一刀の仲間たち
キャラの容姿にあまり触れてなかったので作りました
☆一人目 司馬懿 仲達 真名 春華
一刀がこの世界で一番最初に出会った人物。ロングの紫色の髪を髪の上で軽く結んでる感じ。スタイルも抜群
☆二人目 魯粛 子敬 真名 空
語尾に「でし」がつく。 淡いブルーの髪で前髪パッツンな感じで市松人形みたいな感じ。幼児体系だが本人はあまり気にしてはいない
☆三人目 張昭 子布 真名 緋紅
気が強く一刀にもハッキリ物事がいえる人。髪を赤い大きなリボンで肩までのツインテール、そしておっぱいが一番大きい。
一刀は司馬懿と魯粛にこれからどこに向かおうか張昭は義勇兵を集めに動いていた。
「まずはどこに向かうのがいいと思う」
「そうでしね。勢力だけで言えば、袁紹、袁術でし、あとは馬騰、孫堅、今は刺史でしが曹操、董卓、劉表、幽州の公孫瓉や劉虞、丁原や劉焉などが主なところでし。」
「まず袁家二人は論外、劉焉、孫堅、劉表はここから距離があり現実的ではありません。近くにいるのは公孫瓉や劉虞、丁原ですが・・・」
「まず劉虞や公孫瓉ってどんな人物なんだ?」
「劉虞と公孫瓉は幽州を二分してるのですが、劉虞はこの大陸屈指の人望ですね。ただ争いを好まない気弱な君主です。公孫サンは特に特徴もない普通の人です。いまは劉虞さんに戦わないと生きれないとずっと声をかけているみたいですが聞き入れられないみたいですね。」
「そうか。あと丁原って人のところに呂布って人物いる?」
「飛将軍呂布を知ってるでしか?」
「いや、名前を知ってるだけだよ。有名な武将だからね。」
「天の世界でも有名でしたか。たしかに最近まではいたみたいでしが今は董卓の所にいるみたいでし」
「そうか(やはり呂布は丁原を裏切って董卓の元にいっているのか。時期は早いがこのあたりは変わってないんだな)」
実際の事情は大きく違うのであるが、一刀は呂布が丁原から董卓のところにいったところだけ聞いているので激しく勘違いしてしまった。
「どうしますか?一刀様」
「まずは丁原さんの所にむかってみよう。(呂布がいなくなったら死んでしまう可能性が高い。急がないとな)準備を頼む!春華、空」
「「わか(ったでし)りました」」
しばらくたったのち、待ち合わせ場所の邑の外には100人程の義勇兵が揃っていた。緋紅いわく近くの邑の人も何人もいるらしかった。
「よし!皆いこう」
「「「はい(おう)」」」
丁原さんの所に向かってる途中、倒れている女の人をみつけた。急いで駆け寄ると
「うぅ・・・」
「大丈夫ですか?(クルッ)」
一刀は倒れている女の人を抱き起こしたら、セミロングの甘栗色の髪の綺麗な女性だった。ただ腰には厚みのある剣を持っていた。
「み、みず・・・」
「春華!水をこの人に!」
一刀に言われたとうりに一刀に変わり春華が水を飲ませてあげると、顔に精気が戻ってきて
「ありがとう、助かったよ。私は姓は張、名は郃、字は儁乂という。そちらは?」
「私は姓は司馬、名は懿、字は仲達です。お礼はあちらの一刀様にお伝え下さい。」
「すまないね、助けてくれてありがとう」
「助けるのは当然だから気にしなくていいよ」
(それにしても倒れてたのが魏の五将軍の一人、張郃だったとは・・・ここは仲間になってもらいたいな)そんな事を考えていると
「それよりもなぜ、このようなところに名家、司馬家の人間と一緒にいるんだ?」
「こちらの一刀様は天の御遣い様です。それで一刀様と共に乱れてきた世を良くする為ですよ。」
