No.804959

【サイバ】注:続いちゃいました。【交流】

古淵工機さん

スーパーヒーロー、スーパーヒロイン、魔法少女…

…そして、忍者。

■出演

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2015-09-28 21:21:22 投稿 / 全14ページ    総閲覧数:714   閲覧ユーザー数:682

「待てー!これ以上好きにはさせないぞ!」

 

ルグナル・ガルシオーネが怪ロボットを操り、街で暴れているとの一報を聞きつけてやってきたのはドラゴ郎こと龍野吾郎だった。

 

「むっ、お前が巷で噂の少年ヒーロードラゴ郎とやらか。相変わらず駆けつけるのが速いこと」

「黙れ!僕が来たからにはもう勝手はさせない!!」

「フン、ヒロインでないのは少々残念だが…待てよ?よく見りゃこいつもカワイイじゃないか。イジめ甲斐がありそうだねっ!」

そんなルグナルの一言を聞いたドラゴ郎の背筋に悪寒が走った。

彼が生身の人間だったら、鳥肌が立っていたか、はたまた全身の毛が逆立っていたことだろう。

 

「(こいつショタコンか…!?)とっ、とにかく行くぞ!ドラゴン・キーック!!」

空中高く飛び上がり、キックを喰らわせようとするドラゴ郎。

「バカめ!これでも食らえ!!」

ルグナルはビームをドラゴ郎に浴びせようとする。

 

「バカはそっちだ!そんなビーム効くもんか!」

「ふん、かかったなアホが!ショタに効くかどうかはわからんがこいつでどうだっ!!」

ルグナルの操るロボットから、緑色のスライムが発射される!!

 

「うわっ!?」

突然のスライムに驚き、墜落してしまうドラゴ郎。

「ほう、どうやら効いたようだな。実はこのスライムは機械に取り付くとそのエネルギーを吸い取ってしまうのだよw」

「くっ、こんなもの…っ!?」

「それと無理にはがそうとしても無駄だ。こいつは結構しつこいからなぁwww」

「あ……ぁ…」

ドラゴ郎はスライムを振りほどこうとするが、まとわりついて離れない!

そうしているうちに体内のエネルギーはどんどん吸い取られていくばかりだ…!

 

「もう…ダメ、だ…」

なんということだろう、ドラゴ郎にはもう、立ち上がるだけのパワーもなくなってしまったのだ!!

一方その頃。

 

「(ちっ、何かと思って駆けつけてみればショタかよ…俺はショタには興味ないってのに)」

「いや、あのやられっぷりは最高だったぞ。少年マシーナリーのピンチシーンからのエネルギー切れだw」

「(…まぁ、お前にとっちゃいいシーンかも知れんが)」

 

近くに設置されている隠しカメラから戦いの様子をモニターしていたのは魔法ちょうちん、茶トラぬい、イリーナ・アシモフの三人だ。

「(…待て?あそこにいるのは何だ!?)」

「(あぁ、俺が新しくスカウトした新ヒロインだよw)」

「ふーん」

さて、話は戦闘の現場に戻る。

「そこまでよ!大人しくしなさい!!」

「むっ!また新手か!?」

「平和を守る正義のヒロイン、スーパーキトゥン・マイカ!」

現れたのは、水色のバトルスーツを身につけた飯田橋マイカである。

 

「ほう、これはこれは。お前にスライム浴びせたらさぞやいいピンチシーンが堪能できるだろうねえ…足元に転がってるそいつを見てみな!お前もそうなるのさ!」

「あれは…!?ドラゴ郎さん!しっかり!!」

エネルギー切れになって倒れているドラゴ郎をゆすり起こすマイカ。

 

「あ…マイカ…ちゃん…」

「よかった!気が付いたんですね」

「後ろだ…すぐそこから離れろ…!」

「え!?」

マイカが振り向くと、スライムが背後から飛んできた!!

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

「はっはっは!さっきのショタといいこのケモロリといい、なかなかいい反応じゃないか!このままスーツを溶かしてあられもない姿にしてやろうwww」

一方その頃。

 

「「(いよっしゃああああああああ!!)」」

「まぁ、たまにはロリのピンチシーンも楽しむとしようか。…うん、眺めは悪くないなw」

そしてまた戦場。

「はっはっは!随分情けないことだなあスーパーキトゥンとやら」

「うう…」

スーツを溶かされ、下着にグローブとブーツだけの姿にされてしまったマイカ。

 

「そこまでよ!」

「げ!?また来た!今度は何だ!!」

 

「ご町内の味方…魔法少女トゥインクル・リナ!」

現れたのは魔法少女となった麹町リナ。

 

