が走馬灯のように頭の中を巡っていく中、俺の意識は途絶えた。

「ん・・・・・・ここは?」

 

目覚めるとそこは見渡す限りの荒野だった。遠くの方にいくつか山々が見られるが、それからここの場所を特定することはできないようだ。

 

「先ほどまでいた場所とは違う・・・・・ということはあの鏡は呪具か何かだったようだな」

 

(気を抜いていたとはいえ、俺もまだまだということだな)

 

「おい、兄ちゃん。一人でぶつぶつ言ってるとこ悪いが、死にたくなかったら身包みおいていきな!」

 

声のした方を向くと三人の男が立っていた。

 

「何だ貴様らは?」

 

「何だって・・・・見てわかんねえのか?」

 

「ふむ・・・・・見たところ盗賊といったところか。やめておけ、貴様らのような輩にくれてやる物など何一つ無い」

 

「何ぃ!!」

 

そう叫んだ男は、手に持っていた剣で切り掛かって来た。

 

「甘いな」

 

避けながら男の腹に蹴りを入れる。

 

ドガ

 

「グァッ!!??」

 

蹴られた男は吹き飛ばされた。

 

「アニキッ!?お前、よくもアニキを!!」

 

隣にいた小柄な男も切り掛かって来た。

 

「まだまだだな」

 

男の顔面に蹴りを入れながらそう言う。

 

「ンガッ!!??」

 

男は仰向けになって倒れた。

 

「ふぅ、さてまだやるか?」

 

残った太めの男に聞く。

 

「逃げるんだな!!」

 

そういいながら倒れた二人を引きずりながら逃げていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく、面倒な事になったものだなぁ」

 

乱れた黒い革のコートを直しながら呟く。

 

「それよりも、いつまでそこで覗いているつもりだ?」

 

少し殺気を出しながら、後ろの草むらに向かって言った。すると三人の女の子が出てきた。

 

「これは失礼いたしました。私の名は関羽、字を雲長といいます。それからこちらの方が・・・・」

 

「劉備玄徳といいます」

 

「鈴々は張飛、字は翼徳なのだ!」

 

(関羽に劉備、張飛だと!?さっきの盗賊からして現代だと思ってはいなかったが・・・・・・・古代中国、しかも三国志の時代だとはな。だがしかし、俺が知る三国志の関羽、劉備、張飛は男だったはずだ。ということはここは所謂一つの平行世界、パラレルワールドということか。)

 

「それで君たちは俺に何か用か?」

 

「はい、私達は管路という占い師の占いに導かれてここにやってきました」

 

「占いだと?」

 

「『黒き衣を纏いし者、流星と共にこの地に降り立ち、乱世を治める天の御遣いとならん』と。あなたこそ乱世を沈め、大陸を救う天の御遣い様です!!」

 

「俺が天の御遣い?」

 

「その通りです!」

 

(これ俺が天の御遣い?大陸を救う?復讐の為に世界に牙を剥き、人を殺してきたこの俺が?)

 

「ククククククハハハハハハッ、この俺が天の御遣い?大陸を救う?どんな冗談だ!?」

 

「冗談なんかじゃありません!」

 

「そうなのだ!」

 

「フッ、そうかそうか。そういえば自己紹介まだだったなぁ。神谷京介(かみやきょうすけ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通り名は『世界の破壊者』だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『真・恋姫無双 ~仁徳の王と世界の破壊者~』

あとがき

 

 

 

 

 

題名に世界の破壊者とありますが、仮面ライダーディケイドは出てきません。


 
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