「へぇ、これが今噂の天の御遣いなんだね。こうみるとただの男にしか見えないんだけどね。」
「俺自身は智にも武にも長けてないからね、御輿みたいなものだよ。それより張郃さんはなんでこんなところにいるんだ?ひょっとして袁紹に嫌気がさしたのかな?それとも曹操の所にもういるのかな?」
「!?!?なんであんたがそれを知ってるんだ?」
「う~~ん、しいていえばこれが天の知識になるのかな(ポリポリ)」
「たしかに私は袁紹に嫌気がさし、曹操の所に向かっている途中だった。このことを知ってるのは誰もいない。どうやらホントに天の御遣いらしいな。」
「(よかった。まだ曹操には仕官していない)どうかな、君のような一流の武人がウチにはいないし、こう会ったのもなにかの縁だから俺たちの仲間になってくれないか?」
すると張郃は一刀の目をまっすぐ見据え
「・・・あんたの目指すものは?」
と聞いてきた。一刀も張郃もまっすぐ見据え真剣に語った。
「この世界を平和にする。勿論そこにはさまざまな犠牲があるだろうけどその人たちの為にも根底を変えてでも平和にする。」
「それは漢王朝に逆らう事になってもかい?」
「漢王朝のやり方が正しければ変えるつもりはないよ。ただ必要ない場合はたとえ漢王朝でも民の為に退場してもらう。そのためにも張郃さんの力が必要なんだ。どうか仲間になってくれないか?」
そういって一刀は張郃に向かい頭を下げた。
「「「一刀様、頭を上げ(るでし)(ろ)て下さい」」」
春華、空、緋紅は慌てて一刀を窘めたが一刀は頭を下げたまま張郃の返事を待っている。張郃も天と呼ばれる男が頭を下げたことに驚き固まっていたが、
「頭を上げなよ。あんたの考えはわかったし、そこまでされて私もわからないバカじゃないよ。曹操につくより面白そうだから一緒にいってやるよ」
「ホントに!ありがとう。」
「ああ、改めて私は姓は張、名は郃、字は儁乂、真名は胡泉だ。宜しく」
「姓は北郷、名は一刀、字はないよ。真名はないから北郷でも一刀でも好きに呼んでくれ。」
こうして一通り自己紹介し終わった後、張郃を仲間に加え丁原さんの所にむかった。
前もって連絡してあったとおりの待ち合わせ場所で丁原さんの使者が迎えにくるはず時間になっても現れない。
そこでこちらから丁原さんの城になにかあったのではと思い斥侯を送ると案の定お城から黒煙が上がってると言う。急いで丁原さんのお城に向かうと思ったよりも酷い状態だった。
一刀は春華にケガ人を安全な場所に移すように、空、緋紅に義勇兵と残りの敵の処理を、そして胡泉と共に丁原の無事を祈りお城へ向かった。城内部も悲惨な状況で、王座の間近くにそれらしき人物が倒れていた。倒れていたのは丁原さんみたいでかなり傷が深くもう意識が朦朧としていた。
「丁原さん、誰にやられたんですか?急いで治療しにいきましょう」
「・・・・恋・・・・・最後に・・・・・・った」
そういって丁原さんは腕から力が抜けだらりとし、ゆっくり目を閉じた。
「丁原さん!丁原さん!!丁原さ~~~~~ん(泣)」
一刀は何度も何度も身体をゆすってみるがもう丁原は反応しなかった。
「一刀様、つらいだろうが急がないと私たちも危ない」
「なあ、なぜこんなことになってるんだ。誰がやったんだ!レンってやつなのか?」
「憶測だけど、幽州の公孫瓉殿ではないでしょうか?」
「!?」
「先程のレンと言うのは公孫瓉殿の真名の白蓮殿のことかと・・・袁紹の所の時に真名は聞いてたからな」
(なぜだ?史実では公孫瓉は劉虞を殺しはしても丁原は殺してはいないはず・・・やはり微妙に歴史が違うのか?)