「何かと思えば今度は魔法少女か、フフフ…。お前も恥ずかしい姿にしてやろうかーーー!!」

既に足元には、ルグナルの卑劣な罠にかかり倒れた哀れなショタとロリが一人ずつ。

一方その頃。

 

「(なぁ魔法ちょうちん)」

「(なんだ?)」

「(あれもお前がスカウトしてきたのか?)」

「(いや、あいつは違う。生まれながらに高い魔力を持っていて、それで変身した姿らしい)」

「(まぁ、どっちにしろあの娘のピンチシーンを楽しめればそれでいいかw)」

「(だな!)」

 

「お二人さん、コーヒーもって来たぞw」

「(お、気が利くなイリーナ博士w)」

「伊達に飲み明かしてる仲じゃないぜw」

またまた戦場。

「うう…あたしまでこんな目に遭うなんて…」

「フン、流石に3連続スライムではつまらんからお前は触手にしてやったぞ。どうだ恥ずかしくて手も足も出ないだろう!!」

「くっ…こんなところで負けるわけには…!」

 

すると、ルグナルの背後に影が!

「むっ!曲者め!!」

ルグナルは指先から雷魔法を放つが、その影はすばやい動きで瞬く間に姿を消した。

 

「くそっ!どこに消えた!!」

「こっちよ!」

「おのれっ!」

ルグナルの乗るメカからビームが発射される。しかしそのビームは影には当たらない。

 

「どうしたの!?こっちよ!!」

「くそっ!なんて素早い奴だ!!」

そしてその影は倒れているドラゴ郎、マイカ、リナを救い上げるとすぐさま退散。

 

「あっ!くそぉ、せっかく倒したのに!!」

一方その頃。

 

「「(くそぅ!もうちょいってところでなんでもって行くかな!?)」」

「そうだそうだ!どこの誰か知らんが空気読めよー!!」

戦場から離れた路地裏。

「さ、ここまでくれば安心よ」

「あなたは…」

「マミンさん?」

ドラゴ郎とマイカ、リナを助けたのは戸隠真実。第35代晴天流忍者である。

「マミン…気をつけるんだ。あいつのスライム結構強いぞ…」

「大丈夫よ。あとはあたしに任せて。忍者の戦い方ってやつを見せてあげる…でもその前に!」

 

そう言ってマミンはまた風のように飛んでいく。

彼女は何をするつもりなのか!?

一方その頃。

 

「一瞬だけスローで姿が映ってる。見ろ」

「(あー!なんというケモロリ忍者www)」

「(これはピンチシーンも見ものd…)」

すっかりドハマりしている魔法ちょうちん、茶トラぬい、イリーナだったが…。

 

次の瞬間、三人の頭上から金串が降ってきた!!

「(あべし!?)」

「(ひでぶ!?)」

「たわば!?」

金串には特殊なしびれ薬(イリーナの分にはマイクロスタン装置)が仕込まれていたのだ。

三人は一瞬のうちに倒れた。まさに天罰!!

さて、戦場。

「くそーっ!どこだ!姿を現せ!!」

「ここよ!!」

マミンはルグナルの目の前に現れた。

 

「フン…お前もひん剥いて丸裸にしてやる…そこかぁぁぁぁっ!」

ルグナルがロボットのアームでマミンを掴みあげる!

 

「ハハハハ…捕まえたぞ小娘!!」

「捕まってないわよ」

「なにっ!!」

ルグナルの背後から声が響く。

「バカな!さっき捕まえて…」

ルグナルは、先ほど掴んだはずのモノに目を向ける。すると…。

「…うわあぁぁぁぁぁあああああ!?」

なんとそこには、マミン…ではなく、彼女そっくりの爆弾つき人形が用意されていたのだ!!

 

「ええいくそっ!なんだこれは!!…は、離れん!?」

あわてて人形を投げ捨てようとするが、瞬間接着剤で固定されていて投げることができない!!

 

「それじゃあね、ルグナルさん。あたしもう帰るからw」

「おま、ちょ…」

マミンが姿を消した直後…人形の爆弾が大爆発!!

 

「おのれぇぇぇぇぇぇ…!」

ルグナルはどこかへ飛んでいった。

 

「…ふぅ、三人はどうにか送り届けたし…一件落着ね」

さて、その頃別のビルの屋上では…。

「なぁニコ」

「ん?」

「どうやら俺らが助けに行く必要なかったみたいだな」

「そうみたいね。ちょっと残念…」

 

せっかくバトルスーツに変身したのに、出番がなかったことを悔しがる相模コウ・高原仁子夫妻なのであった。


 
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