ペディ スペア・ラボラトリ。
「うーむ…」
研究所の主、ペディ・スペアはドラゴ郎こと龍野吾郎の能力データを見つめていた。
「あの、ペディさん?」
「ドラゴ郎くん、調べてみたんだけど…どうやらあなたは射撃が下手みたいね」
「うん、よく言われる…」
「なるほどね…。ねえ、思い当たる節とかない?」
「うん、なんか狙って撃ってもいまいち当たらないっていうか、狙い通りに当てられないんだよね」
「じゃあ練習でもしてみる?」
「あ、ちょっと…」
ペディがドラゴ郎の手を引いてやってきたのは、ラボの地下にある射撃訓練場。
「はい、じゃあこれ。この銃を撃ってもらうわ」
「あの、これ一体何なの」
「ん?いや、マテバ・
「僕が訊いてるのはそういう意味じゃなくて…」
「そうだったわね。これで目の前にある的を撃ってもらいます」
「はぁ…」
ペディは防弾ガラス一枚隔てた観測スペースからドラゴ郎を観察する。
「準備できたよー」
「OK!じゃあ練習スタート!!」
ドラゴ郎は狙いを定め、トリガーを引いた…。
翌日。雨天区・洋食の店『白亜亭』…。
「いやぁ今日も乗客いっぱいだね佑さん」
「今日は午後からも乗務があるからがっつりいかないとね!」
と、食事を楽しむのは天空電鉄の運転士・油木佑と車掌・溝之口千夏。
すると店主の高幡美春が声を上げる。
「あ、二人ともテレビ見てテレビ!」
「テレビ?」
「何か気になるニュースでも…ああーっ!?」
『こちらはカナダで発見されたドロマエオサウルスの化石です。なぜか頭蓋骨に鉛弾のようなものが突き刺さっており…』
「え、えーっと…」
「なんで恐竜時代に銃弾があるの…?」
世の中何が起こるか、分かったものではないのだ。
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狙いが外れた結果、時空を超えて当たるw
■出演
ドラゴ郎:http://www.tinami.com/view/740498
ペディ:http://www.tinami.com/view/767368
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