「ただ、公孫瓉殿は自分から戦いを望む方ではなかったんだが・・・なにかあったのか」
「考えるのは後だ。ひとまずみんなと合流しよう」
そうして一刀は悲しみと怒りを胸に城を後にし皆と合流すべく街にむかった。
「一刀様、村人の保護完了でし。」
「丁原様は・・・いないところを見るとそうですか、すみません私たちがもっと早く来てさえいれば・・・」
「しかしどこのどいつなんだ、こんな事をやった奴は!!」
「幽州の公孫瓉殿じゃないかと」
「どういうことでしか?胡泉しゃん」
「丁原殿が死ぬ間際にレン、最後、ったと途切れ途切れ言っていた。レンは公孫瓉殿の真名白蓮ではないかとおもってな」
「そういうことか!ただ公孫瓉は自分から戦は仕掛ける人物だったか」
「そこは私もひっかかるところなのだが・・・」
「ですが実際丁原さんが何者かに殺されたということはかわらないですよ」
「そうなんでし」
「一刀様はどうお思いですか?」
「・・・」
「一刀様?」
一刀は下を向いたまま拳を握りしめて震えていた。そしてキッとした表情で
「これ以上こんな思いをさせてはいけない!これから至急、劉虞さんの所にむかおう」
いままで見たこともないくらい強い瞳で皆をみてそういった。
「なぜ劉虞さんなんですか?公孫瓉さんはどうしますか?」
「天の知識では公孫瓉は劉虞さんを殺しているんだ。ただここでは丁原さんが死んでしまった。かといって劉虞さんが無事とはいえない。だからもう丁原さんみたいな犠牲は増やせない」
「情報では公孫瓉さんは先程まで近くにいて、意気揚々と幽州にもどっていったと斥侯から報告が来たでし」
「ではやはり公孫瓉殿の仕業なのか!このままだと劉虞殿も危ないのでは」
「一概にはいえまえせんが・・・では一刀様の言うとおり劉虞さんの所にいきましょう。」
そうして丁原の思いも伝わらず、一刀たちは誤解したまま、村人の治療が終わり次第、劉虞の元へ向かっていった。
そのころ公孫瓉は、
「はぁ星のやつどこいったんだ、急にお暇をいただきますとか無しだよな・・・しかし丁原なら大丈夫だろ。呂布もいるだろうしな・・・」
公孫瓉は自身の倒した黄巾党の残党や異民族が丁原の所に襲っているのは知っていた。
しかし人材不足で情報が遅く、まだ呂布が丁原の所にいると思い必要以上に追わなかった。
それがあのような結果になろうとは公孫瓉自身もまだ気づいてはいなかった。
一方呂布はというと、
「・・・・・・お継母さん死んだ・・・・いく・・・」
「恋あかんって!朝廷から黄巾党討伐の令がきてるんや。勝手に動くと月の立場が危うなるんや」
「月様のためにもここは我慢すべきだ、呂布よ」
「私の事なら大丈夫ですから・・・恋さんいっても「ちょっとまって」だ・・・なに?詠ちゃん」
「恋、黄巾党討伐しながら丁原さんの所いってきなさいよ。」
「「詠!?」」「詠ちゃん・・・」
「月の気持ちと恋の気持ちを考えたらこれしかないのよ。恋!このお願いなら聞いてくれるかしら?」
「・・・・・・んっ・・・わかった・・・ただ誰がお継母さん殺したか調べて・・・」
「恋殿~~~天の御遣いとやらがいたらしいですぞ」
「・・・・・・そいつが殺した?」
「そうですぞ!」
「ねね!そうとは決まってないでしょ。」
「うるさいのです!ねねのいう事に間違いはないのです」
「あ~~もう!わかったわかった。さっさといって早く丁原さんの所にいきなさい。恋、丁原さん襲った人物調べておくからね。」
「・・・コクッ」ダッ・・・タッタッタ
「詠ちゃん、ホントに天の御遣い様が丁原様を殺したのかな?私はなにか違うような気がするんだけど・・・」
「月、優しいのは月の良い所だけど真実がわからない以上そうもいってられないのよ」
