No.808046

九番目の熾天使・外伝~マーセナリーズクリード~番外編 Secret Mission

okakaさん

竜神丸氏からのキラーパスを受けたので突貫工事で仕上げました。

2015-10-14 19:39:09 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:694   閲覧ユーザー数:507

番外編~Secret Mission~ TypeFuture 未来の力はどうやって手に入れるのか 1

 

 

 

 

 

 

「隊長、こっち終わりましたー」

 

「おう、次はそっちのポラリスだ、タイヤとブレーキパッドが摩耗してるからそこメインで頼む」

 

「了解っす」

 

「隊長、工作担当班【ケースオフィサー】からの報告書、上がってきました」

 

「ああ、じゃあ俺のデスクに置いといてくれ、後で読む」

 

「はい」

 

 

OTAKU旅団情報部専用格納庫、様々な世界から調達した車両や兵器が納まっているこの場所で【No.9 okaka】は部下達に指示を出しながら自身のマシン【プロトディケイダー】と新たな愛車、【トライドロン】の整備を行っていた。

 

 

『一城、プロトディケイダーのクラインの壺の調整が終わったぞ』

 

「OK、じゃあ次はこっちだな。・・・ったく3台も作りやがって」

 

 

自身の相棒とも言えるベルト【プロトディケイドライバー 通称:PD】の報告を受けて、端末を操作しながらぼやく。それもそうだろう。このベルト、勝手にokakaの金で3台もトライドロンを作っていたのだ。そのせいでokakaが懐に負った傷は深く、怒りに身を任せ完成したばかりのトライドロンで追いかけ回した事は記憶に新しい。

 

 

『それについては悪かったと思っているさ、だが私は金を一切持っていなかったからねぇ。私用の開発資金を申請してくれた以上、今後は気をつけるさ』

 

 

整備ロボット【カレル】を操作し、トライドロンのコンソールパネルにプラグを差し込みながらPDが反省の意を述べると、流石にこれ以上は追求できない。

仕方なく口をつぐんだokakaは、左目にプラグを差し込んだ眼帯型のデバイスをはめると、PDに指示を出した。

 

 

「OK、やってくれ」

 

 

その言葉と同時に3台のトライドロンのエンジンが一斉にスタート、回転数を徐々に上げながら唸りを上げた。

 

 

「1号車・・・OK、2号車もOK、3号車は・・・取り出すエネルギー量の設定を変更、・・・よし、3台ともOKだ、止めてくれ」

 

 

3台のトライドロンのエンジンが一斉に停止、今回のチェック項目はこれで終了だ。安堵の息をつきながら眼帯型デバイスを外したokakaは片付けを始めた。

 

 

『しかしその左目、随分と便利だねぇ・・・脳への負荷は大丈夫なのかい?』

 

「ん?ああ、これくらいなら問題無い、連続で長時間の高負荷演算をするわけじゃねぇしな」

 

そう言いながらokakaは鏡を覗き込む、そこには数日前の戦闘で失ったはずの左目がたしかにあった。いや、僅かだがその左目の光彩、その奥にカメラのファインダーのような動きを見せるパーツがあった。

義眼【アナリティカルエンジン】脳神経に直結されており、単なる目としてだけではなく音紋解析、光学観測、未来予測など様々な用途に使用できる高性能コンピュータ。自身の失った目の代わりにしては充分過ぎる程の代物だ。

 

 

「正直これ以上の機能拡張はしたくないんだけどな」

 

 

そうぼやきながらokakaは残りの片付けを終え、格納庫を出ようとしたその時、どこからか警笛が聞こえた。

 

 

「!?なんだ?・・・『一城!』っ!」

 

 

同時に現れたレール、このレールに見覚えのあったokakaはそのレールから飛び退いた。

 

 

「【時の列車】・・・だと?」

 

 

そう言いながらokakaが立ち上がった瞬間、そのレールの上に見知らぬ車両が飛び込んできた。いや、正確には【知っている車両とよく似ている】だけの別の車両だ

 

 

「ピットライナー・・・じゃない!あれはまだ未完成のはずだ!」

 

 

自身の手掛けている列車型ビークル【ピットライナー】それに時間を超える機能は存在していない。まだテスト走行どころか専用のエンジンを搭載すらしていない状態のピットライナーが動くわけがないのだ。ならば自身の目の前で止まったこの車両は一体・・・okakaが疑問を浮かべた瞬間、その答えが帰ってきた。

 

 

「それもそうさ、これは【NEWピットライナー】25年後の未来で私が手掛けた列車なのだからな!」

 

 

どこか自信に満ちた少女の声、それと同時にNEWピットライナーの後部車両のドアが開き、亜麻色の髪をリボンでアップサイドツインテールに纏めた少女が姿を表した。おそらくこの少女が声の主なのだろう。その少女はokakaに近寄ると自身の眼鏡を持ち上げながらokakaの顔を覗き込んだ。

 

 

「おお、本当に見た目が変わっていないのだな。流石ファクターナノマシンの技術、私も手がけてみたいものだ」

 

 

その少女はokakaの顔を覗き込みながら自身の着ている白衣のポケットから端末を取り出し、データを呼び出していた。

 

 

「・・・敵意が無いことは解ってるが・・・何者だお前?」

 

 

そう言いながら拳銃を少女に向けようとした瞬間だった。

 

 

「待ってください!」

 

 

更に車両の中からスーツ姿の青年が姿を表した。少しタレ気味の三白眼に190を超えるであろう身長、その険しい表情だけ見るのなら完全に何処かのヒットマンにしか見えないが、その彼にも敵意は感じられない。

 

 

「晶葉さん、勝手に言っては困ります」

 

「む、済まなかったな兄者、どうしてもすぐに見てみたくてな」

 

 

会話内容から察するに兄妹なのだろう。ここまで似ていない兄妹も珍しい。そう思いながらokakaが銃をホルスターに収めた瞬間だった。

 

 

「オラァッ!」

 

 

突如別の女性が列車から降りてきたと同時に右手に持った何かでokakaに殴りかかってきたのだ。

 

 

「っ!なんだおい!?」

 

「待ってください拓海さん!まだ話は・・・「うるせぇ!」っ!」

 

「こっちは最初からぶちのめすためについてきてんだ。兄貴と晶葉は下がってろ!」

 

 

そう言いながらその女性は右手に持っていた【ゼンリンシューター】で更にokakaに殴りかかった。

 

 

「っと!お前らみんな兄妹か?それにしちゃ似てねぇなおい」

 

「うるせぇ!とっととぶちのめされろ!」

 

 

拓海と呼ばれた女性の攻撃を最小限の動きで躱しながらokakaはどうたものかと考えていた。この女性、拓海には敵意はあっても殺意はない。ならばどうにかして無力化してから話を聞いてみよう。そう思ったokakaはとりあえず突き出された右手の手首を掴み、そのまま引きながら軸足を払って転倒させた。

 

 

「うおっ!ってぇなおい!」

 

 

手加減されたことに更に腹を立てたのか拓海は立ち上がると上着の懐から何かを取り出した。その取り出したものを見たokakaが思わず声を上げる。

 

 

「マッハドライバー!?」

 

「変身!」

 

«シグナルバイク! ライダー!マッハ!»

 

 

拓海は取り出したマッハドライバー炎で【仮面ライダーマッハ】に変身すると、ゼンリンシューターをokakaに向けた―――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今度こそアンタに勝ってやるぜ!覚悟しろ親父!」

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

とんでもないキラーパスが来たので・・・あ、一応はサイドアームズ優先で進めてく予定です。

 

 


 
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