「うん、わかった。詠ちゃんじゃあよろしくね」
こうして董卓軍は先走っているもの、状況整理に終われるもの、冷静にすべてを見ているものと様々な考えのなか日々が過ぎていった。
一刀たち一行が劉虞のところに向かっている途中、とある夜の天幕内には、一刀を除く軍師、武将4人が集まっていた。
「やはり、丁原さんを殺したのは公孫瓉さんではないみたいですね。」
「やはりそう(でしか)か」
春華は放っていた斥侯の情報で丁原を殺したのは公孫瓉ではなく異民族の仕業だということがわかり、空、緋紅、胡泉に伝えた。
ただこの事を一刀に伝えるべきものか彼女たちは迷っていた。一刀がなにか思い悩んでいるのが彼女たちにはわかっていた。
「一刀様はなにか天の知識に縛られて視野が狭くなっているような気がするでし」
「ああ、それは感じた。丁原殿が殺され、公孫瓉殿の名前を聞いた時の驚き方は尋常ではなかった。」
空や緋紅も一刀の本心まではわからずとも一刀の心の乱れは気づいていた。
だからこそ、丁原を殺したのは公孫瓉ではなく異民族だといってしまうと、また一刀が変に考えすぎてしまうのではないかと思っていた。
胡泉は事の成り行きをそっと見守ることにし、口を出さないようにしているようだった。
「でも、この事を一刀様に伝えない訳にはいかないと思うんです。劉虞さんはご存知でしょうし、こちらの主が知らないとなるといろいろと問題が・・・」
「「「・・・・・・」」」
たしかに接見の際、下手に一刀が丁原殺しを公孫瓉の仕業だと劉虞に伝えれば、無能な主と臣下になってしまう。
そんな事になったら今後、表舞台に出て行くのに大きく後退してしまう。そんな事は避けなければならない。
だからこそ真実を一刀にわかってもらい、これ以上暴走気味の主を止めなければならないことが彼女たちの使命だった。
「一刀様の心の突っかかりを取ってさしあげながら、伝えていきましょう」
こうして翌日に一刀に伝えるべく彼女は動き始めた。
翌朝早く、一刀の天幕に春華が入っていく。
「一刀様、起きてらっしゃいますか?」
「ちょ、ちょっとまって!・・・・・・入ってきても大丈夫だよ」
一刀は最初焦ったかのようにバタバタしていたが、おちついたのか彼女たちを天幕の中に迎え入れた。
そこで一刀は思いもよらなかった内容を彼女たちの口から聞かされた。
春華たちは丁原に起こった真実の内容を伝え一刀の様子を注意深くさぐった。万が一おかしな行動を起こそうとすれば止める覚悟をもって・・・
だが一刀は話を聞いた後、一瞬怪訝な顔をしたがその後考えこむような顔になり納得したかのような顔で春華にたずねた。
「春華、その情報は間違いないんだよね?」
「ええ、間違いありません」
「そっか、ありがとう春華。俺が不甲斐ないから春華たちに心配かけちゃったな。でも今回のことで自分だけで考えるのはみんなを心配にさせるだけだって気づいたよ。これからは春華たちに俺の中にあるここでは天の知識と呼ばれるものも伝えて、みんなの意見の後、行動していくよ。」
一刀は春華にお礼を伝え今後は自分の考えをみんなに伝えていくと話した。その顔はつき物がおちたかのようなスッキリした顔をしていると春華は思った。
こうして、空や緋紅、胡泉にもお礼と共に今後は自分の考えを伝えていくから伝え、心配かけてごめんと頭を下げみんなを困らせていた。
幽州の劉虞の領地に入り、劉虞の元へ向かう途中一刀たちは不思議な光景を目のあたりにする。
それは異民族であるであろう人々がこの町の住人たちと仲良く交流しているという姿だった。
それは丁原を襲っていたであろう異民族かもしれないがそうとは思えないほどここにいる異民族は町の住人と和気藹々としていた。
そんな住人たちを見ながら劉虞の城へと案内された一刀たちは劉虞という人物がどんな人物なのか凄く気になっていた。
玉座の間に入ると仏のような笑みをした物腰柔らかな雰囲気をした美しい女性が鎮座していた。
「これはこれは天の御遣い様たる方が、遠方はるばるお越しいただきありがとうございます。わたくしが姓は劉、名は虞、字は伯安と申します。以後お見知りおきを」
「私は姓は北郷、名は一刀、字や真名はありません。天の御遣いとは呼ばれていますがあまり自分では意識してはいませんでよければ、呼び名は劉虞さんのお好きなようにお呼びにください。こちらが左から魯子敬、司馬仲達、張子布、張儁乂です。」
一刀も礼を取りながら自分と仲間の紹介をする。そして町に入ってから不思議におもっていた事を劉虞にたずねてみた。
「劉虞さん、一つ質問なんですがこの町は異民族との交流が盛んに行なわれていますがどのように異民族と交流を図ったのですか?」
すると劉虞は気にするそぶりもなく笑みを浮かべながら口を開いた。
「特に何もしていませんよ。ただお話し合いをしただけです。」
「和平交渉をしたというのですか?」
「そうですね。お話をしたらわかって頂き、お互いの良い部分を共有していこうということになりました。」
春華を初め軍師文官の三人は信じられないと思った。いままでそのようなことを行い、上手く成功した人物がいなかった為だ。
一方の一刀はある意味納得していた。一刀の知っている歴史では名君と言われた劉虞を慕い謀反人以外の反乱軍は帰順。謀反人は鮮卑の下にまで落ち延びたが、鮮卑も劉虞の威光により協力し、謀反人を討って首を差し出した事を思い出していた。
一刀は春華の耳元で小声でこのことを伝え、あとでみんなに説明するよう指示した。そして一刀は、
「そうでしたか。異民族でさえ和平できる劉虞さんの人徳は凄いですね。もしよろしければしばらくこの町を見ていきたいのですが宜しいでしょうか?」
「大丈夫ですよ。御遣い様のお好きなだけご滞在ください。」
劉虞は柔らかな笑みを浮かべ一刀の意見を受け入れてくれた。一刀たちはしばらく劉虞の所に滞在することにした。
あれから一週間ほど劉虞の町をそれぞれ見てまわったが他地域と違いここだけは、治安も悪くなく、異民族たちからも劉虞の人望により争うことなく続々友好を結んでいった。
そんなある日、一刀は一人の気になる女の子を目で追っていた。
その子はよく劉虞のそばにいて暇があれば遊んでもらっている異民族らしき幼き女の子であった。
一刀は劉虞がその女の子といないときにどんな女の子なのかを聞いてみることにした。
「劉虞さん、いつもいる女の子なんですが異民族の女の子なんですか?」
「?・・・あぁ姜維ちゃんのことですか?そうですね、あの子が最初こちらにやってきて南へ南へ攻め入ってこようとしたときはビックリしましたが、お話してみると頭も良く素直でまっすぐな女の子でしたので、すぐ仲良くなり攻め込むのをやめてもらったんですよ。そのしたら姜維ちゃんが居ついてしまったんです。多分、孤独でさみしかったんでしょうね」
「!!!?」
「どうしたんですか?御遣い様??」
「いえ・・・なんでもないですよ。そうだったんですね」
一刀は姜維の名前が出てきたことにビックリしていた。こんなに早く姜維に出会えるとは思ってもいなかったからであり、劉虞の所に仲良くいるなんて信じられなかった。
「その前に劉虞さん、御遣い様って呼ぶのやめてもらえませんか?」
「前に御使い様は私のお好きなように呼んでくださいとおっしゃったのにですか?」
「そうなんですがどうも御使いと呼ばれるのに慣れなくて・・・すみません、北郷か一刀でよんでもらえませんか?」
「・・・わかりました(笑)では北郷様とお呼びいたしますね。少し考えたいことがございますので失礼しますね」
そう笑みを浮かべ劉虞は王座の間を出て行った。
一刀は劉虞の後ろ姿を見つめながらこの人を死なせてはいけないと思っていた。
この後しばらくしたら公孫瓉に戦いを仕掛けるであろう劉虞を守ろうと・・・善君にして美しい女性である彼女を一刀は見殺しには出来なかった。
一刀は今後のことを春華たちと話合う為、彼女たちを自分の部屋に呼んだ。
そこで彼女たちは自分たちが極秘に集めた情報を伝えていく。すると一刀の予想どうりの情報があがってきた。しかし気になる情報もあった。
「春華、劉虞さんが姜維を公孫瓉にあてようとしているのは間違いないのか?」
一刀はあの優しく娘のように可愛がっている姜維を公孫瓉に送るとは思えなかったのだ。しかし春華から返ってきたのは否定の言葉だった。
「間違いありません。劉虞さんはあまり戦闘経験がありませんので、これまで戦闘に明け暮れていた姜維さん達異民族を使い攻撃するようです。」
「そうでし、劉虞しゃんはそのために最近近くに異民族に協力要請の使者を送っているでし」
「ここは間違いなく姜維たち異民族を公孫瓉にあてるだろうよ」
軍師たち三人に公孫瓉には姜維をあてるといわれる。さらに、
「姜維たちに公孫瓉を攻めさせれば自軍の被害は最小限に抑えられ、もし敗れても勝手に異民族が攻撃したとでも言えばあの公孫瓉なら無理にはこちらに罰は与えはしないだろうからな。」
胡泉にも姜維での公孫瓉攻撃の意図を教えられた。一刀はそこまで考えて劉虞はしないだろうと軍師たちを見ると皆、胡泉の考えに肯定なのか首を縦に振っていた。
一刀はそれでも姜維含め異民族を使い捨ての駒のようには扱わないだろうと思ってしまう。それでは余りにも姜維がかわいそう過ぎる。そんな事を考えているのが皆に伝わったのか
「私たちだってあの劉虞さんです。そんな事を考えてないと思いますが、可能性の話なのです。」
「そうでし!まだ決まったわけではないでしから、一刀様の望むようにしていくのが私たちの役目なのでし」
「そうだぞ、一刀の甘い考えは今に始まったことじゃないしこの程度なら私たちで何とかなるよ。ただあまりに甘いのは却下するけどな」
「最悪の場合あたしが、姜維のかわりに公孫瓉を討ちにいくから安心してくれ」
一刀は4人が自分に気を使ってくれていることがたまらなく嬉しかった。そうして思わず4人を抱きしめた。
「ありがとう、みんな。まだまだ未熟な俺をこれからも支えてくれ。春華、空、緋紅、胡泉(笑顔)」
「「「「・・・はい(でし)」」」」
こうして一刀たちは公孫瓉との戦いに向けての作戦を練っていった。
あとがき
まずは白蓮好きの方すみません。一刀の勘違いから悪者になってしまいました。
あと丁原さんとのやりとりはもう少し考えてたんですが上手くまとまらずこのような形で亡くしてしまいました。
ただ丁原さんの恋ちゃんへの思いは一刀たちには届けてあげたいので、この辺りは次回以降に書いていきたいと思います。
白蓮への誤解は解いて・・・解けたらいいな・・・・・・・・・
そんな感じで頑張っていきます。
ここまでよんでいただきありがとうです。
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第2話の投稿です。
今回は一刀の先走りや誤解などいろいろ織り交ぜてみました。
あとちょっとハムさんや一刀と劉虞に新たな火種が・・・
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